中村優斗の軌跡(現在修正中)   作:犬大好き

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第百十七話(ペルソナ3に来た『第三話』より)

優菜in優斗「ていうか結局メシアライザー使ってないじゃん!!しかもマヨナカテレビ見てないし!!!」

 

目が覚め毛布の中でゴロゴロしているとそれを思い出し唐突に叫んだ

 

優菜in優斗「・・・ここはどこだ?俺の体が無いという事は、ペルソナかドラゴンボールか?とりあえず着替えて外に出よう」

 

制服を見る

 

優菜in優斗「ペルソナ3か、見つからない様に行こう」

 

制服に着替えて部屋を出ると

 

公子「あっ優菜ちゃんおはよう!」

優菜in優斗「お、おはよう・・・『しまった・・・公子に出会ったのはマズいか?』」

公子「これから優斗くんの所に行くとこ?」

優菜in優斗「・・・そうだけど・・・何でわかった・・・?」

公子「昨日の見てたらそれぐらい分かるよ~、頑張ってね!」

優菜in優斗『何を?』

公子「じゃあまた後でね」

 

下に降りて行った

 

優菜in優斗「バレてないか・・・?とりあえず優菜の所に行こう」

 

優斗も下へ

その頃のゆかり

 

ゆかり「今の何・・・?バレってないって・・・しかも優菜ってアンタじゃん・・・え?どういうこと?」

 

実は公子があいさつした時点で扉が少し開いていたのである

そして着替えて挨拶しようとした所、公子が降りて行った

しかたないので優菜だけでも挨拶しようとしたらあの言動であった

怪しくなるのは当然である

そして優斗の部屋前

 

コンコン

 

優菜in優斗「俺だ」

優斗in優菜「入ってくれ」

 

ガチャ

 

優菜in優斗「とりあえず、改めてメシアライザーしてみるか」

優斗in優菜「やるのか?」

優菜in優斗「アリエル、頼む」

アリエル「はい」

 

パアアアア

 

優菜in優斗「・・・どうだ?」

優斗in優菜「・・・優斗、俺に何かいう事は?」

優菜in優斗「・・・怒ってる?」

優斗in優菜「そう思うのはお前に心当たりがあるからだ。そして、悪いと思うならまず謝れ」

 

土下座ァ

 

優菜in優斗「すいませんでした!!!」

優斗in優菜「俺に女言葉や方言を使わせたのはどうだったんだ?優斗」

優菜in優斗「いや・・・その・・・」

優斗in優菜「面白かったかって言ってんだよ、キスまでしたよなぁ」

優菜in優斗「それはお前からやってきt」

優斗in優菜「きさん、いい加減せんとくらすぞ」

優菜in優斗「すいません!!何言ってるか分かりません!!!」

優斗in優菜「ていうか性格変えすぎだし、あれじゃビッチじゃんかイリーナ先生じゃんか」

優菜in優斗「それは偶然の産物というか・・・」

優斗in優菜「・・・はあ、もういいや。しゃっちが怒っても無駄やし」

優菜in優斗「許してくれるのか?」

優斗in優菜「もういいよ、後扉の前で聞いてるゆかりと公子に・・・順平と湊もいるかな?入って来ていいよ」

順平「うわっ!バレてたのかよ・・・」

ゆかり「・・・ほら、順平から入りなさいよ」

順平「ちょ、ゆかりっチ!押さないで!」

公子「待たせたら悪いって、ほら早く!」

湊「順平、早く開けた方が良いんじゃないか?」

順平「開けるから押すな!」

優斗in優菜「とりあえず入れよ」

 

ガチャ

 

順平「催眠って何だよ!女言葉や方言ってなんだ!?」

ゆかり「ていうかさっき、バレなかったって言ってたけど、どういう事!?」

公子「二人って結局どういう関係なの!?」

湊「とりあえず皆落ち着いて」

優斗in優菜「まず言わせてもらうと、俺と優斗は今入れ替わってるんだよ」

ゆかり「バレなかったってそういう事・・・じゃないわよ!一晩で何があったの!?」

公子「さっきのきさん、とかくらすぞ、とかは何?」

優斗in優菜「小倉の方言、さっきのをそのまま共通語にすると「貴様いい加減にしないと殴るぞ」って意味だ」

順平「割と恐ろしいことサラッと言うなよ!」

優菜in優斗「催眠は俺がネットで催眠術を見つけてやって見たら見事にかかったんだが、戻せなくなって・・・まあ色々あった」

公子「一番大事なとこ説明してないよね、それ」

優斗in優菜「公子は俺と優斗の関係とか言ってたけど、簡単に言えば同一人物のような違うような」

公子「そこはハッキリ言ってどうでもいいよ」

順平「いやよくねえだろ」

公子「私が知りたいのは二人の間の好きって感情がLIKEなのかLOVEなのかって事だよ!」

優斗in優菜「お前は思春期の女子か!」

公子「そうだよ!!」

優菜in優斗「俺は相思相愛だとおm」

 

顔を掴む

 

優斗in優菜「お前は一回黙っとけ」

優菜in優斗「ひゃい・・・すみません」

順平「自分の体なのに容赦ねえ・・・」

公子「優斗くんは尻に敷かれるタイプかー・・・」

優斗in優菜「とりあえず、俺はLIKEだと思ってる」

公子「え~」

優斗in優菜「追及は禁止、そろそろ行かないと遅刻するぞ」

公子「私は諦めないからね」

優斗in優菜「諦めてくれ」

順平「ちょっと待て!」

優斗in優菜「どうした?」

順平「お前はいいのか!?お前の体に何かされるかもしれないんだぞ!?」

優斗in優菜「こいつにそんな度胸はない」

優菜in優斗「やったら即死だよ、即死」

順平「あ・・そすか」

 

登校中

 

ゆかり「そういえば今日、全校朝礼じゃん」

優斗in優菜「普通にしてろよ?」

優菜in優斗「お前にとっての普通って何?」

公子「何?今の会話」

順平「にしても入れ替わりか・・・俺もできたりすんのかな?」

優菜in優斗「出来なくはないだろうな、ヘルにやってもらえばできるはずだ」

湊「やめろよ順平」

順平「勘違いすんな!?」

公子「女子と入れ替わろうなんて思ってたら・・・美鶴先輩に処刑されるよ?」

順平「やらねえから!信じてくれよ!」

ゆかり「日頃の行いが悪いからよ」

順平「会ってからまだそこまで経ってない!」

 

校門前

他の生徒とかたくさんいるので優斗は今女言葉です

 

