浦女探偵   作:梨蘭@仮面バンドライバー

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アクセル編後編。仮面ライダーになった曜はある行動に出る。その行動とは一体?

あ、ちなみにこれでストックがなくなったので今までみたいに毎週投稿ができなくなりました。完成次第アップしますのでしばらくお待ち下さい。


#14 走り続けるY/ライダーの使命

「全速前進、振り切るよ!」

 

赤のライダー・アクセルはドーパントへ向け、そう告げながらエンジンブレードで切りかかる。ドーパントは指から冷気を放出しアクセルの上半身を凍らせるが、仮面の下で曜はニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ふふふ、これじゃあ動けないでしょう?」

 

「残念。そんな簡単にいくもんじゃないんだなぁ、これが」

 

アクセルがグリップを捻ると、身体を熱が包み込み、氷を完全に溶かしてしまった。その余熱は後ろにも伝わり、Wの足元の氷さえも溶かしていく。

 

「この剣にはこのメモリを使うんだね…理解したよ!」

 

\エンジン!/

 

アクセルはエンジンブレードにEのイニシャルが描かれたシルバーのギジメモリ・エンジンメモリを挿した。ドーパントは炎を纏ったエンジンブレードに切り裂かれ、車道へと転がる。

 

『凄い戦闘力…!初戦とは思えない!』

 

「ここまで多機能なドライバーだと思ってなかったよ…これなら勝てそう!」

 

「まずい…一旦退いた方が良さそうだね!」

 

ドーパントは地面を凍らせ、スケートの応用で氷の上を滑って逃げて行く。

 

「逃げたわ!追わないと!」

 

「私が行くよ!こんな時はこれかな?」

 

アクセルがドライバーを外すと、身体が突然変形し始めた。変形が完了し地面に着地すると、アクセルはバイクのような姿になっていた。

 

「ピギ!?ルビィ、聞いてない!!」

 

「全速前進!ヨーソロー!!」

 

バイクフォームへと変わったアクセルも氷の床を走りながらドーパントを追う。ドーパントは自分を追ってきた赤のライダーを見て、思わず驚愕した。

 

「なっ…!?バイクにも変形できるの?」

 

「その通りであります!今度は逃がさないよ!」

 

「面白いね!それなら追いついてみなよ!」

 

「あっ!行っちゃった!」

 

「鞠莉さん、果南さん、追いましょう!」

 

「Of course!!」

 

W達もバイクを呼び出し、アクセルとドーパントを一目散に追いかけた。

一方アクセルはビルの壁を走りながらドーパントをチェイスしていた。立体駐車場の中、線路の上へとその追跡は及んでおり、2人はあっという間に狩野川の水面を走っていた。河川敷に辿り着き、ようやくドーパントに追いついたアクセルは前方へと先回りし、足が変形したマフラーから高熱を放出しドーパントに浴びせながら突撃した。

 

「これで終わりだよ!」

 

\アクセル!マキシマムドライブ!/

 

アクセルはドライバー左のクラッチを握った後にグリップを捻り、マキシマムドライブを発動させる。高く跳んだアクセルの右足がドーパントの身体へと叩き込まれる。アクセルのマキシマムドライブ・アクセルグランツァーが炸裂した。

 

「絶望があなたの、ゴールだよ…!」

 

アクセルの言葉と同時に、ドーパントは悲鳴さえ上げることなく砕け散った。同時にあとを追って来たW達も河川敷へ到着する。

 

「終わったのね!」

 

「いや、メモリが落ちてない。今私が倒したのは氷で作った分身だよ」

 

ドーパントのいた場所には氷塊が辺り一面に散らばっていた。そこには変身者とガイアメモリはなかったので、チェイス中に囮として入れ替わったのだろう。

 

「それじゃあ、姫乃さんは何処へ…?」

 

「みんな、あそこ見て!」

 

ルビィの指した方には姫乃がおり、彼女は坂を登って河川敷から去ろうとしていた。手の中にはガイアメモリが大事そうに握られている。

 

「メモリを渡しなさい!」

 

「やっぱりアイツが…逃がさないッ!」

 

Wより先にアクセルが姫乃の方へと走って行った。何故かアクセルはエンジンブレードを腕に構えている。

 

「お前だけは…お前だけは!!」

 

『まさか、変身解除した人を攻撃するつもりじゃ…!?』

 

「曜!待って!」

 

姫乃に追いついたアクセルは、エンジンブレードを彼女に振り下ろそうとしていた。間一髪でWも2人の間へ割り込み、エンジンブレードをメタルシャフトで受け止めた。姫乃はその隙を見逃さず、慌ててその場から逃げて行った。

 

「ふざけないでよ!邪魔するから逃がしちゃったじゃん!!」

 

