子兎の人形師は何を想う   作:夜空人

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No.25/キュウソク✖ト✖ジュウソク

「…どうだった? マチ姉さん。」

ハァ「…とりあえず、部屋に案内しな。」

 

ヒソカの治療後、マチはレツに早速、尋ねられていた。 …どこかマチは気分転換をなるべく早くしたいのもあったのかも知れないが。

 

+++

 

「今、判明している以上の情報は無し…というか、いきなり聞くようじゃ、シャル達が設置した意味はなんだい?」

「う……い、いや、もしかしたら持続時間とか効果範囲とか分かるかも知れないじゃん?」

 

レツの具現化系は神経質という悪癖が出てしまった。 マチは小さく溜め息を吐きながら、気になった事を尋ねる。

 

「…気になったんだけど、何か声、大きくない?」

「え? …そうかな?」

「レツ、耳見せて。」ジッ…

 

 マチは唐突な発言を始める。 そのまま、レツの耳をつまみながら耳の中を見ている。

 

「ちょっとレツ、このまま動かないで。」

 

そう言うと手の甲から針を抜き出し、レツの耳の中へ入れてみた。

 

「マチ姉さん? 何をしてるのー?」

 

レツの疑問も気にせずマチは耳の中にある大きな塊を針でつつく。

 

「……レツ……耳の中どうなってんのよ。」

 

マチが驚くのも無理はない。 レツの耳の中は耳垢と呼べる比率は少ないが、数ある出血など(主に特訓。 フェイタンはともかく、シャルナークの【浸】の比率が大きい)が繰り返され堆積されてゆき、固まり黒い塊として耳の中でふさいでいる状態であった。

 

「……いつから耳掃除していないんだか…物凄い事になっているよ。」

「いつからって……ここ四ヶ月は忙しかったから…」

フゥ「…まったく……」ポスン

 

ひとつ小さく溜め息をつくと、マチはベットに腰掛けて太腿の上を叩く。

 

ポンポン「ほら、さっさと膝の上に横向きで頭を乗せな。」

「う、うん……」ポスン

 

それにレツは頷き、頭をマチの太腿の上に乗せた。 

 

「先ずは耳たぶからだね……」

 

ススッ ススーッ

 

(気持ちいいけど……耳の奥が余計に気になって来たよ……)

 

パリパリパリ

 

(焦らしてる訳じゃ……ないんだろうけど……)

 

スィーッ、スィーッ

パリパリ

パリパリパリッ

 

(……意識すると…余計に痒く……)

 

スススーッ

パリパリ

ペリペリ

 

「ねぇ……さん……早く、中を……」

「慌てない……ちゃんと、取ってやるから……」

 

パリピリ

ペリペリペリッ

ススッ

スススーッ

 

「……これで耳たぶは終わり。 中へ入れるよ。」

 

正しくは《耳介》と呼ばれる箇所が終わり、さっそく中に取り掛かったマチは苦戦する事になる。

 

「アンタの耳の中どうなっているのやら… 耳垢が沢山あるし、しかもそこに血が付いて固まってなかなか取れないよ。」カリカリカリカリ

「あ~~……最近は血反吐を、吐かされ放題の結果というか……」

 

耳の中ではこびりついた耳垢をとるため耳かきが細かく動いている。 基本的に回復というものは、体の傷を塞ぐ事が出来ても、流れ出た血を巻き戻したりなどは出来ない。 もし、そのような事ができたらホラーチックな現象になること間違いなしである。 無論、体表に付着した血ならシャワーなりタオルなりで拭えるが、このような体の中となると、そうもいかないのだ。

 

「ん~~~……耳垢が真っ黒になっているから、よく見えないね……仕方ない。」

 

そう言うと、マチは【念糸縫合】を使う際の、神経の一本まで繋ぎ合わせるまでの視力を誇る力を使い、瞬きで細やかに記憶しながら、続けていった。

 

「うん……よく見えるようになったね。」

 