優菜in優斗「ねえ、寝ぐせ治ってないよ」

優斗in優菜「いいって寝ぐせぐらい」

優菜in優斗「ダメだって、そういうとこちゃんとしないと」

優斗in優菜「どうせ今は出来ねえよ」

優菜in優斗「そこは唾液で」

優斗in優菜「汚ねえよ!」

優菜in優斗「それは流石に冗談だけど、どうにかしないと、水かなんかで」

周りの男子生徒たちの心の声「タヒねリア充」

同じクラスのなんとか「あ、おい。有里」

湊「?ごめん先行ってて」

順平「じゃあまた後でな」

 

少し行って

 

優菜in優斗「アイツって確か・・・」

ゆかり「同じクラスの人よ・・・確か名前は」

優斗in優菜「友近健二だよ」

順平「ああ、いたな確かに」

優斗in優菜「クラスメイトだぞ、覚えろよ」

 

そして一旦教室に集まり並んで講堂へ

 

司会「・・・以上で、全校朝礼を終わります。続きまして、生徒会から、新しい役員の紹介があります。生徒会代表、生徒会長、三年D組桐条美鶴さん」

美鶴「はい」

 

マイクの所まで行く

 

ゆかり「やっぱり先輩に決まったんだ。まあ・・あの人の人気、凄いもんね」

順平「なんつっても桐条だもんな。オーラ出てるっつーか、近寄り難いっつーか。しかも桐条グループって、このガッコの母体なんだろ?」

ゆかり「まあね。あんま日頃は考えないけどね」

美鶴「生徒会長という大役を拝命するにあたり、私の所信をお話しておきます。学園がより良くあるために一人一人の積極性は確かに大事です。しかし、全員が一つの思いを一年間ずっと切らさずおくのは、簡単ではないでしょう。大事なのは、それが途絶えても確実に回る仕組みをいかに造っておくかです。その為に、各自の中の明日への思いを確認し、今この青春の時をどう過ごすのか。現実から逃げることなく、如何にして未来を直視するのか。全てはそれに掛かってます。私一人の視野では、見えない物もたくさんあるでしょう。充実した学園生活を共にするため、皆さんの知恵と力を貸してください。よろしくお願いします」

 

パチパチパチパチパチパチパチ

 

順平「すげー・・・なんだあれ。お前は意味わかった?」

湊「なんとか」

順平「普通の高校生が言うことじゃねえよな・・・あの人じゃなきゃ笑い話だぜ」

 

そして午後

 

鳥海「じゃあ今日は明治の文学ね、教科書の十二ページ・・・あ、先生、この小説もう飽きたな。さっきのクラスでやったもん。先生ね、とってもいい詩を知ってるの。はい、みんな教科書閉じて。山の彼方のはぐれ雲・・・」

優斗in優菜『午後までやっと来たか・・・あともう少し・・・』

鳥海「ちょっと後ろの男子!友近か!まさか寝てるんじゃないでしょうね!?先生、一生懸命読んでるのよ?可哀想じゃないの!反省文出しなさい!ケーキもつけてよね!前みたいなやっすいケーキじゃダメよ!」

優菜in優斗『俺も眠い・・・』

優斗in優菜『寝るんじゃねえぞ優斗・・・』

優菜in優斗『なんか後ろから殺気がするから何とかして起きとこう』

 

そして放課後

皆(ゆかりは部活)で帰る時

下駄箱前で

 

真田ファン1「来たわよ、真田先輩!」

真田ファン2「えっ・・・ほんとだ!」

 

真田先輩を四人で取り囲む

 

明彦「・・・・」

湊「・・・」

順平「お前、真田さんの事、よく知らないだろ?いいよなー、アレ・・・」

公子「私は鬱陶しいと思うけど」

順平「分かってねえなあ」

優菜in優斗「いや、公子が正しい」

順平「え?」

優斗in優菜「知り合いの王子が言ってたんだが、よく知りもしない異性に取り囲まれるのって苦痛以外の何物でもないって私怨込めて言ってたぞ」

順平「マジでか・・・でも全戦無敗のボクシング部主将、確かにカッコいいと思うけどさ・・・普通ボクシングって、こんなキャーキャー騒がれるもんか?」

公子「顔でしょ」

順平「やっぱり?」

優菜in優斗「あんな感じで集まるのはボクシングにわかばっかだと思うぞ、よく知りもしないでただカッコいいだけ」

優斗in優菜「全員がとは言わないけどな、でも大体がそうだろう」

順平「結局顔か・・・」

湊「順平は落ち込んだら順平じゃなくなるぞ」

順平「俺の取り柄テンションだけ!?」

 

真田先輩が帰ろうと歩いていくと

 

真田ファン1「先輩!」

真田ファン2「待ってくださぁーい!」

 

また取り囲む

 

優斗in優菜「な?鬱陶しいだろ?」

順平「俺っチもさすがに分かってきたぞ」

明彦「!」

優菜in優斗「あっ気づかれた」

明彦「おい、お前達、これから暇か?」

公子「ですね、特にやることもないです」

優菜in優斗「ひたすら暇です」

 

ビッ

 

優斗in優菜『ファンに凄い敵視されてるな、いやこれは殺意も入ってるか?人の恨みというのは恐ろしいものだ』

明彦「なら今からボロニアンモールまで来てくれ。場所は知ってるな?そこの交番で合おう。いいな」

湊「分かりました」

順平「え?交番?」

明彦「俺は先に行くからな、必ず来いよ」

真田ファン1「ちょっとセンパ~イ、少しは相手してくださいよ~!」

真田ファン3「でも、そういう冷たい感じ、スッゴイ、いいと思います、アタシ!」

 

付いて行った

 

優菜in優斗「ある意味すげえな」

優斗in優菜「ちょっと尖ってるやつが好きになるらしいからな、学生は」

公子「なんで?」

優斗in優菜「日常の中で刺激が欲しいから、そういう人が好きになるんだよ」

順平「じゃあ俺も真田先輩みたいになったらモテる・・・!?」

湊「順平は逆効果じゃないかな」

優菜in優斗「ていうか交番だったよな?行こうぜ」

 

てこでボロニアンモール・交番

 

明彦「じゃあ黒沢さん、これ頂いていきます。あと、さっきの話、こいつらの事です」

黒沢「・・・」

明彦「待ってたぞ、紹介しておこう。この人は黒沢巡査、俺たちの活動に協力してくれてる。それと・・・これは幾月さんからだ」

順平「え、マジいいんスか!?」

 

それぞれ五千円貰った

 

