中村優斗の軌跡(現在修正中)   作:犬大好き

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第百十五話(ペルソナ3に来た『第二話』より)

まず前回の訂正、タルタロス以外もシャドウは出る

あれからとりあえず17日までいるんだが

警戒はされているが別に嫌われているというワケではない

むしろ幾月理事長には色々未来の事を聞かれたけど面倒だったので必要以上のことは言えないと言ったら黙った。(まあこっちも全部が全部を言えるわけではない)そのかわり蓮や悠とか仲間の事を聞いてきたけど

自分の事を聞かれる前にざっくりと身の上は全部話した。・・・幾月理事長がめっちゃ真剣に聞いてたのは覚えてる

後ついでに言うとゆかりに実は男って話が耳に入ってからゴミを見るような目で見られるようになってもうたわ

しかしあれだな、公子がいないと静かだな

まあ大分気は戻ってきてるから今日か明日で復帰するだろう

などと、そんなことを考えながら授業を聞き放課後

湊達が入院している病院へ

湊の所にはゆかりが行ったので

俺たちは公子の所へ

 

優菜「今日か明日には回復すると思うが」

優斗「・・・まあ待つしかねえか」

 

数分後

 

優菜「あっ、湊戻ってきた」

 

気が完全に回復し動いているのを感じる

 

優斗「公子は・・・」

公子「う~ん・・・」

 

!!

 

優菜「気づいた?」

公子「あれ?優菜ちゃん?鼻の長い人は・・・?」

優菜「それは忘れろ」

優斗「忘れたらダメだろ」

公子「ずっと寝てたの・・・?」

優菜「まあね、聞かれる前に言っとくとここは病院だよ。あの後倒れてるのは覚えてる?」

公子「なんとかね」

優菜「それでここまで搬送、一週間も寝てたけど大丈夫そうだね。湊はついさっき起きたよ」

公子「そうなんだ・・・入院費とか大丈夫なのかな・・・?」

優斗「そこなん?」

優菜「そこは理事長・・・というか学校が負担するんじゃないか?俺はなった事ないからわからんけど」

公子「俺?」

優菜「ああそっか、公子たちは知らないか。理事長やゆかりたちには言ってるんだが、俺実は男なんだよ」

公子「・・・女装?」

優菜「中身が男な」

公子「へ~・・・」

優菜「・・・」

優斗「・・・」

公子「・・・」

優菜「えっ、それだけ!?」

公子「うん」

優斗「リアクション薄いってレベルじゃねえぞ」

公子「逆に聞くけどいきなりそんなこと言われて信じると思う?」

優斗&優菜「ごもっともですね」

公子「まあ嘘を言ってるようには見えないけどね~」

優菜「・・・ホント調子狂うな・・・」

公子「男か~そっか~・・・まあいいけど」

優菜「あとは未来人とか言ってるけどどっちかって言うと元だしね」

公子「突然そんなこと言われて全部理解できると思う?」

優菜「そう思って紙に書いてきた」

 

紙を渡す

 

公子「えーと・・・元男で未来人で宇宙人で異世界人で精霊・・・設定が渋滞してるね」

優菜「俺も書いてて思った」

公子「ペルソナも使えて、二人とも変身もできる・・・変身?見たい!」

優菜「また今度でいいか?」

優斗「俺もな」

公子「じゃあペルソナって?」

優菜「夢の中で鼻の長い奴が説明してなかった?」

公子「なんかよく意味わからなくて」

優菜「・・・ペルソナは使う人の心の鎧みたいなものだな、それでペルソナがやられたらその人自身もやられる、運命共同体というかまあ簡単に言えば思った通りに動かせる武器みたいな感じだな。難しく言っても分からんだろ」

公子「それじゃあ、あの黒いのは?」

優菜「シャドウか?あれは普通の人には見えない所に住んでる敵みたいなものだ」

公子「へえ~・・・でもなんかすごい友達出来ちゃったな~」

優菜「やっぱり神経図太いな」

公子「何か言った?」

優菜「いや、なんでもない」

優斗「とりあえず、先生に報告だろ。お前ら忘れてるけど」

優菜&公子「あ・・・」

優斗「仕方ねえな、じゃあ行ってくるから待っとけ」

 

ガラガラ

 

外に出ると湊の病室からゆかりが出てきた

 

ゆかり「あ・・・湊は起きたよ、公子はどう?」

優斗「こっちもさっき起きた、報告だろ?なら一緒に行こうぜ」

 

歩きながら話す

 

ゆかり「聞きたいことは色々あるけど、言えてなかったけどあの時はありがとうね」

優斗「困ってるやつがいたら助けるのは当たり前だからな、心の怪盗団としての弱気を助け強きをくじくの精神っていうのもあるが、人を助けるのに理由はいらないからな」

ゆかり「ふーん・・・怪盗か・・・」

優斗「お人好しって思ったんならそれで構わねえよ、実際お前らから見たらお人好しに見える奴らばっかだから」

ゆかり「そんなことは思ってないけど・・・」

 

普通に喋れるぐらいには仲は回復したようだ

その後湊と合流、帰宅し

幾月理事長と優菜と優斗二人と三人で話をすることになり作戦室へ

 

幾月「さて、仲間とかは色々聞かせてもらったし面白かったよ。でもまあ、全部が全部信じてるわけじゃないよ。というか普通に考えたら色々混ぜすぎて嘘としか思えないからね」

優菜「ごもっともですが嘘は全く言ってませんし、そんなこと言われても」

幾月「とりあえず今僕が一番聞きたいのは君のペルソナだ、実は君たちの部屋に監視カメラを置いておいたんだが優斗くんがペルソナを召喚していたのを見た。そして君たちがシャドウを倒した時のペルソナが違うと思うんだ」

優菜「・・・お前いつ使ったんだよ」

優斗「ほら、学校に行く前に部屋に来て朝飯渡しに来ただろ?あの時食べてる時にお前の「ギャアアアアア」って叫び声で飲み物こぼしてクロノスで飲み物の時間を戻したんだよ」

