ダンジョンにキャロルが居るのは間違っているのだろうか? 作:ヴィヴィオ
ステータスについてヘスティアに教えてもらった。レベル1なので基礎アビリティなるものは全て0でIとなっている。だが、スキルとして世界の真理を解き明かした者と鋼糸魔弦。
試しに意識して放ってみると何も起きない。ダウルダブラを亜空間から取り出して放ってみると鋼糸魔弦はファウストローブを着ずに使えた。あくまでもダウルダブラを装備している状況でないと使えないようだが……大きさを変えられるのだから、ペンダントにでもするか。金の竪琴であり、聖遺物でもあるダウルダブラを狙ってくる奴等は多いだろう。現状では撃退できるかも不明なのでペンダントとして服の下にでも隠しておこう。
「小さくできるんだ……」
「乗り物にもできるからな」
「あ~確かに色々な物を乗り物にするのは流行ってたな~」
「神にも流行りがあるのか」
「もちろんだよ。イシュタルも似たような物を乗っていた気がするし」
「アレはまた別だろう」
「そうだったかな?」
ベッドでオレの隣に寝転び、ゴロゴロしているヘスティアと話しながら、真理を解き明かした者について考える。こいつは錬金術に補正をかけ、必要なエネルギーを削減したりしてくれるそうだ。また、この時代にはない法則をオレに適応できるスキルでもある。こいつのお陰でフォニックゲインが使えるようだ。
魔法はオレの十八番である錬金術。EXがついているのは当然だな。ファウストローブ:ダウルダブラは変身魔法としての扱いで、オレが本気を出すにはこれを着て歌わないといけない。黄金錬成に関してはエネルギーが足りなさすぎるので、現状では使用できない。錬金術に関しても神代の時代となった現在では法則を解析するまでは前のように四大元素を同時に操るなどできはしないだろう。まあ、ダウルダブラの鋼糸魔弦が使えるだけましだな。
「ヘスティア、明日にでもオレはダンジョンに行ってみるが、お前はどうする?」
「いやいや、明日は一緒にギルドだよ。ダンジョンに行く前に手続きが色々とあるからね」
「ちっ」
「舌打ちしても駄目だよ。ダンジョンの入り口はギルドが管理しているからね。まずはファミリアの登録と冒険者登録が必要だ。これを終えたらギルドからアドバイザーがあてがわれるから、ダンジョンについて詳しく教えてもらえるからね。受けないと……」
「死ぬ可能性が高い、か。わかった。まずは大人しく受けるとしよう」
「それがいいよ。今日は寝ないかい?」
「ああ、そうだな」
「それで、このベッドで寝たいんだけど……」
「わかった。なら、オレは別の所で寝るとしよう」
「いや、同じ所で寝ようよ。広いし、大丈夫だよ」
「断る」
ベッドから離れ、椅子に座りながら眠りにつく。
気が付けば隣でヘスティアが抱き着いていた。ベッドで寝ると言っていたのにわざわざ横に来て、布団までかけたようだ。ただ、涎まで垂らしているのはいただけない。
とりあえず、ヘスティアを掴んでベッドに投げて入れておく。それから教会を軽く調べる。簡単に修理はされているが、隙間風が入るようなスペースが空いていた。流石に雨が入り込むことはないが、石材などでしっかりとした修理ではなく、木材による修理だ。
瓦礫を集めて術式を構築。木材も等価交換で材質を変化させて隙間風を埋める。ついでに風を操って埃も全部集めて材料にし、テーブルを作成する。
続いて地下室に入る道を見つけ、そこに降りる。調理台やシャワーを浴びるような場所はあった。それに硬いベッドと本棚、テーブルがあるぐらいだ。
