紅い霧の異変の首謀者が倒され、幻想郷を覆っていた紅い霧は跡形もなく消滅する...
自分のすべきことを終わらせた如月白楽・嘉玄は、茨木華扇のペットである大鷲の竿打を連れて急いで屋敷へと戻る...
なんやかんや長く屋敷を開けてしまった上、能力を使って戦闘を行った事を華扇に知られる前に戻らなければならない...
「まずい!!!月があんな高いところに!!」
(悠長に構えていた結果ですよ...残念ですが華扇様のお仕置きは貴女が受けてください...白楽)
「そんなこと絶対に回避してみせる!」
垣根を飛び越え、彼女たちはやっと華扇の屋敷へと帰還する...
屋敷の灯りがついていないことを確認した白楽はほっと胸をなでおろす
「まだ...帰っていないようだ...よかったこれで何とか」
「...何がよかったの?」
「!!?」
声のする方向を見るとそこには...
満面の笑みで白楽の肩を掴んでいる茨木華扇の姿があった...
「な?」
「日中何か問題があったみたいだけど...どうしたの?」
「えっと...それは...」
「とりあえず屋敷の中で話をしましょうか...白楽・嘉玄」
彼女たちはそのまま華扇により屋敷に連行される...
そして
「この馬鹿者ー!!!!」
屋敷に入って数秒で華扇の雷が落ちる...
異変のことについて全て話した白楽は華扇の私室にて正座をしている...
「これは仕方なく!!」
「竿打のことはともかく!力を取り戻すために勝手に戦ったってどういうことよ!!!」
華扇の怒りように白楽は冷や汗を流しながら目を泳がせる...この状況をどうするか考えているようだが既に手遅れである...
「か...嘉玄...手を貸してくれ...」
小声で白楽は語りかけるが、嘉玄からの反応はない...
「...?」
僅かに違和感を感じた白楽は自身を確認する...彼女の中に嘉玄がいなくなっていることを...
「あ...あいつ!!一人だけで逃げたな!」
「...どうやら嘉玄の方は逃げたみたいね...昔から隠れるのと逃げるのが得意みたいね」
「ちくしょ...」
小声で毒づく白楽に対し、華扇は白楽の体に抱き着いて足を絡める...
「今回は少しお仕置きが必要のようね...白楽」
「え?何で?」
予想とは違ったことに狼狽える白楽に対して華扇は笑みを浮かべる
「お酒で酩酊させたところで意識を飛ばせてしまったらお仕置きにならないわ...体罰も同様よ...だから体で分からせてあげるだけよ...」
華扇の手が白楽の中華服のスリットの中に入り下着に手をかけ、ようやく白楽はその内容を理解したかのように首を振る
「待ってください!!それだけは!ダメです!!」
「貴女に拒否権はないわ...今日は沢山苛めてあげる...んっ!!!」
「んー!!!!」
ジタバタする白楽に対し、華扇はそのまま覆いかぶさりお仕置きが開始されるのであった...
とある森にて
(ふふ...全くあの子は賢い選択ができないようですねぇ)
影が集まりそれが人の形になり始め、如月嘉玄の姿へと形を変える...
「選択は1つだけ...2つに1つ...それが吉とでるか凶と出るか...その選択肢を選べるのは貴女次第なのでしてよ...白楽」
嘉玄は自身の姿を確認した後、幻想郷の夜の空へ浮かぶ月を見つめる...
「そう...選択肢により運命は変わる...聖人として進むか...堕ちる...か」
薄ら笑いを浮かべた彼女はとある1点を凝視する
「...」
その先は何もない木々が生い茂る森が広がっているだけで生き物の気配はない...
「...ふふ...封印明けとはいえ...面白くなりそうです」
そのまま彼女は深い闇の中へと消えてなくなる...
これにて紅い霧の異変は終了するが、影のように裏で蠢いている者たちがいるのも事実...本当の平和が訪れるのだろうか?
次回日常編
ではこれにて