中村優斗の軌跡(現在修正中)   作:犬大好き

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前回のあらすじ
ドラゴンボールの世界へ渡ったユウナは、サイヤ人として生まれ、悟空たちと出会い、超サイヤ人のなり方も教わった

修正中


第八十七話(賢者の孫の軌跡『第一話』より)

「勉強勉強勉強ーーッ!!」

 説明は不要だろう。新しい世界だ

 

ユウナ「説明はよ」

神様「えぇ・・・「新しい世界だー!」みたいなのないのかのぅ?」

ユウナ「ない」

 

 ということで言われたことを簡単に説明

 ここは賢者の孫の世界、もうすぐ入学試験だから行ってこい

 Sクラス(主人公の居るクラス)二人分増やしたからガンバ

 PS.大食いだと引かれるかもしれないから、DBの世界以外は胃袋普通にしといたよ

 

ユウト「良かったな。胃袋普通で」

ユウナ「・・・まずは、どっかの宿借りるか?」

ユウト「カオスの空間に入ればタダだぞ」

 

 二人はカオスの空間へ

 ベッドに二人とも座り、ユウトが抱き寄せようとしたが、ユウナが避けた

 

ユウナ「・・・そういや賢者の孫って?」

ヘル「それはあれよ。転生したら俺TUEEEEだったとかってやつ」

 

 突然ヘルが空間に出現した

 

ユウト「つまりユウナか」

ヘル「いや、ユウナは後から能力が付け足されてるのであって、俺TUEEEEは生まれた時からだから結構違うわよ。とどのつまり、現実で偉業を何も成し遂げられない凡人が、死んだ後に転生して無双するっていう、大概が最初だけ面白い物語よ」

ユウナ「それ、どっかに喧嘩売ってたりしない?」

ヘル「アンタのいた世界の共通認識だと思ってるけど」

ユウナ「どこ情報?」

ヘル「にちゃん〇る」

ユウナ「あそこは信用しすぎるな」

ヘル「それより、この世界の説明をするわよ。この世界はよくある魔法の世界、魔人という怪物を倒した賢者や導師が居たりするわ。で、その賢者に拾われたのが主人公のシンよ」

ユウナ「で、そのシンてやつが強いのか?」

ユウト「やっぱ、魔法の才能が滅茶苦茶ある状態で生まれたとか?」

ヘル「いや、シンの場合は才能よりも環境が良かったわね」

ユウナ「というと?」

ヘル「元騎士団長から体の動かし方や胆力、筋力を鍛えられて、さっき言った賢者や導師達から魔法や付与魔法とかを習ったりしてるわ」

ユウト「・・・確かに凄そうな面子だけどよ。それだけで、俺TUEEEEになるのか?」

ヘル「普通ならないわ。でも、シンは転生者よ。科学の基礎くらいは知ってる。そして、この世界の魔法は”頭で想像したモノ”を出せるの」

ユウナ「!想像した奴なら出せるのか?」

ヘル「ええ」

ユウナ「・・・理想の魔法だ」

ヘル「話を戻すけど、シンはその魔法で化学を使って他の人より発想が一歩先になってるの。というより、世界が私達の一歩後ろをいってるだけだけど」

ユウト「・・・じゃあ、もし俺らも使えたら、この世界では俺TUEEEE?」

ヘル「アンタらは魔法無くても俺TUEEEEよ」

ユウト「それとこれは別だろ。魔法、使えるなら使いたいよなユウナ」

 

 想像したモノが出せると聞いたユウナは、さっそく魔法を確かめていた

 尚文の所で、魔力の感覚は掴めている。外に何かを放出するように魔力を動かし、出てきたのは

 

魔法「プスゥー・・・」

 

 すかしっ屁のような音だった

 

ユウト「ブホッ」

ユウナ「笑うなっ!魔法が出たは出たんだから、成功だ」

ユウト「なんだ、成功なのか。笑えたのに」

ユウナ「次はどっか広いとこでやるか」

ユウト「なら俺にもやり方教えてくれよ」

ヘル「なんか上手く纏まったぽいし、私は戻るわね」

 

 ヘルは消え、空間の中に二人だけになった

 

ユウナ「とりあえず、勉強だな」

ユウト「ゑ」

ユウナ「参考書とか買ってくるから、ガイアは千円札をこの世界のお金に変えて」

ガイア「はいはーい」

 

 外に出て、近くの店で赤本的なモノを買って帰ってきた

 

ユウナ「さあ、地獄の勉強会といこうぜ」

ユウト「嫌だあああああああ」

 

 ユウトに強制で勉強漬けにし、数日後の試験当日

 まず筆記試験

 

ユウナ『ある程度は分かるが、ところどころ分からないところがあるな』

ユウト『助けてクレメンス』

ユウナ『ガンバレ』

 

 そして実技試験

 

先生「次はユウト・ブランドー君」

ユウト『なんでブランドー?』

ユウナ『外国っぽくした方が怪しまれない。苗字はテキトーに、ジョジョでの俺の名前にした』

ユウト『ふーん』

先生「どうかしましたか?」

ユウト「いえ、何でもないです」

 

 実技試験は、横に並んだ三つの的に対する魔法の種類や威力、詠唱のスピードなどが評価点に当たる

 

ユウト『イフリート、燃やせ』

 

