「舐めるなよ……! その程度で私に勝てると思うなッ!」
ショシャナが吠える。と同時に、大きく地面を蹴ってテルティウスに向かう。
今まで明確に距離を置いて戦っていた彼女の行動に、対するテルティウスは目を細めて身構える。構えた剣に、今しがた性質を抽出したばかりのスタンド【ペル・アスペラ・アド・アストラ】が潜り込む。
そして一直線に突っ込んできたショシャナの攻撃を、避けることなく当たりに行く。これまた今までとまるで正反対の行動だ。
普通の人間なら、大丈夫だとは思っていても慣れた感覚を捨てきれないものだが、テルティウスは違った。攻撃を受けても問題ない、と即座に切り替えられる辺りはやはり歴戦の戦士と言えるだろう。直前まで散々苦労させられた防御力を、ある意味で信頼していたとも言う。
そのままぶつかり合う両者の肉体。どちらもそれによるダメージはなく、ただ膂力の差からテルティウスが押し出される。
だが当然、馬鹿正直に攻撃を受け止めたわけではない。接触と同時に波紋を流して少しでも吹き飛ばされるのをこらえつつ、ショシャナにしがみつきながら手にした剣でもって彼女を切りつける。
――火花が散った。が、それだけ。ショシャナの身体は切られることなく健在だ。
にも拘らず、ショシャナの肉体には確かに痛覚が駆け巡っていた。それは文字通り、斬撃を身に受けたときと同じもの。ただ規模が違うだけで。
「……ッ!」
「どうやら、重ねがけは効果があるようじゃな。ま、こんな至近距離でノーガードに攻められれば、という条件つきのようじゃが!」
「小癪な真似をッ!!」
テルティウスの目は、それを即座に見抜いていた。
しかし彼は、それだけにこだわるつもりもない。剣での打撃を狙うと見せかけて関節を極めに行ったり、空に逃げられては困るとばかりに翼を集中的に狙ったり、それまで反撃を警戒してできなかった戦い方を恐れずに繰り出していく。
そこに織り込まれた技巧の数々は、まさに歴戦の戦士と言えよう。対して、長くは生きていても戦いを本分としてこなかったショシャナは、やはりその対応に苦労することになる。
とはいえ身にまとったスタンドの防御力と、吸血鬼特有の膂力もあって、その苦労というのも「嫌らしくて面倒」程度のものだ。ゆえに彼女もまた、反撃など気にすることもなく攻め続ける。
そして互いに防御を考慮しない殴り合いとなれば、膂力で勝るショシャナに分がある。次第にテルティウスが押され始め、少しずつ後退していく。
(……ここじゃ!)
ここでテルティウスが再度前に出た。と同時に、足元に転がっていたものをその足で上へと跳ね上げる。
それは夜の中にあっても波紋特有の黄金に煌めいており……しかしその光は、テルティウス本人の身体によってショシャナには隠されていた。
その中で、彼の波紋が込められた拳がショシャナの胸元に叩き込まれる。もちろんそれによってダメージは入らないが、波紋はわずかにショシャナの身体に染み入る。それは遅効性の毒として、彼女の身体に蓄積するのだ。
だがこれを意に介さず、ショシャナはテルティウスの腕をつかむと強引に引っ張る。それに引きずられるテルティウスの顔には、空いた手を握り込んでたたきつけるのも忘れない。派手な音が鳴り響いて、テルティウスの身体が泳ぐ。
「ふんはッ!」
しかしそれでもなお、テルティウスは攻め手を緩めなかった。たたらを踏んで後ろに下がった彼は――今まさに眼前に落ちてきた光を。スタンドによって波紋の性質そのものを与えられたナイフの切っ先が、ショシャナを向いたそのタイミングで柄の根元に殴りつけた。
当然、ナイフは反作用によって落ちる方向を変える。すなわち、ショシャナに向けて。切っ先が突き刺さるように、押し込まれる。
だが、刺さらない。当然だ。ただのナイフで、【ラ・ラガッツァ・コル・フチーレ】は抜けない。
「ぐが……ッ!」
けれども、波紋の性質。「日光に弱いものにダメージを与える」性質が、スタンドの防御力を無視してショシャナの腕を焼く。
波紋が通ったとき特有の音が響き、同時に肉が焼けるような音も上がった。
上がったが……。
「押し通るッ!!」
そんなことはおかまいなしに、ショシャナも前に出た。身体を巡ろうとする波紋を強引に押しのけ、ナイフを蹴散らしながら突き進む。
彼女はそのまま、テルティウスの懐に入り込む。そして波紋を受けなかったほうの腕を可能な限り全力で振るって、テルティウスの腹にアッパーカットを叩きつけた。
「何!?」
刹那、テルティウスの身体が発射される。飛んでいく方向は、上だ。アッパーカットが入るそのタイミングで、スタンドの力を開放したのだ。
さらに言えば、彼の身体はまっすぐに飛ばされたわけではない。ショシャナは発射する際にそこにひねりを入れており、テルティウスの身体は縦に回転しながら吹き飛ばされていた。
空中は、人間のあるべき場所ではない。飛ぶ手段を持たない彼にしてみればもはやできることはほとんどないのに、これではまともな着地すら不可能だろう。
「まだまだァ!!」
にもかかわらず、ショシャナはさらに追い打ちをかける。黒い翼を広げて勢いよく空へと舞い上がると、そのまま一直線にテルティウスへ突っ込んでいく。
その勢いを見て、テルティウスは意図を察する。
(空の果てまで飛ばし続けるつもりか!?)
