ほむら「美樹さやーー「私がガンダムだ」はぁ?」   作:わんたんめん

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最近クロブのモチベが高くて毎週一回はゲーセン行ってる。
A帯で7連勝したときめっちゃ楽しかった。


第86話 ガキ扱いするなッ!!

 

「うーん…‥‥‥」

 

「どうしたんだ一体?そんな学校の掲示板などを見て。」

 

都ひなのが在籍する南凪自由学園にやってきたさやかと十七夜。

来客用のスリッパに履き替え、夏休みで人気の少ない校内を歩いていたが、壁に設けられていた掲示物を取り扱うスペースを通りがかったところで不意にさやかの足が止まった。

 

「‥‥‥‥いや、なんでもない。」

 

十七夜の言葉にさやかは答えることはせずにそのまま通り過ぎていったが、あからさまな態度にはやはり気になるというのが人としての性。

さやかの目を盗み、十七夜はさやかが見ていたあたりに目線を集中させる。

 

(‥‥‥‥観鳥報?)

 

目線の向きから視察して、さやかが見ていたあたりで目についたのは一枚の学内新聞だった。

内容も新聞を踏襲しているのか、ゴシップ的なものから可愛らしい猫が映る日常のワンシーンまで幅広く取り扱っていた。

その完成度の高さに感心していると制作者らしき人物の欄もあったため、そこを見てみるとそこには観鳥令の名があった。

 

「この名は‥‥‥‥‥確か都君から‥‥‥‥‥」

 

観鳥の名前を見た十七夜は引っ掛かりを覚えたが、それが前に都ひなのから相談に乗ってほしいと頼まれた人物であったことを思い出す。

 

「彼女、確か魔法少女だったはずだが美樹君も会ったことがあるのか?」

 

「まぁ、ちょっとしたトラブルからだな。」

 

「ふむ……………前に会った時にはそう自分からトラブルを起こすような人間とは感じなかったが…………まぁ、そんなこともあるか。」

 

「見た目通りの人間などそうそういないだろう。表面は笑顔を浮かべていても、内心ではどう思っているかなど基本的には知りようがないからな。」

 

「………………………確かにな。」

 

さやかの言葉に何か思うものがあったのか、間のある返答をした十七夜。

表情にもどこか暗く影が差し込んだような感じがしたさやかだったが、触れるようなことはせずに見なかったことにした。

 

「………………大体理科室とかにいるという話だったか?」

 

「ん……………まぁ自分の印象としては、だな。もしかしたらいないかもしれないが。」

 

「一応連絡は入れてくれてるのだろう?流石にそのようなことは…‥‥‥‥あ。」

 

「どうしたそんな素っ頓狂な声を出して…‥‥‥む?」

 

どこか大丈夫かと不安がっている十七夜の様子にそう言葉を返すさやかだが、唐突に驚いたように目を丸くする。

今度はさやかの様子に首をかしげる十七夜だが、何事かと思いつつさやかの向いている方に目を向けると似たような表情で目を丸くする。

 

「ど、どうしてアンタがここに‥‥‥‥それに十七夜さんまで‥‥‥‥!?」

 

「誰かと思えば観鳥君じゃないか。ちょうどいい、君に聞きたいのだが理科室に都君はきちんといるだろうか?一応前もって連絡はいれていたのだが‥‥‥‥」

 

ウワサをすれば影、というように二人と鉢合わせたのは観鳥だった。

彼女と都ひなのは知り合いなのか、さながらこれ幸いというように観鳥に都ひなのの所在を確かめる十七夜だが、それに困惑と戸惑いが入り混じったような表情を見せる観鳥。

彼女からすれば仕方のないことだろう。なにせ今十七夜の隣にいるのはマギウスの翼の中でもトップクラスに危険人物扱いされているあの美樹さやかだ。

そんなさやかが十七夜と行動を共にしているとなれば、十七夜がついに重い腰を上げてマギウスの翼への対応に出たことは容易に想像できる。

そしてその協力の申出を都ひなのにもしに来たことも。

 

「え、えっとぉ…‥‥‥確かに居ましたけど、一体何用でなんでしょうか…‥‥?わざわざこんなところにまで十七夜さんが出張ってくるなんて、よほどのことがあることは想像に難くないんですけど‥‥‥」

 

「うむ。昨今神浜市中をにぎわせているマギウスの翼なる魔法少女グループ‥‥‥‥いや、美樹君の言葉に倣うのなら組織といった方が正しいか。彼女らに対する対応を都君と協議したくてだな。君も名前くらいは知っていると思っているのだが‥‥‥‥どうだろうか?」

 

「ま、まぁ…‥‥名前だけなら…‥‥」

 