耳の中が十分に見える状態で、マチは耳掻きを始めてみると、レツの耳垢は血で固まり耳にへばりついた状態で一気に剥がし取る事が難しくなっていた。

 

スーッ

コリッ

カリカリッ、コリッ

 

「はうっ……」プルッ

「ちょっと……あまり動くんじゃないよ…」

「ゴ、ゴメン……」

「アンタの耳垢がこびり付いている上に、硬くなっているから難しい。 我慢しな。」

 

取れなくなった耳垢を、苦戦しながらも少しずつ剥がすように細かく耳掻きを動かしていると、太腿の上でなおも動くレツが気になったマチは注意する。 なおもくすぐったいのを我慢しつつ続けていると、マチはアイデアが一つ浮かんだ。  マチは一時的に、レツの頭を太腿からそっとどかして、備え付けのポットと、タオルを持ってきて、再び戻る。

 

「ちょっと、熱いかも知れないよ。」ポタッ ツツー…

 

そう言ってマチは、自前の針を逆手に持ち、もう片方の人差し指のみを濡らせて、その針に伝わらせるように、耳垢に染み込ませてゆく。

 

「ふぇ!!? ~~~!?」ビクンビクン

 

レツは痙攣するかのように驚く。

 

「耳垢を柔らかくしているんだから我慢しな。」

 

マチは続けてそう言って、お湯が染みこんで少し軟らかくなった耳垢を耳掻きで取り始めた。

 

カリカリカリカリ……サクッ

ペリペリペリペリ

 

軟らかくなった耳垢をマチは崩し、そして剥がしていくのであった。 レツは、耳の中で起きる、痛み、痒さ、崩れ落ちそして剥がされてくる爽快感と気持ちよさの感覚に身も心も癒されて、身を委ねていた。

 

コシュッコシュッ

ゴッゴッ

ズズッ

ザッ、ザリッ

ズズズッ

 

(あァ……何だか、気持ち良いな……)

 

ズスッ、ズスッ

ズッ、ズッ

ススーッ

 

(……ティッシュの上にたくさん…………ちょっと申し訳ないな……)

 

ズズッ、ズーッ

バリッ、ビッ

ススーッ

 

(こうして息をつくことが出来るのは、いつぶりかな……)

 

ザリザリザリッ

バッ、ビッ

スススーッ

 

「さ、次に大物を取り出すから、決して動かないこと。」

「はぃ……」

 

スーッ

カツッ

 

(あっ、触れた…。)

 

カカッ、カカッ

グリッ、ググッ

グーッ、カリッ

 

(取れそうで取れてくれない……)

 

カリカリッ、カリカリカリッ

クリックリッ、カリッカリッ

ズッ

 

(んっ…!)

 

クリクリクリッ

カリュッ、クリュッ

クリーッ

カリカリーッ

コリッコリッ

 

「あと、もう少しだね……」

 

ペリンッ

 

「ふぅっ……取れたよ。 耳から出すまで少し待ちな。」

「うん……耳の中でも感じたよ……」

 

ススッ、スススッ

パリッ

 

「まったく……左耳だけでこんなに溜めて…」

「………………っ」

 

呆れたような声色でマチは語り、レツも唾を飲む、

次にマチはゆっくりじっくり丁寧にベビーオイルを染みこませた綿棒でアフターケアに入る。

 

「次はこれだよ。」コショォ

「はぅ……………ッ!?」ゾクンッ

 

シイッ

スリスリスリスリ……

キュッキュッ……

 

「静かにしな。」

(うぅ…どーしよこれ…)モゾモゾ

「こら、動くんじゃないよ。」

「ふぇ」

 

スリスリスリスリスリ

 

「あっ 待っ ふぁっ あっ…ぅ ひぁあ~っ」

 

スーッ…

 

ブルルッ…「はー、はー はーっ」

「次に、鼓膜に近い所をやるから、絶対に動くんじゃないよ。」

 