この時代、空の果てがどうなっているかを知る者は普通いない。それでも漠然と、戻ってこれなくなる地点はあるだろうと彼は思った。
なるほど、そこまで飛ばされれば防御力の高低は関係ない。行き着くところまで行き、二度と戻ってこれないのであれば、それは敗北そのものと言える。
仮にそこまで行かずとも、そこから落下したとあれば……今の彼を包む守りであっても無事で済む保証はないだろう。
(あれに切り替える……いや、次の攻撃まではこのままじゃ!)
眼前に迫ったショシャナの、恐ろしくも悲しげなスタンドの顔面を見据えながらテルティウスは決断する。ここから無事に帰還する手段を、彼は思いついていた。
しかし今ここで防御を捨ててしまえば、発射の能力以前に殴られるダメージを食らってしまう。そう判断して。
実際、次の瞬間ショシャナの拳が再度テルティウスの腹に刺さった。テルティウスの予測通り、吸血鬼の膂力で放たれる凄まじい拳だ。
しかもそこには、高速で上昇する勢いまで乗っている。先ほどよりも強烈な衝撃が、彼の身体を走り抜ける。
「ここッ!!」
そしてショシャナの攻撃は、まだ終わっていなかった。そこに乗せられたスタンドパワーが炸裂する。
これにより、ようやく上昇のピークに肉迫していたテルティウスの身体は、またしてもさらなる上空へと
これは予定通り、と頭の中でつぶやいたテルティウスはしかし、飛ばされる直前にショシャナの顔が笑ったように見えて思考を加速させる。
そして、自身が空を上がる速度が先ほどよりも増していることに気づき、歯ぎしりした。
(読まれていたか! しかしまだ手はある……む? これは……さ、寒い……いや待て、こ、呼吸が!?)
そこで彼は、己の身に起きた異変に気がついた。夜のローマに迷い込んだ小柄な雲を突き抜けて、闇一色の空の高みをも貫きつつある彼の身体が、凍てつき始めたのだ。それに前後する形で、どんどん息苦しくなっていく。
母なる星の庇護から離れつつあるのだ。温度という温度はどこまでも暗い宇宙の闇に飲み込まれ、下がり続ける。生き物をはぐくむ酸素もまた、例外ではなかった。
そう、地球という天体は、高度を上げれば上げるだけ温度が下がる。さらには、空気も薄くなるのだ。
二十一世紀の日本であれば、ほぼ常識として認識されている知識である。そう、二十一世紀の日本であれば。
「名前通り、星の果てまで飛んで行ってしまえッ!!」
それを飛べるようになったとき主から教えられたショシャナは、勝ち誇ったように宣言する。
実際、彼女は勝利を確信していた。だからこそ、彼女は残心しながらも少しずつ己の高度を下げつつある。
そんなショシャナをにらんで、テルティウスは浅く、荒い息をつく。既にほとんど空気のないところにまで到達し、なおも上昇がとまらない事実にさすがの彼も焦りを隠せない。
そうこうしているうちに、ショシャナの身体が雲間に紛れて、見えなくなる。
(く……っ! ここまで来たら、あれでは戻るのは難しいか……むしろそれこそ永遠にここに取り残されそうじゃ。……ふ、ふふ……わしも焼きが回ったか……まだ心のどこかで、生きて帰るつもりでおったようじゃな……)
見失った敵の姿を思い起こして、テルティウスは笑った。凍てつき動かすのが億劫だったが、それでも確かに。
(よかろう、これにて本当に終いじゃ。これをもって、我が人生の幕としよう。無論、このままただで死ぬと思うなよ、吸血鬼!)
そして、彼が内心で叫び。
身体の上昇がピタリととまり。
いよいよもって落下が始まった、その瞬間。
「最後にとくと見よ! この身は!