十七夜の言葉に表面上を取り繕う観鳥。

言えるはずがない。自分がその組織に所属している身であるなど。実際に体感したわけではないが、十七夜の魔法少女としての実力は代表者としては申し分ない。

おそらく黒羽根程度ではいくら束になっても叶わないだろう。だからといってその黒羽根より高い実力がある白羽根だとしても勝てる見込みはほとんどないが。

つまるところ、この場で自分が組織の一員だとばれたら何をされるかわからない。

 

(といっても、向こうにもう知っている人がいるんだよなぁ‥‥‥‥)

 

内心で白目に近い表情を浮かべながら十七夜の隣にいるさやかに目線を向ける。

その表情はどこか迷っているようにも見えたが、とりあえずこの状況はほぼ詰みに近い。

即効でこの場からの逃走を計ることも考えたが、それではほとんど自白しているようなものである。十七夜が易々と逃してくれるようにも思えなかった。

 

「‥‥‥‥‥そういえば美樹君は観鳥君と接点があると言っていたな。聞いてもいいかな?」

 

(…‥‥‥やば)

 

「‥‥‥‥まぁ、仲間と一緒に神浜市に来ていたところを勝手に写真に撮られた。」

 

 

露骨にさやかの方を視ていてしまったわけかそれを指摘され、冷や汗を流す観鳥。

矛先を向けられたさやかは困ったような表情をしながら観鳥との接点を明かした。

 

「…‥‥‥なるほど、それは確かにトラブルになりやすい要因だな。流石に被写体になる人に対して許諾も得ずに撮影するのはいただけないな。」

 

「い、いや~、あの時はホントにすみませんでしたー‥‥‥観鳥さんってば珍しいシーンとかには目がないんでね~。こう、反射的に…‥‥記者としてのサガってものですかね~、アハ、アハハ‥‥‥‥」

 

「まったく、記者のサガというのも考えものだな。それが、仮に()()()()()()()()とやらの命令だったからにしてもな」

 

「‥‥‥‥‥‥はい?」

 

十七夜の言葉にその場の空気がまるで魔法かなにかを懸けられたように氷点下に凍り付く。

 

「実に‥‥‥実に残念だよ観鳥君。君とは一度相談を受けただけの間柄だったとはいえ、少なからず君のこれからを願っていたのだが、まさか…‥よもや君が件の組織の構成員だったとはな。」

 

「い、嫌ですね、十七夜さんったら冗談もほどほどにしてくださいよ。第一観鳥さんがそのマギウスの翼とかいう組織の一員だとかいう根拠も…‥‥‥」

 

一歩、また一歩とゆったりとした足取りで近寄ってくる十七夜に思わず声を震わせながら後ずさる観鳥。

彼女の手にはいつのまにかソウルジェムが握られており、それが輝くと軍服のようなものを着込んだ魔法少女姿の十七夜が現れる。

十七夜の表情は見る人が見れば震えあがるような冷ややかな笑みだった。その場の空気を凍り付かせているのがまるでその十七夜の浮かべる瞳によるものだと言われてもおかしくはないほど、今の彼女の瞳は限りなく冷たかった。

 

(‥‥‥‥‥固有魔法の読心を使ったか)

 

十七夜の後ろから状況を見ていたさやかがそう内心で毒づく。

元々観鳥が白羽根であることを知っていたが、それを明かすつもりはなかった。

しかしそれを向こう側から推し量るのはかなり無理のある話だ。

観鳥からすれば完全に首元にナイフを突きつけられているのも同然の状況だった。

その緊迫感を十七夜は感じ取ったのだろう。元々観鳥が落ち着きをなくしていたのもあったのだろうが、結果として彼女は観鳥に対して読心を使った。

そして知ってしまった。彼女が例のマギウスの翼に所属していることを。

 

「根拠、か。確かにその通りだが、ならばなぜ臆する?君はただ毅然と事実無根を証明すればいいだけの話だ。今の君は自分に対して怯え、逃げることを考えている。まるで隠し事がばれてしまった子供のようにな。」

 

「そ、それは────!!」

 

(…‥‥‥ダメだな、完全に彼女を敵認定してる。容赦がないというかなんというか)

 

十七夜に何か言い返そうとした観鳥だが、何も思い浮かばなかったのか、声を詰まらせてしまう。

どうやら和泉十七夜という魔法少女は、敵と認定した相手にはだいぶ容赦がないらしい。

よく言えば割り切りがいい、悪く言えば非情ともとれる彼女の在り方にさやかは小さくため息を吐いた。

そして、しびれをきらした十七夜が観鳥に対して距離を詰める────

 

「いったん頭を冷やしたらどうだ?」

 

より早く、さやかが背後から彼女の頭に向かって腕を振り下ろすと、廊下中にスパァンッと軽快な音が響いた。

 

