ここから初任務編が始まるのですが、プロットで流が主人公の座を下ろされそうになっています。ヤバイよ流。
村雲宗治さん初登場。めっちゃかっこよく書いていますが、その実ただの(アホ)
地味に真菰も登場。
帰宅
少女は孤児だった。いや、最近孤児になった。
貧しいながらも兄弟が沢山居て、幸せであったのだ。しかし、その幸せは1日で壊れたのだ。
ある日、町にお使いをして家に帰った。家は山の中にあって町から遠かったから、もう既に辺りは真っ暗になってしまっていた。家には灯りがついてなくて少女は不審に思った。賊でも入ったのだろうか?震える体を必死に抑えて窓から様子をこっそり伺った。
そこにいたのは――、
「もう言わなくていい。それは十中八九鬼だ」
女は言葉を遮った。少女の肩を優しく抱き寄せ、背中をさする。
「この世には鬼が存在する。闇夜に人を喰らう化け物。辛かっただろう……お前の家族は不幸にもその化け物に会ってしまった」
少女は嗚咽を洩らした。家族が居なくなって数週間、食べ物も録に食べれず盗みをしようとした時に会ったのが、この鬼狩りを名乗る女だった。
「私は村雲宗治。お前は?」
「真菰……」
腰に古い刀を差し、長い髪を一つに結い上げた女の年は十六。本来ならばまだ子供ともいえる。しかし月を背に立ち上がった女の姿は凛々しく、風に山吹色の羽織をはためかせる様はまるで狼を思わせる。
さっきまでこの女が下着姿になって崖から海へ飛び込みをしていた事などすっかり忘れ、真菰はその姿に見惚れたのであった。
――――
俺ってば方向音痴なのかも知れない。
行きには数日かかった狭霧山。帰りは半日で家に着いた。
おつうちゃんが先行して飛んでくれるから、俺は付いてくだけで何も考えずに歩いていたが、朝出発して昼過ぎにつくとか……。
「ワタシニ話シカケルナヨ。変二思ワレルゾ」
去り際に注意までしてくれる俺の鎹鴉、すこぶる優秀。遠目に見かけた人の筋肉を批評するのはやめて欲しいが。
帰ってきたなぁー。
家の門に立って、感傷に浸る。中から元気な声が聞こえる。道場で稽古をしている最中なのだろう。俺の今の立ち位置ってどうなってるんだろう。
自分の家に入るタイミングを掴みそこねてうんうん唸っていると、後ろに気配を感じて振り返る。
「兄さん?」
後ろには将来有望そうな美少女が呆けた顔で立っていた。
えーと、どっち?
「ただいま。妹」
「攸花です!」
双子の妹ズの下の方、攸花ちゃんは俺の手を掴むと、ずんずんと門をくぐった。この双子、本当に顔が似すぎて母親しか見分けられないんだよね。喋ればすぐ分かるけど。
「お姉ちゃん!みんな!兄さん家出から帰ってきたよ!!」
聞き捨てならんのだが。
俺って家出した事になってるの?マ?
どう考えても家を追い出されたんだけど。
「もう、兄さんが家出してから本当に大変だったんですからね!お父さんは『流は鬼狩りになるんだ』なんて意味分かんない事を言ったりして」
あ……(察し)
「で?一年間何をしていたんですか?」
「修行」
お願いだ妹よ、そんな心底蔑むような目で俺を見ないでおくれ!
アンケート投票ありがとうございました!アニメ派の為にネタを明記しておきます。
1、(オリジナストーリー有り)上弦の壱のしゃべり方を意識。とても『……』が多いです。
2、(オリジナルストーリー無し)上弦の参のセリフから。元ネタ来年、劇場の大スクリーンと共に聞けます。
3、(1とほぼ同じ)いわずもがな派手派手忍者。普通に良い人。
4、(どちらでもいい)何かをしゃべる度にスレを立てられる水柱。元ネタ台詞は言葉が足りないシリーズの一つ。
オリジナルストーリーを入れますが、二編挟んだらサクッと水柱になって原作に突りたいと思います!
とはいえモチベが低迷してきたので更新速度は落ちる模様。
これから先、柱就任までを細かくやるとオリキャラが連立しますが構いませんか?(作者的には十二鬼月討伐とか書きたいけど、読みにくくなるかも知れない)
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分かりやすくする…ならば……構わない……
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杏寿郎、お前も原作に突入しないか?
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オリ柱のネタなら俺が派手に考えてやるぜ!
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俺は作者じゃない(何故なら俺は最(ry