優菜in優斗「これをはした金と思ってしまう俺は末期なんだろうな」

優斗in優菜「おい、まさか隠れて使ってるんじゃねえよな?」

優菜in優斗「いや、そんなことはねえですよ。マジで」

優斗in優菜「・・・課金か?」

 

ギクッ

 

優斗in優菜「後で覚悟しとけよ」

優菜in優斗「はい・・・」

明彦「そういえば、二人とも今日は雰囲気が違うな。全くというより、逆なような」

公子「昨日の夜中色々あって入れ替わったらしいですよ」

明彦「なに!?」

優斗in優菜「夜ちゃんと戻りますから」

明彦「そ、そうか。とりあえず、手ぶらじゃ戦えないからな。ここで準備しろ。黒沢さんは、仕事のコネで俺達の装備品を揃えてくれる。もっとも、タダにはしてくれないけどな」

黒沢「当たり前だ、世の中にタダのモノ等無い」

明彦「分かってますよ。じゃあ、俺はこれで」

 

出て行った

 

黒沢「君達の事は聞いている。俺の仕事は、街の治安を守る事だ。たとえそれが、どんな事情であってもな。力など無くとも、俺にはこの町の異変は分かる。俺は、俺が信じることをする・・・それだけだ」

優菜in優斗「かっけぇ・・・」

優斗in優菜「でも俺と優斗は武器あるからな、今のうちはまだ大丈夫だろう」

公子「私は買っとこうかな」

順平「こういうのはちゃんとしねえと・・・」

優菜in優斗「ていうかお前は殴るだけだろ」

優斗in優菜「後で殴るからなお前の頭」

優菜in優斗「お前の体だろ!」

優斗in優菜「だから本気で殴れるんだよ」

優菜in優斗「いやだああああ!!」

湊「騒がしい奴ばかりですいません」

黒沢「元気なのはいいことと思うが、ここでは静かにしてくれ」

 

そして帰って一発殴った

ラウンジにいるが・・・

 

公子「それじゃあ、戻るの?」

優斗in優菜「ああ、ヘル」

ヘル「なに?もう戻すの?」

優斗in優菜「当たり前だろ」

ヘル「ええ~面白いじゃない今の方が・・・アンタはどう思う?」

順平「え?俺すか?・・・そのままの方がいいかと( ー`дー´)キリッ」

ヘル「ほら、こいつもこう言ってるし」

優斗in優菜「ヘル、早くしろ」

ヘル「分かったわよ、戻せばいいのよね」

 

魂を掴んで入れ替えた

 

公子「・・・戻った?」

優菜「ああ、めんどくさかった・・」

優斗「やっぱこっちの方がいいか」

ヘル「戻さなかった方が面白かったわね」

順平「ヘルさんヘルさん」(小声)

ヘル「なに?」(小声)

順平「俺も誰かと入れ替えてくださいよ」(小声)

優菜「何話してんだ?」

順平「大丈夫だー、なんでもない」

ヘル「・・・・やっぱり女子とがよかったり?」(小声)

順平「当たり前じゃないですか、女体は男のロマンですよ」(小声)

ヘル「優菜がいいの?命を捨てる覚悟がいるけど」(小声)

順平「それは流石に恐いから・・・公子で」(小声)

ヘル「公子って誰?」(小声)

順平「そこの茶髪の子です。お願いできますでしょうか」(小声)

ヘル「分かったわ、まかせなs」(小声)

優菜「誰かと入れ替わろうなんて思ってないよな順平」

順平「お、思ってねえよ!」

優菜「・・・公子、部屋まで逃げろ」

公子「順平まさか・・・!」

順平「いや信じてくれよ!!」

ゆかり「あれ?どうかしたの?」

順平「ゆかりっチまで来ちまった・・・ヘルさん、今の話はなかったことに!」

ヘル「いいの?」

順平「やったら殺される!!」

 

部屋まで逃げて行った

 

ゆかり「・・・ホントに何があったの?」

公子「順平が欲望を解放しようとした」

優斗「とりあえずもういいだろ」

優菜「ていうかヘルはやろうとしてんじゃねえよ」

ヘル「チッ」

優菜「おい今舌打ちしただろ、戻れ」

 

戻した

 

湊「そうだ。言い忘れてたけど、今日タルタロス行くよ」

皆「え?」

 

順平を連れてタルタロスまで来た

 

順平「いやホント・・・さっきはすいませんでした」

公子「そういえば、あの時って誰狙ってたの?」

順平「それ言わせる?」

公子「言って」

順平「・・・公子」

公子「マジ?」

順平「マジ」

公子「私とがいいのか・・・嫌だからね」

順平「ですよね・・・」

湊「順平、お前には一生無理だ」

 

遠くから見てた優菜たち

 

ゆかり「順平そんなことしようとしてたの?・・・いや順平ならしそうだなー」

優菜「まあヘルにはくぎ刺したからできないだろ」

美鶴「準備は出来たか?」

湊「はい。皆行くよ」

 

その後探索が終わり帰って寝た

そして変わったことはなく・・・まあ湊と公子は部活入ってたけど

ついでに言うと優斗は入らんで、俺は公子と同じ女子テニス入った

タルタロスを進めながら日々を過ごし

てわけで数日後

学校・講堂

 

司会の先生「えー、では全校朝礼を始めます。まずは校長先生からのお話です。ではお願いします」

校長「うむ」

ゆかり「急に、なんだろ?・・・やっぱり、最近の事件の事かな。世間も騒がしいしね・・・」

順平「さぁな・・・でも、シャドウの事とか、校長が知ってるわけないしな」

優菜「普通に言ってんじゃねえ」

順平「あ、すまん・・・でもまあ、あんま長くならなきゃいいけどナ・・・」

ゆかり「うちの校長。話し好きで有名だもんね・・・」

校長「えー、諸君らに今日は特別に、大切な話をしようと思います。あー、世間では、不可解な事件や、理不尽な事件が多いようですが・・・うー、この学園の生徒である諸君らには、関係ないことだろうと思います。えー、しかし高校生という若い時期には、様々な悩みもあるでしょう・・・まー、だからといって、あまり、思い悩むことはないのです。えー、過ぎたるは及ばざるが如しという言葉を、紹介します。あー、これの意味はといいますと・・・」

 

まだ続いている

 

ゆかり「これって・・・もしかして、前の桐条先輩のスピーチ、意識してる・・・?」

順平「たぶん、そんなトコだな・・・ま、同じ男として、気持ちは分かるけどさ・・・」

 