「いっ────!?み、美樹君一体何を!?」

 

「…‥‥‥スリッパで引っぱたいただけだが?」

 

突然の、それも味方であるさやかからの強襲に思わず叩かれた頭を抑えながらさやかに詰め寄る。

その抗議の視線にさやかは小首をかしげながら手にしていたモノ────さっきまで自身が履いていたスリッパを見せる。

 

「ス、スリッパだと!?そんな汚れた部分で人を叩いてしまっては駄目だろう!?」

 

「安心してほしい。ちゃんと足を入れる方で叩いた。」

 

「‥‥‥‥‥なるほど、そっち側で叩いたのか。なら別にいいか。」

 

おそらく地面につける方で叩かれたと思った十七夜がなぜかそのことを糾弾するが、さやかから真面目な顔で袋の方で叩いたことを主張するとなぜか納得したような表情を見せる。

はたから見ればそれこそ首をかしげてしまうだろうが、彼女らの中ではそれでいいのだろう。

 

「…‥‥‥あ。そういえば観鳥君は────」

 

ふと我に返った十七夜が観鳥の立っていた方に視線を戻すが、既に彼女の姿は忽然と消失していた。

 

「‥‥‥‥美樹君、謀ったな?」

 

「別にそんなことはない。私はただ単に見ていられなかっただけだ。その間の彼女の行動に関しては与り知らないことだ。」

 

「見ていられなかった、とはな。」

 

さやかに諌められたことで興がそがれたのか魔法少女姿を解除する十七夜。

表情も憮然としており、敵である観鳥をどうして逃したのかと言いたげだった。

 

「彼女からは前のいざこざのときに聞くだけ聞いている。ここで捕らえたとしてもほぼ無駄足は確定している。」

 

「…‥‥そういえばそのような場面もあったような気がしたな。」

 

十七夜の言葉振りからどうにも観鳥の記憶を覗き見たような雰囲気だ。

彼女の魔法は読心であるはずだが……………記憶を覗くとなるまた読心とは意味合いが違ってくるような気がする。

 

「………………今のお前を向かわせたら彼女が半殺しになりそうな雰囲気があったからな。」

 

「まぁ、それくらいは覚悟してもらうつもりではあったが………………」

 

「やっぱりか…………………こう、もう少し手心のようなものはないのか?」

 

「今の彼女は敵なんだ。手心なんざ与えるものか。」

 

「……………………流石の私でも引く。だから止めたのだが。」

 

きっぱりと言い切る十七夜にさやかは頭を抱えるような反応を見せる。

先ほどのやりとりからもなんとなくわかってはいたが、十七夜はどうにも敵に対する容赦がまるでない人間のようだ。

 

 

「ふぅ‥‥‥‥ところでお前の能力は心を読む読心だろう?そんな他人の記憶を覗き込むような芸当も可能なのか?」

 

話しを変えるようにさやかはため息を吐くと先ほど観鳥がマギウスの翼の一員であることを見抜いた手法を問う。

彼女の能力が読心であることは知っていたが、記憶の覗きこみのようなソレは読心と言うひとくくりに置いておくのは無理がある。

 

「うむ。まぁ、読心にせよ記憶の閲覧にしろ他人に近づかなければならないという欠点もあるが、できるぞ。」

 

「……………お前に隠し事はやめておいた方が良さそうだな。」

 

「そういう美樹君こそ、素で自分の魔法に近いことをやってくれるだけすさまじいと思うのだが?」

 

「私が初めて魔女に出くわしたときの反応を明かそうか?魔女からの負のオーラのせいで鳥肌と震えが止まらなかった。」

 

 

 

「‥‥‥‥‥お前ら一体全体何やってんだ?」

 

「ん?」

 

十七夜と話しているところにどこか呆れたような声を掛けられる。

声のした方向に振り向いてみると、そこには観鳥が来ていた南凪自由学園の制服の赤い部分を青くした服に科学者がよく身に着ける白衣をダボダボに着ている少女がそこにいた。

 

「全く‥‥‥指定した時間になったというのに一向に来ないから足を運んでみれば‥‥‥‥」

 

「‥‥‥‥‥子供?」

 

「あ、美樹君それは都君にとっての────」

 

「ガ、ガキ扱いするなぁ────!!アタシはこんな()()でも花の高校生だぁ!!文句あんのかゴラァ!!」

 

首をかしげながらさやかの放った言葉に少女────都ひなのは顔を真っ赤にして地団太をかまして憤慨するのだった。

 

 




みんなもビギナ=ギナⅡ乗って相手にほえ面をかかせよう!!(ステマ)

マギレコ世界にさっさんを武力介入させるのは……………

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