「それでもドーパントでない状態の人を傷つけようとするのはダメよ!あなたも仮面ライダーなんだからそのくらいはわかるでしょう!?」

 

「うるさいッ!!」

 

\エレクトリック!/

 

アクセルはメタルシャフトを弾き返し、エンジンブレードでWの上半身を切り裂く。身体に電撃が走り、Wの変身は解除されてしまった。しかし、アクセルは鞠莉に対し攻撃をやめようとしない。

 

「渡辺警視!やめなさい!」

 

\スカル!/

 

見かねたダイヤはスカルに姿を変え、スカルマグナムでアクセルの腕に銃撃した。ルビィも鞠莉の前に立ち、彼女を庇った。

 

「やめて、曜さん!鞠莉ちゃんに攻撃しなくても…!」

 

「ダイヤさん、ルビィちゃん…ごめん、やり過ぎた」

 

アクセルはドライバーからメモリを抜き、曜の姿へ戻る。これ以上戦う必要はないと思ったスカルもドライバーからメモリを抜き、変身を解いた。

 

「でも、それで私の気持ちが収まったなんて思わないで。邪魔をするんだったら今度は容赦しないよ」

 

「渡辺警視、どうしてあなたはそこまで…」

 

曜はダイヤの質問に答えず、鞠莉達を睨みつけながら去って行った。

数分後、鞠莉達は探偵部の部室へと戻って来る。部室には果南がおり、何かを考え込むような動作をしていた。

 

「おかえり。大丈夫、鞠莉?」

 

「えぇ…1晩寝れば良くなると思うわ」

 

「なら良かった。それにしても…曜が姫乃さんを見て取り乱した理由は何なんだろうね?」

 

「Wのメモリじゃないかな?昔、何かあったみたいだったし」

 

「そもそもメモリのイニシャルって本当にWなのかな?さっきから何度も検索してるんだけど、氷の能力を持ったWのメモリなんて見つからなかったんだよね」

 

「氷という意味ではないのですが、Winterはどうです?季節そのものを表す単語だったりして…」

 

「私もそれだと思ったんだけど、現時点ではウィンターというメモリは存在しないみたいだよ。検索にヒットしなかった」

 

「そうですか…鞠莉さん、氷に関連したWの単語って他に何かありますか?」

 

氷という意味を持つWの単語…いくら外国人の親を持つ鞠莉であっても、そのような単語は思いつかなかった。

 

「もし、だけど…曜がメモリ名をMistakeしているという可能性はないかしら?」

 

「それは有り得るかも。とりあえず、何故あそこまで曜が今回の犯人に固執するのか気になるから調べてみるよ。あとさ…私は今回の事件の犯人、姫乃さんじゃないと思うよ」

 

「どうして?」

 

「わざわざ公演ポスターなんて残してく必要があったのかなぁと思って。しかもさ、ドーパントの姿なら身体能力が上がるからほぼ確実に逃げられる筈なのに、変身を解いてから逃げようとするなんてデメリット以外の何物でもないじゃん」

 

「そうだね…捕まっちゃうかもしれないのに」

 

「まるで自分を犯人に仕立てあげているかのようで不自然ですわね…」

 

「そこも明日調べてみよっか。今日は鞠莉もお疲れみたいだし、帰って休むのが一番いいと思う」

 

果南の言葉通り、この日は解散する事となった。鞠莉も果南の推測を聞いて引っかかる所があったが、それが何なのかはわからなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日、鞠莉はショッピングセンターBiViの前で待ち合わせをしていた。

 

「理事長〜、待った?」

 

「いえ、私もさっき来たばかりよ!あら、花丸もいるのね」

 

鞠莉が待ち合わせしていたのは善子であった。ネットの情報に詳しい彼女なら、何か有力な手掛かりを知ってるのではないかと睨んだからだ。

 

「駅前通ったらたまたま遭遇して…そのまま勝手について来たの」

 

「大好きなミステリー小説の続きが今日発売だったので、売り切れる前に買っておこうと思って…」

 

「で、用件は何?私もゲーマーズに用事あるから手短にお願いしたいんだけど」

 

「この人、知ってるかしら?」

 

鞠莉は昨日、姫乃が落として行ったポスターを見せる。花丸はそれに食いつくように見入っている。

 

「ずらっ!?たかまろさんの公演会があるずらか!?行きたいずら!!」

 

「知らなかったの?前からポスター貼ってあったのに…ていうかこの公演今日じゃない。チケットの販売なんかとっくに終わってるわよ」

 

「なっ!?そんな、残念ずら…」

 

「ふふっ♪これが綾小路たかまろなのは知っているようね!それじゃあ、この人の娘…綾小路姫乃は知っているかしら?」

 

「あー、そういえばたかまろさんの密着番組とかでよく出てるずら。顔は忘れちゃったけど…」

 