拡張工事は必須だな。地下に研究室や工房も欲しい。チフォージュ・シャトーのような物ではないなら、全て錬成して用意できる。もっとも、ここにある道具の方が良い物もあるだろう。とりあえず、拡張工事を優先しよう。素材を買うにも沢山のお金が必要だ。どうやって稼ぐかだが、一つはダンジョンに潜ること。だが、これは素材を売らねばならない。錬金術の素材として使うのなら、できる限り売らない方がいい。もう一つはダウルダブラを使った吟遊詩人としての演奏だ。こちらでもお金は稼げる。最後に錬金術によって作成したポーションの販売だな。やれることは色々とあるから、順番にやってみよう。
「おはよう~」
「ああ、おはよう。ヘスティア。ベッドがあるなら、一人一つでいいだろう」
「それもそうだったね。でも、折角だから一緒に寝たかったんだよ」
「そういうのは他の眷属にしてやれ。オレは基本的に一人がいい」
「一人にはさせないぜ!」
「うざ」
「ちょっ!? って、痛い痛いっ!」
ヘスティアの耳を引っ張って外に出る。目指すは冒険者ギルドだ。
◇
冒険者ギルド。オラリオの都市運営、冒険者および迷宮の管理、魔石の売買を司る機関とのことだ。この街の中心にあるだけあってかなり広い。人も多く、冒険者であろう奴等が動き回っている。
「こっちだよ」
「わかった」
幾つもある受け付けの一つでファミリア登録を行っていく。主神の所にはヘスティアと書かれ、団長の所にはおそらくオレの名前が書かれた。文字が読めないのはいただけない。さっさと覚えるか。
「あの、このようなお嬢さんを団長にしても問題ないのでしょうか?」
「大丈夫だよ。彼女、見た目通りの年齢じゃないからね」
「なるほど確かに小人族《パルゥム》なら納得ですね」
オレはクローンに記憶を転写して延々と生きて来たので、その小人族《パルゥム》とかいうのではない。だが、面倒だからそれでいいだろう。そのような些事にかまってはいられない。
「さて、これで登録完了です。続いてアドバイザーを呼びますね」
「頼むよ。それじゃあ、キャロル君。ボクはこれから仕事を探してくるから、後は任せるよ。少しだけど、これで食事を買って食べるといい」
ヘスティアからお金を渡された。本当は借りを作りたくはないが、仕方あるまい。今のオレが持っているのはダウルダブラと身に纏うこの服。ファウストローブだけだ。アルカノイズも転移結晶も手元にはない。全て立花響達との戦いで放出したからな。
「ああ、わかった。ありがたく頂こう」
「ばいばい!」
それからアドバイザーを紹介される。やって来たのは耳が長い眼鏡を掛けたハーフエルフの女性だ。
「はじめまして。私がヘスティアファミリアの担当となりましたアドバイザーのエイナ・チュールです」
「キャロルだ。早速だが、ダンジョンについて教えてくれ」
「わかりました。こちらへどうぞ」
案内されたのは個室だ。そこでダンジョンで生き抜くために必要な膨大な知識を教えてもらえた。ただ、文字が読めないので、全て口頭で教えてもらうことになる。もっとも、文字の勉強ということで書かれている本を読んでもらい、本の文字と言葉を解析して辞書を脳内で作成。そこから暗記してこちらの文字をある程度は理解できた。
「テストをします。これに合格しないとダンジョンに行くのは認められません」
「そうか。なら、テストしてくれ。もう覚えた」
「かしこまりました……」
渡されたテストを教えられた通り、一字一句間違えずに告げるとエイナは驚いていた。書くのは無理だが、どうにかなる。
「確かに全て覚えているようですね。まさか一度で全て覚えるなんて……凄いです」
「見た目通りの年ではないのでな」