そして放課後に湊と公子が生徒会室に入って行くのを見た

まあ俺は女子テニス行った

部員は数はいるが、合コンとかばっかでろくに練習しない

俺?初心者だから普通にできない、まあ運動神経でカバーしてるけど

そして一週間後

学校から帰ってくると

 

美鶴「シャドウの襲撃のせいで不通になっていたインターネットだが・・・明日には復旧する予定だ。部屋にパソコンがあるなら繋いでみるといい。これでシャドウにやられたものは全て・・・・いや、明彦のアバラが残ってたな」

 

そしてやることが無さ過ぎていつの間にか五月一日

放課後・教室

 

順平「そういや、知ってた?真田さん、今日、検査入院でさ。さっき連絡あって、病院に届け物頼まれちゃったんだよネ。俺って、結構頼られてる?」

ゆかり「そんなの、帰宅部なら暇だろうって頼んだんでしょ」

順平「そ、そんな事ねーだろ」

ゆかり「ハハ、冗談だって。で?何を持って来いって?」

順平「隣のE組のクラス名簿とハンドグリップだってよ」

湊「ハンドグリップって・・・握力鍛えるやつだっけ」

公子「いや、大丈夫なのそれ」

ゆかり「名簿・・・?どうすんだろそんなの。ていうか、今日たまたま部活休みだし、付き合おっかな、それ」

優菜「どっちにしろ、呼び出されてるんなら早く行ったほうがいいだろ」

公子「なら早く行こうよ」

湊「僕も行かないとダメか?」

優斗「この流れで行かないのはダメだろ」

 

病院の明彦の病室へ

中に入ると真田先輩の姿はなく

椅子にニット帽をかぶった高三程の男子が座っていた

荒垣先輩だ

 

順平「?ここって真田さんの病室・・・」

荒垣「・・・」

順平「・・・じゃなかったりします?」

明彦「お前達、どうした?大勢で」

 

後ろから明彦が入ってきた

 

ゆかり「お見舞いに来ましたっ!・・・でもなんか平気そうですね」

明彦「ただの検査入院と言ったろ」

 

荒垣先輩が立ち上がる

 

荒垣「アキ、もういいか?」

明彦「ああ、参考になった」

荒垣「ったく・・・いちいちテメェの遊びに付き合ってられるか」

優菜「クロノス、ザ・ワールド」(小声)

 

時間を止めて、紙に

 

「奴らから薬を貰うのはやめろ、お前自身それを飲み続けていたら先が短いというのは分かっているであろう。薬は私がどうにかする、下記の電話番号に電話してくれ・・・・060-@@@@-****」

 

そう書き荒垣のポケットに入れた

時間を動かすと荒垣は出て行ってしまった

 

優菜『荒垣先輩はあんな感じなのか・・・コロマルとのイベント早く見てえな』

順平「だ・・・誰っスか、今の?」

明彦「一応、同じ学園の生徒だ。先月から増えだした謎の無気力症・・・お前達も知ってるだろ。アイツたまたま、患者の何人かを知っててな。話しが聞きたくて呼んだ。それより順平、頼んでた物は?」

順平「モチ、持ってきたッス」

 

クラス名簿とハンドグリップを渡す

すると早速ハンドグリップをしだす

 

順平「ちょっ、そんな動かしたら・・・」

明彦「平気だ、このくらい。あまり長いと部活にも響くだろ、取り戻す時間が惜しい」

順平「おお、さっすがボクシング部のエース!四角いリングが俺を待ってるぜ!・・・ってワケっすか!」

明彦「意味が分からん」

ゆかり「そう言えば先輩って、何でボクシングを?」

明彦「・・・始めた理由か?そうだな・・・別にボクシング自体に思い入れはない、素手の格闘技なら何でも良かった。昔、自分の無力さを思い知った事があってな・・・もう、ああいう後悔はしたくないんだ・・・それに、自分がどこまで強くなれるのか、興味もあるしな。まぁ、言ってみれば自分対自分の終わらないゲームみたいなものだ」

順平「な、なるほど・・・ゲームっスか・・・好きっスよ!俺もゲームッ!」

ゆかり「あんたのはテレビゲームでしょ?」

順平「あ、でも格ゲーもやるよ?」

優菜「・・・」

公子「?どうかした?」

優菜「いや、サッカー部入ってた時に台風で試合が中止になってな。それで友達が「ゲームしまくるわ」って言ってたのを聞いて、サッカーって試合の事ゲームって言ったりするから「えっ!?試合するの!?」ってなった事あったなあ~・・・って思い出してた。それでサッカーに脳が侵食されてきてるなって思った」

順平「サッカー部ならではって事か?」

優菜「だね」

湊「そろそろ帰らない?」

明彦「時間が時間だしな・・・俺は今日一日いるから帰っていいぞ」

ゆかり「それじゃあまた」

明彦「ああ」

 

次の日・朝

 

順平「明日からゴールデンウィークか・・・お前らなんか予定ある?」

ゆかり「部活」

公子「部活」

優菜「部活」

優斗「無し」

湊「部活」

順平「ほとんど部活じゃんか・・・・」

公子「でも最終日は休みだよ」

ゆかり「私も」

優菜「公子と同じ部活の俺ももちろん休み」

順平「おっ、じゃあ遊ぶか?」

優斗「じゃあカラオケかなんか行くか?」

順平「おー、いいなそれ」

優菜「なら街皆でぶらぶらすればいいじゃん」

ゆかり「どっちにしろ、今日は学校だからね」

順平「へーい・・・分かってまーす・・・」

 

キーンコーンカーンコーン

 

湊「チャイム・・・」

順平「げっ!もうそんな時間!?」

優斗「急げ!」

 

そして放課後

 

順平「結局どーすんの?」

ゆかり「無し」

優菜「分からん」

公子「分かんない」

湊「さあ?」

優斗「サッカーしようぜ」

順平「なんか最後全然関係なさそうな事聞こえたんだけど・・・みんな遊ぶ気ねーのかよ」

ゆかり「ていうかゴールデンウィーク明けたらすぐに中間試験よ。勉強は大丈夫なの?」

順平「あー・・・それは言わんでくれ」

優菜「遊べる暇があるのは今だけだが、赤点は回避しろ」

順平「分かってますってー・・・」

優菜「遠い目をするな」

 

そしておそらく公子と湊がコープ上げまくったゴールデンウィークも終わり

満月の日

放課後、皆すぐに帰ってきた

深夜0時

影時間・開始

作戦室

 

美鶴が通信機器をいじっている

 

美鶴「ふぅ・・・」

 

そこに明彦が来る

 