「え、まさか用件はそれだけ?」

 

「それは確認よ。本当に聞きたいのは最近、この辺りで娘の姫乃を見かけていないかどうかよ」

 

鞠莉は姫乃の写真を2人に見せた。善子は顔をじっくり見たが、知らないらしい。

 

「私は見てないわ。そもそも綾小路たかまろ自体知らないし…」

 

「あ〜!そうそう、この人ずら!」

 

「で、それを聞いてどうするの?ドーパント絡みとかなら花陽に聞いた方がいいと思うけど…」

 

「そうしたいんだけど、まだ花陽はA-RISEが解散したShockから立ち直れていないのよね…」

 

「あー…まぁ結構最近だもの。昨日の生放送でもリトルデーモンが相談コメント送ってきたくらいだし…」

 

「ん?鞠莉ちゃん、もう1回写真見てもいいかな?」

 

「Of course!いいわよ」

 

「何よずら丸、どうしたの?」

 

花丸は何かを思い出したのか、再び姫乃の写真を見せるよう鞠莉に頼んできた。鞠莉がもう一度写真を見せると、花丸はぽん、と手を叩いた。

 

「そういえば昨日、この人が誰かと話しているのを見たずら」

 

「Really!?誰か覚えてる!?」

 

「ん〜、小さくて紫色の髪をした警察官みたいな人だったような…時間は17時半ぐらいずら」

 

小雪だ。彼女は姫乃と何かしらの繋がりがあるのだ。鞠莉は咄嗟にそう確信したのだった。

 

「Thank you2人共!私も思い出した事があるから行くわね!それと善子、私の事はマリーでいいからね?」

 

「わかったけど、そっちも私の事ヨハネって呼びなさいよ!?ていうか、私いる必要あったのかしら。証言したのほぼずら丸じゃない」

 

「付き合わせちゃってゴメンね、善子ちゃん」

 

「平気よ…って、さりげなく善子って呼ぶな!私はヨハネじゃい!!」

 

 

 

「ここにいたんだね」

 

「小雪さん…ごめんなさい、私はもうすぐリハーサルに行かないといけないの」

 

鞠莉が善子と別れて1時間後。市内にある小学校のグラウンドでは、姫乃と彼女を探している小雪が遭遇していた。

 

「じゃあいいよ、あまり乱暴な事はしたくなかったけど」

 

小雪は姫乃に掴みかかり、ポケットからガイアメモリを持ち去って行く。姫乃は慌ててあとを追おうとするが、突如として横から曜が飛び出して来た。

 

「あなたは…!」

 

「見つけたよ、綾小路姫乃さん。小雪ちゃんが強行手段に出るくらいだからあなたのやっている事は相当な間違いだという事を自覚して欲しいね」

 

「待って下さい!話を聞い…」

 

「あなたの話なんか聞く必要もないね!」

 

\アクセル!/

 

「変…身っ!」

 

\アクセル!/

 

曜はアクセルに変身し、姫乃へと襲い掛かった。ライダーと一般の人間では身体能力に大きな違いがあるので、何度も攻撃を避け続けた姫乃の体力は今にも尽きそうになっていた。そこへ鞠莉と果南、黒澤姉妹が到着しアクセルを止めるべく2人の元へ走って来た。

 

「曜!やめて!」

 

「鞠莉、私の方が曜を止めるのに向いてる。ここは私にやらせて!」

 

「OK!行くわよ!」

 

\ファング!/

\ジョーカー!/

 

「「変身!!」」

 

\ファング!ジョーカー!/

 

果南はWに姿を変え、アクセルの元へ走る。まずは姫乃をアクセルから引き離し、アームファングでボディを切り裂いた。

 

「また来たの!?邪魔しないでって言ったじゃん!!」

 

『あなた、今自分がしようとしている事がわかってるの?復讐心だけに囚われて周りが見えなくなってるわよ!』

 

「なっ、どうして私が復讐しようとしている事を知ってるの!?」

 

「勝手ながら曜の過去を調べさせてもらったよ。…曜、両親をドーパントに殺されてるんだよね?だからWのメモリのドーパントにそこまで執着してるんだよ」

 

「地球の本棚か…そう、私は家族と従姉妹の月ちゃんをWのメモリのドーパントに殺されてる。あれは去年の事だよ…」

 

 

 

1年前の夏。曜が東京の警察本部に就職が決まり、それを報告しに内浦の実家へ帰省した時の事だった。

 

『え、表札が凍ってる…?なんで、まだ夏なのに…』

 

家は酷く静まり返っていた。何故か中も物凄く寒く、冷凍庫から冷気だけがそのまま漏れ出したかのようだった。曜がリビングに入ると、既にそこには自分の知っている景色はなかった。ソファーの上には父と母、そして従姉妹の月が凍りついた状態で倒れていたのだ。