普通は、耳鏡と呼ばれるアイテムが必要だが、マチの視力に、差し込んである針を多少動かすことで得られる反射によって細やかに安全に配慮して、除去出来るようになる。

 マチの【念糸縫合】は、神経すらも繋げる。 神経の太さは、マイクロメートルの世界であり、ならばそれよりは太い、針の反射で細かく見れない道理はないのだ。

 

「はぁい……」

 

ゴゾッ……ガザッ……

ズズズズ……

ゴゾッ、ゴゾッ……ググググ……

 

(凄い音だな……初めて聞いたかも……)

 

ガゾッ、ゴゾッ、ゴッ……ググッ、ググググ……

グココ、ゴコッ、ゴコッ……

 

(かなり深い所まで入って来てるね……)

 

グググググ……バリッ

スーッ……

ガズッ、ゴズッ、ゴゴゴゴ……

ガツッ、ゴツッ、グッ、グッ、グッ……

 

グイグイ、グリグリグリ

ゴグッ……グゴゴゴゴ……

 

「取れそう……?」

「ちょっと時間はかかるけど、この程度なら簡単だよ。」

 

ガリッ、バリッ、ググッググッ

ガガッ、ガガッ、グググググ……

ガサガサガサ……ガザザザザ……

 

(痒い所を、正確に掻いてくれてる感じがするよ……)

 

ゴゾッ、ゴゾッ、ガサガサガサ……

ガリッ、バリッ、グググーッ

 

(……繰り返し掻いている間に、もう剥がれそうになって……)

 

ゴグッ、ガリッ、バリッ、ガリッ……

……ベリリッ

 

(う、浮いた……剥がれて、捲れ上がってる……)

 

スーッ……

ツツッ、ツツッ……パサパサ……

スーッ……

 

(あぁ…………この、解放感……)

「後は残った細かいのを掻き出して……」

 

ペリ……パリパリパリ……

ズズズ、ザリザリザリ……

 

「最後にもう一回、耳垂れしないように保護してっと……」

 

スーッ……

 

「さ、こっちは終わったよ。 反対側に向きな。」

「ふぁぃ……」コロリ

 

そう言ってレツは頭だけを起こし、顔を反対側に寝転んだ。 再び《耳介》から取り掛かる。

 

「まったく……こういう所を綺麗にしないかい。」

 

ガサッ ガサガサガサ

パリパリパリッ

ペリッ ペリペリペリ

 

「……そんなに汚れてるんだね…。」

 

ペリッ ペリッ ペリッ ペリッ

カリッ カリッ カリッ カリッ

パリッ パリパリパリ

 

「仇にこだわるのとは別に、自分の事にも気を付けないかい。」

「……そうだね……」

 

ペリペリ

パリパリパリッ

スーッ

 

「さぁ、こっちの耳たぶの掃除はお終い。 耳の穴に入って行くよ。」

「……お願い……」

「その前に、また染みるよ。」ポタッ ツツー…

 

再びマチは、その針に伝わらせるように、耳垢に染み込ませてゆく。

 

「うぅ~~~!!?」ビクン

 

先ほどの慣れで、レツは驚きこそないが、反応は止められなかった。

 

――スゥ……

 

フゥ「……こっちも綺麗にしてやるから……」

 

……カツッ……パリ

パリッ……パリパリ

 

「ふぁっ……」

 

カツカツ……パリッ

スーッ……

 

パリパリペリッ……

ススーッ

 

(心なしか、逆側よりも耳垢を取るのが多い気がする……余程固まっちゃったんだね。)

 

ザリザリ、パリッ、パリッ、メリッ……!