優菜「ああ、あの時か・・・」

幾月「それと優菜君はシャドウを倒した後また別のペルソナを使っていたがそのペルソナは何というんだい?」

優菜「メーティス、知恵の女神ですよ」

幾月「知恵の女神・・・!テストとかに使ったことは?」

優菜「ないです、学力は実力です」

幾月「それを聞いて安心したよ、シャドウを倒したペルソナは言ってたイフリートとアリエルでよかったかい?」

優菜「合ってます」

幾月「一人で二つのペルソナを使うだけでもすごいのに加えて未来人・・・面白いね」

優菜「まあペルソナは全部で14人ですけどね」

幾月「14!?」

優菜「ペルソナは二人で共通ですからどっちからでも呼べますが、被ったら面倒なので二人の時はどっちが誰を使うかは決めてます」

幾月「14か・・・!そんなにペルソナを使えるものなのか・・・興味深い」

優菜「知ってる中で召喚器を使って出してるのはここの皆だけだから、今までの仲間は普通に出せてたよ。まあ特定の場所だけだけど」

幾月「特定の場所・・・タルタロスのような場所かい?」

優菜「二年後はテレビの中、また未来は人の心の中かな」

幾月「人の心の中?」

優菜「歪んだ欲望の世界、パレスという場所です。人それぞれ違うんですが、最初のパレスで女になっちゃいました」

幾月「へえ~」

 

その後11時ぐらいまで食事も交えながら素性を細かい部分も全て話した

そして翌朝

 

公子「おはよう!」

優菜「朝から元気いいな」

湊「むしろ、うるさいぐらいだけどね」

優斗「そう言うなって」

ゆかり「何もなかったみたいによく話すわね」

公子「未来人ならむしろ面白いじゃん、それに貴重な体験だよ?」

優菜「ほんと、調子が狂わされるよ。まったく・・・」

優斗「なんかアイツだよな、ララだよな?テンションが」

優菜「それだ」

公子「ララ?」

優菜「友達っていうか、ある世界の同居人で宇宙人」

公子「宇宙人・・!そのうち会えるかな?」

優菜「さすがに難しいだろ」

ゆかり「・・・忘れる前に言っとくけど、起きて急で悪いけど今日理事長から話があるらしいの。放課後、寮の四階よ。忘れないでね」

優菜「昨日俺らが駄弁ってたとこか」

ゆかり「そ、だから早めに帰ってね」

 

授業などはカット

昼休みに湊と公子に誰もいない場所で皆と同じことは言っておいた

そして放課後

即帰り先にラウンジへ

中にはテーブルの上にアタッシュケースが二つ

テーブルの左に三個椅子があり奥の椅子に真田先輩、テーブルの奥の大きい椅子に幾月理事長、テーブルの右に詰めれば四人ほど座れるソファに桐条先輩が座っている

 

優斗「あ、どうも」

 

美鶴と明彦に会釈する

そして隅に立つ

 

明彦「・・座ってもいいんだぞ?」

優菜「いや・・・なんか座りにくいです、それに座ったらダメオーラが先輩たちから溢れてるんで」

美鶴「何だそのオーラは・・・」

幾月「座っても大丈夫だよ」

 

美鶴の横に座る

 

ガチャ

 

ゆかりと湊、そして公子が入ってきた

 

幾月「お、来たか。身体の方は大丈夫そうで何よりだ。安心したよ。退院早々ここへ呼んだのは、他でもない。君に、話さなきゃいけないことがあってね。まあ、かけて」

 

ゆかりは優斗の隣に、湊は明彦の隣に、公子は湊の隣に座った

 

幾月「あ、そうそう。前に名前だけは言ったと思うけど、彼が真田くんだ」

明彦「よろしくな」

幾月「さて・・・いきなりでアレなんだけど・・・実は、一日は24時間じゃない・・・なんて言ったら、君は信じるかい?」

湊「話が見えない」

美鶴「フフ、まあそうだろうな・・しかし君達は、もう実際にそれを体験しているんだ。初めてここに来た夜の事を覚えてるか?あの日・・・君は色々と不思議な体験した筈だ。消える街明かり・・・止まってしまう機械・・・道に立ち並ぶ棺のようなオブジェ・・・薄々は感じたんじゃないか?自分が普通と違う時間をくぐった事・・・あれは影時間・・・一日と一日の狭間にある隠された時間だ」

公子「隠された時間?」

幾月「隠されたというより、知りようの無いものってとこかな。でも影時間は、毎晩深夜0時になると必ずやってくる。今夜も、そしてこの先もね」

明彦「普通のやつは感じられないってだけだ、皆唵桶に入ってお休みだからな。けど影時間の一番面白い所は、見た目なんかじゃない」

 

明彦が立ち上がる

 

明彦「お前も見たろ・・・怪物を、俺たちはシャドウと呼んでいる。シャドウは影時間だけに現れて、そこに生身で居る者を襲う。だから、俺たちでシャドウを倒す。どうだ・・・面白いと思わないか?」

 

美鶴も立ち上がる

 

美鶴「明彦!どうしてお前はいつも・・・」

優菜「ちょっと楽観視しすぎじゃないですか?シャドウに殺されたホントに死ぬんですよ?しかも、シャドウが来た時に怪我したばかりじゃないですか。もっと慎重に動いてください」

幾月「ま、まぁいいじゃないか。ちゃんと戦ってくれてるワケだし」

 

憮然とした顔で二人とも座る

 

幾月「結論を言おう、我々は特別課外活動部。表向きは部活って事になってるけど、実際はシャドウを倒すための選ばれた集団なんだ。部長は、桐条美鶴君。僕は、顧問をしている」

美鶴「シャドウは精神を喰らう。襲われれば、たちまち生きた屍だ。このところ騒がれている事件も、殆どが奴らの仕業だろう」

公子「事件?」

優菜「無気力症の事だよ、前に学校に入る前に校門の前で噂を聞いただろ?」

公子「あー『来る・・・来る・・・』ってやつ?」

優菜「そ」

湊「そんな敵と戦えるのか?」

幾月「実は、ごく稀にだけど影時間に資源に適応できる人間が居てね。そういう人間は、シャドウと戦える力を覚醒できる可能性がある。それがペルソナ・・・あの時、君が使って見せた力さ。・・・優菜君」

