ダンジョンにキャロルが居るのは間違っているのだろうか?   作:ヴィヴィオ

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ゲスイガリィになってるかな?


第9話

 

 

 

 

 ガリィが無事に蘇った。これで一先ず、オレの目的だったオートスコアラーの復活が一部だが、完了した。

 

「これで別れよう。集合は明日の朝だ」

「わかりました」

「おやすみなさい」

「ベル君、ステータスの更新をしてあげるよ」

「お願いします」

「私は子供達の様子をみてきますね」

 

 皆と別れてシャトーの地下へと移動した。当然、オレの後ろにはガリィがついてきている。

 

「さて、ガリィ。お前はどこまで記憶している?」

「もちろん、私達がマスターであってマスターでない人を助けたところまでです」

「エルフナインか」

「はい。後はマスターがこちらに来てからの記憶ですね」

 

 転写させたから当然だな。

 

「で、ガリィはどう思う?」

「この世界の事ですか? それとも、前の世界がどうなったかですか?」

「待て。この世界だと?」

「マスター、答えていいなら答えますが……」

「答えろ」

「畏まりました。では、マスター。マスターの考えている私達が居た世界が巻き戻ってこの世界になったというのは間違いだと思いますよ~」

「何?」

「いいですか、マスター。もし巻き戻っていたのなら、全人類はシェム・ハの端末のままとなります。ですが、解析した時に調べた結果、そのような情報はありましたか?」

「無かったが、途中で失敗したのではないか?」

「その可能性がありますが、それだとこの世界に降りてきている神々の説明がつきません」

「移動して奴等が戻ってきて討伐したのではないか?」

「その可能性もありますが、ダンジョンとか明らかに意味不明でしょう。ましてや神力があるのにそれを使わないのですよ? それって私達の世界とは違いすぎますよね?」

「それは……そうだな。法則が変わり過ぎているし、確かにダンジョンは異質すぎるか」

 

 ファルナを与えてダンジョンを探索させるより、自らの力でさっさと滅ぼした方がいいだろう。もしくは、楽しむためか。

 

「どちらにせよ、情報は足りないな」

「はい。ですから~もう一度、万象黙示録を作ってみませんか」

「世界を分解すれば確かにこの世界の事を理解できるか。だが、問題はある」

「はい。世界を分解しようとすれば確実に邪魔されるでしょうね~」

「立花響達のようにか」

「ですね~。アルカノイズを用意すればどうとでもなります。マスターなら作れますよね?」

「可能だ。まあ、万象黙示録を完成させるにしても、シャトーを作り直さねばならん。素材はその辺に転がっているとしても、まずは残りの三体を復活させるのが最優先だ」

「レイアちゃん達ですね~」

「そうだ。しばらくは情報収集と聖遺物……力ある物の収集を優先し、戦力を集める」

「では、ダンジョンですね」

「そうだ。ダンジョンを滅ぼした後、神々を消滅させる。ウルクより分かたれた歴史を再現させる必要もあるかもしれないな」

「どちらにせよ、時間がかかるのですから、今ある世界を楽しみましょうよ、マスター☆」

 

 オレに抱き着いてきたガリィに溜息をつきながら、立ち上がって寝室に移動する。

 

「何故ついてくる」

「嫌ですねマスターったら。一緒に寝るからに決まってるじゃないですか~」

「……勝手にしろ」

「は~い。ガリィの勝手にします~☆」

 

 ガリィに抱きしめられながら眠りについたが、体温が冷たくて気持ちが良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ 

 

 

 

 

 

 

 目が覚める。身体を起こして周りを確認すると、目の前に意味不明な光景が広がっていた。

 いや、理解はしている。何せ元凶が目の前で鎮座しているのだから。

 

「おはようございます、マスター」

「ご飯にしますか? それとも、が・り・ぃ?」

「……」

 

 周りを見ると七人のガリィがそれぞれ活動している。掃除をしたり、オレが知らない間に設置されているキッチンでお茶を入れていたり、オレの服を出してきたり、好き勝手に行動しているようだ。それに掃除は水を出して洗い流している。水が通った後は綺麗に光り輝いているな。

 

「馬鹿な事を言っていないで、それはなんだ? 材質は水のようだが……」

「水を使った分身ですよ。もっとも、前に使っていた分身とは違うのですけれど」

「ですので、雑用はガリィにお任せで~す☆」

「そうか……」

 

 鬱陶しいのが増えたか。少し力を与え過ぎた可能性もあるが……致し方あるまい。

 

「それよりも朝食を食べにいく。お前はどうする?」

「もちろん、ついていくに決まってるじゃないですかぁ~」

 

 ガリィがクルクルと回りながら指を鳴らすと、分身達が崩れて水に戻るとガリィの中に入っていく。オレが立ち上がると、ガリィが寄ってきて服を脱がせていく。脱いでから貰った新しい服に着替え、外に向かう。

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 ファミリアでシスターが作った朝食を食べる。食事をしている間、ガリィは子供達に強襲されて、子供を踊るようにしながら掴み、次々と上に投げては水に突っ込んでいる。一応、殺さないようにはしているので放置する。

