では、本編の方どうぞ。
光が収まり、目を開けるとそこはレンガで出来た家などがある、かつて、本で読んだ中世の頃のような雰囲気がある町の中だった。
目の前の光景に改めて違う世界に来たのだと思っていると、懐の中に封筒が入ってるのに気づいて、中を開けると手紙と数枚の紙幣と金貨が入っていた。
『この手紙を読んでいるということは、無事に転生でき、なおかつ翻訳システムも正常に稼働しているということでしょう。さて、初めに何をしたらいいのか分からないと思うため、これからとっていただきたい行動をこの手紙に書いておきます。ホムラさんにはまず冒険者登録をして冒険者になってもらいます。そのためには、ギルドで登録をする必要があります。やり方は受付の方に任せれば大丈夫でしょう。それと、登録には1000エリスかかるらしいので、最低限の装備などを整えるのも含めて2万エリスを一緒に送っておきました。上手く使ってくださいよ?
それと、2つほど説明し忘れましたものがあるのでこちらで説明させていただきます。
まず1つ目はこの世界には獣人族という動物の耳や尻尾がある種族がいるため、ホムラさんの狐耳や尻尾は隠す必要はありません。どうするかはあなたに任せます。
そして2つ目はこの世界での魔力についてです。あなたの世界には、魔力、霊力、妖力、神力の4つが存在していましたが、この世界では全てをひっくるめて魔力としていますのでそこの所を注意してください。
さて、長くなってしまいましたが最後に1つ。
あなたのこれからの歩みに祝福を』
結構大事なこと伝え忘れてたみたいだ…
さて、これから取るべき行動は分かったので早速行きますか。あ、耳と尻尾は出しておこう。何かの拍子で出てきたらまずいからね。
周りからの視線が気になるが僕は件の冒険者ギルドを目指した。
***
「たのもー!」
色んな人に場所を聞いて辿り着いた冒険者ギルドのドアを開けて中に入る。
店の中には剣や槍、鎧で武装している男達や杖を持った魔法使いっぽい女性もいる。
そして、大声で入ったせいなのか視線は僕の方に集まっている。景気よくいこうと思ったけど、ちょっと失敗したかもしれない。
それを意に介さず受付と思われる所へ向かった。
「こ、こんにちは、どういったご用件で?」
あの入店の仕方のせいで受付の人にちょっと引かれてしまった。
「すみません、冒険者登録をお願いしたいのですが…」
「冒険者志望の方ですね。それでは、登録手数料の1000エリスをお支払い願えますか?」
「分かりました」
1000エリス…前の世界で言う1000円を払う。この世界ではエリスが通貨になっているようだ。
受付嬢は、それを受け取ると今度は古びた紙に見える1枚のカードを取り出した。
「それでは、まず冒険者カードについてご説明しますね。このカードは、冒険者の身分証明書となるカードで、冒険者には必ずこれを所持してもらうよう義務付けられています。このカードがなければクエストを受けることはできません。冒険者カードには様々な情報が記載されており、冒険者様の名前からレベル、職業、ステータス、所持スキルポイント、習得スキル、習得可能なスキル、冒険者になってからの経過日数、過去に討伐したモンスターの種族、数などが自動的に更新され、表示されます。偽造は禁止しておりますのでご注意ください。また、紛失された場合はギルドに申し出てください。お金はかかりますが、再発行いたします。」
ここまでの説明を聞いて思ったが、結構便利なものだ。しかし、まだ終わっていないのか説明はまだ続く。
「全てのモンスターには魂が宿っており、人はモンスターを倒せばその魂を吸収し続けます。そして、ある一定の量まで吸収したところで、人は急激に成長することがあります。これを俗にレベルアップと言います。レベルを上げるとスキルポイントがたまっていき、こちらを消費することで新たなスキルを覚えることができます。なお、素質次第ではレベル1の時点で多くのスキルポイントを取得できます。新たにスキルを獲得する際には、冒険者カードを操作し『習得可能スキル一覧』に出ているスキルを押してください。冒険者カードについての説明は以上です。」
「説明ありがとうございます。この後はどうすれば?」
「こちらの書類にある必要事項を書いてください」
「分かりました」
書類に必要事項を書いていく。
そんなに書くことは多くなく、困ることもなかったので時間はあまりかけずに終わらせることが出来、彼女に渡した。
「はい…お名前はヤクモホムラ様ですね。では、お次に、こちらの水晶に手をかざしていただけますか?」
書類を受け取り内容を確認した彼女は、カウンターに置かれている水晶の下に冒険者カードを置いた。水晶の周りには機械と思わしきものが取り付けられている。
「この水晶は?」
「はい、これは手をかざすことでステータスが判明するものです。」
「そうなのか…それでは失礼して。」
水晶に手をかざす。すると、水晶はひとりでに輝きだし、同時に周りについてる物が動き始める。そして、下にある冒険者カードに光の線を放ち、この世界の文字を記していく。
俺の名前を描き終えると、ステータスの欄に移り続けて文字を記していく。
「ふむふむ…おお!幸運以外のステータスは平均値ををかなり上回っています!特に魔力はかなりものです!ってあれ?このスキルは…?」
「?ちょっと見せてくれませんか?…これは……」
冒険者カードのスキルの欄には僕が前の世界で使っていた【霊術】【妖術】【黒化】が記載されていた。
とりあえず、なんとか誤魔化すか。てか、【黒化】はまだ完全に習得できてないんだけどなぁ…
「これは僕の故郷に伝わっている物ですね…まさか、スキルとして出てくるとは予想外でした…」
「そうなんですか…えーと、話を戻しますとこのステータスなら最初から殆どの上級職になれますよ!」
ふむ…それならどうしようか。僕は剣術と先程、スキルとして出てきたのとミニ八卦銃を組み合わせた戦い方を基本にしている。そしてこの世界では、あの女神様の言われてことを踏まえると【霊術】と【妖術】=魔法になるはずだから…
「すみません、魔法と近接戦闘の両方を得意とする職業はありますか?」
「それなら、ルーンナイトですね。ルーンナイトは魔法と剣術を匠に操って戦う職業です。」
まさに僕の戦い方に当てはまるものだ。これは決まったも同然だ。
「じゃあ、ルーンナイトでお願いします!」
ルーンナイトは色々と調べた上で、こういう設定にしました。
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