バリッ、バリッ、ペリペリペリ……

 

(それにしても……この、耳垢が剥がされて……)

 

メリッ、ミリッ、パリパリパリ……

ググーッ……メリリッ、パリパリ……

 

パリパリ……サリサリ……

シュッシュッ、シュッ……

カリカリカリ……コリッ

 

(この掻き出される音……良いなぁ……)

 

ベリ……バリバリバリ、ビリッ……

ミリミリミリ、メリメリ、パリッ……

 

(耳垢が剥がれた跡が……ジンジンする……気持ち良い……)

 

カリ……カリカリカリ……パリッ

ペリッ、ゴゴッ、ググッ、パリッ

 

スーッ……

 

カリカリカリ……パリッ

ペリペリペリ、サリサリ、ツツーッ

 

(あ……そこ……気持ち良い……)ブルッ

「……まったく…」

 

カリカリカリ……ツツーッ

パリパリパリッ……ツツーッ

 

ペリペリ、カリカリ……ツツーッ

カリカリ、コリコリコリ……ツツーッ

 

スリッ、スリッ……

パリパリ、ススーッ

 

(耳垢が取れて、耳の穴が広がって行くのが見えてくるみたい……)

 

カリカリ……パリパリパリッ

ピリッ、ペリッ、カリッカリッカリッ

ツツーッ

 

スーッ……

パリパリパリッ、ペリッ、メリッ

ゴソゴソゴソ……コリコリコリ……

 

ググッ……メリッ

パリパリ……ミリッ

 

(段々……奥に進んで行っている……その度に、耳の奥の方が……)

 

グシッ……クシクシ……

ゴシゴシゴシ……

 

(かと思えば、また少し戻って……また……)

 

グッグッ、グッ

ゴシゴシゴシ、グググッ

 

(じんわりと残った痒みが……引いていく…………)

 

コリコリコリ……カリカリ……カリカリカリ……

ゴソゴソ……コシュッ、シュッシュッ、シュッ……

ググ……パリッパリッ、パリッ……

 

ゴシュゴシュ、シュッ……

ガサガサガサ……バリッ

ペリペリ……パリパリパリッ

 

(それにしても……あァ、本当に気持ち良い……)

 

メリメリッ……パリパリパリッ

シュッシュッ……コシュッコシュッ……

パリッパリッ、コリコリコリ

 

カツカツッ、カツッ……

コソコソ……コリッコリッ、コリコリコリ……

コシュッコシュッ、グシグシグシ

 

(……耳かき、気持ち良過ぎて……頭が動かない……)

 

カリカリカリ……カリカリ……

コリコリ……ググッ、グーッ……パリッ……

 

ツツーーッ……

 

(……まァ、良いや……)

 

ペリペリ、バリッ、パリッ、ペリッ……

コリコリコリ……

 

スーッ……

カリカリカリ……

カリッ、コココ……

 

「ん…? これは…」

「…どうしたの…?」

「いや、これかね……」

 

……ガリュッ

 

(…何だろ……?)

 

ツツ……ガリュッ!

ガリュッ、ガリュッ! ゴリュッ!

 

(今までで、聞いたことの無い音かも…)

 

ツツーッ……

 

ガリュ、グリュグリュ、ゴリュッ!

グ、グググッ、ガリュッ!

 

(これまでの耳の中で、悪さしているような感覚とは少し違う……何なんだろう……)

 

グリュリュ、ガリュッ……

ゴリュゴリュ……ググググ……

 

「もうすぐ、取れるからね……」

 

グリュッ、ガグググ……

 

ズルルッ……!

 

(ぬ、抜けた……! ……解放感が凄い……!)

