とてもつよくてつよいみどりやくんのおはなしだよ





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みどりやくんはげんさくとちがってむこせいでもつよいみたいね


みどりやつよい

人口の約8割が何かしらの"個性"を持つようになったこの超人社会。水を操ったり、羽が生えたり、"個性"は人々の中で普及していった。そんな中彼はその8割の中に入らなかったいわゆる"無個性"の緑谷出久は、個性がないことをからかわれることに…

 

 

 

 

 

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

ならない。二次創作だし原作通りにはならないし、緑谷つえー系書きたいから。連載中の小説のネタがなくて更新出来ないから、咄嗟の思いつきでこれ書いたから続かないと思うけど、書きたくなったからしゃーない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォン、と地響きがなる。この時緑谷出久(5)は通る時に邪魔だった自分よりも2回りほど大きい岩を片手で粉砕していた。岩の材質的に硬い方なのだが、手には傷1つ付いていない。

 

「あーもう最近土砂崩れが起きたから落ちてきちゃったのかな…通り道に落ちるなんてついていないなぁ…」

 

緑谷出久は山の上に母と2人で住んでいる。かなり切り立った崖の上に建っているため、麓の町まで歩こうと思えば歩けるが3日はかかる道のりだが、緑谷家は20分程で行ける。なぜなら崖から飛び降りてショートカットしているからである。人の成せる技ではない。

 

なぜこんな所業ができるかと言うと個性のおかげ、ではなく、彼の祖先に当たる人が今で言う戦闘民族のようなものだったそうだからだ。祖先の話はとてつもなく派手な逸話が揃っており、やれ他の村との小競り合いで地面を割っただのやれ山を素手で削り倒しただの、挙句の果てには大きな王国相手に素手で戦いほぼ無傷で勝利をおさめただの上げればキリがない。

 

そんな先祖はさぞ繁栄したかと思いきや、性欲が少なく、血が薄まった今ではそうでも無いのだが寿命が他より少し短かったので、もう緑谷と緑谷母しか残っていない。母は血が濃いから力が強いが、出久は先祖返りの力。なので、民族最盛期の時にいたとされる歴代最強の族長、暁洋(ぎょうよう)という人と同じ力が出せる。ちなみに素手で王国を相手にした時はこの人が族長だった。

 

そんなゴリラよりタチが悪い戦闘民族の血を引く緑谷は、今日もお使いのために崖から飛び降り受身も取らずに足から着地しめり込んだ足を抜いてトコトコというよりドゴォンドゴォンという感じで走って(?)いた。

 

「今日買うのはなんだっけ?えーっと人参と…お肉と…あとは…」

 

そう言ってメモを見ながら歩いていると、誰かとぶつかった。

 

「わっ!ごめんなさい!」

 

『ちゃんと前見て歩けよ!』

 

爆豪勝己(5)とぶつかった。

 

「ごっごめんなさい…おつかい頼まれててメモ見てたら気づかなくって…」

 

『お前ここら辺では見ない顔だな…名前は?』

 

「緑谷…緑谷出久…」

 

『へぇ…お前の個性は?持ってるだろ』

 

「…?個性ってなに?」

 

緑谷は生まれてからずっと崖のあの家に住んでいて、お使いと言って町におりてきたのもこれが初めてなので、個性というものが分からなかった。母からは

 

『この力は他の人とは違うの。だから他の人達と会う時は手加減しなさいね。』

 

と言われていたので、違うということはわかっていたのだが、イマイチ何が違うのかがよく分かってなかった。

 

『はぁ?お前個性が何かもわかんねーの?もしかして無個性か?』

 

「うんそうかも…お母さんも個性?とか言わなかったし…」

 

『まじかよお前無個性だったのかよ‪w』

 

緑谷は個性とか無個性とかよく分かっていなかったが、何となくバカにされたことはわかったので、ちょっとムッとした。

 

『なぁそれなら俺と遊ぼうぜ!個性が何か教えてやるよ!』

 

「でもおつかいが…」

 

『まだ日が暮れるまで時間あるだろ!』

 

初めて同年代くらいの男の子と遊べると思うと、遊びたくなってしまい、彼が差し出した手を取り、公園へと行った。

 

『まず個性ってーのはー…』

 

ドヤ顔で語る彼をキラキラした目で見る緑谷。緑谷は個性というより、彼が少し話したヒーローに感動していた。そして自分もヒーローになりたい!という気持ちが出てきた。

 