「なるほど。ですが、一人では危険なのでくれぐれも気を付けてくださいね。本当は誰か他の人と組むといいのですが、できたばかりで団員が一人というのは……」
「問題ない。オレの仲間は今も昔も四人……いや、五人だけだ」
仲間とは言えないかもしれないが、あいつらを勘定してやってもいいだろう。オレやエルフナインの為に命をはってくれたのだからな。エルフナインはオレのクローンであるし、こちらも仲間とはいえないかもしれんが……アイツのことだ。喜んで抱き着いてくるか。何か癪だな。やはりアイツは外そう。うん、それがいい。
「その方々は……」
「今は居ない。取り戻す為にもオレはダンジョンに潜る」
「それは……」
「詮索は不要だ」
「わかりました。それでは武器はどうなさいますか? レンタルできますが……」
「自前のがあるから必要ない」
「かしこまりました」
レンタル代金も馬鹿にならんし、自分で作った方が良いのができるはずだ。そもそも鋼糸魔弦を使うのだから、生半可な武器など必要はない。
「最後に冒険者は冒険しちゃ駄目です。無茶をすればすぐに死にますからね」
「ああ、オレなりに無茶はしないさ」
「わかりました。では、換金場所などを案内しますね」
「図書館みたいなのはあるか?」
「ええ、ありますよ」
それから、ギルドの内部を案内してもらい、必要な施設を教えてもらった。特にダンジョンの情報が載っている本が置かれているのはとてもありがたい。まだ読めないが。
◇
さて、冒険者登録も終えたので、適当に携帯食料を購入し、亜空間に収納してからダンジョンに入る。入った場所は普通の洞窟で、なんの驚きもありはしない。いや、光る苔が生えている。これは錬金術の素材や光源になるかもしれないから回収しておくか。
鋼糸魔弦で苔を切り落とし、亜空間に入れる。なにやら周りが驚いているが無視してそのまま進んでいく。
薄暗い洞窟の中、道を進んでいると気持ち悪い緑色をしたくさい物体に遭遇した。そいつはオレを見るなり息を荒げ、舌を出しながら飛び掛かってきたので思わず片手を振り上げて鋼糸魔弦で十六分割にしてやった。
「しまった。魔石も切ったか」
歌う必要もなく、あっさりと切断できた気持ち悪い生物。こいつはエイナから教えられた知識によればゴブリンだ。死体は魔石を壊すと塵になって消えてしまった。ドロップアイテムはなし。
これはもう進むしかない。この程度の雑魚なら相手にする必要はない。効率良く進むには……他の冒険者の跡をつけた方がいい。適当な冒険者を見繕い、そいつらが進んだ方向に向かっていく。するとすぐに階段が見付かった。
下に降りると、今度はゴブリン以外にもコボルトを見つけた。こいつは犬の化け物だ。襲いかかってくるので、手足を切断してゆっくりと鋼糸魔弦で解体していく。解体した一部を消える前に手に取って解析用の術式で調べていく。真理を解き明かしたせいか、簡単に解析できてしまった。
解析した情報で新しい術式を構築。錬金術を発動して身体を分解して魔石を取り出す。小さな物だが、これを解析して転移結晶やアルカノイズなどを作り出せば戦力を補えるかもしれない。
しかし、ドロップアイテム以外は魔石を除いて砂になるなど、非効率すぎる。ましてやドロップアイテムすら、確定で手に入れられる訳ではない。ならば、オレがやることは一つだ。ドロップアイテムが発生する原理を解き明かし、確定でドロップさせる。まあ、その前に行けるところまで行くか。この程度では金にもならんだろう。
地下を目指し、ひたすら進んでいく。急ぐように目標に向けて駆け抜けていく冒険者についていくだけだ。それにしても、オレと同じような身長の奴も居るから小人族とかいう奴か?