 

『ママ!パパ!月ちゃん!!』

 

『ん…曜、ちゃん…』

 

その言葉に反応したのは月であった。既に父と母は息絶えており、もう呼吸をしていなかった。

 

『月ちゃん!何があったの!?』

 

『曜ちゃん…白い怪物が…Wのガイアメモリ…』

 

『Wのメモリ…?何それ、そいつに襲われたの!?とにかく、今すぐ救急車を…』

 

『いいよ…僕、もう無理みたい…だから、さ…曜ちゃんが立派な刑事になってWのメモリの持ち主を捕まえてよ…曜ちゃんなら…きっとできるよ…』

 

『月ちゃん!月ちゃんッ!!』

 

曜が息を引き取った月に触れた瞬間、3人の身体は氷の粒を勢いよく撒き散らしながら崩壊した。目の前で家族が死んだ。曜は絶望し、そこで慟哭するしかなかった。

 

 

 

「それが…曜のビギンズナイトなんだね」

 

「その後だよ。あの女の人…ディライトが現れたのは…」

 

『ディライト?』

 

「私にアクセルメモリとドライバー、このエンジンブレードとビートルフォンを託した女性の名前だよ。誰なのかはわからないけど、私が力を手にできるんだったらそんなのどうでもよかった」

 

『だからあなたはWのメモリのUserに復讐しようと…でもあなたのやり方は間違ってる!自分だけの目的の為に仮面ライダーになったというなら、それは違うわ!仮面ライダーはどんな時も、人々のHopeでなければいけないのよ!』

 

「間違ってるのはみんなだよ!法の番人として悪人を裁くのは当然の事でしょ!?それに、月ちゃん達も自分達を殺した奴を憎んでる!犯人さえいなければ3人は生きてられたのに!未来を奪われて悔しい訳がないじゃん!!」

 

アクセルはWへエンジンブレードを構え、切りかかる。Wはアームファングでそれを受け止め、胸部を蹴り飛ばした。そのままWはアクセルの背後に回り込み、動けないように腕を封じた。

 

「気持ちが乱れてるから本来の力を出せないんだね。落ち着きなよ」

 

『あなたが唯一の家族を失った悲しみもわかるわ。けどあなたは既に警察官としての道を間違えようとしている。復讐なんて家族が望む訳ないわ!』

 

「何がわかるのさ!!あの日あの場所にいた訳でもないのに!!果南ちゃんだってそうだよ!!地球の本棚で人の心まで検索できるの!?私の悲しみがわかるの!?」

 

「無理だよ。それは推測しかできない。だけど今、曜の話を聞けて良かったと思ってる」

 

『えぇ。家族を殺された悲しみや怒りがあなたの原動力になっている事も知る事ができた。あなたの言う通り、勿論全てという訳ではないけどね』

 

「曜さん。あなたから見た私達は、本当に人の痛みを理解できないような人間なのでしょうか?私も鞠莉さん達もこの話を聞いて、心からあなたの悲しみを理解したと思います…いえ、理解しました。これまでガイアメモリで大切なものを失った方々を何人も見てきましたから、わからない筈がありません」

 

「警察学校で教わらなかったの?法の番人なのをいい事に、警察が殺人を犯してもいいのか。犯罪者の心の痛みを知ってあげる事も、警察の使命じゃないの?」

 

「………」

 

アクセルの頭の中には、警察学校で恩師から教わった言葉が走馬灯のように駆け抜けていた。

『罪を憎んで人を憎まず』…恩師は確かにそう言っていた。しかし、復讐しなければ自分の憎しみも悲しみも消えはしない、だったらどうすればいいんだ。アクセルは真っ先にそう思った。

黙り込んだアクセルに近づいたWは変身を解き、果南の姿に戻った。それにより鞠莉の意識も自身の身体へと戻る。ルビィの膝の上からゆっくりと起き上がった鞠莉は、アクセルドライバーからメモリを抜いてアクセルの変身を解き、それを曜の手に握らせた。

 

「『警察になってWのメモリの持ち主を捕まえて。曜ならきっとできる』これはあなたの従姉妹の月が、最期にあなたに告げた言葉。復讐しろなんて一言も言ってないじゃない、きっと死んだあなたのFamilyも、月も、あなたが道を間違える事なんて望んでいないわ」

 

「月ちゃん達は警察として、みんなを守る正義の味方としての曜が見たいと思っているんじゃないかな。だから曜もそれに応えてあげなよ」

 

「ちなみに、そこにいる姫乃さんは犯人ではありません。あなたは自分の勘違いで取り返しのつかない事をしようとしていたのですわ」

 

曜はダイヤの言っている事を理解できなかった。だって、彼女はあの時も現場にいたじゃないか。

 

