この妖怪の血を引く者に祝福を!   作:ゆっくり妹紅

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遅くなって申し訳ございませんでした!
ストックを作ってたらいつの間にかこんなに時間が…

そして今回でやっと原作主要キャラがでます…プロローグ含めて3話目でようやくとか…

とりあえず本編どうぞ


第2話

「…はい、以上で完了となります。他になにか聞きたいことなどはありますか?」

 

「あ、クエスト受けたいんですけどおすすめのやつってありますか?」

 

「そうですね…ジャイアントトードの…いや、時期的にはアレの季節ですね…」

 

受付嬢さんが急に悩み始めた。それより、ジャイアントトードってもしかしなくてもでかいカエルなのだろう。うへぇ、絶対気持ち悪い(確信)

 

「ホムラさん。実は近いうちに…もしかすると今日中に冒険者の方全員に参加してもらうクエストが発生するかもしれません」

 

「え!?そんなものあるんですか…」

 

そんなものが今日あるって運がいいのか悪いのかわからな…いや、装備全然整えてないから運悪いね。

 

「一応、念の為に先に武器を買ってきた方がいいかもしれませんが…お金はまだありますか?」

 

「ええ、あります」

 

「でしたら、今からこの町の武器屋までの地図を書きますので、武器を買ってからまたこちらまで来てください」

 

「分かりました」

 

僕は彼女から地図を受け取ると武器屋へ向かった。

 

*****

 

現在、僕の所持金は600エリスとなった。

まあ、色々と買ったから仕方ないっちゃ仕方ないのだけどそれでも満足いった買い物は出来なかった。

理由として、この町には刀がなかったからだ。僕は前いた世界では近距離武器として長刀と短刀を使っていたのだが、この町には先程言った通り刀がないため仕方なく、片手半剣と言われるバスタードソードとショートソードを買った。バスタードソードは左肩の方に柄が来るように背負い、ショートソードは左腰に下げている。本音を言うと、投擲目的

のナイフを何本か欲しかったが文句は言えない。ちなみに、防具とかは買えませんでした。

 

「あ、戻ってき…凄い装備ですね」

 

「僕の師から教わった型がこの感じだったので…結構お金飛びましたけど」

 

「そ、そうですか…」

 

暫く、謎の無言が続いた。

受付嬢さんは咳払いをひとつして例のクエストについて説明してくださったのだが…正直、とても信じられない内容だ。けど、嘘をついているようには見えなかったし、近いうちにそれは分かるだろうから、信じることにした。

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者各位は至急正門にへ集まってください!』

 

どうやら、例のクエストが発令されたようだ。…今日来てくれて助かった。なかったら今日は飯抜きという悲惨な結果に終わっていた可能性もあるし。

*****

 

正門に来ると多くの冒険者と思わしき人達が既にいた。

全員、真剣な表情でこちらに向かってくる緑色の雲のようなものを睨みつけていた。

もし、僕が事前にこのクエストについての説明がなかったらかなり緊張していたと思う。

だが、今はそんな風になっていない。いや、ちょっとは緊張しているけども。

まあ、なんでかって言うと────

 

「キャベキャベキャベキャベキャベ────」

 

「な、なんじゃこりゃああぁぁぁぁ!?」

 

緑色の雲の正体は空を飛んでいるキャベツの大群だからだ。

なんか、この世界での野菜はどうやら意思があるらしく、収穫期になった野菜は食べられたくないがために人がいない地まで移動し、そこでひっそりと息を引き取るらしい。それはすごい勿体ないから、僕達が捕まえて美味しく頂こうってわけらしい。

って、なんか誰かの驚愕の叫びも聞こえてきたけど…もしかすると転生者の人かな?なんか、キャベツの襲来はこの世界の人達にとっては常識っぽいし。というより、僕も知らなかったら叫んでただろうし。まあ、驚いてはいるけどね。

 

「みなさーん! 今年もキャベツ収穫の時期がやってまいりましたー! 今年のキャベツは出来がよく、一玉の収穫につき一万エリスです! できるだけ多くのキャベツを捕まえ、この檻におさめてください!」

 

『うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!』

 

ギルドの人の説明に冒険者のみんなは盛り上がりカゴを手や背に持ち突撃していった。

 

「さて、僕も頑張りますかね…!」

 

バスタードソードを右手で抜き、札にしていたミニ八卦銃のうち1挺を左手に持ち駆け出した────

 

****

 