明彦「なんだ、まだやっていたのか?」

美鶴「まあな。敵はいつ来るとも限らない」

明彦「タルタロスの外まで見張ろうなんて、そう簡単に出来るものか?」

美鶴「本音を言えば、力不足だな・・・私のペンテシレアでは、情報収集はこの辺りが限界かも知れない」

 

ガチャ

 

優菜が入ってきた

 

優菜「あれ?先輩たち何してるんですか?」

美鶴「ああ。通信機器の整備をな」

優菜「美鶴先輩のペルソナってサポート専門じゃないですよね?」

美鶴「・・・確かに私のペンテシレアでは限界を感じ始めている。しかし、ペルソナの力というのは、想像していたよりだいぶ幅広いものらしいな。何しろ、次々とペルソナを替えながら戦えるものまで現れたぐらいだ。しかも四人」

優菜「俺と優斗は別ですけど、湊と公子はワイルドって言うんですよ。会ったのはこれで四人ですよ」

明彦「他に二人いるのか。立ち合いたいものだな」

優菜「ただワイルドにも欠点はある」

美鶴「欠点?」

優菜「普通のペルソナ使いが使えるペルソナは一体だが、その分成長の幅は広く、最終的に強くなる。でもワイルドは色んなペルソナを使える分一体一体の成長の幅は狭い、だからペルソナの合体というのを繰り返して強いペルソナを作って戦うんだ」

明彦「じゃあペルソナの合体というのは、どこでするんだ?」

優菜「全員同じ場所でやっていた。ベルベットルームだ」

美鶴「それは確か、前に湊と公子がボーっとしてた時に入ってたという場所か?」

優菜「そうです。あそこはどこかで契約を結んだ者のみが入れる場所」

美鶴「そうか、色々聞きたいことはあるg」

 

ビッ

 

優菜「美鶴先輩、周りのシャドウ反応を探知してみてくださいよ」

美鶴「?わかった」

 

通信機器を使い、索敵すると

 

美鶴「これは・・・シャドウの反応!?」

明彦「なに!?ホントに見つけたのか!?」

優菜「こりゃちょっと強くないですか?」

美鶴「ああ、大きすぎる。こんな敵は今まで・・・」

明彦「まさか、先月出たのと同じ、デカい奴か!?」

美鶴「・・・間違いないだろう」

明彦「そうか・・・思いがけず、楽しめそうじゃないか」

優菜「ならとりあえず皆呼んで来ましょうか?」

明彦「いや、ここからサイレンを鳴らしたら起きるはずだ」

 

入口から左手側にある機器を使ってサイレンを鳴らす

少しすると

 

ゆかり「お待たせしました!」

順平「何スか!?敵スか!?」

公子「いないと思ったら、ここにいたんだ」

優菜「たまたまだよ。ホントにたまたま」

美鶴「タルタロスの外で、シャドウの反応が見つかった。詳しい状況は分からないが、先月出たような大物の可能性が高い。外に出た敵は仕留め逃がす訳にはいかない。影時間は大半の者にとって無いものだ。そこで街を壊されたりすれば矛盾が残る。それだけは絶対に避けたい」

順平「ま、要は倒しゃいいんでしょ?やってやるっスよ!」

ゆかり「また、あんたは・・・」

美鶴「晶彦はここで理事長を待て」

明彦「なっ・・・冗談じゃない!俺も出る!」

美鶴「まずは身体を直す方が先だ。足手まといになる」

明彦「なんだと!?」

公子「真田先輩、長期的に見て今やってケガが悪化して前線に戻るのが遅れるのと、ここは湊たちに任せてその後戦線復帰するか。どっちがいいんですか?」

美鶴「そういうことだ。彼らだって戦えるさ。少なくとも、今のお前よりはな。明彦・・・もっと彼らを信用してやれ。みんなもう実戦をこなしてるんだ」

優菜「いざとなったら俺が入る。心配しなくても大丈夫ですよ」

美鶴「大人しく、ここで理事長を待て」

明彦「・・・・・。・・・・クソッ」

順平「任してください!オレ、マジやりますからっ!」

明彦「仕方ないな・・・湊、現場の指揮を頼む」

順平「やっぱ、コイツかよ・・・」

美鶴「頼むぞ・・・出来るな?」

湊「・・・分かりました」

順平「つーか、何かお前、このままリーダーが定位置になりそうだよな・・・ま、別にいっけど」

明彦「なら六人は先行して出発だ。お前は、外でのバックアップとなると、準備がいるだろ」

美鶴「駅前で待っていてくれ、すぐに追いつく」

ゆかり「了解です。じゃ、行きますか!!」

 

駅前

 

ゆかり「まだかな・・・」

順平「すぐ来んだろ」

ゆかり「今夜は満月か・・・なんか、影時間に見ると不気味ね」

優菜「湊達が覚醒したときも満月だったな」

公子「あの時のシャドウも強かったんでしょ?暴走して倒したけど」

優斗「なら満月に強い奴が来るのか?」

順平「たまたまじゃね?湊はどうよ」

湊「どうでもいい」

順平「どうでもいいって・・・」

 

ブルン

ブルルルルルルルルル

 

順平「・・・ん?なんだぁ!?」

 

美鶴がバイクで到着した

ヘルメットを取る

 

美鶴「遅れてすまない。いいか、要点だけ言うぞ。情報のバックアップを、今日はここから行う。キミたちの勝手はコレまで通りだ。シャドウの位置は、駅から少し行った辺りにある列車の内部。そこまでは線路上を歩く事になる」

順平「え、線路歩くって、それ、危険なんじゃ・・・」

優斗「今は影時間だぞ、電車が動いてるわけないだろ。下に落ちない限り大丈夫だ」

順平「え、でもそのバイク・・・」

美鶴「これは特別製だ。それに、状況に変化があったら私が逐一伝える」

 

ピピピピピ

 

美鶴「よし、では作戦開始だ!」

ゆかり「はい」

順平「う・・・うっス!行ってくるっス!」

 

線路に乗る

 

美鶴「そこから約200メートル前方に停車しているモノレールがあるはずだ。乗客に被害が出るとマズイ。急行してくれ」

公子「今回は来るの?」

優菜「相手が相手だしな、何かあった時用だ」

順平「助ける暇もないくらい一瞬で倒してやるよ!」

優菜「そういうのフラグって言うんだぜ、順平」

ゆかり「電車ってアレじゃない?」

 

少し奥に電車が見える

 

優菜「多分そうだな、一寸確認してこようか」

 

シュタタタタタ

 