かすれた声で、されど今度はしかと叫んだその身に、今までどれほど命をくべても不可能だった二つ目の性質付与が行われる。そう、二つ目のスタンドが彼の体内に入り込んだのだ。
その特徴とも言える注射器のような尾の中には――雷光が煌めいていた。
かくして、
そして――
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この日、ローマの街に激震が走った。比喩ではない。文字通りの激しい揺れが、実際にローマの街を駆け巡ったのだ。
その直前には筆舌に尽くしがたい轟音も響いていたから、ローマ中の……いや、その近隣も含めた実に多くの人間が、天罰ではないかと恐れおののいた。
「い、一体何!?」
それを認知したとき、トナティウは簡単な衣服をまとい直し、エイジャの赤石を懐に忍ばせて表に出たところであった。
赤石とは言っても、クズ石とまではいかないものの石仮面を完成させるには届かない小石が数個である。しかし小石といえど、テルティウスほどの熟練の波紋戦士が扱えば、堅い守りを誇るショシャナにも多大なダメージを与えられる。
トナティウはそう判断して、ルブルム商会からこれを持ち出したのだ。暴走したショシャナを止めるために。
だがそこで彼女が見たものは、はるか彼方の天空から、縦一文字に夜空を切り裂く雷がごとき白光で。
それに数瞬遅れて、これまた雷鳴を思わせる轟音が鳴り響く。
直後、大地が大きく揺れ動き……あの光が落ちたところから猛烈な煙が立ち上がった。
煙といっても火炎によるものではなく、瓦礫などの土埃によるものだ。それが、雪崩のようにローマの市内に殺到する。
それで建物が壊れることはなかったが、人間にとっては十分に脅威になり得た。
「けほっ、な、何が起きて……!」
だが、半吸血鬼のトナティウにとってはそこまででもない。強引にその中を突き進めるだけのスペックが彼女にはある。
もうもうと立ち込める土埃の中を、しかし明確に原因と思われるものが落ちた場所はまっすぐ向かう。道中の建築物は、これまた身体能力でゴリ押しして屋根の上を走る。
やがて彼女はその中でも、現場に最も近くまた最も高い建物に目をつけた。一度の跳躍と数秒の登攀を経てその頂上へと至る。
「……あれは。遅かったか……」
そこで彼女が目にしたもの。
それは、クレーターのようにえぐれたローマの大地……その中央に、重なって倒れるショシャナとテルティウスだった。
二人とも身体はぼろぼろ……というよりはバラバラで、手足などは両者とも吹き飛んでいた。そこらに、ではない。文字通り吹き飛んでしまって痕跡がなかった。
テルティウスはもちろん、ショシャナすらそのスタンドが解けている辺り、凄まじい攻防があったことは誰の目にも明らかだ。
「先ほどの何か? が二人に落ちた……? いや、そんなことは今はどうでもいいか……!」
ともあれトナティウは、大急ぎでその場から飛び降りた。その勢いのまま、動かない二人の下へ一気に距離を詰めていく。
そして目の前まで来て、トナティウは改めて驚愕した。
「……まだ息があるなんて。さすが吸血鬼ですかね……」
テルティウスは、さすがに死んでいた。もはや臓器の動きさえ微塵もなく、呼吸も同様で。少し前まであったはずの命の煌きはかけらもなく、肉体もまたひどく萎縮したように見える。
しかしショシャナは生きていた。呼吸をしている。心臓も動いている。意識は失っているようだが、それでも。
(……今なら。今ならやれる)
その様を見て、トナティウの脳裏に主の手紙が浮かび、今しかないと判断する。すっとショシャナの近くに立ち、スタンド【マクイルショチトル】の拳を振りかぶり……無意識のうちに動きをとめて、ごくりとつばを嚥下した。
しかし、その一瞬がすべてを手遅れとした。
仮に彼女がそのわずかな動作を挟まず、即座に動いていれば間に合っただろう。
だが、いまだ心に傷のない彼女は、ためらった。ほんの一瞬だけ、ためらってしまった。
だからこそ。
「アルフィーのアホめが……目立つなどあれほど言ったというのに」
「そのアルフィーが見えねえな……どこだぁ?」
カーズとエシディシ、そしてワムウが到着してしまった。
彼らの登場に、慌ててトナティウは平伏する。
トナティウは自覚している。自分ではこの三人には勝てないと。そもそも、悪とはいえ神に歯向かおうなどとは露ほどにも思っていないが、それでもなお。
「お前は確か、アルフィーが飼っていた半吸血鬼の頭だな。状況を説明しろ」
そしてその頂点に立つ男が、殺気と苛立ちを隠すことなく言い放つ。既にその腕には刃が展開されており、下手なことを言えば即座に餌にされることは明白であった。
「……アルフィー様は」
だから、自分でも完全には状況を把握しておらずとも、まずは口を開き。