その頃、この世界に転生したジャージ姿の少年の新米冒険者であるカズマはせっせとキャベツを回収していた。

本音を言えば、帰って寝たいのだが一個一万エリスで更に言うと自分が回収した分だけ貰えるため懐が心許ないカズマにとっては沢山稼ぐチャンスであった。

先程、クリスという盗賊の少女から教わったばかりの【潜伏スキル】と【窃盗スキル(通称:スティール)】を駆使してキャベツを回収していた。

一方、彼らの仲間はと言うと…まず、彼を転生させ、彼の特典となった水の女神であるアクアはキャベツを必死に追いかけ回していた。次にめぐみんという紅魔族と呼ばれる優秀な魔法使いが多い種族の少女は爆裂魔法を使う機会を伺っていた。

そして、みんなは守ると豪語していたダクネスはキャベツの攻撃によって鎧を壊され、あられもない姿を晒しているが…彼女はそれを悦んでいる。一応、剣は振っているが全く当たっていない。自己紹介の時の不器用で当たらないというのは本当だったようだ。

というより、不器用スキル(ありはしないが)を取ってるんじゃないかと思うほどひどい。

 

「兄ちゃん!あぶねえ!」

 

自分の仲間たち(ダクネスはまだパーティに入ってないが)の様子を見ていたカズマは自分へ飛んできていたキャベツ達に全く気が付かなかった。

誰かの警告で気がついたものの距離はそんななく体も強ばってしまい躱すことは不可能だ。

 

「やば────」

 

それを見ていたアクアを始めとしたカズマの仲間達は彼がキャベツにやられると思った。

そして、キャベツはカズマに当たる────その瞬間だった。

 

カズマの後ろから飛んできた緑色の閃光がキャベツを貫いた。その閃光に貫かれたキャベツは何が起こったのかも分からず、その体を地に落とした。

そして、さらにカズマの後ろから1人の人間が飛び出し彼に飛んできていたキャベツをすれ違いざまに持っていた剣で真っ二つに切り落とした。

 

「大丈夫ですか?」

 

和服に似ている服を着ている少年がそう聞いてきた。

カズマはそれに対してすごい勢いで頷くと少年は安堵の息を漏らした。

 

「周りを気にするのもいいですけど、気をつけてくださいね?それでは、失礼します」

 

少年はカズマのそう告げるとまだいるキャベツの大群へ突っ込んでいった。

 

これが、カズマとホムラの初めの出会いであった。

 

****

 

さっき助けた人を置いて、前方から向かってくるキャベツ達を見据えつつ左手に持っているミニ八卦銃を構え狙いを絞り引き金を連続で引く。ミニ八卦銃から放たれた霊力弾は飛んでくるキャベツ達を捉えて落とすが、数が数だけに全ては撃ち落とすことは不可能だ。

勿論、それは想定通りで先程まで霊力を貯めていた右手に持っている剣を振り下ろす。

 

「波断撃!」

 

慣れ親しんだ自身の技を繰り出す。振り下ろされた剣から緑色の斬撃が放たれ、飛んでくるキャベツを次々と斬り落としていく。

が、それでもキャベツはまだ多くある。

別に1人でやる必要は無いのだが多く稼ぎたい僕としては1つでも多く倒しておきたい。

 

「龍炎刃!」

 

左手に持っていたミニ八卦銃を腰に魔力で固定させ、両手で持ったバスターソードに炎の魔力を纏わせながら跳躍し、空を飛んでいるキャベツを数個切り落とす。

 

「空円斬!」

 

そしてこちらに体当たりをしかけてきたキャベツ達を空中で回転しながら斬る。

そして、着地すると同時に着地の隙をを狙っていたキャベツをミニ八卦銃で撃ち落とす。

 

「ノルマはあと30かな…」

 

辺りをざっと見渡して目標を決める。

さて、もう少し頑張りますかね。

 

****

気がついた頃にはキャベツはもう既におらず緊急クエストは終わっていた。

 

「ふぅ…流石に疲れたな……あ、しまった……」

 

一息ついてから重要なことを思い出す。キャベツ、1個も回収してなかった……

 




キャベツにやられる、というパワーワード


解説コーナー

波断撃:初出はロックマンX7。ゼロのラーニング技。目の前に衝撃波をだす遠距離攻撃。後のロックマンゼロでは真空刃といった似ているものが出てくる。当小説では、タツノコvs.CAPCOMのゼロが使う波断撃をイメージしてくれればいいかと。

龍炎刃:初出はロックマンX4でゼロのラーニング技。元ネタの方では炎を纏わせたセイバーで上へ跳びながら切りつける対空技。次作のロックマンX5では、雷刃という雷属性のものが出ている。

空円斬:初出はロックマンX4でゼロのラーニング技。元ネタの方では空中で回転斬りを行う技となっている。

原作キャラの解説は次回に
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