 

フゥ「……取れたよ。 これだね。」

「…これは、髪の毛だね。」

「こんなことがあるんだね、耳の中に髪の毛なんてさ。」

 

レツの【舞い踊る僕の人形劇/ステージオンマインドール】の白い変身は、ロングサイドテール。 それが右側に掛かっている形となり、なおかつこの能力こそ、シャルナークの【浸】の特訓中に使っている姿なのである。 おそらく特訓にて、度重なる出血と固まりを繰り返し、巻き込んでしまったのだろう。

 

「すごいスッキリしたよ……」

「まだ残っているから、もう少し続けるよ。」

「お願いするよ……」

 

ゴゾッ、ズズズ……

ゴソゴソッ、ガサッ……

スーッ……

 

ズズズ……ズズズズ……

バリッ、ベリッ……

 

(耳の中で響く、激しい音……)

 

ガガッ、ガッ……ガツッ……

ゴッゴッ、ゴツッ、ゴツッ、ガツッ……

ググッ、ゴゴッ、ゴゴゴゴ……

スゥーッ……

 

(でも姉さんの手つきは、優しさを感じる……)

 

スーッ……

 

ザリザリザリ……グシグシ……ゴツッ

ガツッ……ガツッ……ガッ、ガッ、ガリッ……

ゴツゴツゴツ……

 

(何か、鈍い音がする……この感覚は……)

 

ゴッゴッ、ガッガッ……

ググッ、ググッ、グーッ……ガリッ……

 

「まったく…こっちにもかなりのが……壁に貼り付いてるよ……」

「…取れそう?」

「やるだけやってみるよ。」

 

ガリッ……ガリガリ……ガリガリガリ……

グリッグリッ、ゴゴゴゴゴ……

ゴグッ、ググッ、グゴゴゴゴ……

 

(周りから掻いているみたいだね……)

 

ガリガリ、ゴリゴリゴリ、ガリガリ……

ガッガッ、ググッ……

ベリッ

 

(……快感しかないよ……)

 

ガガッ、ゴゴゴッ

グイッ……グイッ……

 

(あァ、もう、剥がれる…………)

 

ガッ……ガリッ……

ゴッ

ズズーッ

ポトッ

 

「ふぅ……取り出してみたら大きさも結構あったんだね」

「……み、耳の穴が、広がったみたいだよ……」

「後は、細かいのを掬い上げて……」

 

スーッ

ガザッ、ズゾッ

グッグッ

 

ググッ、ググッ

バリッ

スッ……

 

「……やっぱり右耳にもいっぱい溜めて……」

「……ほとんどやってなかったから…」

ハァ「…一旦、アフターケアするよ。」

 

こちら側の方が特に赤みを帯びた外耳道を拭き、レツはやはり痒みには勝てなかったようである。

 

スーッ……

スリ……スリスリスリ……

キュッキュッ……キュッキュッ……

 

「あッ ひゃう」

「こっちにも……奥に溜まってるし……」

 

スリスリ……キュッキュッ……

シュッ、シュッ、シュッ……

 

「あぅッ はうぅ…ッ」

「……その声、どうにかならないかい?」

「ム、ムリィ…だ、よっ……!」

「~~ハァ…、しょうがないね。」

「ら、らってェ……ッ」

 

スリスリスリスリ……

キュッキュッ……

 

「あッ… はぅ…」

 

スリッ……スリスリスリ

スリスリスリ、キュッキュッ

キュッキュッ、スリスリスリ

 

「ひゃうッ あァッ あぅッ あ…あ~~~ッ」

 

スゥーーッ……

 

「…さ、こっちも鼓膜に近い所をやるから、動かないように。」

「はぃ……」

 

コッ、ココッ

ココッココッ

 

(奥の方……だね。)

 

ココッ、ゴッ、ゴゴッ

ゴココッ

 

(硬くて……大きいのが分かる……)

 

ゴリゴリ、ガッ、ガッ

ガガッ、グッ、ゴッゴッ

ガッ、ガゴッ、グッグッ

 

「ふぅぅ~ッ……まったく…」

 

ゴゴッ ググッ、ググググ……

ズッ、ゴゴゴッ

グッグッ ゴコッゴコッ

コッコッ ググッ

ビッ

ガゾッ、ゴゾッ、ゴッ……

グココ、ゴコッ、ゴコッ……

 

(…やっぱり大変みたい……)

 