「犯人じゃない…?でも、あの時もその子はメモリを持って逃げたじゃん!犯人じゃない訳…」

 

「そこがおかしいって気づかない?自分が犯人だってバレたくなかったら、わざわざポスターなんて残していく必要ないじゃん。あそこで変身を解いて逃げた意味もわからない」

 

「そういえば…確かに、そうかもしれない」

 

『驚かないで聞いて、これは私達が地球の本棚で調べた事だから嘘はないわ。ルビィ、曜にメモを見せてあげて』

 

「ぅゅ!地球の本棚はね、こうしているうちにも新しく知識が更新されているんだよ。命が産まれたり、何かが造られたり…そんな1秒1秒の出来事や情報まで細かく本に描かれていってるの」

 

「それなら、Wのメモリの持ち主も…」

 

「あぁ、1つ言っておくとね、氷の能力を持ったWのメモリは存在しなかったよ。そのWのメモリがどんな能力なのか、正しい名前が何なのかはキーワードが足りないから調べられなかったけど、今回の鬼崎さんの事件とは何の関係もない事だけはわかった」

 

「そっか…姫乃さん、ごめんなさい。もう少しであなたを傷つけてしまう所だったよ、私」

 

「いえ、実は私もお話したい事があるんです。まぁ、そこのメモに書いてある事とほぼ被ってしまうかもしれませんが…」

 

姫乃はあの日、鞠莉達の知らない自分に起きた出来事を話す。彼女の話す内容は犯人や動機も、果南の立てた仮説とほぼ一致していた。

犯人が完全に固まった所で、鞠莉達はすぐさま犯人のいる場所を絞り込みそこへ向かうのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「今度こそ仕留める…日本の平和の為に…!」

 

「そうはさせないわ。メモリを渡しなさい、小雪」

 

アキラの入院する大学の附属病院。小雪がガイアメモリを挿そうとしたその時、鞠莉達が到着した。

 

「小原さん。よく私がドーパントだって気づきましたね。真っ先に姫乃ちゃんを疑うと思ったのに」

 

「彼女が現場に自分へ直結するかもしれない証拠を残した事が私には不思議だったのよ。怪しいと思ったのは市民文化センターでのあなたの発言と曜の発言が食い違った時かしら。さっきCheckの為に海未にも聞いたけど、『姫乃が犯人かもしれないなんて小雪には言っていない』と言っていたわ」

 

「小雪ちゃん、どうして…?あなたは立派な警察官を目指してたんじゃ…」

 

「だからですよ。私がこの街から…いえ、犯罪をなくす為にこのメモリを使って不届き者を裁いていたんです」

 

私は正義の為にやっている、とでも言うかのように小雪は鼻を鳴らす。自分の行ないを正当化するかのような態度に、曜は憤りを覚えた。

 

「姫乃さんとあなたが知り合いだったのは、たかまろさんがあなたと同じ埼玉県の出身だから。公演ポスターに彼のプロフィールが書かれていたのと、あなたの埼玉県警から異動して来たという話を思い出して確信しましたわ。幼馴染なのでしょう?姫乃さんから聞きましたわ」

 

「はい、確かに姫乃ちゃんは昔からの付き合いです。一昨日の夜、私は家に強盗に押し入ろうとしていた男を見かけたんです。そんな危険な人を放っておいたら危ないので、ドーパントの能力で凍死させました」

 

「そして、あなたは変身を解いた所を偶然通りかかった姫乃さんに見られた。姫乃さんは警察であるあなたを犯罪者にする訳にはいかないから、と自分が身代わりになろうとした。そうでしょ?それならわざわざポスターを残すのも変身を解いて逃げるのも辻褄が合う」

 

姫乃は目を伏せながら首を縦に振った。彼女は小雪が殺人を犯したことを隠蔽する為、自分が犯人である事を示唆すべく鞠莉達の前に姿を見せたりしていたのだ。

 

「友達が身代わりになるなんて冗談じゃないですよ、私にとって姫乃ちゃんは大切な人なんですから。だから私は断ったんですけど、姫乃ちゃんは諦めずに私を探し回ってメモリを使わせないよう、何度も私からメモリを奪った。当然、私もそれを取り返さないといけないから時間をかけて姫乃ちゃんを探しました。この子を探す口実を考えるのも苦労しました」

 

「鬼崎さんに手を出したのはどうしてなんですか!?」

 

「坂道を凄い勢いで何度も下っていて危なかったんですよ。交差点で子連れの女性が通るのをたまに見るので、このままでは事故が起こって危ないと思い注意しました。でもあの女は『大会が近いから練習してる』と言って聞く耳を持たなかった!腹が立ったから殺してやろうと思ったんですよ」

 