優菜「なんですか?」

幾月「確か14体のペルソナを使えるんだったね?ここで全員出してもらえるかな?」

明彦「14体!?」

美鶴「それは本当か?優菜」

優菜「マジですけど・・・俺のペルソナめちゃくちゃ喋りますよ?」

幾月「構わないよ、どういうペルソナがいるか知りたいんだ」

優菜「・・・みんな出てきて」

 

入口に並んで出てきた

 

イフリート「呼んだか?」

ヘル「夜中にどうしたのよ」

ウンディーネ「あれ?コレどういう状況かな?」

カオス「とりあえず面倒なのはわかる」

ホバル「面倒なのか・・・」

ガイア「まあまあ、とりあえず付き合ってあげましょうよ」

トラ「俺戻っていい?」

メーティス「このまま戻って優菜さん達に殴られる確率は64.3%です」

アウラ「微妙ですね・・・」

カマエル「一応、いた方が賢明かと・・・」

クロノス「もし戻っても私が連れて来るからな?」

アラメイ「よし、隅に隠れとこう」

ミヅハノメ「何してるんですか?」

アリエル「とりあえず皆さん落ち着いてください」

明彦「・・・想像以上に賑やかだな」

優菜「めちゃくちゃ喋るって言ったじゃないですか」

幾月「これは暇しなさそうだね」

公子「個性が凄いね」

美鶴「躾はなってないみたいだがな」

優斗「躾けるものじゃないと思います・・・」

幾月「えーと・・・君達、ちょっといいかな?」

ペルソナたち「はい?」

幾月「とりあえず初めましてかな?僕は君達の・・・主人でいいのかな」

優菜「そこは決まってないけど面倒だから仮で」

幾月「わかったよ。主人が通ってる学校の理事長の幾月修司です。そして僕の右側の椅子に座っているのが桐条美鶴君、そしてもっと手前にいるのが岳羽ゆかりくん。そして僕の左にいるのが奥から真田明彦君、有里湊君、主人公子君だよ」

イフリート「もしかして挨拶だけか?」

幾月「いや、優菜君のペルソナがどういう感じか見てみたいと思ってね。14人もいるという事はそれぞれ役割があるんだろう?それを教えてくれないかい?」

イフリート「・・・俺はイフリートって言って火の悪魔だ、能力はそのまんま火炎だ」

公子「火の悪魔・・・カッコいい!」

アリエル「私は大天使のアリエルです、回復をすることが多いですが攻撃する時は銃を使います」

明彦「回復か・・大切なサポートキャラだな」

クロノス「私はクロノス、時の神だ。時間を操れる」

ゆかり「時間を止めるってチートじゃん!」

カオス「俺は空間の神カオスだ、指定した空間の全てを操れる」

美鶴「全てをか・・・無敵の空間を作れるというわけだな」

ヘル「私は死の女神ヘルよ、魂とかを触れたりするわ。だから殺したり生き返らせたりできるわ、入れ替わりなんてのも・・・」

優菜「付け加えるとこの中で一番じゃじゃ馬」

ヘル「一言余計よ!」

ガイア「私は創造神ガイアよ、人の作れるものなら何でも作れるわ。それ以上のものは用途によっては作ってあげるわ」

幾月「創造神・・・!応用力がどれだけあるかだね」

トラ「俺は破壊神のトラウィスカルパンテクートリ、名前が長いからトラって呼ばれてる。なんでも破壊できる」

湊「・・・ミスして大事なものを破壊しないでくれ」

トラ「しないわ!」

アラメイ「俺は雷神アラメイ、能力は電撃を使える」

公子「雷神・・・という事は次は風神?」

アウラ「はい、風神のアウラです。能力は疾風を使えます」

美鶴「二人とも無難だが必要な力だな」

ウンディーネ「私はウンディーネ、水の精霊で水を思ったように操れるわ」

優斗「まあそれだけだったら特に使えそうに思えないが」

ミヅハノメ「私はミヅハノメ、氷神で能力は氷結です」

優菜「つまりウンディーネで水を相手にかけミヅハノメで凍らせるってワケだ」

ホバル「俺は雨神のホバルだ、天気はいくらでも変えられる」

明彦「何!?なら雨が降ってる時に晴れにすればトレーニングできるじゃないか」

優菜「なんか真田先輩って何でもプロテインかけて食ってそうですね」

明彦「お、分かるか?」

優菜『マジかこの人・・・』

メーティス「私は知恵の女神メーティスです、皆さんのサポートをやっています」

ゆかり「なんか秘書みたいね」

公子「わかる」

カマエル「私は人を恐怖心から守る大天使カマエルです、皆さんのサポートをしていますが神の事を悪く言ったらどうなるかわかってますね?」

優菜「ということだ、少なくともこいつの前では悪口は言うな。殺されるぞ」

幾月「個性があふれてる方たちばかりだね。優菜君のペルソナは喋れるようだけど、少なくとも僕らのペルソナは喋らないけど、これがペルソナ。君たちが発現した力だ」

公子「めっちゃカッコいいですね!」

湊「・・・大体の事は分かった」

幾月「飲み込みが早くて助かるよ」

 

美鶴が立ちテーブルの上のアタッシュケースを二つとも開く

中には湊と公子、二人の召喚器が入っていた

 

美鶴「要するに、君達に仲間になってほしいんだ。君達専用の召喚器m」

公子「いいですよ」

湊「別に構わない」

優菜「即答過ぎるだろ」

ゆかり「早すぎて驚いたけど・・・良かった。断るかと思ってたから・・・」

幾月「いや、感謝するよ、ホントに。ああ、そうそう。君達の寮の割り当てだけどね。このまま今の部屋に住んでもらう事にしよう。偶然、のびのびになってたけど、こりゃケガの功名だね、ハハハハ・・・」

ゆかり「偶然のびのびって、あれは・・・調子いいと言うか・・・いいけどさ、別に・・・」

優菜「割としょっちゅう振り回されたりしてそうだな・・・」

優斗「俺たちは振り回されるのに慣れてるから、別にどうってことはないけどな」

優菜「慣れて良いものかどうかは分からんけどな」

湊&公子「!?」

 

?・・・ああコミュか

特別課外活動部は愚者だっけ?