 的を燃やし、跡形もなく消し飛ばした

 

受験生「なんてやつだ!無詠唱で、あんなでかい火を!」

 

 的の替えを用意し、次の人へ

 

先生「つ・・・次はユウナ・ブランドーさん」

ユウナ「はい」

 

 野球のボールほどの水の玉を作り、的に向かって投げた

 その水玉は横に広がり、刃のように的を切り裂いた

 

受験生「い、いまのどうやって・・・」

先生「嘘・・・」

 

 そうして試験が終わり、数日後

 試験結果の確認に学校へ行くと、掲示板に大きく結果が張り出されていた

 しっかりと二人ともSクラスだった

 合格者はこちらへと書かれているところへ行くと、制服をもらった

 それからまた数日、入学式

 

同級生「てめぇケンカ売ってんのか!!」

ユウト『うるさいな・・・』

ユウナ『無視しろ』

先生「静かにしろ!!入場だぞ!!」

 

 先生に言われた通り周りは静かになり、式場へ入った

 保護者席や先生陣から拍手が聞こえた

 それから、校長とかから色々な話を聞いている

 

ユウト「だる・・・」

ユウナ『口に出して言うな。頭の中だけにしとけ』

司会「それでは続きまして、新入生代表挨拶です、今年度入学試験主席合格者、シン=ウォルフォード君」

シン「はい」

ユウト『なんだ?なんかザワザワしてきたが』

ユウナ『シンってのは主人公だろ。で、この世界の賢者の名前はマーリン=ウォルフォード。という事は、シンは賢者の孫だからとんでもない存在だろ』

ユウト『英雄の孫って事か。ル〇ィみたいだな』

 

 シンは壇上に立ち、喋りだした

 

シン「ご紹介に与りました新入生代表シン=ウォルフォードです。今日のこの良き日に皆様に見守られこのアールスハイド高等魔法学院に入学できた事を大変嬉しく思います」

ユウナ『コイツ、わりと真面か?』

シン「私は幼い頃より祖父母や知人から様々な事を学んで参りました。しかし共に暮らす祖父が森の奥に隠居していた為、私は世間知らずに育ってしまいました。そんな折とある方に言われたんです「学院に入って常識を学んで来い」と」

ユウト『常識を学ぶために学校に来る奴がいるとは』

ユウナ『俺達も大して変わらんぞ』

シン「王都に来てから、私の環境は劇的に変わりました。すでに何人かの友人も出来ました。私にとって人との出会いこそ、大切で重要なことです。ですので皆様!世間知らずだからと言って仲間はずれにはしないで下さいね?そんな事されると泣いてしまうかもしれません」

 

 周りの生徒は笑う人もしばしばいたが、大人たちはどよめいていた

 

シン「そして保護者及びご来賓の皆様、そして在校生・教師の皆様。何とぞ、三年間御指導御鞭撻の程よろしくお願い致します。新入生代表シン=ウォルフォード」

 

 挨拶が終わり、会場全体から拍手が起こった

 

国王「今年は英雄の孫という規格外が紛れ込んでいる。同級生たちは彼から色々と学ぶと良い。きっと、皆の固定観念吹き飛ばしてくれることだろう。皆が大きく成長してくれる事を切に願っている」

 

 入学式が終わり、クラス別に先生に連れられ教室へ

 

先生「ここがお前達Sクラスの教室だ」

 

 言われた通り教室に入り、黒板に書かれた席についた

 先ほどのシンや、これからクラスメイトになる人たちも席に着いた

 

先生「入学おめでとう。担任のアルフレッド=マーカスだ。元魔法師団所属だ、よろしくな。今日は授業がないから、学院を見て回るなり、他の生徒と交流するなり好きにしろ。明日の午前中は学院の案内、午後からは実技講習に入る」

 

 聞いている間暇だったので、机の中に腕を伸ばして全体を触っていると、何か硬いものに触れた

 

ユウナ『机に何か入ってるのか?』

 

 自由時間になったので机の中を見てみると、銃があった・・・ペルソナのやつかな?

 

ユウナ『・・・その時が来たら使うか』

ユウト『なぁ、俺の机に変なのあったんだが』

ユウナ『変なのって?』

ユウト『鍵かな?誰かの忘れ物かも』

 

 ユウトが隣に来て、ソレを見せてくれた

 

ユウナ『鍵?』

ユウト『どうする?』

ユウナ『先生に預けろ。俺達が持ってるので、こんな鍵はない』

ユウト『それもそうか』

先生『あいつら並んで何見てるんだ?何も言わないし・・・一体何をしてるんだ??』

 

 その後、シンがシシリーというクラスメイトの女子に呼ばれていたが・・・そんなことはどうでもいいので、学校の中を一通り見て、下校時間になったので帰った

 その夜、食事をしているとユウナが泣きながら飯を食べていた

 何故か聞くと、精神と時の部屋の粉が美味しくなかったという

 まあ一年水と片栗粉食べてる様なモノだろうから、こうなってもおかしくないだろう

 

ユウト「あ」

ユウナ「どうかした?」

ユウト「鍵返し忘れた」

ユウナ「・・・仕方ねえ、明日返しとけ」

ユウト「はいよー」

 

 そうして二人は寝た

 いや、ユウナだけ寝た

 