公子「速ッ!!」

優斗「ホントなんでアイツ陸上入らねえんだろ」

湊「人外レベルだからじゃない?」

順平「お前ら驚かなさすぎだろ!」

 

追いついた

 

優菜「ココっぽいな」

 

ピピピピピピ

 

美鶴「六人とも、聴こえるか?」

ゆかり「あ、はい、大丈夫です。今着いたんですけど、パッと見じゃ、特に・・・」

美鶴「敵の反応は、間違いなくその列車からだ。六人とも、離れすぎない様に注意して進んでくれ。優菜と優斗はサポートだな?」

優菜「じゃあ死にかけたやつが出たら回復だけしますよ」

美鶴「生きて帰って来い、頑張ってくれ」

 

通信が切れた

 

優菜「あの人最後にフラグ立てていきやがったよ・・・」

順平「ヘヘッ、腕が鳴るっつーか、ペルソナが鳴るぜ!」

優斗「とりあえず入ろう。入らないと始まらない」

 

ゆかりが梯子を登ろうとすると

 

ゆかり「・・・ノゾかないでよ」

優菜「だったら男から先に入れ、なんだったら俺から入るぞ」

公子「いや男子から入ってもらおう!?ね!?」

 

そして全員入ると

車内左側に黒い棺が立っていた

 

順平「これ、人間・・・つか、乗客だよな?象徴化ってやつか・・・マジ、気味わりィ・・・でも影時間に気づいてない人って、今の時間、無いことになってんだよな。嫌な事なら、いっそ知らない方が幸せってか?」

ゆかり「あれ・・・ちょっと待って。こんな駅でもないとこに停まってんのに、ドア全開って、おかし・・・」

 

プシュー

ガシャン

 

ゆかり「あっ!?」

優菜「閉められた!?」

順平「くそっ・・・開かねえっ!ちっくしょ・・・やられた!!」

公子「でも最初から倒すつもりだったからあんまり関係ないんじゃ」

優菜「最悪あの穴で脱出できるし」

順平「つか、指スッゲー、イテェ!見てほらここんとこ、指先ヘコんでんだろ!?」

優菜「大丈夫だ。そのくらい誰でもなる」

美鶴「どうした、何があった!?」

ゆかり「それが、閉じ込められたみたいで・・・」

美鶴「シャドウの仕業だな・・・確実に、君らに気づいてるという事だ。何が来るか分からない。より一層、注意して進んでくれ!」

ゆかり「りょ、了解です」

 

次の車両に進む

 

順平「あれ?シャドウいないじゃん。んだよ。拍子抜けだよ・・・」

優菜「!」

 

ヒュッ

ドガァ

 

ゆかり「何!?」

優菜「どうやら敵はシャドウだけじゃないらしい、ゾンビだ」

ゾンビ「ヘッ、奇襲は失敗か」

優菜「喋れるって事は、ディオに作られたヤツか。アイツどんだけ作ってんだよ」

ゾンビ「誰が俺だけって言った?」

 

さっきまで居た車両の奥に穴が開く

そこからぞろぞろとゾンビが出てくる

 

優斗「めんどくせえな」

美鶴「今度はどうした!?」

優菜「あ~、面倒な奴がぞろぞろと出てきちまいやして、ここは俺がやります。任してください、一分とかからず殺しつくしますよ」

 

カオスの空間から手のひらサイズの白い棒を取り出す

そして口にくわえる

 

順平「お前、それタバコか!?」

優菜「ココアシガレットだよ、俺は心も体も17歳だバカやろー。お前らも食った事あるだろうが」

公子「いやそれより、ゾンビ!?」

優菜「噛まれて感染するような奴じゃなくてよかったな」

湊「・・・どういう人生送ってきたの?」

優菜「ここは俺に任せていけ、大丈夫だこんな奴らワンパンだ」

優斗「俺はこいつ等と一緒だな?」

優菜「ああ」

順平「なんでさっきからフラグにフラグを重ねてんだよお前ら!!」

湊「・・・任せよう」

公子「うん、相手のこと分かってるみたいだし任せよう」

優菜「ああ、敵さん凄い待っててくれてるから行ってあげてくれ。そろそろ車両がパンパンだ」

公子「ゆかりはさっきから喋らないけど、大丈夫・・・って泡吹いて倒れてるんだけど!?」

ゆかり「ぶくぶくぶく・・・」

順平「ゾンビとかそういうのダメだったか!」

優菜「とりあえず行け!!」

優斗「終わったらすぐ戻って来いよ」

優菜「・・・当たり前だ」

 

皆次の車両へ

 

さっきのゾンビ「良かったのか?仲間を行かせちまって」

 

バリボリバリバリ

 

さっきのゾンビ「なに普通に菓子食ってんだ!?」

優菜「いや、久しぶりに食ったらめちゃくちゃ美味かったんだ。すまん」

さっきのゾンビ「まあいい、お前ら行くぞ!!」

 

コオオオオオ

ドガッ

ドババババ

 

優菜「お前らもあの世に行ってこい」

 

湊達は

 

公子「ゆかり!起きて!気づいて!」

美鶴「良かったのか?おいてきて」

優斗「アイツがやられるときは世界の終りです」

ゆかり「うーん・・・」

順平「起きたか?」

ゆかり「あれ?私何してたんだっけ・・・」

優斗「思い出してる暇があるなら倒しに行った方が良いじゃないか?」

ゆかり「あ、うん。分かった」

湊「・・・思い出されて倒れられても困るからね。ナイス判断」

優斗「何気に死地を超えてきてない」

 

少し進むと

 

ゆかり「ずいぶん静かね・・・」

順平「優菜が居なかったら、今頃ゾ・・・」

 

すると上からシャドウが降ってきた

 

ゆかり「うわっ!?」

順平「出やがったなッ!」

 

次の車両へ入って行った

順平が追いかけようとすると

 

美鶴「待てっ!敵の行動が妙だ。嫌な予感がする」

順平「そんなっ!追っかけないと、逃がしちまうっスよ!?」

美鶴「有里、現場の指揮は君だ。この状況・・・どう思う?」

湊「確実に罠ですね」

美鶴「私も同意見だ。うかつに追うべきじゃないな」

順平「なんでだよ!?イチイチお前の意見なんか要らねーよ!あんなの俺らで倒せんじゃん!てか、俺一人だってやれるっつーの!」

ゆかり「あ、コラ、順平ッ!?」

美鶴「危ない、後ろだ!!」

 

直ぐにナイフを取り出し攻撃を受け止める

 

優斗「イフリート、大炎上」

 

