「俺はアンドロマリウス。よろしくな!えーと…名前を教えてもらってもいいかな?」
「名前はまだありません。もしよろしければ、主様につけていただきたいのですが…」
「名前かぁ…。うーん…」
「アンドロマリウス、悩むのもいいが、少し聞け」
「なんだ?」
「魔王は配下に軽々しく名前をつけてはいかん。特に最初の3体はな。いいか、名前を得ることで魔物は、ただ一種族の有象無象からユニークモンスターになる。魔王の場合は、魂を繋ぐことになるんだ。自らの力を分け与え、逆にその魔物の力を受け入れる。とくに最初の三体は、【誓約の魔物】と呼ばれ結びつきが段違いに強い。やり直しは出来ない。生涯ともに居る覚悟がないのならつけるものではないぞ。魔王が生み出した魔物は絶対服従だ。それに、魔王を傷つけることもできん。だが、騙すことがないわけではない。知能のある魔物を生み出したのなら、そこら辺も気をつけろよ」
「なるほどね。じゃあ、こいつの強さを知れたりしないの?」
「あいつをよく見てみろ。ステータスが見えるはずだ。お主の魔物なら、詳細に見れるだろう」
「ん?自分の魔物じゃなくても、多少は見れるの?」
「あぁ、見れるぞ。というより、どんな生物だろうと、相手を注視させすればレベルだけなら見ることができる。まぁ、魔王なら、相手が格下であれば、自分の魔物じゃなくても、詳細に見れるがな」
「ふーん、そうなんだ。じゃあ、見せてもらうよ。いいね?」
「もちろんです、主様」
種族:ウィングケルビム Aランク
名前:未設定
レベル:1
筋力S 耐久S 敏捷S+ 魔力B+ 幸運A 特殊B
スキル:飛翔 水の支配者 水魔術無効 音速 反応速度上昇
おっ、ホントに出てきた。なんていうかゲームみたいだな。音声認識でメニューが開いて、ステータスなんかもあって…。実はVRなのでは?ま、冗談はこの辺にして
「これって強いの?」
「うむ、かなり強いぞ。種族のランクの部分があるだろう?1番重要なのはそこだ。例えば、ステータスのランクはBランクの種族とAランクの種族じゃ意味が違う。種族AランクのステータスAは、BランクのA+相当だし、CランクのS相当なんだ。それに、レベルが上がれば、そのステータスのランクに応じて能力が上がる。な?強いだろう?」
なるほど。つまり、このステータスのランクってのは成長率ってことか。…うん、めっちゃ強いね。これは【誓約の魔物】にしてもいいんじゃないかな?
「あぁ、すげぇ強いな。…うん、決めたよ。こいつを1人目の【誓約の魔物】にする」
「良いのか?性格なんかが合わんかも知れないぞ?」
「問題ないさ。なんか行ける気がする」
「…まぁ、お主が良いのなら儂は何も言わんさ」
「…ウィングケルビム、今から君はガブリエルだ。よろしくな!」
「はい!主様!」
ッ⁉︎これが魂を繋ぐってことか…。急に来ないで、普通にビビるから…。おぉ、少しずつだけど力が流れ込んでくる。それに情報も。ってことは、俺の力や情報もガブリエルに流れてってるのかな?うーん、正直わかんねぇ。
「ガブリエル、何か感じるか?」
「はい、なんといえば良いのでしょう…。暖かい…そう、主様に包まれているような、そんな心地よい暖かさです」
「そうなのか…?俺の方はそんな感じはしないが…」
「そりゃそうだろう。Aランクの魔物と魔王が同レベルなら、魔王の方が力が強いからな。お主に流れてくる力は少ないし、そやつに流れていく力は多い。そこに感じ方の違いがあるのは当然だろう?」
「なるほどな。そういうことだったのか」
「よし、魔物の合成は問題ないな?」
「あぁ、だいたいわかった」
「なら、魔王の書を見てみろ。そいつの二ランク下の魔物が登録されているはずだ」
「えーと…。あっ、登録されてるな。ウィングドミニオンってやつがいる」
「うむ、では次はDPの得かた…いや、ついでだ。イミテートメダルについて説明しよう」
「イミテートメダル?」
「DPとの交換で得られるメダルのことだ。メダルのことを考えてページをめくってみろ」
「…【善】【鳥】って書かれてるな。500ptか…。メリットはDPさえあれば何度でも合成できることか。デメリットは?」
「メダルのランクが一つ下がる。お主のメダルならBランクになるということだ」
「ふーん、他に違いはないのか?」
「オリジナルメダルを使った時だけ、イミテートメダルを作れるようになる。あとは、お主のメダルみたいにオリジナルの場合にのみ効果が追加される、というのもあるな」
ふむ、基本的にはイミテートメダルで戦力を整えるってことか…
「あぁ、だいたいわかった。次の説明に移ってくれ」
「次はDPの得かただ。そもそもDPとは何かわかるか?」
「わかんないな」
「まぁ、仕方ない。何も教えていないしな。それでは教えよう。DPとは人の生命力のことだ。より正確に言うと、恐怖・絶望・欲望、そういった強い感情のことだな。人間を集め、ダンジョン内でそういった感情を抱かせることでDPを得ることができる。だから、儂らはダンジョン内に宝を設置したりするわけだ。あぁ、あと、同じ感情でも強い人間ほどポイントが美味いな」
「なるほど…。なぁ、その強い感情ってなんでも良いのか?」
「まぁ、怒りや希望なんかでも大丈夫だが、それを抱かせるの難しいぞ?」
「あぁ、大丈夫だ。とりあえず聞いただけだからさ」
「ふむ、あとは他人のダンジョンの魔物を倒すことでDPを得ることもできるが、あまりオススメしない。無駄に敵意を高めることになるからな」
「ふーん、あっホントだ。さっき倒したヤツのDPっぽいのが入ってる」
「…教えるのはここまでで良いだろう」
「えっ⁉︎ダンジョン内部の作り方をまだ教わってないんだけど」
「ここまで教えれば、あとは応用でどうにかなる。これは小遣いだ。2000DPとオリジナルメダル3枚。文句は言うなよ。これは決定されていることだからこれ以上は渡せん。メダルは…【炎】と【土】で良いだろう」
「あれ?メダル2枚じゃん」
「さっき儂のメダルを渡しただろう?」
「あぁ、なるほど」
「では、儂のダンジョン内にお主用の狩場を作ってやる。しばらくはそこでレベルを上げつつDPを貯めると良い。あぁ、レベルが10まで上がったら儂のところに来い。魔物の強さをあげてやる」
「ありがとな、アドラメレク。頑張るよ」
「あぁ、頑張れよ」
天使の名前は、天使とかにそこまで詳しくないヤツなら、有名なガブリエルとかルシファーとかつけるだろって考えから。
種族名は適当
ちなみに、2人が話してる間、ガブリエルは端っこの方で寂しそうにしてました。
主人公にチートほしい?
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ほちぃ!
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いらない!
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大量にくれ!(強欲)