 

幾月「それじゃあ、まず特別課外活動部新メンバー四人加入という事でいいかな?」

優菜「四人?それって俺たちも入ってないか?」

幾月「もちろんだよ」

優菜「いやまだ入るとは言ってないんだけど!」

幾月「いや~やけに協力的だからもう仲間に入るものかと・・・でもまあ、まだ言ってないって事は入る気はあるんだね?」

優菜「はあ・・・入りますよ、でもそのかわり危ない時だけ出ますからね?成長の阻害はしたくないですから」

幾月「それで構わないよ、こっちも君達も入ってくれるのはありがたいからね」

 

ということで特別課外活動部に入った

次の日、日曜なので優斗と一緒に勉強をした

ほとんど優斗に教えていたので勉強はそこまでできなかった

そして夜、下の階から呼ばれた

 

ゆかり「あのー、私だけど。ちょっといい?」

 

新メンバー全員が一階のロビーに集まった

扉の前に真田先輩が立っている

 

ゆかり「・・・あの、呼んで来ましたけど、どうしたんですか?」

明彦「わざわざ済まないな。ちょっと、紹介したい奴がいるんだ・・・おい、まだか?」

 

外に向かって問いかける

 

聞き覚えのある声「ちょっと待って、重っ・・・」

公子「この声・・・!」

 

ガチャ

 

同じクラスで初日に言い寄ってきたアイツ・・・順平が入ってきた

 

ゆかり「えっ、順平っ!?・・・なんであんたが、ここに!?紹介って、まさか・・・」

明彦「2年F組の伊織順平だ。今日からここに住む」

順平「テヘヘヘ。どうもっス」

湊「前、校門で様子がおかしかったのはそのせいか」

ゆかり「今日から住むって・・・うそっ!?何かの間違いでしょ!?」

明彦「この前の晩、偶然見かけたんだ。目覚めてまだ間もない様だが、彼にも間違いなく適性がある。事情は大体話したが、俺たちに手を貸すそうだ」

ゆかり「適性があるって・・・それ、ホントなの!?」

順平「オレ、夜中に棺桶だらけのコンビニでマジベソかいてたらしくてさ。つか、正直あんま覚えてないけど、見られてたみたいで・・・・・・ハッズカシー!でもまー、なんつーか、最初のうちは仕方ないんだってさ。記憶の混乱とか、アリガチらしいんだよね。キミたち、そういうの知ってた?」

公子「私達は結構大丈夫だったけどね」

順平「え!?」

優斗「湊に関しては動じなさすぎる」

湊「それを言うなら、あの子供の正体がいまだに分からないんだが」

ゆかり「それまだ言ってるの・・・?私達もそんな子供知らないわよ」

優菜「・・・とりあえず、俺らが普通じゃないだけだ」

順平「俺・・・ああ、そういや男なんだって?」

優菜「・・・引いたか?」

順平「いや、むしろ男だったら話しやすいから嬉しいぞ」

優菜「やっぱお前バカだろ」

順平「何でだよ!」

優菜「いやー・・・どこにでもバカはいるんだなーって」

明彦「じゃあ他のバカはどんな感じだったんだ?」

優菜「アイツらはバカなりに色々考えて行動力だけはあってな、いっつも切り込み隊長やってたよ。そして俺らがほとんど尻拭いしてた」

優斗「まあどっちもムードメーカーだけどな」

順平「なんかすっごい悪口言われてるみたいな気がするけど・・・別にいいか!」

優菜「ほら、こういうとこ」

順平「・・・でもさ、正直言うと驚いたぜ?お前らも、そうだって聞かされた時はさ・・・でも、知ってる顔が居て良かったよ。一人じゃ、不安だったしな」

優菜「逆にほとんど知った顔だけどな」

順平「ま、お前らも、俺っちが仲間んなって、ホントんとこ、嬉しいだろ?」

ゆかり「え?」

順平「え?」

公子「私は嬉しいよ!」

湊「僕も順平が仲間になるのは心強いよ」

優斗「精神的にも戦力的にもな」

優菜「・・・まあ戦力が増えるのは嬉しいことだ、けど危機感は持てよ?危なかったら呼べ、一瞬で行ってやる」

順平「お、おう。色々ありがとな」

明彦「それじゃあ後はよろしく頼むぞ。よし・・・大体戦力も整ってきたな。これで、始められそうだ」

順平「おっ!早速なんか始まるんスか!?なんかワクワクするっス!」

優菜「・・・緊張感を持てと言ったばっかだぞ」

明彦「これだけ頭数が揃えば、あの場所に挑める」

ゆかり「あの場所って・・・タルタロスですよね・・・」

優菜「まあ、行っても問題はないだろうな。もし何かあってもそん時は飛んでいく」

順平「タル・・・?なんスか?ソレ」

明彦「影時間の謎を解くカギがある場所だ・・・恐らくな」

ゆかり「謎を解く鍵・・・か」

優菜「場所は現実の時間の学校だ」

明彦「まあ、明日の夜、理事長から詳しい説明がある。そのつもりで準備しておいてくれ」

優菜「とりあえず、部屋まで案内した方が良いんじゃないですか?」

明彦「それもそうだな、それじゃあついて来い」

順平「ちょ、ちょっと待って下さいよ。結構重いんですから」

優菜「・・・イフリート、持ってやれ」

順平「うおっ!?誰だ!?」

優菜「俺と優斗のペルソナだよ」

イフリート「ほらっ貸せ」

優菜「口は悪いがいい奴だぞ」

順平「そうか、とりあえずよろしく!」

 

荷物を渡す

そしてイフリートが先に荷物を持って行った

 

優菜「男の部屋は二階だからな」

イフリート「分かってる」

順平「なあ」

優菜「どうした?」

順平「いっつも荷物持たせてるのか?ペルソナって執事みたいな感じで使えるのか?」

優菜「いや俺と優斗のペルソナだけだ、今まで俺たち以外いなかった」

順平「そうか・・・」

優菜「・・・必要な時は貸してやるよ」

順平「おっそうか!ありがとな!」

優菜「調子のいいやつだな・・・」

公子「それじゃあまた後で集まる?」

順平「そうすっか!それじゃあロビーで待っててくれ」

 

その後・・・順平が下りてくることはなかった・・・

なんてことはなく普通に降りてきたので順平が持ってきたUNOでラウンジでUNO中

ルールは二枚だしあり、最後の一枚はワイルドドロフォーでもOK。

他?何がある?ゴメン分からん

 