ゴオオオ

 

ゆかり「ったく・・・さっそく敵のペースじゃん・・・

美鶴「こうなっては仕方ない。とにかく、君らも伊織を追ってくれ。このままでは各個撃破の的だ」

湊「行こう」

 

優菜は

カオスの空間から銃を取り出し乱射する

後ろから湊達の所に行こうとした奴が居たので波紋を纏ったヘッドショットを決める

この距離なら波紋が飛ぶ前に当たる

 

優菜「血だらけにさせやがって、これじゃあ影時間が終わったら矛盾が出るだろうが」

 

やっと出て来なくなるぐらいには掃除できたが

 

優菜「この穴がある限り出てきやがるよな・・・核かなんかでもあれば・・・」

 

穴の中にクリスタルのようなものがみえる

 

優菜「絶対あれだ・・・よし」

 

パアン

ピンッ

 

優菜「硬いな・・・じゃあこれでどうだ」

 

気の剣を伸ばして切り刻む

 

優菜「これでどうだ?」

 

すると穴がちじみ始める

 

優菜「プレゼントだ」

 

手榴弾を投げ込む

襲いに・・・いや涙目で逃げてくるゾンビが吹き飛び、穴が閉じた

 

優菜「行くか」

 

湊達は

 

次の車両へ行こうとすると

シャドウが向かってきた

 

優斗「お前らは温存しとけ、こんな奴ら一発だ」

 

ザザッ

 

向かってくるシャドウをどんどん倒していく

 

公子「強い・・・」

優斗「ついて来い」

 

少し進むと

 

優菜「お前ら大丈夫か?」

湊「もう後ろは大丈夫?」

優菜「アイツらなら根絶やしにした。ところで順平がいないみたいだが・・・まあ大体予想はつく」

ゆかり「ったく・・・一人は危険だってわかってるはずなのに・・・順平何かおかしかったよね。有里君何か言った?」

公子「考えるより訊いたほうが早いんじゃない?」

優菜「気はもうニ個先の車両にいる」

湊「急ごう」

 

二個先の車両へ

 

ゆかり「あ、いた!ヤバ、敵に囲まれてるじゃん!?助けるよ!」

 

近付く

 

ゆかり「順平っ!」

順平「くそっ・・・オレ一人だって!コノ、コノッ!」

 

ドガッ

 

順平「ぐあっ!!」

 

ドサァ

 

公子「順平!」

優菜「おい、俺の仲間に、何してくれてんだ?」

シャドウ「ガアアア!!!」

優菜「死ね」

 

パンパンパン

シュワアアア

 

ゆかり「言わんこっちゃない!一人で勝手するからよ、もう・・・で、大丈夫?」

順平「大丈夫に決まってんだろ!?」

公子「裏返った声で言われても説得力無いよ」

順平「つーか、別に助けなんか・・・」

ゆかり「ちょっと、アンタねぇ!」

 

胸ぐらをつかむ

 

優菜「お前今の状況分かってんのか!?今ここで倒さねえとあのシャドウがどうなるかなんて俺にも分からねえ!だがな、そこでお前が一人でやるこたあ、ねえんだよ!!一人で出来ることなんてたかが知れてる!!お前に出来ないことは俺たちがやる!!だから俺たちが出来ねえことはお前がやれよ!!!」

美鶴「おい、気をつけろ!敵の動きが急に静まった。警戒を怠るな!」

 

ガシャン

 

公子「電車が!?」

順平「なんだよ!動かねえんじゃなかったのかよ!?」

美鶴「どうやら、列車全体がシャドウに支配されてるらしいな」

ゆかり「らしいって・・・ちょっと、大丈夫なんですか!?」

 

スピードが上がる

 

順平「お、おい・・・ヤバくねえ?」

美鶴「マズい、このままスピードが落ちないと、数分で、一つ前の列車に衝突する!」

ゆかり「衝突!?何なんですかそれ!?」

美鶴「いいか、落ち着いて聞くんだ。さっきから先頭車両に強い反応を感じる。多分それが本体だ。行って倒し、列車を止めるんだ」

優菜「チッ、説教は後だ。さっさと倒しに行くぞ」

 

シャドウが落ちてくるが

 

シュバッ

 

気の剣で切り裂く

 

優菜「どけ」

 

進んでいく

 

優斗「キレてるなぁ・・・」

公子「やっぱり?」

優斗「もしかしたら一人で倒しちまうんじゃねえか?」

湊「それって、冷静な判断が出来てないって事じゃない?」

優斗「ああ、そうなるな」

ゆかり「とりあえずついて行かないと!」

順平「・・・」

 

ゴゴゴゴゴ

 

ゆかり「え、何!?もしかして加速してる!?」

優菜「さっさと行って倒せばいいだろうが」

 

戦闘車両の扉まで来た

 

美鶴「本体はその中だ!準備は良いな?」

湊「はい」

 

中に入ると左半身が黒、右半身が白で周りに伸びた髪は左が白、右が黒の大きなシャドウがいた

 

順平「うっわ・・・すげー事になってんな・・・こいつが本体?」

ゆかり「先はもう無いし、コイツで間違いないよ!」

美鶴「急ぐんだっ!」

優菜「決めた、今回から俺も戦線に加わる。まずはこいつを倒すぞ!!」

順平「当たり前だ!うおらぁ!!」

 

シャドウが順平にブフを使おうとする

 

優菜「ミヅハノメ!」

 

ミヅハノメが間に入り攻撃を肩代わりする

 

優菜「やれ順平!」

順平「ヘルメス!!」

 

ゴオオオ

 

優斗「美鶴先輩!弱点分かりますか!?」

美鶴「調べてはみる!」

ゆかり「イオ!」

 

ブオッ

 

優菜「効いてはいるが、弱点ではないか」

湊「ジャックフロスト!」

 

跳ね返ってきた

しかしジャックフロストに氷結は無効

 

湊「氷結はダメらしい」

公子「オモイカネ!」

 

ピシャーン

 

公子「弱点あるのこれ!?」

優菜「カオス、エイガオン」

優斗「ウンディーネ、コウガオン」

 

シュウウウ

 

優菜「これは無効か・・・弱点無しか」

優斗「核熱と念動は?」

優菜「この時代はその概念が無い、P5から出たからな」

ボスシャドウ「ゴアアアアア!!!」

 

シャドウが出てきた

 