「それで鬼崎さんの部屋を調べて殺そうとしたんだ…何もそこまでしなくてもいいのに…」

 

「警察なら殺人や傷害ではなく、警察なりの正しい方法で犯人を裁くのが、道を間違えそうになった方を正しい場所へ導くのが正解ですわ。ガイアメモリに頼るなんてバカな真似はおやめなさい、今すぐこちらにメモリを渡して下さい」

 

「なら、こんな汚れた国にしたバカな犯罪者共に言ってよ!!あんなクズばかりいるから、まともな人々が安心して暮らせなくなってるんだよ!?私は法の番人として正しい事をしているだけ、何も間違ってなんかない!!」

 

「…小雪ちゃん、あなたの事は信頼できる仲間だと思ってたのに。そこまで言うなら戦うしかないね」

 

曜はアクセルドライバーを装着する。小雪もメモリを挿そうとするが、姫乃が彼女の腕を押えてドーパント化を止める。

 

「もうやめて、小雪さん!あなたがこれ以上罪を重ねるのなんて見ていられない!素直にメモリを渡して?罪を償って昔の優しいあなたに戻って!」

 

「うるさいッ!!退いてよ!!散々私の身代わりになろうとした癖に今度は罪を償えですって?あなたみたいな腐った人間を放置する甘い人間がいるから、この街もこの国も、この世界もどんどん汚れていくんだよ!!」

 

小雪は姫乃の腕を払い除け、彼女の頬を殴りつけた。それを見た鞠莉の怒りも有頂天に達し、声を荒らげた。

 

「姫乃は自分が泥を被ろうとしてまであなたを止めようとしたのに、どうしてそんな事を言うのよ!!彼女の想いを聞いてあげようと思わないの!?」

 

「庇えなんて頼んでない!!もういいよ。あなた達には正体も知られちゃったから、口封じに殺してあげるよ!!」

 

小雪はドーパントに姿を変え、鞠莉に冷気を浴びせながら病院の中へ入ろうとする。姫乃はメモリに呑まれてしまった小雪の姿を見て、顔を覆いながら涙を流した。

 

「私がメモリを捨ててれば、今頃こんな事にはならなかったのに…!」

 

「あなたは何も悪くない。これ以上自分を責めないで。小雪を思うHeartはしっかり伝わって来たわ。あなたの分まで私達が小雪を止めてみせる!」

 

鞠莉はダブルドライバーを装着し、果南と共にドーパントを追いかけた。

 

「それじゃあ果南、最初から熱く行きましょ!」\ジョーカー!/

 

「勿論だよ!」\ヒート!/

 

「「変身!!」」

 

\ヒート!ジョーカー!/

 

2人はWに変身し、すぐに炎を纏った拳をドーパントへ浴びせた。ドーパントもWと戦うのは2回目なので、既に対策は練っていた。

 

「もう1回狩野川で勝負だよ!」

 

ドーパントは地面を凍らせ、狩野川へと走り去って行く。Wもハードボイルダーを呼び出し、そのあとを追った。

数分後には狩野川の河川敷に到着し、ドーパントは凍らせた川の水で作った無数の氷柱をWへ撃ち込んだ。

 

\トリガー!/

\ヒート!トリガー!/

 

Wはボディサイドのメモリをトリガーに変え、氷柱をトリガーマグナムで迎え撃つ。しかし氷柱は1人で対処できるほどの数ではなかった。別方向から飛んで来た氷柱に怯んでしまったWは、トリガーマグナムを手から落としてしまう。

 

「自分が砕ける音を聴かせてあげるよッ!!」

 

ドーパントは冷気を纏った拳をWへ叩きつけようとするが、横から何かが飛んで来て逆に吹き飛ばされてしまった。地面にはエンジンブレードが刺さっており、そこにはバイクフォームのアクセルが到着していた。アクセルは元の姿に戻り、エンジンブレードを引き抜いた。

 

「私がいる事も忘れないで欲しいなぁ、3人共!」

 

「渡辺警視…!」

 

「ねぇ、私は法の番人として悪を裁くとか綺麗な事言ってたけど、家族を殺した奴らに復讐する事で頭が一杯で、自分の都合のいいように全て完結させようとしていたよ。道を間違えてるとも知らずにね」

 

「曜…」

 

「そうだよ、考えてみれば私はこの街を昔みたいな素敵な街にする為に仮面ライダーになろうと思ったんだ。思い出させてくれてありがとう、小原さん…ううん、鞠莉ちゃん」

 

『違うよ、曜。答えを出したのはあなた自身。私達は何もしてないって』

 

「そんな謙遜しなくても…とまぁ、その話は後回しだね。まずはあなたを止めなくちゃ、小雪ちゃん。あなたが忘れてしまった正義の味方としての使命、私が思い出させてあげるよ!」

 