◇
五階層ほど進むと、急に奴等が立ち止まった。目的地に到着したのかとも思ったが、別の奴が不思議がっていることからここは目的地ではないだろう。
「そこに居るのはわかっているよ。出て来てくれないかな?」
「フィン?」
「やっとか。どうすんだ?」
どうやら気付かれているみたいだ。獣人と小人。それに金髪の少女。褐色の肌を持つ二人の少女。全員が武器を構えてこちらを見ている。正直、出ていくのは面倒だな。このまま下がるのもいいが、このままでは帰してもらえないかもしれない。また、ダンジョンに穴を開けるわけにいかない。
「出てこないね」
「しゃらくせぇ!」
獣人が近付いてくるか。予想よりも速い。対応はできるが、始末するのは後々問題もある。それにアイツの顔がちらついてくる。仕方ない。出るか。
前に向けて歩き出すと、オレが居る通路に突入し、蹴りを放ってくる獣人。オレは鋼糸魔弦でそいつを拘束し、動きを封じる。両手と両足を縛りつけ、蹴り転がす。
「くそがっ! なんだこれ! 動けねぇ!」
「ベート!」
全員が武器を構えてくるが、戦うつもりはないのでまずは会話からか。
「子供? 小人族?」
「黙秘する。それよりも、お前達の目的地はここか?」
「違うよ?」
金髪の子供が答えてくる。他は警戒したままだが、先にこいつを返却するとしよう。もう一度蹴ろうとして……流石に蹴るのはまずいと思って転がしてやる。
「なんでそんなことを聞くの?」
「簡単な事だ。オレが楽に先へ行きたいからだ」
「え?」
「あ~もしかして、下の階層に行きたくてついてきたのかい?」
「それ以外に何がある。ここのモンスター共は弱すぎて金にもならん。なら、探索など面倒な事はせず、さっさと下に降りた方が効率がいいだろう」
「でも、それっておかしくない? 実力があるなら、普通は道を知ってるはず……」
「生憎と冒険者になったばかりだ。戦う事はできるが、ダンジョンの内部構造など知らん。故に知って居そうな奴を見つけてついてきた。お陰様でショートカットできた。感謝しよう」
「それってマナー違反だよ?」
「敵対と取られてもおかしくないわね」
「だが、効率を考えるとその程度は些事だろう。話して説得できるならよし、襲って来るのなら始末するだけだ。それに道が同じなら、こういうことは良く起こるだろう」
「なら、こちらから何もしなければ手を出さないと。ベートに対するのは自衛かな?」
「そうだ。だから、捕まえるだけで殺しもしていないだろう。暴れないと約束するのなら、すぐにでも解放する。逆に戦うのなら──」
言外に殺すと伝えれば、小人族の男は武器を肩に置いて構えを解く。それにならって他の連中も武器を収めた。なので、オレも獣人を鋼糸魔弦から解放してやる。一応、警戒は解いていないが、戦う気はなくなったようだし、これでよしとする。
「さて、このまま別れるのも問題があるし、話をしようか」
「こちらには別にないが、下まで案内してくれるのならいい」
「いいよ」
「団長!」
「彼女はベートを拘束した実力者だ。このままついて来られるより、一緒に行った方が楽だ。もちろん、道中のモンスターは君が相手をしてくれ。簡単に倒せなくなる場所までなら、連れていってあげる」
「代価は話だけではないだろう?」
「道中の露払いでいいさ」
「それならいいだろう」
合流し、先導を任せながら話しをする。しかし、約二名からかなり睨まれているな。
「まず、ボクはロキ・ファミリアの団長、フィン・ディムナ。小人族だ」
「オレはキャロル・マールス・ディーンハイム。ヘスティア・ファミリアの団長だ。種族は勝手に判断してくれ」
「私はティオナ! さっきのベートを捕まえたのってスキル?」
「そうだ。糸を操るスキルだ。詳細は伏せるが、この糸がオレの武器だ」
「なるほどね~。あ、こっちは姉のティオネ」
「ティオネ・ヒュリテよ。団長に手をだしたら殺すから」
「ほう……面白い。興味はないが、やってみるかね」
「団長に興味がないですって! なんでよ!」
「いや、どっちなんだ」
話しながらも、出て来たモンスターは鋼糸魔弦で切断し、魔石に糸を絡めて引き抜いてそのまま亜空間に収納する。
「何そのスキル!」
「こいつはスキルではないが、似たようなものだ。亜空間に物を収納できる便利な力だ」
「亜空間?」
