昔書いたようわからん物が発掘されたので、投稿してみます!!

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ブレニフ・オグスのすごいもびるすーつ

  

「私の名はブレニフ・オグス。ジオン公国のパイロットだ。

巷では私の事をワンショット・キラーと呼んでいるらしいな。

何でも私が無駄弾を嫌う戦い方からそう呼ばれているらしい。

まっ、別に気分の悪い呼ばれ方でないけどなっ」

 

 

 

――――――

 

 

 

「オグスさん、ザクの整備が終わりましたよ」

 

オグス「おっ、早かったなセビオ君」

 

セビオ「要望の通り、ザクマシンガンは取っぱずしました。でも……」

 

オグス「やっぱりこのスナイパーライフルは気に入らんか」

 

セビオ「これってどう見ても試作品のそのまた試作品ですよね!? いったいどっからこんなものを持ってきたんですか!?」

 

オグス「さあなあ、まあ大人にはいろいろなツテがあるもんだよ、セビオ君」

 

セビオ「はあ…… いくらビーム兵器とはいえ、こんな出来損ないのスナイパーライフル、旧ザクにでも持たせればいいんですよ。

こいつのおかげでザクの背中にでかいボンベやらも取り付けなくちゃいけない羽目になったんですよ……」

 

 

???「うわっ! なにこの炭坑夫みたいなザク!? ダッサ!」

 

セビオ「ダサいって言うな! 僕が望んでやった訳じゃ…… 誰キミ??」

 

???「これは失礼したっス、アタシはこの部隊に配属されたシペミって言うッス」

 

オグス「ほう、君が新しく配属されたという新兵かね?」

 

シペミ「は~い、よろしくお願いするッス、隊長」

 

セビオ「ん、じゃあこっちのザクは君のかな、シペミちゃん?」

 

オグス「こ、このザクは、えらくゴテゴテと武装を付けてるな……」

 

シペミ「ザクマシンガンを両手に、肩にはザクキャノンから剥がして持ってきたキャノン砲……」

 

セビオ「このアンポ柿のようについてるのは……クラッカーですね」

 

オグス「………」

 

 

 

――――――

 

 

 

セビオ「オッオグスさん!!?」

 

シペミ「ギャーーー!? アタシのザクに何"盛りすぎヤマンバ"という文字を書いとるんじゃこのオヤジは!!!」

 

セビオ「シ、シペミちゃん! 上官に向かってオヤジはどうかと……」

 

オグス「この盛りすぎヤマンバザクには礼儀を教え込まねばならん! ついでにシペミ君、キミにもだ!」

 

シペミ「ア、アタシはもうヤマンバはとっくのとうに卒業して、今はもう盛りすぎないようにと……!」

 

セビオ「話がずれていますよ!? オグスさんもシペミさんも!?」

 

オグス「シペミ君! さっそく訓練だ! その盛りすぎヤマンバザクがいかに実戦で通用しないか教えてやろう!!」

 

シペミ「上等だこのオヤジ! あんたのジジババのようなよっこいせ老害ザクをあの世に送ってやる!!」

 

セビオ「あ、あの!? このあとグラナダで演習があって、その準備をしなくてはならないんですが……!?」

 

オグス「黙っていろセビオ君!!」

シペミ「黙っていろこのメガネ!!」

 

セビオ「メ、メガネ………」

 

 

 

――――――

 

 

 

オグス「このザクⅡF型狙撃仕様で、一撃必殺がいかに重要かを証明してみせよう」

 

セビオ「その代わりそのザク、機動力と接近戦能力をかなーり犠牲にしてますよね」

 

オグス「なに、ちゃんとヒートホーク位は装備してある、まあ万が一のためってやつだ」

 

 

 

――――――

 

 

 

シペミ「この重火力型ザクⅡF型で火力こそ正義っていうのをあのオヤジに教えてやるッスよ」

 

セビオ「でもその機体、機動力は終わっているし、ヒートホークも外してあるみたいだね」

 

シペミ「これだけの武器があればヒートホークなんか邪魔なだけでしょ? そんなこともわからないのかこのメガネ」

 

セビオ「………」

 

 

 

――――――

 

 

 

オグス「ふん、あんなゴテゴテした図体では撃ってくださいと言っているようなものだ。遠慮なくやらせてもらおう。スナイパーライフルの充電はよし…… 今だ!!(ズギューン!)」

 

シペミ「おわっと!? さっそくきたっスね! 危ない危ない……!」

 

オグス「なっ!? 外れた!? むう、やっぱりこのライフルは所詮試作品か……」

 

シペミ「やっぱり思った通りッス、あのスナイパーライフルは試作品も良いとこ…… いくらあのオヤジの腕が正確らしくても武器自体の精度が不完全なら必中はあり得ないッス……!」

 

オグス「……いまのズレから見て、えーと……」

 

シペミ「次はこっちの番ッス! 木っ端微塵にしてやるッス!(ガガガガ!!!)」

 

セビオ「ぜ、全弾発射!?」

 

シペミ「……ふう、どうッス、隊長さん?

