・IF設定が更に独自の進化を遂げた世界を舞台にお送りしております。
・キャラ崩壊注意です。
・【聖王国編劇場版】の一報を聞いて思わず書いてしまいました。動くシズ先輩とネイアちゃんが見られるのですよね!公開はいつですか!?明日ですか!?
以上を踏まえた上でお読み下さい。
「あの~~?シズ先輩?何をしているんですか?」
「…………気にしない。」
「いや、気になりますって!!」
シズはネイアが旗手となる魔導王陛下へ感謝を送る会(仮)の総本部で、
「…………
「え、エイガ?」
聖地を巡礼した際聞いた言葉だ。なんでも動く絵画の如く起こった事象を演技・事実問わず伝える真なる聖地の文化だという。それにしても何故自分が?
「…………
「そ、それはアインズ様もご覧になるのでしょうか。」
「…………もちろん。」
ネイアはあまりの恐れ多さに卒倒しそうになる。突然訪れた光栄というのは、厄災と同義なのではないかという不敬な念さえ抱いてしまう。そんなことを考えているとシズ先輩は手にしている
「…………大丈夫。既に撮り終えているから。」
「全然大丈夫じゃないです先輩!!」
思えば定例の演説会が終わった後、シズ先輩はその様子を撮っていたのだろう。アインズ様の目に留まると言うならば……いや、偽りの姿をみせることの方が不敬だろうか?ネイアの思考が混沌の渦中に叩き落される。
思えば今日の演説は完璧に〝指導者ネイア・バラハ〟を演じられたか問われれば自信をもって「はい!」とは言えない。例えば……
「…………【支援者から花束を貰ったけれどもどうすればいいか持て余してオロオロするネイア】【シモベ……同志の演説を心配そうにソワソワしながら聞いているネイア】【親衛隊の大男にはさまれて窮屈そうに身を縮めているネイア】の映像もバッチリ撮れている。安心。」
そう言ってシズ先輩はビシっと親指を立てた。
「全然安心出来ないです!正に心配していた部分をなんで的確に把握しているんですか!?もう一回!もう一回だけ!」
「…………本番に次はない。アインズ様に仕えたいなら常に気を張るべき。」
ぐうの音も出ない正論にネイアは俯くしかない。アインズ様に失望されないだろうか。想像するだけで恐ろしい。
「…………でも気持ちはわかる。大丈夫。アインズ様は慈悲深い御方。ネイアの心配は杞憂。」
「そう……ですよね。うう……。」
「…………よしよし。」
ネイアよりも小さなシズ先輩は、ネイアの頭を優しく撫でる。不安に押しつぶされそうなネイアは思わず不安をシズ先輩にぶつけるよう身を委ねてしまう。
誠に残念ながら、机に置いた撮影機材はそんな二人の様子を映像に収めることはなかった。