「僕もヒーローになりたいなぁ」

 

『いや‪w無個性じゃ無理だぜ。俺みたいな派手な個性でもないとなぁー』

 

そう言って手のひらで小さな爆発を起こす爆豪。

 

「僕だって個性?は無いけどヒーローになれる力くらいあるもん!」

 

そう言って緑谷はメモが入った鞄を持って走っていった。爆豪は慌ててそれを追いかける。出久が行った先は森。

 

「見ててよ!」

 

そう言って太い幹を持つ木を片手で掴み、縦に引っ張った。そうすると明らかに緑谷より何倍も大きいはずの木が軋むような音を立てた。そうしてついには木がちぎれ、緑谷は木を片手で持っているような状態になった。

 

「どうだ!」

 

ドヤ顔する緑谷の元で唖然とする爆豪。明らかに個性と常識の範囲を超えているその力は、理解するにはかなりの時間が必要だった。

 

『『………はぁぁぁぁぁ!?!?』』

 

やっと理解した。しかも理解したくないが、爆豪が考えてる間ずっと緑谷は木を持ったままなのだ。おかしい。木ってそんなに軽いもんだったか?とまた思考が出来なくなる。

 

 

『お前なんだよその力は!個性よりすげえよ!』

 

「ん?みんなこれより凄いの持っているんじゃないの?」

 

『あほか!みんなそんなの持ってたら大変なことになるわ!』

 

爆豪は悟った。こいつはやべぇやつなんだ、と。

 

「そうだ!かっちゃんってここら辺に住んでるの?」

 

『…あぁそうだけどってかっちゃんだぁ?』

 

「だって同い年の子と遊んだの初めてで浮かれちゃって…だめ?」

 

うるうるキラキラさせる緑谷。爆豪の母性(?)をくすぐるには効果てきめんだったようだ。

 

『べべべべつにそう読んでもいいぜぜぜ』

 

「どうしたのかっちゃん?」

 

あだ名に慣れていないせいで若干動揺する爆豪。しかし満更ではないようだ。

 

『そういやぁ話切っちまったけどなんでここら辺に住んでるか聞いたんだ?』

 

「えっとね、僕もここら辺に住んでるから、もしかしたら小学校で会えるかなって!」

 

標高が違うが。

 

『ふーん…まぁ小学校入ってもクラス離れりゃ意味ねーけど?』

 

「えーかっちゃんと一緒がいい!」

 

ちょっと嬉しい爆豪。

 

「あっ!お使い忘れてた!かっちゃんまたね!」

 

そう言って走り去った緑谷の背中を見つめる爆豪。なんだか不思議なやつとあったな…と思っていた。

 

 

 

 

 

その後、買い物を終えた緑谷が崖を足だけで駆け上がる緑谷をみた爆豪は再び唖然としていたとかしていなかったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かっちゃん待ってよー!」

 

時は流れて中学三年生になった2人。危なすぎる緑谷の力は、かなり抑えられてはいるものの、油断するとコップをパーンとしてしまう。それでも押えている方で、普段は砂にしている。

 

爆豪は立派に緑谷のセコムをやっている。どっちかと言うと、緑谷が起こす被害の方を抑えるためにいるが、幼なじみという感覚は悪くないようだ。

 

今までに緑谷は3つ大きな被害を出している。1つ目は爆豪と公園に遊びに行った時に、いかにも怪しい変なおじさんに声をかけられ、そのおじさんの手を握った時に手を粉砕骨折させてしまった事だ。そのおじさんは前にも同じことをしていて、緑谷はお手柄だと褒められていたが、握っただけで粉砕骨折させるのは被害と言っていいだろう。2つ目はヤクザをボコボコにして壊滅させた。3つ目はひき逃げの犯人にバイクで突進されたが傷1つなくむしろバイクをひしゃげさせてしまったことだ。ちなみに緑谷は、あまり分かっていないようだった。

 

「ねぇかっちゃん!僕もヒーローになれるかな!」

 

 

ニコニコしながらそういう彼を見て、爆豪は

 

『確実に行けるわボケェ!』

 

と言いたくなってしまったとか。

 

 

 




きょうはつよいみどりやくんをかいたよ

まほうしょうじょのやつはもうちょっとまっててください

つづくかつづかないかはきぼうがあればかくよたぶん←


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