順平「理解しようとはしてるんだが、未来人ってマジかよ・・・あ、そこスキップ」

優菜「まあ、それが普通の反応だよ」

優斗「でも最低でもこいつの弱点ぐらいは教えた方がいいか?赤の6」

ゆかり「え、何ソレ弱点とかあるの?緑の6ね」

公子「えー、知りたい知りたい!緑の1!」

湊「弱点は知っておいた方が良い。黄色の1」

順平「それって戦いとかの話?黄色の5」

優菜「いや、こいつの事だから絶対ちげえ。黄色の0」

優斗「こいつの弱点はな?黄色の9」

ゆかり「早く言いなさいよ。黄色のリバース」

優斗「前にホラーはダメって言ったよな?黄色の3」

優菜「お前どれ言うつもりだ?青の3」

順平「それでそれで?青のリバース」

優菜「変なこと言ったら速攻でカオスの空間にぶち込むからな。青の4」

優斗「コイツ宇宙人の時にサイヤ人ってのになったんだが、それでしっぽが生えてよ。サイヤ人ってのはシッポは鍛えないと掴まれたら全身の力が抜けるんだ。ドロツー(2)」

ゆかり「え、でもそれだったらペルソナ使えばいいんじゃないの?はいドロツー(4)」

公子「召喚器無しで出せるんならそれで大丈夫よね?ウノ、ドロツー(6)」

湊「他に弱点は?ドロツー(8)」

順平「流石に一個じゃないだろ?ドロツー(10)」

優菜「まあ、他にも何個かはあるけど。ウノ、ドロツー(12)」

優斗「後は、口を閉じられたらペルソナを出せねえな。ドロツー(14)」

ゆかり「ていうかすごいドロツー繋がるね、ドロツー(16)」

公子「ギャアアアアア!!!・・・引きます」

順平「一枚から一気に17・・・ヒェ~恐ろしい」

湊「というか皆気づいてないかもしれないけど、優菜も後一枚。ワイルドカード、緑」

順平「よし!ワイルドドロフォー!それとウノだ!」

優斗「よし、とりあえずこれでしのげるな」

優菜「なあ、お前ら」

公子「なに?どうかした?」

順平「まさか・・・!」

優斗「アレを残してるのか!?」

優菜「無敵って知ってる?」

 

ドロフォーを出す

 

ゆかり「マジ!?」

湊「・・・」

順平「マジかよ・・・よく最後まで残したな」

優菜「魔法で運上げといたからな」

公子「魔法!?」

優斗「うわっズリィな・・・」

湊「そろそろ寝ないと」

順平「そうか」

 

UNOを片付け持っていき

 

順平「じゃあまた明日な」

 

上に上がっていった

 

優菜「それじゃあまた」

 

部屋に戻った

そしてカオスの空間(物置)の整理をし

ベッドの上に使っているものを並べる

 

コンコン

 

優菜「?誰だ?」

 

扉を開けると

 

順平「よ、よう」

優菜「どうした?」

順平「とりあえず入っていいか?」

優菜「いいぞ」

 

中に入れる

 

順平「な、なんだこれ・・・銃?召喚器ってやつじゃなくて?」

優菜「それは別の世界で使ってるんだ、下手に触るなよ?弾出るから」

順平「本物かよ・・・」

 

全部カオスの空間(物置)に直す

 

優菜「それで?女子の部屋に来た感想は?」

順平「ハッキリ言って女子感無いな」

優菜「だよね~」

順平「用事はな?・・・その・・・しっぽって結局見てないだろ?」

優菜「ああ、優斗以外は見てないな」

順平「それがよ、気になって気になって眠れねえんだ」

優菜「・・・お前結構可愛いとこあるな」

順平「だから頼む!見せてくれないか?」

優菜「そんぐらいなら別いいけど、掴むなよ?」

順平「弱点だからだよな?分かってる」

優菜「よし、じゃあ魔法を解くぞ」

 

しっぽを隠してる魔法を解く

 

順平「これは・・・サルのしっぽか?」

優菜「なんだ?犬とか猫とかのしっぽ期待してた?」

順平「・・・少し・・・キツネとか」

優菜「・・・ごめんな、でもサイヤ人は全部これなんだ。だが諦めるのは早いぞ」

順平「どういうことだ?」

優菜「変身魔法を使えば・・・」

 

ポンッ

 

順平「おわっ!」

優菜「・・・よし、どうだ?」

順平「狐のしっぽ?本物か!?」

優菜『思った以上にデカくなっちまった』

 

順平の頭縦3つ横2つ奥ゆき2つぐらいの尻尾になった

 

優菜「ほれほれ、触りたいか?」

順平「た、頼む!」

優菜「・・・わかった、いいぞ」

 

スリスリ

 

順平「あ~・・・こんなデカいモフモフ触ったのは初めてだぜ・・・」

優菜「こっちは慣れてないから・・・ちょっとゾワゾワする」

順平「こういう枕が欲しい(切実)」

優菜「とりあえず一回放そうか・・・」

順平「もうちょっといいか・・?」

優菜「お前寝かけてない?」

順平「ふう・・・・ぐぅ・・」

優菜「やっぱり寝てるし!」

順平「ぐぅ・・・・」

優菜「起こしちゃ悪いか?・・・よし」

 

カオスの空間でしっぽが順平の横に行くようにして順平は部屋に連れてった

翌朝

 

優菜「朝か・・・そろそろ起きないと・・・・!?力が・・・入らない・・!?」

 

その頃の順平

 

順平「ぐぅ・・・」

 

寝ぼけて優菜の尻尾を掴む順平

そして昨日やった事を忘れ金縛りにあったのかと驚く優菜

7時頃に昨日のことを思い出し、イフリートに順平を起こさせた

その後寝落ちしたことと、思いっきり掴まれたことを謝られ

仲間じゃなかったら殴ってたかもと思った優菜であった

しっぽは戻して隠した

そして皆で登校中

 

ゆかり「順平は昨日夜中に優菜の部屋に何しに行ってたのよ」

 

全員が振り向く

 

