人の感覚は時より狂うことがある。
例えば高額な車を購入した時……金銭感覚が狂い1000円札を100円感覚で浪費してしまったり。
家電店で小さめのテレビを買ったつもりが家に入りきれない程巨大だったり、逆に小さい家と思ったら案外広かったり等だ。
では、外から見た時点で巨体な城の中はどのくらい巨大になるのだろう?
一年生に聞くなら「来たばかりなのに分かるわけ無いだろう!」と返すだろう。
上級生に聞いても「巨体過ぎて全ては把握出来ない」と答えるだろう……つまり、はぐれたら自分の寮まで帰りつく事も出来るか分からない!
入学式?の後に寮の談話室まで案内されたが、その時点で隠し扉を2回通過している。
さらにはホグワーツには階段は142もの階段が存在するようだ。
しかも時間帯で違うところに繋がる階段もある。
扉もお願いしないと開かない扉や、壁が扉に擬態してるものもあったり様々だ。
こんな状況でお目当ての教室まで遅れずに向かえと言うのはそれ自体が困難な課題だと心の底から思う。
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「開けてください」
>>反応がない。唯の扉の様だ
「時間がありません。お願いですので開けてください!」
>>しかし反応がない。唯の扉の様だ。
「ジェーン…諦めて他の道を探しましょう?」
丁寧に頼み込まないと開かない扉の前で立ち往生
その場に居合わせた同級生達が順にお願いするが誰がお願いしても開かない状態だ。
私の番になってお願いしても変わらず…ハーさんは諦めて別のルートを考え始めている。
これ以上丁寧なお願いの仕方といえば、日本風に皆で土下座でもしろとでもいうのだろうか?ただの扉ごときに?
「後一回試して良い?」
「うん……別ルートなら走らないと厳しいか…」
ジェーンは更に一歩踏み出して扉に密着した後、優しく扉を撫でる様に指を沿わせた。
「マスターキー……マグルの世界でそう呼ばれている物がある…12ゲージのスラグ弾を装填した散弾銃、もしくは扉を標的とした携帯型の破城鎚のことだ。一年生といえども私ならそれに似たものをこの場で作り出すことも出来る……何が言いたいか分かるな?」
>>『ガチャッ』扉のロックが解除された
「凄いわジェーン!どうやったの!」
「勿論
いつか、無駄に多い城の扉を
授業に関しては興味深いものが多い。
人間界では存在しないとされている不思議な植物の育て方と使用用途等を教える薬草学、妖精魔法…どれも新鮮で楽しい。
魔法史ははっきりいって退屈だが内容自体は勉強になるものがある。
年号はどうでも良いのだが悪人エメリックがどの様な魔法を使い追っ手から身を隠していたのか、魔法省のハンターはどの様にして追い詰めたのかなど歴史に残る英断を学べるのは楽しいと思える。
この教授でなければの話だが……
変身術
説教と共にマクゴナガル先生の授業は始まった。
「変身術は最も複雑で危険なものの一つです。いい加減な態度で授業を受ける生徒は出ていってもらいますし、二度とクラスには入れません。」
確かに生物をピーナッツに変えて『プチッ』してしまったら不味いですものね。
ウンウンと頷く私を『お前のことだよ』みたいな目で見るのやめません?
ひょっとして入学式の事を根にもってます?
その後、マッチ棒が配られて変身術が始まった。
変身術は先生が始めに説明したようにとても高度な技術が必要で、授業終了時迄に僅かにでも変化させることが出来たのは2人だけだった。
「素晴らしい!皆さん見てください。これはミス・グレンジャーの変化させたマッチ棒です。まるで本物と大差ない硬度と鋭さ、色も完璧な銀色です。これまで数々の生徒達に術を教えてきましたが最初の一回目で完璧にこなせたのは片手で数えれる程しか居ません。グリフィンドールに10点」
厳格なイメージの先生で常に眉間にシワを寄せている印象だったが、今日始めてハーマイオーニーに向けて微笑みを見せた。
「それとミス・ウィルソン。グレンジャーと同じく完璧な変身術です。完璧なのですが……どうして隣に居るロングボトムのマッチ棒に術がかかってるのですか?」
……はい。私が聞きたいです
「先生!ジェーンは悪気があってやった訳ではありません!前の授業でもしっかり狙っている筈なのに術が明後日の方向へ飛んでいってました!」
ありがとう、ハリー……
それ以上庇いながら私の心を抉るのはやめて欲しい……
「きっと杖が不良品なんですよ……(泣」
「そ……そうですか……それは難儀な……
ふざけて行ったのなら退室をしていただく事になったですが、やむおえない事情ですし今後とも不問と致します。ミス・ウィルソンは上手くコントロール出来るように精進しなさい。グリフィンドールに5点」
「…ありがとう」
「うん。同じ寮の仲間だしね!」
ハリー良いやつだな…後ろで笑い転げてるロンとは大違いだ。
闇に対する防衛術
はっきりいってこれには落胆した。
始めに教室がニンニク臭い。豚骨ラーメンに追加ニンニクを加えてもここまで臭いが充満する事は無いだろう。
クィレルは常にビクビクしていて頼りない。
ゾンビを討伐したというが本当かどうか……まだ、戦場カメラマンがテレビ担いでゾンビを殴り殺したと聞いた方が信憑性がある。
彼に教わるよりかハーさんと意見を討論したり自習していた方が有意義なのではないかという考えが頭をよぎった。
魔法薬学
「このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げたことはやらん」
その一言を聞いた瞬間、フーと安堵の息が漏れたのをしっかりハリーに目撃されていた。
だから優しい目で此方に微笑むのはやめて!
