十六夜咲夜を下した白楽&嘉玄は紅魔館の奥地へと足を進ませていく...
当初の目的である竿打を見つけることではあるが、大幅に時間を消費している...
夕日は沈み始め時間のない状況...彼女達は無事に任務を達成できるのだろうか?
side白楽
「まずい...見つからん...」
長い廊下を歩きながらワタシは焦燥に駆られていた...窓の外を見る限り日が落ちているのが目に見てわかる...
時間のかけすぎだ...このままでは竿打の救出どころか...華扇様のお仕置きを受けてしまう!!
(時間がありませんよ?)
嘉玄からは煽るような苦言をもらうが...何とかしてもらいたい!!我々の体は一つなのだ!!
「協力してくれ!嘉玄!!このままではお仕置きを食らうのはワタシだけではない...お前もだぞ!!」
(別にワタシの方はお酒飲めますし...関係のないことですわ)
嘉玄は無慈悲な返答する...ずるい...ワタシ達姉妹なのに...
「少しはワタシのことを考えてくれないか?ワタシは嘉玄とは違って下戸なんだぞ!?」
(そればかりは諦めなさいな...今は貴女が表に出ているのです...受けるのは貴女が道理では?)
「...」
駄目だ...利己的主義なこいつに何を言っても無駄か...昔はこうではなかったというのに...
なら...さっさと竿打を救出して帰還するのが一番の最善策か...
しばらくして...
長い廊下を歩いていくと、何やら良い匂いが鼻孔をくすぐってくる...
「...ん?」
(あら?食べ物の香りですかね?しかし今までで嗅いだことのないものですわね...)
匂いを辿っていくと、とある一室にたどり着く...ここから食べ物の匂いがする...
「...念のため確認するか?」
(ご勝手に...時間がないことをお忘れなく)
嘉玄の許可をもらいワタシは扉を開く...
扉を開くとそこには、見たことのない空間が広がっている...
「...」
おそらく台所であると思うが、やはり異国の文化なのだろうか?一面白一色になっている...
(これはこれは...ずいぶんとキレイな場所ですこと...)
「ああ...これが異国の文化か...」
...学ぶことが多すぎるな...やはり封印されるというのも考え物だ...その封印されてしまった時間の分だけ我々が遅れてしまうというものだ...
...実に惜しいことをしたものだ
(感傷に浸かっている暇はあるのですか?時間がないと言ったはずです)
「...ああ」
ワタシは台所を見回す...竿打を探さないと...
「くえー!!」
「...!」
声のする方を見ると竿打がいた!!!
何やら小型の檻に入っているようだが無事なようだ!
「よし!!目標達成!!」
(ふふふ...ですがあと少し遅れていたら大変でしたね?)
「ん?」
嘉玄の言葉に引っ掛かり檻をよく見つめると、何やら紙が貼ってある...
(今日のメインディッシュ用の鳥...触れるな)
紙にはそう書かれている...よく分からないが...窮地を脱したようだ...
(早く竿打を開放しなさいな...これで我らの役目は終了です...)
「ああ...」
ワタシは檻を壊して竿打を救出する...残りは帰るのみだ
「ん?」
何だ...?強力な力を感じる...妖力の類ではなさそうだが?
(何をしているんです?早く帰りませんと華扇様に叱られますよ?)
「ああ...だがすまない少し寄り道をいいか?」
(ご勝手に...)
嘉玄の了承を得たワタシは力を感じる方へ向かう...ただの興味本位なのかもしれないが...何かがざわつく...
奥へ進むと広い空間に出る...扉の影から中の様子を確認すると、力の発生源が確認できた...
「アハハハハ!!!ブッツブレロ!!」
そこには何かと戦っている金色の髪をした少女がいた...赤い服を身に着け背には宝石のようなものがついた翼がある...
少女は手にした燃えている剣を振り回し辺りの物を破壊している...