「いいでしょう。やれるものならやってみて下さい!」

 

ドーパントは再び川の水を氷柱へと変え、アクセルに一斉砲火を浴びせようとする。

 

\エンジン!/

\スチーム!/

 

アクセルがエンジンメモリの挿さったエンジンブレードのトリガーを引くと、刀身から高温の蒸気が噴出され氷柱を全て溶かし尽くした。

 

\ジェット!/

 

再びトリガーを引くと、今度は切っ先からエネルギーの弾が飛び出しドーパントへ命中した。

 

\エレクトリック!/

 

アクセルはドーパントに近づき、電撃を纏ったエンジンブレードを一方的に叩きつける。空高くドーパントが宙を舞った隙に再びエンジンブレードのトリガーを引くと、先端にエネルギーがチャージされた。

 

\エンジン!マキシマムドライブ!/

 

アクセルがドーパントにエンジンブレードを向けると、先端からはA字型のエネルギーが放出された。エンジンブレードのマキシマムドライブ・エースラッシャーだ。エースラッシャーを受けたドーパントの身体は地面へ叩きつけられた後、大きく爆発を起こした。

 

「絶望があなたの、ゴールだよ…!」

 

爆煙からは変身を解かれた小雪が飛び出して来た。鞠莉もドーパントが倒されたのを確認し、ドライバーからメモリを抜く。

しかし、アクセルはエンジンブレードを手にしたまま、小雪へと距離を縮めて行く。

 

「待って曜!」

 

「いや、大丈夫だよ」

 

鞠莉はアクセルを止めようと走り出そうとするが、果南がそれを制した。アクセルも小雪の近くに寄ったところでようやく変身を解き、彼女の細い腕に手錠を填めた。

 

「白瀬小雪、殺人及び殺人未遂容疑により逮捕!あなたのゴールは刑務所だよ」

 

小雪は苦虫を噛み潰したような表情をしつつも、何処か吹っ切れたかのように息を1つ吐きながら立ち上がった。河川敷にはダイヤとルビィが呼んだのか、既にパトカーが到着していた。

 

「これでいいんだよね?月ちゃん、パパ、ママ」

 

「3人もきっと綺麗に終わって良かったと思ってるんじゃないかな。仮に小雪さんをここで殺したとしたら、最終的には自分も後悔する事になったと思うよ」

 

「でもルビィ、家族の為にそこまで真剣になれる曜ちゃんって凄いと思う!」

 

「あなたは自分が思うより、人に対する思いやりや優しさを持っていると私は思いますわ。だから今度はその優しさを、他の人にも向けてあげて下さい」

 

「だね!私は刑事で仮面ライダーだもん、家族だけの希望じゃなくて、みんなの為の正義の味方にならなくちゃ!」

 

「Excellentよ曜!その心構えがあれば、きっとこれからHappyな未来を創っていけるわ!」

 

曜はその言葉に、これまでにないくらいの笑顔を見せた。

 

「姫乃ちゃん、さっきは酷い事言ってごめんなさい。あなたが私の事を思う気持ちに気づいてあげられなかった」

 

「いいの。私も友達でありながら、あなたの悩みに気づく事ができなかった。メモリを手にするのだって防げたかもしれないのに」

 

「今度は私、間違えないようにするね。いつか罪を償って、自分から本当に正しい事を伝えられるように頑張りたいと思う」

 

姫乃はぎこちないながらも、無事に小雪と和解する事ができた。小雪もやり直す決意をした後、パトカーから出て来た海未に連行されて行った。

 

「こっちも解決したみたいだし、良かった…」

 

曜は地面に落ちていた小雪のガイアメモリを拾う。ガイアメモリにはIのイニシャルが描かれており、曜の手の中でエラー音を発しながら砕けた。

 

\アイスエイジ…アイ…ジ…ア…/

 

「アイスエイジ?Wじゃないわ」

 

「やっぱりね。道理で検索しても出てこない訳だよ」

 

「小雪ちゃん!去年の夏、私の両親と従姉妹を殺したのはあなたじゃないの?」

 

「何の話ですか?メモリを手に入れたのは1週間前。昨年は埼玉県警で働いてましたし、私には渡辺警視の家族を殺す動機なんてないですよ」

 

「そうだよね。じゃあ、月ちゃん達を殺した真犯人は別にいるんだ…」

 

果南の言う通り、1年前の凍結事件と今回の凍結事件に関連性は一切なかった。一体誰が月と両親を殺したのか。それが判明するのは、まだまだ先になりそうだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Report(報告書)

 

The consecutive freeze cases told the end. After a performance of Takamaro Ayanokoji ended in Himeno, She was arrested on the charge of criminal concealment. Because I committed the crime that koyuki in particular is cruel, some penalties will be given.

