ウソップっぽいポジションに転生したはずなのに、なんで私は女の子なんだろう   作:ルピーの指輪

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VSユノ一味

 私とビビに立ちはだかるのは“逆転”の二つ名を持つ、ラルトス。

 ウォーターセブンで対峙したとき鉛玉を跳ね返してきた。

 カリファに詳しい能力を聞いたが跳ね返す力がどの程度なのかわからない。

 それならば、まずすべきことは――。

 

「ビビ、あいつの能力を探りたい。反射に注意しつつ、私を援護してくれ」

 

「ライアさん、任せて! 足は引っ張らないわ!」

 

 ビビの応答を聞いた私は銀色の銃(ミラージュクイーン)を構えて、ラルトスに向けて発砲する。

 

 しかし、銃弾が当たる寸前でラルトスの体がぶれたように見えたと思った瞬間、弾が弾き返されて私の方に飛んできた。

 

「くっ、やはり……」

 

 咄嵯に身を捻り、体を逸らすことで直撃は免れたが、それでも肩に掠ってしまう。

 

「へェ、やるねェ。さすがは1億9600万ベリーの賞金首。こうも簡単におれの能力を見抜いてくるなんてな」

「見抜くというほど大層なものでもない。お前の動きを見て、予測を立てただけだ」

 

 ラルトスも同じく肩を負傷している。なぜか……私の弾丸が当たったからだ。

 

「ライアさん、どういうこと? あらゆるものを跳ね返すのが彼の能力じゃないの?」

 

「うん。でも、それはあいつが視認できたものだけだ。私は二発撃ったんだよ。一発は正面、二発目は跳弾でやつの死角から肩を狙った」

 

「そ、そんなことをあの一瞬で? ライアさんこの少しの期間でとてつもなく強くなってる……?」

 

 これで跳ね返す力があるのは視認できる攻撃に対してのみ、ということがわかった。

 それがわかればいくらでも対策はできる。

 

「旦那〜、もしかしておれの能力がわかったくらいで対策できるとか思っちゃってる? 甘めェよ」

「なに? ……ぐはぁ!?」

「ライアさん!!」

 

 いきなり、私が立っていた場所に砂煙が巻き起こり吹き飛ばされる。

 何が起きたかは見えなかったが、とにかくなんらかの圧力を感じた。

 

「跳ね返すものならいくらでもあらァ……。例えば空気をこんなふうに触れて放てばいいだけなんだぜ。もちろん、目に見えないほどの速度でな!」

「うっ……」

 

 立ち上がろうにも体に上手く力が入らない。貧弱な私には結構ダメージが大きいみたいだ。

 これが奴の能力か……。

 

「ハハッ!! あんまり痛そうじゃねェなあ。まぁ、このままジワジワ嬲ってやれば、そのうち動けなくなるか」

「ライアさん! 今行くわ! うぅっ……!?」

「おいおい、余所見してんじゃねぇぞお嬢ちゃん。あんたも旦那と同じ目に遭いたくなかったら大人しくしてなァ! それとも先に死ぬかい?」

「くうっ……、ナメるんじゃないわよ!」

 

 ラルトスはビビに向かって空気弾を放とうと手をかざす。

 それと同時にビビはかつて私が彼女に預けた緋色の銃(レッドエンジェル)で反撃する。

 しかしラルトスの手が僅かにブレたと思った瞬間、弾が弾き返された。

 ビビはそれを読んでいたのだろう。危なげなくそれを躱す。

 

「やっぱり、弾き返されるのね……!」

「なんだお嬢ちゃんも銃を持ってんのか。けど、残念だったな。その程度じゃあおれには通用しねェんだ。旦那みたく跳弾でも狙ったら別だけどなァ」

 

 ラルトスはビビの銃撃も跳ね除けると、ゆっくりと彼女に近づいてきた。

 

「ライアさん、ここは私が……」

 

 どうやらビビは私を助けるために隙を作ろうとしているようだ。

 だが、私はそれを制止した。まったく、ルフィたちの仲間としてこの程度の相手に手こずるなんて情けない。

 ちょっと慎重になりすぎたな。悪い癖だ。

 