「ううう!!フラン!落ち着いてよー!!」
そして部屋の隅を見ると、水色の髪をした桃色の服身に着けた少女が確認できる...背には蝙蝠のような翼がついている...
少女は頭にのせた帽子のようなものを目深にかぶり頭を両手で守るようにその場でうずくまっている...
(片方はともかく...力が暴走しているようですね...感じる変な気は彼女から発せられているようですね)
「ああ...そのようだ」
確認完了だ...出来ることならもう少し観察はしていたいが、時間が余りないな...この力が発生しているこの空間にいれば...封印で弱った体も回復してくれるはずだが...
(悪くはない考えですが...危険であることが変わりませんよ...ほら見なさい...)
「ああ...そういえば戦っている奴がいたな...」
忘れていた...そういえば何かと戦っていたようだが...
「なっ!?」
「ちっ!!この馬鹿力!!やりづらいことないわ!」
金髪の少女の相手をしていたのは...黒い髪をし変わった巫女のような装束を身に着けた...この前我々を助けた...あの人間!?
「...」
(ふふ...実力はあるようですが...苦戦を強いられているようですね...どうしたんです?白楽...我らを助けたあの巫女に驚きでも?)
「いや...そういうわけでは...」
人間は嫌いだ...これは昔からの恨みだ...別におかしいものはない...だが...
(ん?あ?アンタ起きたのね...)
(こら!)
(怪我人何だから寝ていなさい!とりあえずおかゆが出来たら、起こすから!)
「...」
ワタシも...封印のせいで体だけではなく、心もぬるくなってしまったようだ...
ワタシは巫女へと札を投げる...投げた札は霊力増強の符...これでならもう少しは戦えるだろう...
(それが貴女の選択ですか...白楽?)
「...借りを作ったままでは気持ち悪いからな別にいいだろ?嘉玄」
(...全く...それよりも良いのですか?屋敷に帰らないと)
「...あ」
ま...まずい...悠長にしすぎたか!!このままではお仕置きを受けてしまう!!
「帰るぞ!竿打!!」
「くえ!!」
竿打を抱えたまま、ワタシは能力を使い光の速さで屋敷方面へ飛ぶ!!月が出てきてしまっている!何やっているんだワタシは!!
side霊夢
「はぁ...ちょっときついかも」
私はフランの方を見てため息をつく...レミリアの戦いが終わったら連続で彼女とも戦うことになるとは...流石にも疲れるわね...
「ミコ!モウツカレタノ?」
フランは私に向けてレヴァテインを向ける...これは万事休すかしら?
びゅ!
「!?」
突如飛んできたものを私は反射的に手に取る...飛んできたのは...お札?種類からして霊力増強の符だわ...何でこれが...
飛んできた方向を見ると、白い長い髪をし同色の中華服に身を包んだ女性が去るのが確認できた...あの時と姿が違うけど...彼女は!
「ち...追うのは無理ね...とりあえずこれは使わせてもらうわ!」
霊力増強の符を使い、私の力を回復させる...
「モットモットアソンデヨ!」
フランがこちらへとレヴァテインを振り下ろすが、もう遅い...
「遊びは終わりよ!!」
ボン!!!
「ゴハァ!?」
0距離で光弾を炸裂させ、彼女を撃退する...この符がなかったら危なかったかもね...
「ん!?何だ?終わったのか?」
遠くから彼女がやってくる...幻想郷の白黒魔女こと霧雨魔理沙が...
「何だ...全部お前がやっちまったのか...私にも残し...」
「遅い!」
スパーン!!!
「あだ!!」
お祓い棒で魔理沙の頭を叩く...こいつ私と一緒に来たのにどこで道草食ってたのよ!!
「何で殴るし...」
「もう疲れたのよ!!これで異変はおしまい!!帰るわよ!!」
私はその場を後にする...
あの子には今度会ったらお礼を言う必要があるわね...
でも...紫の話では封印されていた者のだったわね...退治するって言ってしまったし...どうしよ...
次回もお楽しみに
ではこれにて