順平「え!いや・・・その・・・」

優菜「・・・昨日俺の尻尾の話しただろ?それで気になって眠れなかったんだと」

公子「じゃあ見せたんだ・・・」

優菜「うん・・・え?どうかした?」

公子「どんなしっぽだった?」

順平「サルのしっぽだったよ」

湊「猿か・・・」

公子「お猿さん・・・」

優菜「お猿さんやめい」

ゆかり「皆もうちょっと声のトーン下げてくれない?」

優斗「ちょっとうるさいぞ」

話好きの生徒「おはよ。月曜は眠いよねぇ・・・」

背中を向けている生徒「同感。一限は寝るしかないよね・・・って、あ!明日、朝礼じゃん!」

優菜「もし寝たらペルソナに起こさせるからな」

優斗「他の人には見えないからな」

 

そして昼休み

 

ゆかり「あー、ねむ・・・マジ、寝ちゃうかと思った・・・」

優菜「一人も寝なかったみたいだな」

 

ガラガラ

 

教室に美鶴先輩が入ってきた

 

美鶴「ちょっといいか。今日、帰ったらラウンジに集合してくれ。全員に伝えることがある」

順平「お、例の話っスね?」

美鶴「詳しい説明はその時にな。じゃあ、伝えたぞ」

 

去って行った

 

順平「ほんっと、用件だけ言って去ってったな・・・」

ゆかり「私達と違って、忙しいんでしょ?生徒会とか、そういうのでさ」

順平「え・・・あれ?ゆかりッチって・・・桐条先輩の事嫌い?」

ゆかり「別に・・・嫌いじゃないけど」

優菜『にしては随分言葉が尖ってる気がするな・・・まあ今は触れないでおこう』

 

放課後、すぐに寮のラウンジへ行こうとする

 

優菜「何してんだ?さっさと帰るぞ」

順平「いや、速えよ!お前陸上でもしてたのかよ!」

優菜「中学までサッカー部やってた、でも戦う時はこれ以上に走ると思うぞ」

順平「マジかよ・・・」

公子「これ以上に・・・?」

湊「死と常に隣りあわせならそれぐらい走るだろ」

ゆかり「むしろ順平は楽観視しすぎ」

順平「ぐ・・・」

優斗「もっと頑張れよ!順平」

優菜『また今度鍛えてやるか・・・真田先輩に任せてもいいかもな』

 

ヒュウゥゥ

サッ

 

野球ボールが飛んできたから避けようとすると

 

バシッ

 

優斗が止めようとして打ち上げる

 

優斗「すまん、ミスった」

優菜「大丈夫だ、どけ」

 

野球部員がいる場所を確認し野球ボールをボレーシュートで返す

丁度野球部員の所に飛び、キャッチする

 

野球部員「え・・・あ、ありがとうございまーす!」

順平「・・・マジか今の・・・」

ゆかり「強豪とかにいたりしたの・・・?コントロール?が凄くなかった?」

優菜「そんぐらいなら県一ぐらいなら出来なくはねえ」

優斗「県大会優勝ぐらいはしてたからな」

公子「県大会って結構すごくない!?」

優菜「まあその次の九州大会は負けたけどね」

湊「その身体能力で・・・?」

優菜「あん時はまだ普通の学生だったから」

 

そして夜、寮のラウンジ

 

幾月「よし、全員来たようだね。ちょっと聞いてほしい。我々の擁するペルソナ使いは、長い間、桐条君と真田君の二人だけだった。けど最近とんとん拍子に仲間が増えて、今や8人にまで増えてる・・・そこでだ。今夜0時から、いよいよタルタロスの探索を始めようと思う」

順平「あの、昨日も聞いたんスけど、タル・・・なんとかって、ソレなんスか」

ゆかり「タルタロスよ。てか順平、あれマジ見た事ないの?」

順平「ハテ・・・?」

優菜「まあ、最悪ちびんな」

順平「なっ!?もうしねえよ!!」

幾月「まあ、見てなくても不思議はないさ。何せタルタロスは、影時間の中にだけに現れるからね」

順平「影時間の中だけ・・・?」

明彦「シャドウと同じって事さ・・・面白いだろ?それに、俺たちのスキルアップにもうってつけの場所だ。あそこは言ってみればシャドウの巣だからな」

順平「お、おお・・・シャドウの巣っスか」

ゆかり「ていうか、先輩・・・その体で行くんですか?」

美鶴「晶彦は怪我が治ってない。同行はしてもらうが、探索は無理だ」

明彦「・・・分かってるさ」

優菜『すっごい残念そう』

幾月「まぁ、深入りしなければ、真田君抜きでも大丈夫だろう。シャドウを相手にしていく以上、タルタロスの探索は避けて通れないからね」

順平「先輩の分は俺がバッチリ、カバーしますって!」

ゆかり「なんか不安だな・・・」

美鶴「理事長は、どうされますか?」

幾月「僕はここに残るよ・・・どうせホラ、ペルソナ出せないしさ・・・」

 

そして移動中

 

優菜「どうせタルタロス行ってもお前らに戦わせたいから俺たちは戦わんけど、途中で出たら倒してやるよ。ここで消耗したくないだろ」

優斗「でもどうせワンパンだろ」

シャドウ「ガアアアア!」

優菜「早速出たか、よしじゃあこの中でおそらく一番戦歴の長い俺が行っていいかな?」

優斗「すぐ終わらせろよ」

 

シャドウが襲いかかってくる

 

優菜「アリエル」

 

バババババババババ

 

ゆかり「全部避けてる!?」

優斗「アリエルはスキル極・物理見切りを持ってる、まあ動体視力もあるだろうがな」

 

そして盾の勇者の成り上がりの時、移動中暇だったので作った

アレをカオスの空間から取り出す

 

優菜「バイバーイ」

 

ガッ

 

シャドウの口らしき部分に押し込み逃げる

そして

 

ドーン

 

優菜「手榴弾の味はどうかな?まあ美味しくはないだろうけどね」

優斗「それは使わない方がいいだろ、下手したら欠片とか残るぞ」

優菜「まあ、これからだから」

 

周りからどんどんシャドウが出てきた

 

明彦「流石にこの数はマズいか?」

美鶴「くっ・・・応戦するぞ!」

優菜「いや、皆は消耗したらダメだからな、ここはオレと優斗に任せな。真田先輩は大丈夫な範囲で援護してください」

優斗「なら全員出すか?」

優菜「皆がスキル使ったら速攻でSP尽きるわ、前もやって倒れた・・・というか落ちただろ?普通にやるぞ」

優斗「普通にって・・・いつも普通じゃねえだろ」

 