「ビビ、攻めるぞ。ついてこれるかい? 作戦はあるんだ。私を信じて合わせてくれ」

「えぇ、もちろんよ!」

 

 私は立ち上がると、そのままラルトスに向けて駆け出した。

 

「おっと、来るか? だが、おれは跳弾だって注意さえすれば跳ね返すことができる。あんたらが何をしようと無駄だ」

「それはどうかな。ビビ!」

「ライアさん!」

 

 私はラルトスに肉薄すると、跳躍し空中で身を捻りながら銃弾を放つ。

 そして、それに合わせるようにビビもまた銃弾を放った。

 

「なっ!? くっ、舐めるなよ! 連携で注意をそらすつもりだろうが……こんなお遊びみたいな弾でおれを倒せると思うなァ!」

 

 ラルトスは私とビビの放った銃弾を跳ね返そうと腕を前に出す。

 だが――。

 

「甘いな。必殺――真・鉛星!!」

 

 私はラルトスの目の前でさらにもう一発発砲する。

 

「旦那が早撃ちなのはわかってる! 跳弾にも注意してる! 無駄なんだよォ!」

「いや、これは特別な弾丸だよ。あと、誰が旦那だ! 私は女だ!」

「なに? ……ぐあああっ!?」

 

 ラルトスは跳ね返そうとした弾丸をそのまま受け止めた。

 それにより、彼の右手から血が流れる。

 

「バカな……、なぜおれの手が!?」

「注意力散漫……、悪魔の実の能力者は能力が通用しないとすぐにスキだらけになる」

「はァ?」

孔雀(クジャッキー)……スラッシャー!!」

 

 ビビの必殺技――孔雀(クジャッキー)スラッシャー。刃物を糸につけ、小指で回転させて敵を斬る技。

 

「ぐあああぁ!?」

 

 ラルトスは全身を切り刻まれ、悲鳴をあげる。

 そして白目をむいて倒れた。

 

「ライアさん、やったわね!」

「あぁ」

「でも……どうしてライアさんの銃弾が当たったの?」

 

 ビビは当然の疑問を口にする。確かに、あの弾丸は通常のものとは少し違う。

 

「あれはね、私が武装色の覇気を弾丸に纏わせたんだよ。覇気という力を纏わせた銃弾は実態を捉える。つまり、跳ね返すことはできない。それがたとえ悪魔の実の力であろうとね」

「すごい……さすがはライアさんね。けど、なんでわざわざそんなことをしたの?」

「奴が油断しているうちに倒すためだよ。もし警戒されていたら避けられていたかもしれないからね。あとは、奴の能力を知ったなら奴はその弱点を突くと思うだろ? 覇気を使うという選択肢が頭から消えれば必ず当たると思ってね」

 

 正直、かなり面倒な相手だった。

 奴の能力は目に見える攻撃に対しては無敵に近い。

 覇気を使わずとも手数で押し切れるとは思ったがそれだと私やビビがかなりダメージを負う可能性も高かった。

 だから、あえて初めて実戦で覇気を纏わせた銃弾を撃ち込んだのだ。

 武装色の覇気を纏わせることができるようになったのは本当につい最近である。

 最初に使わなかったのは体力が異常に消耗するし、タメにも時間がかかるからだ。

 だが、効果はご覧のとおりで悪魔の実の能力を打ち破りダメージを与えることができる。

 

「うっ……、旦那ァ……。マジで女なの、か……」

 

 ラルトスはそう言い残して気絶した。これで完全に意識を失っただろう。

 つーか、最期の言葉めっちゃ腹立つんだけど。

 

「ふぅ……。なんとか勝ったわね」

「あぁ、君がいてくれて助かった……」

「ライアさん……」

「ビビ……」

 

 久しぶりの戦闘で興奮したからなのかビビは頬を赤らめてこちらを見つめてくる。

 そして、彼女は私の手を握りしめて――。

 