ユウト『寝たかな?』

 

 ユウナから寝息が聞こえた事を確認し、ユウトはベッドから立ち上がった

 一応、寝顔を確認しようと、顔に被った髪をどけると、目を閉じたユウナの綺麗な顔が視界に入った

 

ユウト『寝てるな。眠りが深いうちに、さっさと済ませるか』

 

 ユウトは寝室から出て、倉庫へ

 先ほどの鍵をもって、ガイアを呼び出した

 

ガイア「何かしら?こんな夜分に」

ユウト「金庫を作ってほしい」

ガイア「金庫?」

ユウト「万が一に備えてだ。頼む」

ガイア「・・・まあいいわ、それくらい。事が終わったら、すぐに寝なさいよ」

 

 ダイヤル式の金庫を作ってもらい、ガイアは消えた

 その金庫に鍵を入れ、番号を1129にし、金庫を閉じた

 番号を忘れない様に「優菜が死んだ日」と書いて貼っておいた

 金庫はバレないように隠し、寝室に戻った

 寝室の扉を開けると、目の前に目が半開きのユウナが立っていた

 

ユウト「うわっ!?ど、どうした?」

ユウナ「トイレ・・・どいて」

 

 ユウトが道を開け、ユウナはトイレへ

 

ユウト「・・・気づかれてないな」

 

 ホッとし、ベッドへ戻った

 そしてそれを聞いたユウナは・・・

 

ユウナ「いったい何の話だ・・・?」

 

 ユウトの発言に疑問に止めながらも、股間のダムは結界寸前だったためトイレへ駆け込んだ

 用を足した後のユウナは、スッキリしすぎて先ほどの疑問をすっかり忘れてしまっていた

 翌朝、何もなかったように二人は朝食を終えて、学院へ向かった

 学院に到着すると、予鐘がなった。どうやら、カオスの空間の時計の時間が少しずれていたようだ

 帰ったら、この世界に合わせた時間の時計を作らねば

 教室まで走って、先生が来る前に教室に入れた

 

ユウナ「間に合った・・・?」

優男「ギリギリだったね」

 

 彼はトニー=フレイド。詳しいことはそのうち出ると思うから、次からの人も名前だけで

 巨乳の女子はユウナの後ろを注視していた

 巨乳の女子はユーリ=カールトンという

 

ユーリ「そのシッポ・・・何ぃ?」

ユウナ「え?」

 

 スカートの中からひょっこりとしっぽが顔を出していた

 

ユウナ「いや・・・これは・・・」

 

 その話を盗み聞いていた眼鏡をかけた女子、リン=ヒューズが割り入ってきた

 

リン「サル・・・ですかね?」

ユーリ「サルのシッポが生えてるの?」

ユウナ「助けてユウト」(小声)

 

 ユウトは いうことを きかない!

 ユウトは そっぽを むいた!

 

ユウナ『そっぽ向くな!』

ユーリ「どうなってるの?これぇ」

 

 ユーリはしっぽを撫でる様に触った

 

ユウナ「うっ・・・」

 

 しっぽは掴まれれば動けなくなるほど、神経の集まった部分であると思われる。ならばそうとう敏感であろう、背中をなぞられるような感覚に陥るほどに

 ユウナが少し悶えると、ユウトが流石に止めた

 

ユウト「その辺にしていてくれ。触られ慣れたりはしてないんだ」

 

 ユーリは尻尾を放し、ユウナは自分のしっぽを守る様に手中に収めた

 

リン「それどうなってるの?」

ユウナ「これは・・・その・・・」

 

 ユウナがなんとか弁明しようとしたが、教室に飛び込んできたおてんば娘のアリス=コーナーによって邪魔された

 

アリス「だあ!!間に合った!?」

 

 大声を上げながら入ってきたアリスに、皆が注目した

 そして、次の言葉でユウナたちに視線が集中する事になる

 

アリス「お?何ソレ、サルのしっぽ?」

 

 その言葉にまず反応したのは赤髪の女子、マリア・フォン・メッシーナだ

 

マリア「え?しっぽ?」

 

 マリアがこちらを向き、それと同時に一緒にいた青髪のシシリー=フォン=クロード、例の賢者の孫のシン=ウォルフォードの二人がこちらを向いた

 それに伴い、王の息子であるアウグスト=フォン=アールスハイド、通称オーグ。そのお付き?の小柄でメガネの男子、トール=フォン=フレーゲル。同じお付きで筋肉ムキムキのユリウス=フォン=リッテンハイムの三人も優菜の方を向き、これでクラス全員に見られている事になる

 

ユウナ「あ・・・えっt」

 

 ようやく話せると思い、説明しようとしたところで先生が教室にやって来た

 まだ名前を言っていなかったから今言おう。先生はアルフレッド=マーカスというSクラスの担任が出来る普通に凄い人だ

 

アルフレッド「全員いるなーっ・・・ん?何してんだ?」

ユウナ『皆が説明の邪魔をしてくるんだが!?』

オーグ「さっきから見ていましたが、ユウナにしっぽが生えていて、それを皆が知った所です」

先生「え?しっぽ?」

 

 その瞬間、後ろから寒気がしたため横に避けると、後ろからリンが飛んできた

 

リン「避けられた!?」

ユウナ『この子今、俺を捕まえようとした!?』

 