パアン

 

優菜「じゃあいつも通りだ」

優斗「OK」

 

ババババ

 

気弾をシャドウが集まってる場所に撃ち

シャドウを消し飛ばす

 

優斗「イフリート、大炎上」

 

ゴオオオオオオオ

 

優菜「カオス、俺たちの周り半径50mの敵を全て固定。ヘル、残りの敵全部にデビルスマイル。そして亡者の嘆きだ」

 

シュワアアア

 

優菜「これでいいかな?」

優斗「索敵魔法使え」

優菜「・・・いなさそうだな」

順平「俺たちいるか?」

ゆかり「確かに・・・アイツらだけでシャドウ殲滅しそう」

優菜「言っとくが、タルタロスにはお前らだけだからな?」

 

そして月光館学園の校門まで来た

 

明彦「・・・そろそろ0時だな」

優菜「順平ちびんなよ?」

順平「しねえよ!・・・多分」

優菜『そういや、生で見るのは初めてだな』

優斗「あと三秒で0時だ」

 

3・・・2・・・1

 

すると学校が縦に伸びていき、中や周りから様々な物が飛び出してきた

そして結果高層ビル程、いやそれ以上に高く大きい塔になった

 

美鶴「これがタルタロス・・・影時間の中にだけ現れる迷宮だ」

順平「メーキューって・・・なんなんだよ、それ!?俺らの学校、どこいっちまったんだよ!?」

美鶴「影時間が明ければ、また元の地形に戻る「

順平「こんなデカい塔が、丸ごとシャドウの巣って・・・てか、オカシイっしょ!?なんだってウチの学校んトコだけ、こんな・・・」

美鶴「・・・・」

順平「先輩達にも・・・分からないんスか?・・・じゃあ優菜は・・・」

優菜「それが分かってたら言ってる」

ゆかり「きっと色々あるんでしょ・・・事情が。いいじゃん、別に。知らなくたって私達は戦えるワケだし」

公子「でも気になるな~」

明彦「分からなきゃ、調べればいい。ここを本格的に探索するのは、俺や美鶴にとっても今夜が初めてだ。ワクワクするだろ?どう見たって、ここには絶対何かある。影時間の謎を解く、鍵になるものがな」

美鶴「明彦。意気込むのは勝手だが、探索はさせないぞ」

明彦「う、うるさいな・・・何度も言うな」

 

皆の後ろから中に入る

目の前には階段、その先には迷宮への入口があり

右には謎の機械

左には時計とベルベットルームの扉がある

 

順平「おお・・・中もスゲェな・・・」

ゆかり「でも、やっぱ気味悪い・・・」

優菜「まるでメメントスだな」

公子「メメ・・・?」

 

公子が優菜たちを見ると

 

公子「!?変身してる・・・!」

優菜「え?」

順平「黒ローブ?いつの間に着替えたんだ?」

優菜「あ~・・・怪盗服か・・・」

湊「怪盗服?」

優菜「未来で怪盗やってるっていったろ?シャドウが出る場所に行ったら勝手にこうなる」

明彦「・・・動きにくそうに見えるがどうなんだ?」

優菜「見た目より動きやすいですよ。簡単に言えば戦闘服みたいな感じです」

美鶴「ともかく、ここはまだエントランスだ。迷宮は、階段の上の入口を抜けてからさ」

明彦「まずは慣れてもらう。今日の探索はお前達四人で行ってこい」

ゆかり「えっ!?新人だけでですか!?」

美鶴「深入りさせるつもりはない。それに、必要な情報は、私がここから通信でナビゲートする」

順平「つまり、先輩たちは元々来られない、と・・・」

明彦「そういうことだ。それとな、現場でのチーム行動を仕切るリーダーを決めておこうと思う」

順平「リーダー?それ、つまり探検隊の隊長!?ハイ、ハイハイッ!オレオレッ!!」

明彦「・・・有里。お前がやれ」

順平「なんでっスか!?こいつ、体長っぽくないっしょ?」

ゆかり「あのね、彼はもう実戦経験者なの」

順平「えっ・・・マジ?」

公子「それなら私もだけど・・・まあ、何事にも動じない湊の方が適任かな~」

明彦「確かにそれもあるが、選んだ理由はもっと簡単だ。順平。それに岳羽もだが・・・」

 

明彦が召喚器を取り出し頭に銃口を向ける

 

明彦「ペルソナの召喚、アイツのようにちゃんと出来るか?」

順平「も、勿論ッス!バッチリ、決めますって!」

ゆかり「私も、大丈夫です」

公子「私も大丈夫、いつでも撃てます」

明彦「相手はシャドウだ。出来なきゃ話にならないぞ」

ゆかり「はい、分かってます」

湊&公子「!」

 

ベルベットルームの扉に気づいたか

二人ともベルベットルームの方へ行く

二人で入って行った・・・様に俺達からは見えるんだが

 

美鶴「二人ともどうしたんだ?いきなり隅に行ったかと思ったら、二人して同じところを見つめてるが・・・」

優斗「・・・ベルベットルーム?」

優菜「そーだねー・・・待ってれば戻ってくるよ」

順平「ベル・・・何て?」

美鶴「ベルベットルームとは何だ?」

優菜「夢と現実、精神と物質の狭間の場所。まあ、簡単に言ったら不思議な部屋だな。行ったことがある、それだけだ」

優斗「何で確信できるかって言うと、外から故意的に入ったらあんな風にぼーっとしてるみたいになるからだ」

ゆかり「え?結局どういう場所なの?」

優菜「ペルソナ諸々のお手伝い、強化とか」

明彦「そうか・・・俺達は入れないのか?」

優菜「どこかで契約をしないと入れないから諦めてください」

順平「契約!?どっかでアイツらそんなことしたのか!?」

優菜「・・・俺が知るか」

優斗『まあ来た日の子供だろう、契約は契約だから的な事言ってたし』

優菜『ワイルドの事は今話していいのか・・・?』

 

湊達が戻ってきた

 