羊雲(ひつじぐも)大津波(タイダル・ウェイブ)!」

「キャハッ! 一万キロ指銃!」

「がはッ……!」

 

 その瞬間、戦闘中のカリファとミキータによって“金縛りのデジール”が吹き飛ばされてきた。

 

「なっ!?」

 

 私は慌てて振り返る。

 そこには、ムッとした表情のミキータと泡まみれのカリファがいた。

 

「ちょっと王女様。キャハッ、戦闘中にいちゃついてんじゃないわよ」

「さすがはご主人様です。戦いの最中でも女性を口説けるなんて……」

 

「いや、口説いていないし。君たちも“金縛りのデジール”を倒したんだね」

「えぇ、あなたたちが戦っている間にね。キャハハ、まぁ、私たちも危なかったんだけど。新技がなかったらこんなに簡単にはいかなかったわ」

「ドゥルドゥルの実の能力とアワアワの実の能力の相性が良かったのも幸運でした」 

 

 これで残りは“寝首落としのシェード”のみ。

 彼はテレポートが使える厄介な相手だけど……ペルとチャカは無事だろうか?

 私はすぐに彼らの元へと駆け寄った。

 

「テレポートとは珍しい力だが私にも世界で五種しか確認されていない飛行能力がある」

「アラバスタ王国護衛隊の双璧たる我らの力、見せてくれる!!」

「おーい、オイオイ。こりゃ参ったな。おれにもヤキが回ったか?」

 

 テレポートを繰り返すシェードは、チャカとペルに対して防戦一方となっていた。

 彼はかなりのダメージを受けているようで満身創痍といった感じだ。

 

「飛爪!」

鳴牙(なりきば)!」

 

 目にも止まらぬスピードで二人は斬撃を繰り出す。

 

「がふッ!! て、テレポートが追いかねェ! こ、これだから……戦闘は嫌なんだ……恨むぜ、頭ァ!!」

 

 シェードは二人の猛攻を受けてついに膝をつく。

 しかし、それでもなお抵抗しようと立ち上がろうとする。その時――。

 

四匹の野生怒狼(ワイルドドローフォー)……!!」

 

 そのとき、砂の中から男が飛び出して、掌底をシェードに叩き込む。

 まるで獣が噛み付いた跡のような傷が彼の四肢に刻まれた。

 

「ぐあああっ!? か、頭ァ! これは一体どういうことだ!? 」

「悪いね、お前らがあまりにも弱くて使えないからね。まったく悪魔の実まで食わせてやったのにこのザマかい……。もういいや、死んどけ。野生の手札(ワイルドカード)

 

 そう言って男は掌底で、さらに強烈な一撃を喰らわせる。

 

「ぎィああぁあッ!!!」

 

 その衝撃でシェードは吹っ飛んで、そのまま動かなくなった。

 今のは排撃貝(リジェクトダイヤル)級の威力に見えたぞ。

 この力を私は知っている……。武装色硬化――つまり、こいつは武装色の覇気使いか。

 

「ご主人様、彼が“万策のユノ”。屈強な海賊がひしめく新世界にて悪魔の実の力なしで戦い抜いていた強者の一人です」

「まさか、これほど強いとは……。覇気を使いこなす人間はここまで厄介なのか……」

 

 カリファの説明なしでも私には察せられた。

 彼の戦闘力はあの頂上戦争で戦った連中と比べても遜色ない。 

 

 さすがに大将クラスや白ひげ、ミホークほどの威圧感はないが、それでも私からすると間違いなく強敵であった。

 

「麦わらの一味のレディキラー、運び屋。それにCP9の女諜報員。そしてアラバスタ王国副官“ハヤブサ”に“ジャッカル”、さらにアラバスタ王国の王女様ときた……こりゃあ、どういう組み合わせだ? 何にせよ、全員始末しちまえば問題はないな」

「くっ……! なんていうプレッシャーだ」

 

 私は思わず冷や汗を流す。

 やはり、こいつの強さは本物だ。部下の力が大したことなかったから油断していたけど、これに勝つのは尋常じゃないぞ。

 

「って、王女様だけは生かしたほうがプルトンの在り処を探る上では都合が良いかもな」

「ご主人様の愛人を傷つけるわけにはいきません」

「キャハハ、やれるもんならやってみなさいよ」

 

 カリファとミキータは戦う構えをとる。

 いや、カリファはビビのことをなんだと思っているの?