 リンが火蓋を切り、皆が詰め寄ってきた

 ユウナが警戒している事に気付いたアルフレッドは、皆を宥め話しかけた

 

アルフレッド「ちょっと見せてくれないか?酷いことはしない、約束する」

ユウナ「先生といえど絶対に嫌です」

アルフレッド「なら、そのしっぽは一体どうやってついているんだ?生えてるのか?」

ユウナ「(それっぽいこと言わないと)これは・・・」

ユウト「妹は小さい頃に父さんが使っていた魔法を暴発させて、その影響でこんな事になってるんだ。詳しいことは休み時間に言うから、今はあまり聞かないでくれ」

アリス「えー今言ってよ~」

ユウト「ほら先生、HRの時間が無くなっていきますよ」

アルフレッド「・・・仕方ない。だが、あとで説明してもらうぞ」

 

 皆が席に座りHRに

 

アルフレッド「ホームルーム後は、昨日言った様に校内見学に行く」

 

 HRが終わり、学校案内へ。リンやアリスなどがしっぽに興味津々でいつ襲ってくるか分からないため、ユウトが後ろに付いて行った

 

先生「まず学院の校舎は大きく分けて二つ、一つは授業で使う校舎。もう一つは生徒会室、実験室、研究室等に使われる校舎だ。研究室は研究会を作った連中が放課後に使用してる」

ユウナ『要は部活か』

ユウト『部活だな』

先生「研究会は例えば・・・放出系魔法を研鑽する「攻撃魔法研究会」付与魔法での魔道具制作を目的とする「生活向上研究会」身体強化魔法極める「肉体言語研究会」・・・等がある」

ユリウス「ぜひ参加したいでござるなあ・・・肉体言語研究会」

オーグ「ユリウス、私の事は気にせず入っていいぞ。むしろ入れ」

ユウナ『アレだな、俺たちは全部できるな。魔法は俺ら出来なくてもイフリート達ができるし、付与は発想自体ですぐできそうだし、強化はカオスの力で体だけメメントス状態にすれば、強くなるし』

ユウト『入っても意味ねえな』

オーグ「シンにはどこも物足りないんじゃないか?いっその事、自分で研究会を立ち上げてみるか」

シン「え!?」

アルフレッド「ウォルフォードの作る研究会か興味深いな」

リン「確かに興味深い」

アリス「もし作るならあたしも入りたい!!」

ユーリ「私も入りたいかもぉ」

トニー「僕も入りたいね。そこに入れば、ずっとSクラスにいられそうだ」

オーグ「・・・先生どうすれば研究会を開けるんですか?」

アルフレッド「5名以上の会員と顧問教師後は申請書が受理されれば立ち上げだ」

トール「研究会の名前も必要になりますね」

シン「ちょっ・・・みんなちょっと待って・・・」

シシリー「シン君が研究会を作るなら、私も入らないといけないですね?」

アリス「「英雄研究会」ってのはどう?シン君にマーリン様とメリダ様の事教えてもらうの」

アルフレッド「もうそれあるぞ」

ユウナ『あるのかよ』

アルフレッド「活動内容は授業後にでも決めるか、参加者もその時決めよう」

 

 その後、入試の時に魔法実技をした場所へ

 

アルフレッド「ここが練習場だ」

 

 ユウナがぶっ壊した的は、綺麗な新品に変えられていた

 

ユウト『まあ、真っ二つにしたしな』

ユウナ『やり過ぎだったかな?』

 

 それからまた移動

 

アルフレッド「ここが食堂だ。時間もちょうどいいから昼飯食べてから、さっき教えた練習場に来い」

 

 アルフレッド先生はそう言った後、練習場へ歩いていった

 見た事の無いような料理がたくさんあったが、精神と時の部屋の粉より確実に美味いので目に入ったモノを食べられるだけとった

 食べている最中、皆が近寄ってきた

 

アリス「ねぇねぇ、そのしっぽって生えてるの?」

ユウナ「・・・うん」

 

 頭の中で「黙り続ける」と「嘘を言ってほのめかす」を天秤にかけた結果、嘘を言う方が良さそうという結果になった

 

リン「やっぱり」

シン「魔法で失敗したとか言ってたけど、元々何の魔法を使おうとしてたんだ?」

ユウト「動物に変身する魔法。父さんが魔法を試行錯誤してる所に、ユウナが邪魔してな。その時に、発動中だった魔法が父さんの意識が逸れた事で暴走。そして今に至ると」

ユウナ『すげえな。今のを一瞬で考えたのか?』

トール「ではお父様にもしっぽが?」

ユウナ「いや、それは私だけ」

ユリウス「?傍にいたユウナがなったのならば、使った本人のお父様もなるのでは?」

ユウト「それはアレだろ。魔法の思考段階でユウナが邪魔したから、魔法の変化内容にユウナが入っちまったんだろ」

マリア「つまり、ユウナだけ変わる魔法に?」

ユウナ「多分ねー」

トニー「にしても、元に戻りたいとか思ったりしないの?」

ユウト「まあ本人が気に入ってるし、恩恵もあるんだぜ?ほれ」

 

 ユウナに向かって匙を投げ渡した

 すると、ユウナは察したように匙を折り曲げてみせた

 

シシリー「そんないともたやすく・・・!?」

 