それを、数十年を共にした声に遮られた。
「わ、たしが……説明、します……」
「ショシャナ!? あんた……」
「許す。ただし手短に言え」
振り返れば、再生を始めたショシャナがはいつくばりながら起き上がろうとしていた。
震える上半身をわずかにもたげさせて、血反吐を一つ。
「……はぁっ、はぁ……! アルフィー様は……! あの波紋戦士のスタンドにより痛打を浴び、石化いたしました……今は、このトナティウの配下がかくまっています……!」
「……何?」
そして紡がれた報告に、カーズの眉が半分上がった。他の柱の男も同様だ。
「逃げ回ることには定評のあるアルフィーが、か?」
「光……日光を目の前で叩きつけられたのです……! だからアルフィー様は!」
ショシャナの言葉に、トナティウは悲しげに顔を伏せた。
事情は初めて知ったが、やはり主がテルティウスに敗北していたという事実は堪えるものだ。ショシャナの狂乱っぷりも、理解はできると彼女も思う。
「……つまり、吸血鬼……お前はこう言いたいのか? アルフィーがやられ、冷静ではいられず仇を取った、と?」
「アルフィー様に不敬を働いた愚か者、死んで当然でしょう!? 本当はもっと惨めに死なせたかった! ……ですが、ええ、そうです。私の力不足です……!」
「…………」
カーズの言い方に、ショシャナは激高して顔を上げる。
それこそ不敬だ、と思ったトナティウだったが、ここでカーズたちの不興を買うことはなんの益もなく、動くことができない。
そんな二人に、カーズは刃を閃かせて――息をのむ二人をよそに、一歩でテルティウスのもとへ移動し、その身体を滅多斬りにした。
てっきり自分たちが斬られると思っていたトナティウは、呆気にとられてその背中を見つめる。
それでもなおカーズはとまらず、ほどなくして命を賭して吸血鬼と戦った誇り高い戦士の遺骸は、無惨な血と肉の塊と化した。
カーズはそれでもしばらくそこに佇んでいた。しかしやがてトナティウたちに振り返る。
そんな彼の顔を見て、トナティウは瞠目した。
「……吸血鬼、名は?」
「ショシャナ。アルフィー様より、賜りました」
「そうか。ではショシャナよ。仇討ち、大義。お前の忠心、アルフィーに代わりこのカーズが確かに見届けた」
カーズが、悲しげに顔を歪めていた。あるいは悔しげに。
初めて見るその表情に、トナティウは心底驚いた。
血も涙もない悪神だと思っていた。なんの躊躇いもなく、他人を害せる男だと思っていた。
(……仲間には、そういう顔もするんですか。できる、んですか……)
だから、トナティウは少しだけカーズへの評を改めたほうがいいかもしれない、と考えた。
考えたが、
「だが見た限り、満足のいく葬い合戦ではなかったと見た。ショシャナよ……構わん。このカーズが許す。波紋使いをこの星から根絶やしにしろ」
続けられた言葉を聞いて、やはりこの男は悪神だと再認識した。
「……ッ! 喜んで!!」
そして、その言葉に嬉々として平伏するショシャナに、薄ら寒いものを感じる。
あれほどカーズを嫌っていたはずのショシャナの、まるで新たな主を得たような態度に。
(ダメだ……このままじゃ、ダメだ……!)
だからこそ、トナティウは決意を新たにする。
喧嘩ばかりではあったが、確かに同じ神を崇めた隣人との決別だった。
そして。
そんなトナティウの背中に、今にも消滅しそうな小さなリス……否、リスのような出で立ちの、
その尻尾には――星のような揺らぎが宿っていた。
スタンド:
破壊力:なし スピード:C 射程距離:A 持続力:A 精密動作性:C 成長性:D
大型のリスのような姿をした、十六体からなる群体型のスタンド。同時展開可能数は三体、全盛期は五体。尻尾が注射器のようになっている。遠隔操作型。
尻尾の注射器を対象に刺すことで発動する「対象の持つ性質を抽出する」能力と、性質をストックしたスタンドを対象に潜り込ませることで「抽出した性質を対象に付与する」能力の二つを持つ。
抽出する性質はある程度本体で取捨選択できるが、一つのペル・アスペラ・アド・アストラで抽出できる数は常に一つであり、ゆえにストック可能な性質は最大で十六。
これにより、たとえば「光の速さ」や「火の温度」、「水の流動性」などを発揮可能となり、変わり種では「波紋の持つ日光に弱いものに大ダメージを与える」性質や、「ほこりの持つ空気中をふらふらと漂う」性質も使える。
条件さえ満たせばスタンドの能力すら抽出可能であり、極めて応用性の高いスタンド。
最期は本体を光速で落下する超硬物質となし、敵にぶつかることで相討ちを期したがわずかに及ばず
ちなみに光速で落下することによる被害のデカさについては、本体の想定以上の結果となっている。ここまでの被害が出るとわかっていたらたぶんやってない。