 

「ビビ様には指一本触れさせん」

「うむ。ここは任せろ」

 

 ペルとチャカも戦闘態勢に入る。それを見たユノは肩をすくめた。

 

「部下の戦いを見て、あんたらの実力は把握しているつもりだ。おれを相手にするにはあんたら程度じゃ、荷が重いんじゃないか?」

 

 その瞬間、ユノの姿が消えた。いや違う、高速移動したんだ。

 

「まずはレディキラー、お前からだ」

「――ッ!?」

 

 気づいたときにはユノが私の目の前にいた。

 ったく、(ソル)を見慣れるくらい見てなかったら見聞色の覇気を鍛えていても対応できなかったかもしれないな。

 この程度なら対処できないほどじゃない。

 

「いい反応だァ! だがそれで躱したつもりか!?」

 

 ユノはニヤリと笑って蹴りを繰り出す。

 皮一枚を掠らせて避けるつもりだった。実際に避けることはできた。だが――。

 

「ぐはっ……!」

 

 私はその風圧と掠ったときに触れた僅かな武装色の覇気だけで吹っ飛ばされた。

 しかもそれだけでは終わらず、さらに追撃が来る。

 ユノの攻撃は止まらない。

 私はそれをなんとか回避するが、反撃する余裕など微塵もなかった。

 

 こいつ……なんて強さだ。

 おそらく、武装硬化させた一発がきれいに入るだけで私は死ぬ。

 そんな予感すら抱かせるほどのパワーだった。

 

「どうした!? 動きが鈍ってきたぜ!!」

「ぐふぅ……!」

 

 ユノの拳が腹に入った。

 咄嗟に後ろにジャンプしたのに内臓が破裂しそうな衝撃で口から血が吹き出る。

 マズイ……。このままだと殺される。

 

「キャハハ! ライアになにしてんのよ! くらいなさい! 一万キロ鉄塊プレス!」

「ほう? 運び屋ァ! まぁまぁいい技持ってるじゃねェか。野生の手札(ワイルドカード)!」

 

 空中から身体を硬化し、重量を一万キロまで上げたミキータが落下する。

 それに対してユノは凶悪な笑みを浮かべて、右手の掌底を放つ。

 

「ふんッ!!」

「きゃああっ!!」

 

 凄まじい衝撃音と共に、ミキータの悲鳴が響く。

 一万キロもの重量がある彼女は遥か彼方に吹き飛ばされて、地面に叩きつけられた。

 

「スキあり!」

「アラバスタ王国の驚異は私たちが排除する」

「次はお前らか? いいねぇ、来いよォ」

 

 ペルとチャカがコンビネーションで攻撃するも、ユノはそれを難なくいなす。

 あの二人を同時に相手にしても余裕すら伺える。

 

四匹の野生怒狼(ワイルドドローフォー)!」

「ぐふっ……!」

「うぐ……!」

 

 チャカとペルの攻撃を掌底で受け止めたユノはそのまま二人の腹を抉る。

 その強力無比な威力に二人は堪らず膝をついて倒れた。

 

「くそっ……! なんて奴だ……!」

「こんな化け物がいるなんて聞いてないぞ……!」

 

 ペルとチャカは悔しそうに歯噛みしながらユノを見る。

 私も同じ気持ちだ。これほど強いなんて想定外にも程がある。

 

「ご主人様、ビビ王女を連れてお逃げください。ここは私が――」

「仲間を置いて逃げるやつが海賊王のクルーは名乗れないさ。大丈夫……一撃で仕留めるから」

 

 私はカリファの言葉を遮って立ち上がる。

 そして、目をつむって集中力を上げる。

 こうなったら残された手はたった一つだけ。

 