 匙を折り戻し、優斗に投げ返した

 

マリア「へぇ、動物の力が使えるって感じかな?」

ユウナ「・・・まあそんな感じ」

 

 という感じでなんとか身バレ(転生等)は避け、練習場へ

 

先生「さて今日の授業だが・・・とりあえず、それぞれの魔法を見せてもらおうか。実際にクラスメートの魔法を見て、各自学べる部分もあるはずだ」

 

 最初はユリウスの身体強化、的を一つぶっ飛ばした

 それからどんどん皆が様々な魔法を無詠唱で出して行くが・・・

 シンは皆と比べれば、相当化け物だ

 俺が一年前に使えた気功波と同じレベルの威力を持つ魔法をぶっ放しやがった

 

トニー「・・・!!さすがにすごいな!!」

トール「これが英雄の孫か・・・!!」

ユリウス「これほどとは・・・」

リン「いいの思いついた」

ユーリ「ん?」

リン「研究会の名前「究極魔法研究会」ウォルフォード君なら、すべてを消滅させる攻撃魔法とか、絶対破れない防御とか転移魔法とかそのうち使えそうだし」

アリス「良いね!凄そうな感じ出てるし!!」

ユーリ「参加者はSクラス全員?ユリウス君は?」

ユリウス「あっ、拙者もやはりそっちに・・・」

オーグ「ちっ」

アリス「じゃそれで決定~~~♪」

ユウト『なんか俺達も入る流れだぞ』

ユウナ『いいんじゃないか?断る理由もないし』

 

 すると、先生がシンが壊した的を、新しいものに入れ替えて俺達を呼んだ

 

アルフレッド「後はユウトとユウナだぞ。どっちからするんだ?」

ユウナ「お前先でいいぞ」

ユウト「どうせだから、前と別のにするか」

 

 ユウトはガイアを呼び出し、三本の槍を作って全ての的を貫いた

 

トニー「こう言っちゃ悪いとは思うけど、シン君のを見た後じゃね・・」

ユウナ「よし、次は私だな。どうせだから、もう壊してしまおう」

 

 ユウナは超サイヤ人になり、気弾を三つ発射

 的は輝きに消え、塵も残らなかった

 

ユウナ「オッケー終わり」

皆『一瞬で金髪になって、的を消し飛ばした!?』

シン「これが普通じゃないのか?」

皆「非常識だよ!!」

 

 演習を終え、学校が終わった後

 リンたちに追いかけられながら帰宅

 そして次の日の昼食中。Sクラスの皆が、同じテーブルに座ってきた

 

オーグ「登下校の送り迎えはどうするんだシン?カートが自宅謹慎になったなら・・・危険はなくなったわけだが」

ユウナ『こいつらはわざわざ同じテーブルに来て、誰の話をしているんだ?」

ヘル『カートっていうのは、シシリーのストーカーよ。昨日シンが撃退してたわ』

ユウト『ナチュラルに説明してんな、ヘルのやつ』

シン「そうだな・・・護衛はもう必要ないかもな」

シシリー「え、そう・・・ですよね、護衛・・・ですもんね」

シン「けど、護衛じゃなきゃ一緒に通学しちゃいけないってことはないだろ。家同じ方向なんだし」

シシリー「そっ・・・そうですよ!同じ方向ですもん!一緒に通学したっておかしくないです!!・・・あ」

マリア「もうシシリー興奮しすぎ~~っ」

シン「マリアも一緒に通学するだろ?」

マリア「お邪魔じゃなければね~」

シシリー「おお、邪魔なワケないでしょマリア!なな、何言ってるの!?」

オーグ「動揺しすぎだクロード。しかし流石だな。みんなの前で「オレと一緒にいろ」とか私には真似できん」

シン「いつ俺がそんなこと言った!?」

シシリー「一緒に・・・」

マリア「シシリーが変な所にひっかかってまーす」

 

 マリアの言葉で、皆から笑いが零れた

 

マリア「そういえば、シンって移動中も索敵魔法使ってるよね?あれ何で?」

シン「何でって・・・こっちに害意向けられたらわかるだろ?」

トール「?シン殿・・・害意がわかるんですか?」

シン「ああ・・・そうかえーと・・・トールは魔物狩った事ある?」

トール「あるわけないじゃないですか。この前まで中東学院生ですよ?」

シン「魔物の魔力って禍々しいっていうか・・・普通じゃないんだよ。敵意をモロにこっちに向けてくるからね。そういうのって人間にも少なからずあって・・・それを察知してるわけ」

リン「ウォルフォード君って魔物を狩った事あるの?」

シン「あるよ」

トニー「ちなみに・・・初めて魔物を狩ったのは?」

シン「10の時」

皆「10歳ぃ!!?」

シン「確か・・・3メートル位ある熊だったかな」

皆「熊ああ!!?」

ユウナ「え?なに?それってすごいの?」

トール「普通出来ませんよ!10歳で!!」

ユウナ「たかが熊だろ?」

トール「たかが!?」

ユウナ「たかが熊だよな?」

シン「流石に「たかが」程じゃないけどな」

トール「もしかしてですけど・・・ユウナさんも常識ないんですか?」

ユウト「そりゃそうだろ。異世界人なんだから」

皆「・・・はああああ!!!??」

ユウナ「バカ!何でそれを・・・」

マリア「ちょ、ちょっとそれどういう事!?」

ユウナ「い、いや今のは・・・」

ユーリ「今年ヤバくない?」

アリス「ヤバい」

ユウナ「ちょっと待って、違うの」

オーグ「落ち着けみんな、後で聞こう。もうすぐ研究会の説明会だ、終わった後ならいくらでも聞ける」

シン「お、もう時間か」

 

