・IF設定が更に独自の進化を遂げた世界を舞台にお送りしております。
・久々に狂信者で演説家なネイアちゃんを書きたくなりました。前半読みにくいです、すみません!
・キャラ崩壊注意です。
以上を踏まえた上でお読み下さい
「わたしはこの場を証言台とし、罪をあばく告発者として、ローブル聖王国を愛する者として、そして何よりもアインズ様……魔導国魔導王陛下に命を助けられた者としてここに神殿勢力の<反逆罪>を宣言します! ヤルダバオト襲来によりローブル聖王国は過去の栄光も、夢も誇りも、将来までも奪われ、全てが
ここはローブル聖王国首都ホバンスに居を置く【魔導王陛下へ感謝を送る会(仮)】総本部。絶対指導者ネイア・バラハは執務室で文官を相手に、不定期に発行している〝会員誌〟に載せる実質的な教祖の御言葉【親愛なる同志達へ】の掲載を行うため演説――最初は取材方式だったがやりやすいのでこの方法になった――を行っていた。
あまりのマシンガントークに文官は目を白黒させながら速記しており、傍から見れば暗号文章にしか見えないような有様だ。既にローブル聖王国内において国璽に付随する印を求められるほどに力をつけたネイアと(仮)だが、敵対勢力を一掃出来たかと問われると
未だ偽りの四大神を信仰する神殿勢力に惑わされている憐れな人間は多く、アインズ様を忌避する民は一定数いる。ネイアは自身の未熟と、真実を伝える難しさに直面するばかりだ。
「ではバラハ様、今回もありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。」
「ええ、何だか機関紙の発行頻度も増えてきましたね。」
「はい、紙の量産が可能になったことと〝リンテンキ〟なるマジック・アイテムの成功により、作業効率が向上したことが大きいです。文字の読める知識層へ真実を伝道出来るだけでなく、同志達の識字率向上にもつながるかと。」
「それはなによりです。では、お仕事頑張ってください。」
「恐れ入ります。」
そう言って文官は執務室を後にし、ネイアは指導者然とした態度を崩し、椅子の背もたれ、だらしなく倒れる。
「あ~、汗だくになっちゃった。お風呂の施設に行こうかなぁ……。でも今は同志達も多いし、もう少し後かなぁ。」
「…………うん。確かに演説前より2kgも減っている。一回の演説でチョコレート味8本分くらいのカロリー消費。これは凄い。」
「シズ先輩!?」
恥ずかしい場面を見られたとネイアは顔を真っ赤に染め狼狽し、慌てふためき椅子から落ちそうになる。
「…………とりあえずやせ過ぎはよくない。これあげる。」
シズは虚無の空間からチョコレート味の入った瓶を2つ取り出して、ひとつをネイアに渡した。
「あ、ありがとうございます。何時から居たんですか?」
「…………演説始まるちょっと前くらい。今回はバレなかった。まだまだ甘い。」
「うう……精進します。それにしても一目で体重の変化が解るなんて流石ですね。」
「…………ネイアは全然お肉が付かない。でも健康的な痩せ方。あれらとは違うから安心。」
「あれら?」
「…………そう。あれらはこんなに筋肉もついていないし、ほどよいぷにぷに感もない。いい感じ。」
「シズ先輩!近いです!ほら、わたし今汗だくですから!服の下ひどいことになっていますから!」
「アインズ様のために流した汗。嫌がるなんて不敬。」
「そうかもしれませんけれど、匂いとか気になるんです!」
「…………もしネイアのシモベが同じことをしてそんな反応したら不敬。ここは指導しなきゃ。アインズ様の為に流した汗は宝石よりも価値がある。」
「先輩!?近いってか何で抱きしめるんですか?ちょっと待ってください!せめてお風呂に入ってからとか……いや、それもおかしいですけれど!」
「…………指導。全然わかっていない。」
ネイアは偉大なシズ先輩に自分の汗の匂いがうつるのでは無いかと不安に駆られてしまったが、シズの発する紅茶のような何とも云えない好い薫りが、絶間なく溢れ、ネイアの思いは杞憂に終わり、ただただ赤面しながら<指導>を受け続けていた。