「それで、魔王って具体的になにをするんだ?」
「ふむ、とりあえずはダンジョンを作る、だな。【我は綴る】ほれ、お主も言ってみろ」
その言葉を言った瞬間、アドラメレクの手元に本が現れる。あれを使ってダンジョンを作るのかな?っと、とりあえず言ってみるか。
「【我は綴る】おっ、ホントに出てきた。それで、どうすれば?」
そう言いつつ、ページをめくってみる。ってこれ紙じゃないっぽいな。羊皮紙ってやつかな?
「よし、開いたな。これを見てみろ。これが儂のダンジョンだ」
水晶からホログラムが表示される。
あっ…なんかこれ、バベルの塔とか呼ばれてる気がする。そう思えるくらいに高い塔がそこには映されていた。
「…これって何階くらいあるの?」
「ん?あぁ、お主は知らないんだったな。ダンジョン内は時空が歪んでいる。外装はこんなに高そうに見えても、実は一階しかない、なんてこともある。まぁ、儂のダンジョンは200階層あるがな」
「へー、なぁ、このDPってやつはなんなんだ?これと交換するっぽいけど」
「ダンジョンポイントの略だな。お主の言う通り、DPを交換してダンジョンを作っていく。ほれ、見てみろ。凝った外装ほど高くなっているだろう」
「あ、ほんとだ。…ってことは、このGランクの魔物よりもFランクの魔物の方が必要なDPが高いのは、Fランクの魔物の方が強いからなのか?」
「あぁ、その通りだ」
「なぁ、EランクとかAランクの魔物っていないの?探しても載ってないんだけど」
「Eランク以上の魔物を召喚するには、DPとの交換以外で一度召喚しなければならない。…そうだな、一度試してみるか。【流出】」
彼がそう短く呟くと、金色に輝くメダルが現れた。そして、そのままそのメダルを俺に投げてきた。それを受け取った瞬間、メダルの情報が流れ込んできた。
『【鳥】のメダル。Aランク。生まれてくる魔物に鳥の因子を与えることができる。身体能力に補正極大』
危ないなぁ。投げなくてもいいじゃん。ていうか模様あるじゃん。これは………タカ…かな?
「各魔王は一月に一回だけ自らのシンボルを刻んだメダルを生み出すことができる。儂の場合は【鳥】のメダルだ。メダルを二つを掛け合わせると、魔物が生まれる。お主も【流出】と言ってみろ」
「えーと、【流出】」
おっ、出てきた出てきた。この模様は…蛇、かな?それで、能力はっと。
『【善】のメダル。Aランク。生まれてくる魔物に善の因子を与えることができる。身体能力に補正大。オリジナルを使用する場合、天使型の魔物になる』
ふーん、天使型ねぇ。どうなんだろ?聞いてみるか。とりあえず渡してっと。
「アドラメレク、そのメダルってどうなんだ?」
「うーむ、普通だな。最後の天使型になるというのも、同じようなのを見たことがある。うむ、普通だ」
「…なぁ、ならそういう風に何になるか決められているもの同士を混ぜたらどうなるんだ?」
「たしか、二つの特徴を合わせ持ったものになったはずだ。そうだな、お主のそのメダルと、鳥型の魔物になるというメダルなら、様々な鳥の羽根を持った天使が生まれてくる、といった感じにな」
「じゃあ、俺のメダルと、悪魔型の魔物になるみたいな相容れなさそうなやつだったら?」
「ふーむ、流石にそういったものを見たことがないからあってるかはわからんが、今までの経験から言うと、おそらく右半分は天使で左半分は悪魔みたいなのができるだろうな」
「そういうものなのか…んじゃ、試してみるか!あっ、メダル返してくれ」
「ん?あぁ、すまんすまん。受け取ったままだったな」
「えーと、それで、メダルを掛け合わせるのってどうすればいいの?」
「【合成】と言ってみろ。あぁ、生み出す時にレベルを固定にするか変動にするか選べるが、せっかくだ、初めての魔物なんだし、変動で生み出してみろ」
「あぁ、わかったよ。…よし!【合成】‼︎」
手のひらから光が溢れる。
まばゆい光だ。
熱が暴れる。
そっと手を開くと、空中に影を作る。
【善】と【鳥】が一つになっていく光景が脳裏に浮かぶ。
あっ、これがさっき言ってたレベルのやつかな?えーと、変動っと。
そうして、少し待つと光が止んだ。
そこに”彼女”はいた。
彼女を見た瞬間、俺は言葉を失う。
黄金を溶かしたような美しい金色の髪、サラサラとした4枚の羽根。
そのどれもが素晴らしいが、彼女の素晴らしさはそこではない。
そう、彼女はただただ美しかったのだ。髪や羽根がどうでもいいと思えるほどに。
彼女が目を開き、こちらを見てくる。
水色をした双眸が、俺を見定めてくる。
それが終わったのか、彼女は一度目蓋を閉じると、唇を開く。
「我が主」
そう言うと彼女は片膝をつき
最後、「ン我が魔王」にするか迷った。
鳥・獣・昆虫のメダルを混ぜ混ぜさせたい。
主人公にチートほしい?
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ほちぃ!
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いらない!
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大量にくれ!(強欲)