 飯の器を下げて、食堂から出た

 すると、校門の方に邪悪な気を感じた

 

ユウナ「シン、何か来てるぞ」

シン「ああ、分かってる」

 

 校門の前に誰かいる・・・しかも殺気を出しながら近づいてきている

 誰かは構え、こちらに魔法を撃ってきた

 

シン「シシリー!!オーグ!!制服に魔力を通せーっ!!!」

 

 攻撃魔法がシシリー達の方に飛んで行き、ユウナがそれを追いかけた

 まず、ユウナが間に合うわけはない。そして、シシリー達が確実に魔力を流し防御が出来るという保証もない

 ならばとユウトがカオスを呼び出し、ユウナとシシリー達の間にカオスの空間を繋げてショートカットした

 ユウナは穴を通り、シシリー達の所へ

 

ユウナ「ガイア!」

 

 ガイアの力で大盾を作り、攻撃魔法を受け止めた

 

オーグ「大丈夫ですか!?」

ユウナ「問題無い」

オーグ「あれは・・・カートか!?」

マリア「何で!?謹慎中じゃなかったの!?」

シン「オーグ・・・これはもうダメだろ?」

オーグ「ああ・・・これは完全に殺人未遂だ。到底見過ごすことは出来ん・・・!!」

 

 カートは泡を吹きながらシンを睨んだ

 

カート「貴様きさまキサマキサマキサマギザマ゛ーッ!!!!」

 

 カートの魔力は膨れ上がり、目に見える程のオーラとなっていた

 

シン「・・・なあオーグ」

オーグ「・・・何だ?」

シン「あれ魔力の制御出来てると思うか?」

オーグ「・・・思わんな」

シン「・・・マズくね?」

オーグ「・・・マズいな」

シン「皆を避難させろ!!」

オーグ「わかった!!」

 

 オーグ皆の所へ行き、避難指示を出し始めた

 話を聞いた生徒は、叫びながら校舎の中へ逃げていった

 

ユウナ「どうしようか・・・」

 

 これはアレを使う時か?

 

シン「がっ!!」

 

 カートの魔力による突風でシンが少し後ろへ

 

シシリー「シン君!!」

 

 すると、カートの髪がだんだん超サイヤ人のように上がっていく

 ギリギリと十数メートル離れている優菜の所まで聞こえる歯ぎしりをしたかと思うと、眼が真っ赤に染まっていった・・・プ〇ーガかな?

 

シン「マジかよ・・・魔人化、しやがった・・・!!!」

 

 何事かと校内からぞろぞろ人が出てきた

 

シン「みんな逃げろーっ!!こいつは魔人化した!!ここにいると巻き添えを食うぞ!!」

男子生徒1「ま・・魔人・・!?・・・うわああーっ!!!」

女子生徒「きゃあああ」

男子生徒2「助けてぇぇぇ!!」

 

 先ほども叫び声が聞こえたが、今度は阿鼻叫喚の嵐だ

 

アリス「あたし達も早く離れよう!!」

トニー「そそ、その方がよさそうだっ!」

シン「オーグお前達も逃げろ」

オーグ「!?シン・・・お前まさか・・」

シン「コイツを王都に放つわけにはいかない、俺が食い止める」

オーグ「ならば私達も・・・」

シン「魔物も狩った事ない奴が何言ってんだ!!」

ユウナ「まあ私は残るけどねっ!」

シン「お前もだよ!!」

ユウナ「なん・・・だと・・・」

オーグ「・・・シン・・私達は邪魔か?」

シン「・・・ああ邪魔だな」

オーグ「・・・全員直ちにこの場を離れろ!!私達がいても、シンの足手まといになるだけだ!!」

 

 オーグの言葉で、恐怖により足をすくませていた生徒も走り出した

 

シシリー「そんな・・・シン君だけ残して何て・・・」

オーグ「メッシーナ!!引きずってでもクロードを連れていけ!!」

マリア「は・・・はい!!」

オーグ「トール!!ユリウス!!教師に連絡して対処を急げ!!」

トール&ユリウス「はっ!!」

オーグ「ユウナも早く逃g」

ユウナ「いや、わたしもやる」

ユウト「そうか、俺は逃げるから任せた」

 

 ユウトは背を向けて逃げていった

 

ユウナ「おい!?」

カート「ゴアアアアア!!」

 

 ユウナが驚いている最中に、カートは奇声を発しながら向かってくる

 

ユウナ「!・・・コオオオオ」

 

 カートのパンチを避けたと同時に、顔面に波紋疾走を食らわせた

 

カート「ガアアアア!!ジャマヲ・・・スルナアアアア」

シン「言葉を・・・発した!?」

ユウナ「理性が残ってるってこと?戻せるの?」

シン「分からない・・・けど、試したいことがある。カートを抑えてくれないか?」

ユウナ「それなら任せろ」

 