優斗「雑魚シャドウは任せていいか?」

優菜「いっその事状態異常からのTECHNICALができれば・・・」

?「貴方達ホント鈍感ね。私達はずっと貴方達の中に居るのに」

優菜「なんだ?誰だ!」

?「俺達はずっと前からお前達の中に居た」

優斗「まさかペルソナ?」

?&?「新たな力を欲するならば、我たちの名を呼べ」

優菜「・・・言おう」

優斗「ああ」

 

 

 

 

優菜「アフロディーテ!!」

優斗「エロース!!」

 

 

 

 

 

ブオオオオオ

 

アフロディーテ「やっと出番ですか、待ちくたびれました」

エロース「呼ぶまでが遅すぎだ」

優菜「俺はもういないもんかと思ったよ」

優斗「だがここで出るって事は使えるって事だろ?早速使わせてもらうぜ。闇夜の閃光!!」

 

目眩率UP+特性淀みきったオーラで雑魚シャドウ×2が目眩状態

 

ゆかり「ありがと!」

順平「おりゃあ!」

 

雑魚シャドウ二体ダウン

 

優菜「アフロディーテ、ブレインジャック!!」

 

洗脳UP+特性淀みきったオーラ+特性汚れた霊の巣窟

 

雑魚シャドウ二体洗脳

 

優菜「その二体は少し置いとけ!洗脳中はこっちに攻撃はしてこない!」

優斗「だが肝心のでかい奴に効いてないぞ」

優菜「さっきアフロディーテのスキルをチラ見したが、魔道の才能があった」

優斗「なんだそれ」

優菜「全属性の魔法攻撃力が自動的に25%UPだ。お前の・・・エロースだよな?そいつは何かないのか?」

優斗「ちょっと待て・・・それっぽい奴なら魔術の素養ってのがあるぞ」

優菜「それはアレだ。自動的にスキル使用時のSP使用量が半分になる。強えな」

公子「そろそろどうにかならない!?」

美鶴「相手も弱ってきている!たたみかけろ!!」

優菜「いつの間にかもう終盤か」

優斗「じゃあブッ倒そうか」

 

優菜と優斗が斬りこみ

続いて公子が槍で刺す

三人が避けるとゆかりが弓を射る

そしてそこに湊と順平がいく

 

湊「行けるな順平」

順平「あたぼうよ!!」

 

ズザッ

 

そしてシャドウが消え去った

 

順平「ギリギリ・・・セーフか?・・・ってオイ!止まんねえじゃんか!」

ゆかり「そっか!ブレーキかかんないと、すぐには・・・!」

美鶴「おい、どうしたっ!?前の列車は、すぐそこだぞ!」

優菜「俺が飛んで外から止める。お前達はブレーキ頼む」

順平「うがー!こんなモンの運転なんて分かっかよ!」

ゆかり「キャアアアア!!!」

 

ヒュンッ

 

湊「勘でやってみる」

公子「分かった!」

 

湊と公子がそれらしき棒に手をかける

 

優斗「順平とゆかりは任せろ!」

優菜「行くぞ!せーの!」

 

キキーッ

ガガガガガガガガ

 

・・・・・・・・・・

 

順平「と・・・止まった?」

ゆかり「止まってる・・・みたい」

美鶴「おい、怪我はないか!?」

公子「なんとか大丈夫です」

ゆかり「や、やば、あたしヒザ笑ってる・・・」

優菜「真面目に死んだかと思ったぞ」

順平「戻ってきたのか・・・」

優菜「あと5メートルだったぞ」

湊「ギリギリの戦いだった」

優菜「スッキリしたけどな」

順平「あーっ、あーもうっ、メチャクチャ、ヤな汗かいたっつーの・・・」

美鶴「ふぅ・・・無事らしいな。今回はバックアップが至らなかった。済まない・・・私の力不足だ」

優菜「そういう時の俺ですよ」

美鶴「シャドウの反応はもう無い。よくやってくれた、安心して戻ってくれ」

ゆかり「てか、ブレーキよく分かったね?」

湊「聞こえてなかった?勘だよ」

順平「マジかよ!?」

公子「結果オーライだよ!」

優斗「最悪俺が止めてたしな」

順平「つか、帰り、何か喰ってかねぇ?安心したら腹減っちまったよ」

 

湊と公子のコープが上がったのを見届けて戻った

 

優菜「ふわぁ・・・・この時間まで起きてるのはP3ぐらいだな」

公子「そういえばさっきP5とか言ってたけどそれなに?」

優斗『何でコイツは割と痛いところついてくるんだろう』

優菜「気にしたら負けだ」

公子「え~教えてよ」

優菜「どうすっかね」

公子「いいじゃん教えても」

 

グイイイイ

 

優菜「ほっへをひっはるな(ほっぺを引っ張るな)!!」

公子「なら教えてよ~」

優菜「ほのほきがひたらおひえる(その時が来たら教える)」

公子「それいつ?」

優菜「へかいのひんりがわはるとき(世界の心理が分かる時)」

公子「うん、いつ?」

順平「てかよく会話できんな」

優斗「何気に凄いよな」

美鶴「おかえり・・・何をしてるんだ?」

ゆかり「多分無視してOKです」

美鶴「そうか、連絡は既にしておいた。帰るぞ」

ゆかり「はい、分かりました」

優菜「ひひかげんはなへ(いい加減放せ)」

湊「そろそろやめたあげたら?」

公子「ダメか・・・」

 

放した

 

優菜「ほっぺが・・・ほっぺが・・・」

優斗「大丈夫か?」

優菜「一応・・・」

公子「じゃあその時が来たら、ちゃんと喋ってもらうからね」

優菜「分かってるって」

 

帰って

 

優菜「そういやあの催眠ってこの時代でもあるのか?」

優斗「調べてみるか」

優菜「この時代で消しておけばアレはなかった事になる」

アフロディーテ「あれ、何してるん?」

ヘル「黒歴史消そうとしてるだけよ」

アフロディーテ「あ~、催眠術使ってた時に洗脳使ったのなら私よ」

優菜「え?」

ヘル「・・・逃げることをオススメするわ」

アフロディーテ「・・・そうさせてもらうわ」

 

ヒュn

 

優菜「待てゴラァ、逃げようとしとんちゃうぞ」

アフロディーテ「ヘル、皆に今までありがとうって言って」

ヘル「私達は会ってだいぶたってるからね、言っておくわ」

アフロディーテ「じゃあね」

 

その夜、誰かの叫び声が町中に響き渡ったらしい

優菜はその後ベッドにダイビング就寝した

一話から見ている人に質問です。なぜここまで見てくれるのですか?

  • 面白いから
  • 駄作が良作になるのを見たいから
  • 暇だから
  • その他(よければ感想欄に)

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