 私のとっておき――武装色の覇気を纏わせた弾丸を未来視を駆使して急所にぶち込む。

 

 あいつが全身を武装硬化でもさせたらおしまいだったけど、どうやら油断しているみたいだし一発ならなんとかなるだろう。

 

「なんだ? 戦闘中に目を閉じるとは余裕だな」

 

 ユノは怪しげなものを感じたのか、警戒して距離を取ろうとする。

 だが、遅い。すでに私は武装色を弾丸に纏わせている。

 

「どうやら一発に賭けているみたいだが、そう簡単にいくかな?」

 

 さっきまで以上にスピードを上げてユノは私を翻弄しようとする。

 そのスピードは(ソル)を使ったカリファよりも遥かに速い。

 だけど、未来視を使えばどんな速度にも対応できる。

 

「悪いけど……お前の動きはもう見切った」

「何?」

「見せてやる。――必殺! 真・鉛星ッ!!」

 

 未来を見切った私はユノの急所を目がけて銃口を向ける。

 そして放たれた弾丸は確実に彼の腹に命中した――。

 

「……がふっ! ぐはっ……、やるじゃないか。もう少し覇気が強かったら、おれの硬化も追いつかずに貫かれていたかもな……」

 

 ユノは血反吐を吐き出しながらもニヤリと笑う。

 どうやら咄嗟に武装硬化を弾丸が命中する瞬間に使ったらしい。

 こいつ、そういえば見聞色もかなりの使い手だったな。

 

 弾丸の威力は殺されて、彼の腹から血まみれの弾が出てきた。

 く、くそ! ま、まだだ! 私はさらに銃弾を放とうと弾を込める。

 特殊な弾丸を使えば、効かぬとも翻弄してスキをつくことも――。

 

「遅い――」

「え……?」

 

 ユノの声が聞こえたと思った瞬間には遅かった。

 腹を撃たれたはずの彼は一瞬で間合いを詰め、私の首を掴む。

 その腕力は尋常ではなく、気道を潰されて呼吸ができない。

 

「ぐ……、うぁ……!」

「終わりだ! 野生の(ワイルド)――」

 

 そこまで口にした瞬間、ユノの筋肉は弛緩してゆっくりと倒れる。

 同時に、私の首を掴んでいた手が離れた。

 よく見たら私が撃った弾痕の隣にもう一つ……一回り大きな弾痕がユノの体には刻まれていた。

 

「げほっ! はぁ……はぁ……。なんだったんだ今の……? 」

 

 とにかく助かったようだ。

 ユノが倒れてくれたおかげで命拾いをした。

 しかし、一体なにがあったんだ?

 

「そげきーの島から来ーた男ー、ルルルー、ルルララ、それ逃げろー♪ そげげ、そげそげ、そげキーンーグー♪」

 

 ゆっくりと仮面をつけた男がこちらに向かって歩いてくる。

 その歌はどこか懐かしいような気がする。

 

「ライアくん。最後の一発は惜しかったな。このそげキング様が見本を見せてやったぞ」

「なにやってるんだよ? バカ親父……」

「親父? 誰だね? それは……。私は狙撃の島からやってきたそげキングだ!」

 

 正体を隠すために作っておいた仮面を身に着けて、父ヤソップは私を助けに来てくれた。

 なんだかんだで気にかけてくれていたらしい。憎たらしい父親だが、今この人は別人を演じている。だから――。

 

「あ、ありがと……そげキング」

「んっ? ああ、君は親友のヤソップくんの可愛い娘だからね。守るのは当然だ」

「ふーん、あ、そう……」

 

 今回は完全に負けていたな。

 親父がいなきゃ、確実に全滅していた。

 やはりもっと強くならないと……とてもじゃないけどルフィを海賊王にすることはできないみたいだ……。




ビビ、ライア共闘とヤソップがそげキング化して助太刀が書きたかっただけなのに、随分と時間が経っちまった……!
すまぬ、情けない作者ですまぬ……! 
ヤソップの口調は演技です。一応……。

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