「魔法なのかな。これは凄いね。どこまで入るのかな?」
「オレの力量次第だが、どこまで入るかは知らん。狭くなったら拡張すればいいだけだしな」
「……そうか。それなら、ボク等のアイテムも持ってくれないか?」
「確か、サポーターというのだったか。代金を貰えるのなら、構わん。だが、そちらでも記録しておけよ」
「もちろんだ」
獣人のベートも含めて自己紹介が済んでからロキ・ファミリアの連中の荷物を預かり、亜空間に収納する。手持ちは微かなポーションと武器だけだ。その状態で速度を上げながら進んでいくが……次第に追いつけなくなるので、鋼糸魔弦を先に放ち、壁に打ち込んで自らの身体を引き寄せさせる。これによって一時的な高速移動を可能とする。
「面白い移動方法だね!」
「試してみたが、意外にいけるな」
「そうなんだ。私も試してみていい?」
「面倒だから断る」
「残念。ところでヘスティア・ファミリアって聞いた事はなかったけれど、新しくできたの?」
「そうだ。今日登録した」
「なら、レベルは?」
「秘密だ」
◇
移動し、17階層に到着した。ここまでくると、オレは相手をせず、処理はロキ・ファミリアに任せている。さて、ここはティオナの説明によると、嘆きの大壁と呼ばれる場所らしい。一面真っ白の綺麗に整えられたような壁があり、そこから灰褐色の身体を持つ全長7メートルもある巨人、ゴライアスが出現するらしい。
「出たか。ボク達が狩るから、キャロルは待機してくれ」
「拘束してやろうか?」
「できるのなら頼む」
「分け前はもらうぞ」
「もちろんだ」
鋼糸魔弦で巨大なゴライアスを結び付け、固定する。しかし、鋼糸魔弦がどんどん引き千切られていく。どうやら、スキルで出しているこいつは強度不足のようだ。まあ、何重にも重ねてしまえばいい。オレが拘束している間にフィンやティオナ達がめった刺しにして倒すだけだ。
「これで勝利だな」
「おっきな魔石ゲット!」
「うん。じゃあ、先に進もうか。キャロルもいいよね?」
「構わない。金が欲しいからな」
それからしばらくダンジョンに籠り、八日目でオレ達は地上に戻った。食料は補充しながらなのでなんとかなったが、ロキ・ファミリアの武器が駄目になったからだ。フィンはオレが収納できる限界を試そうとしていたが、限界がくることはなかった。
「しかし、凄い収納力だね!」
「うん。これは是非とも遠征についてきて欲しいくらいだ」
「値段次第だな。運搬にかかる費用。その半分を貰えれば暇なら引き受けよう」
「うぅ、団長が取られるぅ……」
しかし、手に入れられた金と魔石はかなりのものとなったが、エイナとヘスティアに文句を言われた。その上、捜索依頼が出されそうになっていたそうだ。ただ、フィンから事前に連絡を入れられていたようで、捜索依頼は取り消されたとのことだ。だが、それでも八日間も籠っているとは思わなかったそうだがな。
「もう、いきなり八日間も籠るなんて何を考えているんだい! それもロキのファミリアとなんて!」
「都合が良かったからだ。嫌いなら利用すればいい」
「む、それもそうか。って、違うからね! これからダンジョンに籠る時はしっかりと何時まで入る予定か教えてくれ」
「面倒だ」
「頼むよ。ボクを心配させないでくれ……」
涙を流しながら告げてくる姿が、一瞬。エルフナインにかぶった。アイツも泣き虫だったな。
「わかった。今回入った金で色々と準備したいからな。ダンジョンに籠るのは少し後だ」
「そうか。それは良かったよ。まったくもう」
必要な資材を買ってから、ホームに戻る。まず、やるのは地下空間の拡張だ。扉を用意し、術式を刻む。錬金術を発動し、亜空間を作成。必要なエネルギーはロキ・ファミリアから報酬の一部としてもらった魔石を使い、発動する。
扉を開けた先は何も無い空間だ。そこに更に上下左右、重力などを定義して部屋を作成する。後は購入したテーブルなどを運び込めば簡易的な工房が完成だ。
工房が出来れば転移結晶が作れる。移動するポイントはここに設定し、何時でも戻れるようにする。片道切符だが、それでも効率はかなり良くなるだろう。
ベートは銀髪犬耳尻尾ロリアイズから戻れるかどうか
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