 すぐにカートの後ろに回り込み、羽交い絞めして動けなくした

 そしてシンが腹パンを決め込む

 

カート「ゴゥアアッアアッ!!!」

 

 しかしカートの様子は変わらず、むしろ膨れ上がった筋力で振り払われ、学院の壁に叩きつけられた

 

ユウナ「ガハッ」

 

 血反吐を吐き、壁からズルズルと落ちていき、地面に激突した

 

シン「ユウナ!」

ユウナ「アンタは・・・戦いに集中!」

カート「ウォルフォォォードォォオオ!!!」

 

 カートは大声を出しながら、何かをためる様に力み始めた

 

カート「がああああ」

 

 身体の周りのオーラが、より一層濃く、広くなっていく

 

シン「待てよオイ・・・その魔力量は・・・!!」

ユウナ『もしかしてヤバい?』

シン「・・・やるしか・・・ない!!」

 

 シンは覚悟を決めた様な顔をし、異空間から超音波振動と書かれている剣を取り出した

 

シン「カートォォッ!!!」

 

 カートに向かって走り、剣を振りかぶって、首を叩き切った

 首からは、大量の血が噴水のように吹き出した

 

ユウナ『ヘル、カートの魂を・・・』

ヘル『わかってるわ』

ユウナ『これで済んだって事は、銃はまだ使うなってことだな』

オーグ「大丈夫かシン!?」

シシリー「シン君ケガは・・・」

シン「・・・ああ・・・大丈夫・・・」

シシリー「シン・・・君・・・」

シン「カート、アイツ・・・シシリーの事つけ狙ってたし、魔人にまでなっちまったけど・・・それでもオレ、討伐するしかできなかった事が悔しくて・・・。絶対におかしい・・・こんな事!!なにかあるはずなんだ・・・こんなことになった理由が・・・」

シシリー「・・・シン君」

オーグ「シン・・・」

ユウナ『俺さ、血反吐・・・吐いたんだけど。誰も心配してくれないわけ?」

マリア「信じられない!カートが魔人化したときはもうダメかと思ったのに・・・」

トール「自分も死を覚悟しました・・・!」

リン「ウォルフォード君凄かった」

アリス「ね!!ね!!魔法もすごかったけど、剣で魔人の首をスッパリって!!」

ユリウス「あれなら騎士養成学院でも主席を狙えるで御座らんか?」

トニー「家は代々騎士の家系だけど、あんな綺麗な剣筋は見たことないねえ」

ユーリ「ウォルフォード君ってぇやっぱり凄い人?」

シン「・・・お前ら・・・見てたのかよ・・・」

 

 シンはそこで思い出す

 

シン「そうだ!ユウナ・・・」

 

 すぐにユウナの方を見るが

 ユウナは死んだように動かない

 

シン「嘘・・・だろ・・・?」

シシリー「そんな・・・!」

ユウト「・・・」

 

 無言のまま、おもむろに優菜に向かって歩き出した

 

オーグ「・・・付き合いは短かったが・・・立派な墓を建ててやるぞ・・・」

 

 ユウトはユウナの前に立ち、ゆっくりと抱え上げた

 

ユリウス「ユウト殿・・・」

 

 そして頭を下にし、地面に突き刺すように振り下ろした

 

皆「ええええ!!?」

 

 ユウナの頭が埋まるのか!?むしろ砕けんか!?という勢いで振り下ろしたため、皆はおもわず目を閉じた

 しかし考えとは裏腹に、頭蓋骨が割れる音も、土が削れる音もしなかった

 目を開けると、両手で地面を押して埋められるのを拒む優菜の姿が目に入った

 

ユウナ「お前・・・トドメさす気か!?」

ユウト「死んだふりするからだ」

オーグ「なんだ、生きてたのか」

ユウナ「これでも死にかけてるんだけど・・・」

ユウト「アリエル、回復してやってくれ」

アリエル「はい」

 

 敵もいないため、完全回復中

 

ユウト「サイヤ人って、死の淵から復帰すると強くなるんだろ?それ狙ったろ」

ユウナ「なんだ、知ってたの」

ユウト「あんだけ時間ありゃあな」

アリエル「終わりましたよ」

ユウナ「え、もう?」

アリエル「いつもいつも怪我ばっかするので、技術が上がってしまいました」

ユウナ「・・・なんかすみません

オーグ「それにしても・・・シン、お前これから大変だな」

シン「?何が?」

オーグ「歴史上二体目の魔人が現れたんだぞ?それをこんなにアッサリ・・・」

 

 すると、呼んだ兵士がようやく到着した

 数人の兵と隊長らしきマントを付けた人が、オーグの元へ

 

隊長「殿下ーっ!!!ご無事ですかっ!!?魔人はどこに!!?我々が全力をもって・・・!!!」

オーグ「もう終わった」

隊長「えええええ!!?」

オーグ「あそこにいるのがそうだ」

隊長「・・・!!ま・・・まさか魔人を・・・討伐したのですか・・・!?」

オーグ「ああ・・・私じゃないがな」

 

 オーグはアイツだというように、シンを指した

 

隊長「・・・?こんな・・ただの魔法学院の生徒が・・・?」

オーグ「こんなとはなんだ、彼はシン=ウォルフォード・・・魔人討伐の英雄マーリン=ウォルフォードの孫だぞ」

隊長「けっ・・・賢者様のお孫様ですかーっ!!?」

 