But she seemed to refresh determination to start again again. I wish that I want them to open up the new future facing a crime at hand.

And the name of the true criminal and the Gaia memory which killed a family of You still remains unidentified. About them, I want to investigate it sequentially.

(連続凍結事件は終わりを告げた。姫乃も綾小路たかまろの公演が終わった後、犯人隠匿の容疑で逮捕された。特に小雪は残虐な犯罪を犯したので、それなりの刑罰が下されるだろう。

だが、彼女達は再びやり直す決意を新たにしたそうだ。彼女達には目の前の罪と向き合い、新たな未来を切り開いて欲しいと私は願っている。

そして、曜の家族を殺した真犯人とガイアメモリの名前は未だ不明のままだ。それに関しても、引き続き調査を行なっていきたいと思う)

 

「それで曜さん、あなたこんな所にいてもいいのですか?仕事はないのですか?」

 

「あ〜、全然大丈夫ですよ!今日は早く上がらせて貰ったので!」

 

凍結事件以来、曜は黒澤探偵部の部室にも顔を出すようになった。時々運動部の指導もする(鞠莉から認可済み)らしく、彼女は生徒とも打ち解けるのが早かった。恐ろしいコミュニケーション能力である。

そして勿論、文化系運動部と言われる(?)この部の生徒達も、いつの間にか曜と仲良くなっていた。

 

「失礼しま〜すっ!おぉ!曜ちゃん今日もいた!!」

 

「千歌ちゃん!こんにちヨーソロー!!今日もダンスの練習?」

 

「うん!ねぇ曜ちゃん、難しい所があるんだけど教えてもらってもいいかな?」

 

「千歌ちゃん、警察の仕事で曜ちゃんも疲れてるんだからあまり無茶は…」

 

「大丈夫だよ梨子ちゃん!私、体力には自信あるから!じゃあまずはランニングからいくよ!全速前進、ヨーソロー!!」

 

「ヨーソロー!!」

 

「えっ!?千歌ちゃん、曜ちゃん!!待って〜!!」

 

3人は思い思いの声を上げながら部室から飛び出して行く。鞠莉は手を振りながら、彼女達を見送った。

 

「曜ちゃん、千歌ちゃんと梨子ちゃんとは特に仲が良いよね!」

 

「お二人と歳が同じという事もあるのだと思います。インドアな花丸さんや善子さん、花陽さんとも打ち解けられるといいのですが…」

 

「曜のコミュ力なら大丈夫じゃない?今度歓迎パーティでも開いて交流を深めようよ、楽しみだなぁ♪」

 

「Good ideaね!いつにしましょうか?というかもう曜を正式に浦女の生徒か特別教師として…」

 

「くおぉらぁ!勝手に話を進めないで下さい!!ルビィの歓迎パーティだって準備が大変だったじゃありませんか!!ましてやAqoursのライブをやるとなったらPAや照明、バスケ部、バレー部のスケジュール確認など色々な方との兼ね合いもしなくてはいけないのですよ!?あと鞠莉さん!生徒か特別教師にするとは何ですか!!曜さんは沼津警察の警視ですわよ!?警察をやめろとでも…」

 

「もうダイヤ〜、いつものJokeに決まってるじゃない♪そんな真面目に答えないでよ、そうやっていつもマジレスするから硬度100って呼ばれるのよ〜」

 

「そう呼んでいるのはあなただけでしょうがぁ!!」

 

「あわわわわ!お姉ちゃん落ち着いて〜!!」

 

「あはははは…」

 

今日も変わらず、黒澤探偵部は賑やかである。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その夜。メイド喫茶『ChunChun(・8・)』では、グレーのサイドテールの少女が店内を清掃していた。ある程度床を拭き終えると、扉が開き1人の女性が来店した。

 

「申し訳ありません、本日は閉店の時間なんですよ…あんじゅさん?」

 

「あら、裏の営業はこれからでしょう?」

 

来店してきたのはあんじゅであった。少女は冗談ですよ、と妖しげに微笑みながらあんじゅを奥の部屋へと案内した。

 

(ツバサは警戒していたけど、この掴みどころのない感じが興味深いのよね。ガイアメモリに取り憑かれた怪物・南ことり…)

 

「じゃあ、始めましょう?あんじゅさん」

 

少女…南ことりはあんじゅを見ながら椅子へと腰掛ける。その手には、銀色のドーパントメモリが握られていた。

刻まれたイニシャルは…日差しと雨、雷と竜巻で描かれたWである。

 

 

\ウェザー!/




<次回予告>

ことり「人間を超える力に興味はありませんか?」

曜「私でいいなら、協力させて下さい!」

???「これさえあれば怖いものなんてないんだよ!!」

アクセル「私の新しい力…!」

次回 Gな奴、出現/沼津市大捜査線

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