必ず流を水柱にしてみせる!頑張れ流!!
活動報告に『もし流がキメツ学園にいたら』の設定をチョロッと書いてみました。興味があったらどうぞ。
感想にはしっかり目を通してます。いろいろな感想、アリガポヨ。
露葉は初代水柱が縁壱さんに稽古を付けてもらっている時の記憶を見ていたよ。
tak00さん、mini8さん誤字脱字報告ありがとうございました!
地味にタグ追加です。
放課後お八つタイム 前編
「今日は服を着ているんだね。良かった」
開口一番、そう言われた。
「初めまして、流。私は産屋敷輝哉。体の調子はどうかな?」
ブブブブヴァレテルゥゥゥゥ!!!!最終選別ノ事ヴァレテルゥゥ!!!!
「は、じめまして、お館様……」
なんでお館様が前にいるんだろう。なんで俺は柱に囲まれてお菓子食べてるんだろう。
もう帰っていい?泣くぞ?
――――
村雲宗治の処分は雨柱の白津湯さんが『継子にします。監視しながら鬼殺隊に貢献できる人間に育てます』という鶴の一声で決まった。
『白津湯君にも思う所があったのでしょう』
とは俺に伝えに来てくれた水柱、加賀見さんの言である。実は白津湯さんも昔ヤンチャしてたのかな。元ヤン的な。いや、ないな。
柱合裁判は緊急であったから柱は四人しか集まれなかったみたいだ。で、いつも柱が集まった後はお八つ会をしているんだとよ。え?なんでお前がそんなのに参加しているのかって?
人数少ないからお前も来い的なノリで誘われたんだよ!お館様が、直々に!!
これで断れるヤツいる?いたら俺そいつのこと勇者って呼べるわ。
異常なリスペクトを受けているお館様である。断れば即時に情報は共有され、ことあるごとに『あいつお館様の誘い断ったんだって。ナニサマ?』ついでに『そういえばアイツ最終選別の時の変態じゃん!キッショ!』とか言われること間違いなし。選択の余地は無いのである。
ちなみに村雲はまだ写経中である。白津湯さんも一緒だ。
もう部屋入った瞬間意識が飛びそうになったからね。広い部屋いた男二人のせいで。
片方は特徴的な色の髪に眉毛のおじさん。もう片方はひたすら念仏を唱えている、お兄さん。
俺知ってるぞ、この人達。
「良かった。まだお館様はいらしていないようですね。紹介します、一門君。こちらは炎柱の煉獄槇寿郎さんと岩柱の悲鳴嶼行冥さんです」
「あの、俺ングッ……一門流です。よろしくお願いします……」
あっぶねぇぇ!!『帰っていいですか?』て言いそうになった。
呼吸が乱れる。落ち着け、落ち着け俺。今からお館様を含めた男五人で菓子を食べるんだぞ。どんな拷問だよ。
なんでここに居るの?的な視線が突き刺さる。
「煉獄さん、悲鳴嶼さん。お館様のご意向で一門君も今日のお八会に参加する事になりました」
まさかの連絡無しだったんですか!?この鬼畜眼鏡柱がっ!!
「そうか!」
「よろしく頼む……」
あれ、煉獄父思ってたのと違うな……。意外とマトモなメンバーか?大人ばかりだし。これ、大丈夫何じゃね?
そう思っていた時期が俺にもありました。
男四人で会話が弾むと思う?ひたすら気まずい空気が流れるよね!
加賀見さんは俺に話しかけて来るけど、俺質問されたら答える位のコミュ力しか発揮できなかったわ。というか逆になんで水柱なのにコミュ力あるんだろ。変なの。
それで半刻の後のお館様inである。
――もう無理。早くお家に帰りたい、切実に。
「元気そうで良かった。回復が早いんだね。同い年なんだからそんな畏まらなくてもいいんだよ?」
「いいえ……」
畏まるに決まってるだろバーロー!柱の前でお館様に気軽に接するとか、まだ十二鬼月とお話する方がマシなレベルだぞ。
「いきなり呼び出してすまないね。本当は君に用事があったんだ」
お館様は表情を変えた。緊張が高まるのを感じる。
「流、君は一門の者として先祖の記憶を受け継いでいるね?」
も、もうやだぁ……。流おうち帰る!!
大正コソコソ話
真菰は現在迷子になって一門邸で保護されています。感想欄で気づいてた人がいたから……。