 隊長の声が聞こえたようで、生徒たちが校舎から出てきた

 

男子生徒1「お、おい・・・魔人は・・・どうなったんだ・・・?」

女子生徒1「もう大丈夫なの・・・!?」

男子生徒2「誰かあそこに倒れて・・」

女子生徒2「やだ・・・!!首が・・・!!」

シン「・・・すみませんマント・・・借りても?」

隊長「え?あ・・ああ・・」

 

 借りたマントを、カートにブルーシートのようにかけた

 

女子生徒3「ちょっと・・・何が起きたのよ・・・!?」

男子生徒3「だ・・・誰か死んだのか・・・!?」

 

 カートを一瞬見た生徒の言葉によって、生徒たちがざわつき始めた

 

オーグ「みんな安心しろ!!魔人は賢者マーリン殿の孫、シン=ウォルフォードが討伐した!!」

男子生徒4「お、おお・・・・うおおおーー!!!!」

男子生徒5「凄い!!さすが賢者様の孫だ!!」

兵士1「英雄!!新しい英雄だ!!」

兵士2「賢者様の孫・・・シン=ウォルフォード!!」

皆「シーン!!シーン!!シーン!!シーン!!

マリア「すご・・・シンコール」

皆「シーン!!」

シン「恥ずすぎる・・・やめて・・・」

皆「シーン!!」

オーグ「やっぱりこうなったか・・・魔人の遺体の処理は頼めるか?」

兵士「お任せください殿下。今後の処置につきましては、追ってご報告いたします」

オーグ「シン、皆。一度教室へ戻ろう」

 

 教室に戻る途中

 

シン「・・・」

シシリー「シン君・・・大丈夫ですか?」

アルフレッド「おお!お前達・・・心配したぞ。ウォルフォード!ケガは無いか!?」

シン「大丈夫です・・・先生」

アルフレッド「そうか・・・良かった・・・!」

シン「アルフレッド先生、オーグ・・・それに皆、聞いてほしい話があるんだ」

 

 話しを聞くために教室へ

 

シン「今回の騒動・・・最初から最後まで違和感ばかり感じるんだ。まずカートの行動自体が、過去の様子から見ても不自然すぎる。学院での権力行使が禁止されているのは誰だって知ってること。・・・なのに未遂に終わったとはいえ、二度もそんな行動を見せている、オーグから警告を受けた・・・。だが、そもそもあそこまで身分にこだわる奴が、身分の頂点にいるオーグの言葉をなぜ聞けない?・・・で、ここからが俺が今日感じた違和感。謹慎中だったカートがあそこに現れたことも謎だけど・・・それよりも、あんなに簡単に魔人化するものなのか?」

アルフレッド「!!確かにおかしいぞ・・・過去に魔人化した人間は、長年鍛錬を積んだ高位の魔法使いだった・・・!!その魔法使いが超高難度の魔法の行使に失敗し、魔人化したと伝えられている・・・!!」

トール「カートは学院に入学したばかりの人間・・・たとえ魔力の制御に失敗しても・・・暴発する程度のはず・・・!!」

シン「そう・・・魔力の制御に失敗しただけで魔人化するなら、そこら中魔人であふれてるはずだ」

リン「確かに魔法の暴発くらいならよく見る、私もした事ある」

シン「危ねーなおい!周りも吹っ飛ばす危険があるから気をつけろよ」

リン「うん、これから気をつける」

オーグ「・・・では、なぜあんな不自然な形で魔人化したのか・・・か」

ユリウス「なぜで御座る?」

ユーリ「分かんないわねぇ」

アリス「あたしも~っ」

ユウナ「ヒント出まくってるのに分からないのかよ。本来ならない奴がなってしまったって事は、そいつに何かが加えられたって事だろ」

オーグ「!・・・まさか、そんな事が・・・!?」

シン「ユウナのヒントで、皆も大方分かったと思う。カートが魔人化したのは偶々じゃない」

シン&オーグ「人為的に、魔人化させられた!!」

ユウナ「よし、結論に達したね。そんじゃ、私達帰るから」

皆「は?」

シン「いやいやいや、ちょっと待て!この流れで帰るのかよ!」

ユウナ「アイツみたいな奴だったら、倒していいなら1000人来ても問題ない」

オーグ「カート以上に強いやつならどうする」

ユウナ「今のところは大丈夫。あそこまでおかしくならないと魔人化しないなら妥当な判断ができずにまっすぐ向かってくると思うから、そこを潰せばいい。でも、本当の問題はその先」

シシリー「その先?」

ユウナ「今の段階で実験途中なら、今よりもっと早い段階で魔人化できるようになってしまったら、数は増えるし理性を保った奴がどんどん出てくるってことだよ?もしかしたらもういるかもしれない、だから色々試してくる。学院にはちゃんと来るから」

 

 そう言い残し、ユウトと一緒に教室を去って行った

 家で少し準備をし、荒野でいろいろ試した後寝た

 いくつか面白いのを思い付いたから、そのうち使うと思う




次回予告
ゾンビの世界に舞い戻ったユウナたちは、すすきヶ原で行われた実験の詳細を知る事になる

次回「大☆爆☆発」
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