不治の病なの!きっと産まれた直後からかけられた強力な呪いなの!
「ポッター!」
唐突にハリーが呼ばれ、理不尽な問題が出題される。
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
確かに教科書にはのってる……分厚い本の最後の方に…
間違っても最初の授業で出される問題ではない。
ハーさんは分かるとしてもその他の生徒が答えれるとは思えない。
「有名なだけではどうにもならんらしい」
ハーさんの上げた手は無視されハリーはネチッこい声で皮肉を言われる。
ハリーには(一応)変身術でフォローしてもらったので助けてあげたいのだが、席が離れていてこっそりと教える事が出来そうにもない。
「ポッター、ベアゾール石を見つけてこいと言われたら何処を探すかね?」
「分かりません」
「クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな、ポッター、え?」
……もう、いいや
「お言葉ですが教授、確かに教科書に載ってはいます。『生ける屍の水薬』は397ページに、万能薬は456ページに……これ等は教える教師によっては来年度に持ち越される可能性のある高度な薬品、又は知識であり
「グリフィンドール10点減点、罰則は後日言い渡す。教師に対する無礼な態度は即刻あらためよ!」
「先生!そんなの「ハリー!大丈夫だから落ち着きなさい」」
「ポッター、ウィルソンの心暖まる自己犠牲に感謝しろ。異議のあるものは名乗り出ろ。無いのなら口を閉ざして空っぽの脳みそが少しでも重くなるように授業に専念する事だな」
それから授業が始まった
2人組でおできを治す
材料を計り、砕いて粉末に……
流石にこれ以上寮の足を引っ張る訳にもいかないので一つ一つ気を付けながら材料を鍋に投下していく。
今回はハーマイオーニーがペアなので凄く心強かった。
お気に入りのマルフォイと私達の班以外は漏れなく注意を受けている。
スネイプが通りすぎる時に『チッ』と舌打ちしたのが印象的だ
(間違いなく少しでもミスがあれば皆の前で吊し上げる気だったな…)
今後の魔法薬学の授業はより一層気を引き締めないとならないようだ
ハリーの班をねちねちと注意している最中にネビルの班の鍋が炸裂。
錫製の大鍋が溶けて小さな塊になってしまっている。
至近距離で浴びたネビルはおできが体を侵食していき痛みで呻いていた。
「医務室へ連れていきなさい」
その後ネビルが間違った作業をしていたのにも関わらず止めなかったとしてハリーが減点された。
解放されたのは一時間後、ハーさんと合同で作っていたのもあり完璧に
薬は仕上がった。
加点?無いよそんなの
「ごめんね…余計な事をした……」
10点も減点されれば流石に皆に申し訳ないと謝るジェーンだが
「全然いいよ!皆スッキリしたし気にするな!」
「寧ろ貴女の罰則が酷いことをされないか心配」
なんて言葉貰う始末。本当にごめんね、ありがとう
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ハリー視点
話す機会と探しているうちにいつの間にか時間が立ってしまう……
仕方のない事だと思う。
同世代の女の子といえばホグワーツに入学する前はハリーのみずぼらしい格好を見て笑うか、ダドリーの虐めの対象にならないように遠巻きで傍観するくらい。
ハリーはまともに話す機会が少なすぎた。
「君…昔何処かで僕に会った?」ではナンパしているようだし…
「ジェーン……僕と友達にならないか?」……更に論外だ
頭を左右に振って浮かんできた言葉を振り払った。
(もう少しまともな言葉…出てこいよ)
なんだなかんだで機会を伺う為に観察していると気付く事もある。
彼女は魔法界で育ったとは聞いていないが、僕の知らない知識を数多く知っているということ。
それでもってハーマイオーニーの様に鼻にかける様な言動もない、親しみやすい雰囲気の子ということ。
彼女はハーマイオーニーのお友達だということ
ハーマイオーニーを例えるなら若かれし頃のマクゴナガルと言えばしっくり来ると思う。規律に煩く、他人にも強要する。教えを乞えば「こんなことも分からないの?」と呆れ混じりで解説が始まる…
「良くあんな奴と仲良くなれるよ」とロンは感心しているが
2人とも学力があるので話があうのかもしれない、だが時折まるで孫を見る様な目でハーマイオーニーを眺めているジェーンをみるとそれだけではない気もする。
次は、彼女はよくお手洗いに行くということ。
食事前は勿論、休憩時間には高確率で手洗いを済ませている。
「綺麗な手なのに何で頻繁に洗うの?」
「違う違う。ちょっと気になってしまうタチなだけ、別に潔癖症ではないよ」と話していた
後は決定的に魔法をかけるのが下手くそということくらいだ
完璧な呪文、杖の振り方で難しい変身術でさえ簡単にこなす。
……狙う物以外は。
彼女が杖を振ると何故か魔法が真横や酷いときには背後に飛んで行く。
その日から彼女にも苦手なものがあるんだと親近感が増した気がする
彼女に直接話かける人は今のところあまりいないが密かに注目されているのは言うまでもない。
丁寧なお願いをしないと開かない扉の前で
そっと寄りかかり、扉を指でなぞる様に小声でお願いをしている姿を見て居合わせた同級生が男女問わず顔を赤らめた。
「勿論、お願いしただけですよ?」
朗らかに微笑むジェーン
「是非とも僕にもお願いしてほしいものだ」というシューマスをハリーは見えない位置で小突く
……もう少し自覚をもって欲しい
魔法薬学のページ設定は適当に作ったものです