締めは適当
P「……」カタカタ
千夜「……」
P「うーっぐ…ぬふぅ」ノビー
千夜「変な声を出すな、気持ち悪い」
P「デスクワークは体が固まるんだよ。特に集中してると気付くとガチガチになってる」グッグッ
千夜「オッサンか」
P「オッサンだよ。もうすぐアラフォーだぞ」
P「てか、千夜はなんでここにいるんだ。今日はオフだろ?」
千夜「お嬢様を待っているに決まっているでしょう。今更聞くんですか」
P「あぁ…ちとせは今日ボイスレッスンだったか…
いやそれでもなんでここで待つんだ。レッスンルームの前にラウンジあるだろ」
千夜「お前の仕事ぶりを観察でもしておこうかと思いまして」
P「俺は観葉植物かなにかか…まあ、静かにしてくれてるんならいいけどさ」グシグシ
千夜「……」
P「うし、もうひと踏ん張りやるか」
P「……」カタカタ
千夜「……」
P「んん…」グシグシ
千夜「お前」
P「はえ?」
千夜「指で耳をほじくるのはやめた方がいいですよ。みっともないので」
P「あ、あぁ…さっきから耳が痒くて」
千夜「言い訳は聞いていません…ですが、耳が痒いというならば」ゴソゴソ
千夜「どうぞ」ポンポン
P「…あの、千夜さん?その手に持っているものは?」
千夜「耳かきですが」
P「…どういう風の吹き回しで?」
千夜「どういうも何も、お前はお嬢様も含めた多数のアイドルのプロデューサーでしょう?そんな男が人前で耳をほじくるような真似をされては、こちらも恥ずかしいので」
P「いや、俺は別に…」
千夜「いいから来い」
P「はい」
千夜「どうぞ」ポンポン
P「マジで膝枕すんの?」
千夜「そうでなければやりづらいでしょう。ですが、一応タオルは敷いておいてやります」
P「一応って何だよ…」ソロソロ
P(まさか千夜に膝枕してもらう日が来ようとは…誰かに見られでもしたら勘違いされそうだな…)
千夜「…やはりというか、ずいぶん汚れていますね。最後にしたのはいつなんですか」
P「んー…ここんとこ千夜とちとせと、あと久川姉妹の活動もあって忙しかったからなあ…半年はやってない気がする」
千夜「私たちのプロデュースに力が入るのもわかりますが、自分の身だしなみくらいは整えて貰いたいものですね」スッ
カリッコリコリッ
P「おうっ…」
千夜「痛くはないですか」
P「ああ…いきなりで少しびっくりした」
千夜「それは…失礼しました。いつもお嬢様にしているようにやってしまったので」コリ…コリッ
P「やっぱりちとせにやってあげてるのか」
千夜「一人でやって鼓膜を突いたりしては一大事ですので」クリュクリュ
P「それもそうだ」
カリリリッ…ペリ、ズーッ…
P「いや、しかし本当に上手いな…もう少し力強くてもいいけど」
千夜「ありがとうございます。お嬢様が痛がるので普段は優しくやっていますが…お前には、そんな心配は不要か」グリ…グリ…
P「あーいい感じいい感じ」
千夜「変な声を出さないでください、気持ち悪い」ゴリュッ
P「おヴっ」
千夜「言ったそばから…突くぞ」
P「い、いや、めっちゃ盛大な音がしたんだが」
千夜「…奥の方に大物が転がっているのか。本気で耳に穴が開きたくないのなら、動かないでください」
P「じっとしてます…」
ゴリリュ…ガリ、メリメリメリ…
P(うおお…ズリズリと耳道を上ってくる感じが…)
ズゴゴゴ…ポロ…
千夜「こんな大物まで抱えて…まったく」
P「どれどれ…」
千夜「まだ残っているので動くな」
P「ウス」
千夜「そんなに見たければ、あとでたっぷり見せてあげますよ」クリクリ…
P「自分の耳垢の山をそこまで見たいとは思わねえなあ…」
ーーーー…
千夜「…右耳はこんなものでしょう、逆を向いてください」
P「お…おお、綺麗になったのか」
千夜「まさか、寝ていたのですか」
P「ちょっと気持ちよくてな…ほい」クル
千夜「…喜んでいただけたのなら、幸いです」スッ
P(…あれ?すげえナチュラルに逆向いちゃったがこれ結構アカン体勢なのでは)
千夜「……こちらも大概ですね」カリカリ…
P(千夜も普通に始めちゃったよ…いやいや、やましいことは考えるな…心を無にしろ…さっきみたいにうたた寝してればいい…)