ググッ ゴッゴッ

ガガッ ゴコッゴコッ

コッコッ ググッ

ビッ

ガゾッ、ゴゾッ、ゴッ……

グココ、ゴコッ、ゴコッ……

 

(…なんか、いいもんだな…。)

 

グググググ……バリッ

スーッ……

グイグイ、グリグリグリ

ガツッ、ゴツッ、グッ、グッ、グッ……

 

(…ずっと…ずっと、息が詰まっていた気がするな。)

 

ガリッ、バリッ、ググッググッ

ガガッ、ガガッ、グググググ……

ガサガサガサ……ガザザザザ……

 

(こんな風にされるのって……)

 

グッ、ググッ

ミリミリッ、メリッ

メリメリ、バリッ

ズルゥッ!!

 

「…ッッッッ〜!!」

「…ふぅ~~~」

 

レツは開放感に肩を揺らし、休息に落ち着き、感情の起伏も薄く、目が虚ろになっていた。

マチは、レツの耳の中で髪の毛が傷つけていたらしく、鼓膜付近の保護をより丁寧に行うことにした。

 

スリュッ スシュシュッ

シュッ コシュッ、シュッ、シュッ

 

「ふぁっ」

「まったく、蕩けた顔しちゃって…」

 

スリッ、スリュッ

スリスリスリ

スッ、スリュッスリュッ

スリッスリッ

グッグッ

サシュッ、サシュッ

スリィッスリィッ

ジュリジュリジュリ

 

(……な、んだろ…)

 

ズズッズズッ

スリィッスリィッスリィッスリィ

スリスリスリ

ゴシュゴシュ

 

「もうすぐで……終わるよ。」

 

ゾリゾリ

スリィッスリィッスリィッ

ゴジュッゴジュッ

ジュリジュリジュリ

ショッ……コショッ……

コシッ、コシコシ……

コシュッ……

ゴゾッ、ズッズッ

ジュッジュッ、ザッ

コショリ、コショリ

 

(これで…終わり。)

 

スリスリスリ、キュッキュッ

キュッキュッ、スリスリスリ

スゥーーッ……

 

「…ん?」

 

そこでマチは気づいた。

 

「………………」スゥスゥ

「…まったく…」

 

レツは既に無防備な顔を浮かべて寝落ちしており、マチは動くに動けない状況になっていた。

 

「しょうがないね……」

 

マチは自分の膝の上で、静かに眠るレツをどかさず、ベッドに腰掛けている状態のまま、柔らかい微笑みを浮かべ、マチも目を瞑って眠りについた。

 

 

+++

 

4月12日。 

 

パチリ「んぅ… …ふわぁ~~…」

「やっと、起きたかい?」

 

レツが目覚めると、マチがすぐに声を掛ける。

 

「あ、…だいぶ疲れてたのが良くなったよ。」

「それにしては気ぃ抜きすぎだけどね。」

「…少しは見逃してほしいな。」

「…しょうがないね…。」

 

しばらく会話していると、ドアのノック音がする。

 

コンコン「レツ、起きてるー?」

「あ、先生。 ちょっと待ってて。」

「ちょっとという割には時間、結構もらうけどね。」

「マチも居るんだね。 …じゃ、小一時間どっか潰してくるよ。」

 

シャルナークの呼びかけに応じて、レツが応じ、マチが修正をする。 

ちゃんと、シャワーなり支度なりを済ませることにした。

 

…ちなみにゴンとキルアは来なかった。 というのもカストロについては聞きたいだろうが、それは現時点で禁止されてる『念の修行』にどう話のプロセスを介しても抵触するからである。

 

 

精神の充足を十分に行い、レツは再び特訓に乗り出す___




話の役割を参考にしている童話のワンシーンからの発想です。

それと何故か焦点が当たらない、公式のマチの視力強化?能力にフォーカスしました。

ピピピ〈電波受信〉( ゚д゚)ハッ! ここにビスケを加えて、if・小ネタとしての癒しの店を経営…!?
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