ちょこちょこと狙撃などしなくても、数撃ちゃ当たるッスよ、攻撃何てものは……(ニヤリ)」

 

オグス「……撃てれば、な」

 

シペミ「おや? まだ無事だったッスか、では次の攻撃で…… な、なんスか!? これは……!」

 

セビオ「シ、シペミさんのマシンガンとキャノンが……」

 

オグス「調子に乗って撃っているときは防御がおろそかになるもんだ。お前の武器、狙わせてもらった」

 

シペミ「……!! だ、だけどまだ終わったわけではないッス! それ!!」

 

オグス「……!!」

 

シペミ「このクラッカーの束…… 全部を撃ち落とすことも避けきることもできないっす! 火力の勝利ッス!!」

 

セビオ「オ、オグスさん!!」

 

ズガーン!!!

 

セビオ「……どうッスか? 隊長さん? これでもまだ……」

 

……ピトッ

   

シペミ「……!!」

 

セビオ「ヒ、ヒートホークがシペミさんのザクの首筋に……!」

 

オグス「……私は一撃で仕留める事にはこだわるが、射撃そのものにはこだわっていない、この勝負、お前の敗けだ」

 

セビオ「スナイパーライフルと背中の装備ををパージ(徐装)して……!」

 

シペミ「………」

 

 

 

――――――

 

 

 

「こちらが新しい機体です」

 

オグス「ザク…… いや、脚が太いな。スラスターが強化されているのか?」

 

「左様でございます。この機体の名前は高機動型ザク。宇宙空間戦闘用に改良されたザクでございます」

 

セビオ「この武器は…… ビームライフル?」

 

オグス「そのようだな。これもまあ…… 試作品らしいが、この前のスナイパーライフルよりは出来は良いらしい」

 

「あと、わたくしはこの部隊のオペレーターを勤めさせていただきますオペコと申します。今後ともご迷惑をお掛け致しますが、どうかよろしくお願いいたします。あと、シペミ様から手紙を預かっております。こちらでございます」

 

 

 

――――――

 

 

 

「元隊長さんへ

 

今、アタシは地球に降りて重装型のモビルスーツのテストパイロットをやっているッス

隊長さんには敗れてしまったッスが、それでもアタシは火力こそ正義だと信じてるッス

いずれ、隊長さんと再戦して、その事を証明するッス。その時まで隊長さんには生きていてほしいッス。またお会いしましょうッス

メガネ君にもよろしくッス

シペミ」

 

 

セビオ「……シペミさん、元気そうですね」

 

オグス「ま、そのうち会えることもあるさ」

 

セビオ「……でも、僕の名前位、覚えていて欲しかったな……」

 

オペコ「オグス様にはしばらくの間、宇宙防衛部隊の指揮官兼テストパイロットの任務にについて頂く事になっております。しかし、最近の情勢では地球上での戦いはジオン優勢となっております。場合によっては地球に降りて頂く事になるかもしれません」

 

セビオ「あれ? 確か今、地球ではジオンの戦線が伸び切って不利な感じってだれかが言っていたような……?」

 

オペコ「今はIFルートとなっている模様です」

 

セビオ「??? IFルート……??」

 

オグス「まあ…… とにかくしばらくの間、この新型ザクのテストをやれってことだな」

 

オペコ「左様でございます、どうかよろしくお願い致します」

 

―――こうして俺は高機動型ザクのテストに励む事になったのだが、こいつに慣れるか慣れないかのうちにいきなり新たな辞令が届いた。地球上に降りて戦う事になったのだ。

何でも対連邦製MS部隊という位置付けの部隊となってしまったらしい。宇宙軍の俺をわざわざ地上へ回したって事は、連邦軍のMSとやらはかなりの性能らしいな………

 

セビオ「オペコさんの言う通りになりましたね」

 

オペコ「IFシナリオとはいえ、場合によっては正史シナリオに逆戻りになってしまうかもしれませんので、どうか心して戦うことをお望み致します」

 

オグス「ああ、腕がなる! 

待っていろ、連邦軍!!!

俺のこの新型ザクの力を見せてやる!!!(ガシーン!!  ギュ~~ン!!!)」

 

セビオ「隊長~ 高機動型ザクでは大気圏の進入もできなければ、地上でも使えませんよ~」



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