優菜「さ、戻ってきたから行っといで」

公子「・・・?」

優菜「・・・?どうかしたか?」

公子「あの鼻の長い人、何でああいう言い方なんだろうって思って」

優菜「・・・さあ?それは分からん」

湊「さっきの人を知ってるのか?」

優菜「入ったことがある、それだけ」

公子「それじゃあ、先輩・・・なのかな?」

優菜「時代的にはお前らの方が先輩ちゃ」

順平「ちゃ・・・?」

優菜「・・・今のは忘れろ。ほら!さっさと行け!何かあったら助けるから!」

 

四人とも入って行った

 

優菜「・・・方言が出た、一番最初の世界の・・・」

優斗「お前どこ出身?」

優菜「福岡の北九州市」

優斗「・・・どこ?」

優菜「福岡の上の方にあるんだよ」

美鶴「お前達も楽にしていいぞ、何かあった様だったらすぐに呼ぶ」

優菜「はーい」

 

隅に座る

 

優菜「さて、どうしたのものかな」

優斗「どうせやることもないんだ、組手でもするか?」

優菜「まあ二階ぐらいなら消耗しても殴れば倒せるしな」

優斗「じゃあ、ペルソナ無し変身無し武器無しでやるぞ」

優菜「そうだな、やろう」

 

やりあってたら

 

美鶴「どうした!?何があった!」

優菜「!?」

 

近付く

 

優菜「どうしたんですか!?」

美鶴「わからない・・・突然鎖のような音がしたと連絡があった瞬間誰かが攻撃された音がした」

優斗「刈り取るものか!」

優菜「行くぞ!」

 

カオスの空間を繋いで行くと

 

ゆかり「なにコイツ!凄く強い!」

優菜「お前ら!そいつはダメだ!今すぐ逃げろ!」

公子「優菜ちゃん!?」

刈り取るもの「・・・」

優菜「とりあえず皆その穴に入れ!先輩たちの所に繋がってる!」

順平「だ、大丈夫なのかよ!」

優菜「俺も勝てるかどうかは分からねえ!だから急げ!」

優斗「こいつはあったら即逃げるのが定石だ、足も遅いからな」

湊「皆走れ!」

 

ドウン

シュインシュインシュイン

 

公子「あれが変身・・・!」

ゆかり「ちょっと、早く!」

 

ドガァ

 

優菜『全然効いてない・・・』

 

パアン

 

ガードするが弾が来ない

 

優菜「まさか!」

 

順平の方に弾が行くのが見え

 

シュンッ

ドオン

 

優菜「ガハッ・・・!」

順平「!おい!大丈夫かよ!」

優斗「心配だったら早く逃げろ!」

順平「っ・・・!」

 

パアン

 

優菜「ぐ・・・ヘル!」

 

タアン

 

食いしばり発動

 

優斗「皆はもう戻ったぞ!戻った方が良くないか!?」

優菜「そう・・・だな・・・クロノス、ザ・ワールド」

 

ギューン

 

優菜「よし・・・戻る・・・ぞ」

優斗「運んでやるから道を開けてくれ」

優菜「カオス」

 

一階に戻った

 

優菜「時を動かせ」

 

時間の進みが戻る

 

順平「おわっ!?いつの間に戻ってきたんだ!?」

明彦「大丈夫なのか!?その怪我は・・・」

優斗「アリエル、メシアライザー」

 

パアアア

 

優菜「はあ・・・」

湊「もう大丈夫なのか?どうやって一瞬で戻ってきたんだ?」

優菜「時間を止めた、初日でアイツに会うなんて災難だったな。逆に運がいいぞ、アイツ以上に強い奴はいないからな。いい経験になったはずだ」

美鶴「まさかそんな奴がいるとは・・・」

優菜「アイツはそうそう会える奴じゃないですけどね、まあ合わないのが一番ですけど」

明彦「流石に遭遇したらすぐに逃げた方がよさそうだな」

公子「それよりあの変身は何!?何で金髪!?」

優菜「ああ~・・・説明は後で」

公子「ええ~」

優菜「順平、どう思った?あれと遭遇して戦意喪失したか?」

順平「え?そ、そんなわけないだろ!・・・俺はまだ戦える」

ゆかり「私も、これぐらいで落ち込んでなんかいられないわ」

湊「皆大丈夫そうだね」

優菜「公子に関してはむしろ興奮してるし」

公子「早く変身のこと教えてよ~」

優斗「確かに大丈夫そうだな」

美鶴「だが最初から先に進む予定はなかったからな、今日はもう引き上げる」

順平「へい、分かりました」

 

帰る途中で

 

順平「・・・くそっ・・・なんでだ?」

優菜「どうかしたか?」

順平「いや、なんかミョーに体がシンドいんだ・・・」

ゆかり「単なるハシャギ過ぎなんじゃないの?」

順平「んなこと言って・・・ゆかりッチだってもろバテ気味じゃんか」

ゆかり「バテるってか、なんか息苦しいような・・・なにコレ」

美鶴「それは影時間のせいだ。平時よりもずっと早く体力を消耗するからな。心配ない、じき慣れる。しかし、想像してたよりも、行けそうじゃないか。明彦も、うかうかしてられないな」」

明彦「フン、ぬかせ」

公子「ていうか早くあの変身説明してよ!」

優菜「・・・超サイヤ人って言うんだよ、まだ変身のバリエーションはある」

公子「見たい見たい!」

優菜「えー・・・(´・д・`)ヤダ」

公子「なんで!?」

優菜「疲れるから、戦う時以外使いたくない」

公子「そっか~・・・それじゃあ優斗君は?」

優斗「何でそこで俺が?」

公子「覚えてるよ、病室にいる時に優斗も変身できるって紙に書いてたでしょ」

優菜「・・・また今度にしてやれ」

公子「えーそっちもダメ?」

優菜「ダメd」

 

ガッ

 

優菜『ヤベッ足引っ掛けた』

優斗「っと、大丈夫か?」

 

お腹を支えられこけるのを止められる

 

優菜「あ、ああすまん」

優斗「足元気をつけろよ」

優菜「分かってる」

公子「ほ~う・・・?」(小声)

 

帰って寝た

一話から見ている人に質問です。なぜここまで見てくれるのですか?

  • 面白いから
  • 駄作が良作になるのを見たいから
  • 暇だから
  • その他(よければ感想欄に)

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