千夜「こちらは細かいのが多いな…少しづつ掬うしかないか…」サリ…サリ…
P(やべえ、意識し出したら千夜の声含めて背筋がぞわぞわしてくる…否応にもいい匂いがしてくるし…これ、柔軟剤か…?優しいせっけんと花の香りが…)
千夜「………お前」
P「はい」
千夜「…起きてますか、反応がないので、また寝てるかと」
P「お、おう…ちょっとな…うん」
P(あぶねえ…匂い嗅いでたとかバレたらなんて言われるか…無にしろ…無に…)
??「おっは~☆Pちゃんいる~?」
P「ん゛んっ!!!」
千夜「おい動くな」
P「いや千夜さんストップ。今の声聞こえませんでしたの??」
千夜「大槻唯さんですね。なにか問題でも?」サリサリ
P「大アリだろどう見ても!」
唯「あ、いるじゃん!わーお、耳掻きしてもらってるの~」ガチャ
千夜「おはようございます。もう少しで終わるので、用事があるなら少し待っていて貰えますか?」
唯「別に急ぎじゃないから、ゆっくりでいいよ~。あははっ、Pちゃん子供みたーい」
P「お婿に行けない…」
千夜「何を大袈裟な、そもそも、お前が身だしなみをしっかりしないから私がこうしてやってさしあげているのでしょう?」
唯「うわ、これ取れたやつ?すご~い、山になってる~こんなの初めて見たかも♪」
P「見ないでクダサイ…」
唯「ね、ね、千夜ちゃん。唯にもやらせて~?」
P「へ?」
千夜「…もうほとんど終わりですが」
唯「いいよ~、ちょっと人の耳掻きってやってみたかったんだ~」
千夜「それでしたら…」グイ
P「おべふ、頭掴んで持ち上げるのやめ」
唯「よっ…と。んふふ~Pちゃん、少しだけよろしくね~」ポス
P「…俺の意思は無視ですか?」
千夜「どうせもうほぼ終わりですし」
P「そういう問題じゃなくて」
唯「ん…ほんとにもうだいぶ綺麗だねー、じゃあ…こっちのもふもふで」モフッ…
P「ふっ…ぅん」
千夜「キモいですね」
P「やめて」
P(てか、唯の匂いもやべえ…香水混じりの刺激的な…)
P(……そういや千夜の匂いはずいぶん刺激の無い落ち着いたやつだったな。ちとせの為に、低刺激なの選んでるのか)
唯「もふもふ~♪」モフモフモフ
千夜「それくらいでいいかと。やりすぎると、耳が傷つきます」
唯「あ、そっか」スッ
千夜「梵天を使ったあとは、息を吹き掛けると良いですよ。細かいごみが飛ぶので」
唯「なるほど~、ふぅーっ…」
P「おぅっひょっっっっ!!?」
千夜「うわ」
唯「あはははっ☆Pちゃん変な声!唯の耳かき、気持ちよかった?」
P「は、はひ…考え事してたから、かなり不意打ち…」
千夜「本気で婿に行けなさそうだな、お前」
P「やめて…親にもそろそろ身を固めろとか言われてんの…」
千夜「だったら、これからは耳掻きくらい自分でやってくださいね」
P「ウス、気を付けます」
唯「え~、でもでも、唯もっとしっかりPちゃんの耳かきやりたーい」
P「えぇ…いや…うーん…」
千夜「……」
P「…自分でやるから、他のアイドルの子に頼みなさい」(千夜の視線が痛い…)
唯「む~、しょうがないなー」
千夜「…ともかく、これからは人前で耳をほじくるような真似はしないように、お前はお嬢様と私のプロデュースとやらをこれからもやっていくのでしょう?お嬢様の為にも、頼みますよ」
P「わかってるっての…末長ーく、プロデュースしてやるから安心しとけ」
千夜「すえ…っ」
ちとせ「末長く……あは♪千夜ちゃん、ついに魔法使いさんと結ばれちゃった?」
千夜「…!?お嬢様…!?いつからそこに!?」
ちとせ「ついさっき戻ってきたとこだよ
それよりも…魔法使いさん、千夜ちゃんのこと『末長く』よろしくね…それじゃ、ごゆっくり♪」スタスタ
千夜「…違いますお嬢様、何か誤解しています。おいお前!変な事口走るんじゃない!待ってくださいお嬢様、違うんです」スタスタスタスタ
P「……何だったんだ?」
唯「Pちゃん、唯のことも末長ーく、よろしくね☆」
P「ん、おう。任せとけ
…そういや唯はなんの用事で来たんだ?」
唯「…?なんだったっけ?」
P「えぇ…」