 

「あの、大丈夫なんでしょうか?」

「危ないと思いますけれど……」

「ああ、問題ない」

 

 シスターとベルの言葉に答えながら朝食を食べ、ロキ・ファミリアへと向かう準備をする。準備ができたら、オレとガリィ、ベルとヘスティアで向かう。

 

 

 

 

 

 ロキ・ファミリア。屋敷に住んでいるが、オレ達が住んでいるところと似たような大きさだ。門の前にはオレの所とは違い、しっかりと門番が立っている。まあ、オレの所は戦闘用ゴーレムなのだがな。

 

「ヘスティア・ファミリアだ。ミノタウロスの件でアイズ・ヴァレンシュタインに会いに来た。取り次いでくれ」

「畏まりました。少々お待ちください」

 

 オレが話している間にベルは顔を真っ赤にして逃げだそうとしているが、嫉妬したヘスティアに抱き着かれている。それをガリィは楽しそうに見ている。

 

「あなたはそのアイズなんとかが好きなんですか?」

「そっ、それは……」

「ガリィ、気になります☆ なんなら、マスターと同じファミリアのよしみでお手伝いしてあげてもいいですよ~?」

「止めるんだ! ベル君はボクの物なんだからね!」

「あらあら、これはとてもいい感情ですね……ふふ」

 

 ああ、玩具に選ばれたようだ。

 

「お待たせしました。ご案内いたします」

「頼む」

 

 さて、どうするべきかな。

 

 

 

 

 ◇ ガリィ

 

 

 

 

 

 館の玄関までやってくると、ロキ・ファミリアと呼ばれる連中がガリィ達の前に並んでいて、迎えれてくれた。そいつらは人間じゃないのも含まれていて、美味しそうね。特にハイエルフの女。思わず舌なめずりしちゃう。

 

「っ!?」

 

 他には金髪の餓鬼みたいな奴とドワーフ。それに褐色の肌の女。そいつはマスターを睨み付けてきている。こいつは殺してやろうか? 

 

「いらっしゃい。歓迎するよ。それで要件はアイズとベートに関してかな?」

「そうだ。アイズにうちの団員が世話になったからな」

「わかった。二人で話している間に色々と決めないといけないからね」

「いいだろ」

「駄目ですよ団長! この女狐と二人っきりなんて何かがあったらどうするんですか! 襲われますよ!」

「ああん?」

 

 この褐色の女……マスターに暴言を……それにこいつの視線は金髪の子供みたいな奴だけだ。さてさて、どこまで引っかき回すか。ガリィはマスターの命令を聞きつつ、自分の楽しみもちゃんとやりますし……よし、ガリィ決めました。

 

「マスター、お話の前にガリィを紹介してくれないんですか? 挨拶をしたいんですけど……」

「は? お前が、挨拶……だと?」

「マスター、ガリィは淑女ですよ?」

 

 凄く嫌そうな表情をしながら、マスターが場所を譲って首で指示をしてくる。ガリィは満面の笑みで返すと更に嫌そうにしました。解せないですね。

 

「その子は見ない子だね。ヘスティア・ファミリアの新人かな?」

「お初にお目にかかります。ガリィはガリィ・トゥーマーンといいます。是非、ご挨拶をさせて欲しいのですが、よろしいですか?」

「ああ、構わないよ」

「では、失礼しま~す☆」

「っ!?」

 

 瞬時にするっと滑って接近し、金髪に口付けをして舌を入れる。たっぷりと舌と舌を絡めて想い出を薄く広く回収し、戻す。その瞬間、金髪に吹き飛ばされて距離を取る。

 

「てめぇっ! 団長に何しやがる!」

「何って、聞いてませんでした? 挨拶よ、あ・い・さ・つ。先程の事もわからないなんて、頭は大丈夫?」

「よくも団長の唇を! し、しかも舌なんて入れるなんてうらやま」

「クスクス」

 

 ペロリと舌を舐めて彼女が発する嫉妬の感情を頂いていく。とても美味しいし、ガリィ感激です☆

 

「フィン、大丈夫か?」

「あ、ああ……驚いたね」

「それで、本当に挨拶なのか? アマゾネスでもあるまいに」

「挨拶よ? ねえ、マスター」

「知らん。オレを巻き込むな」

「あらあら、本当にガリィなりの挨拶なのに」

「なら、私とだってできるよな!」

「ええ、できるわよ。こんな風に」

 

 褐色に近付いて両手で肩を持ち、身体を上げてキスをしようとすると、必死に止めてきた。なので、そのまま下がる。

 

「あらあら、今キスをすれば関節キスになったわね」

「っ!? だ、団長とか、関節キス!」

「でも、拒否されましたし止めておきましょう。異性の唇に触れたのなんて嫌みたいですしね」

「そ、それは……」

「おや、どうしたのかしら? ガリィは気にしないけど、好きな殿方ではない人とキスをするのなんて嫌だものねえ」

「私は、私は! 団長の事を「嫌い」……」

「だって、拒否したんだもの。ふふふ、残念だったわね。振られちゃったわよ?」

「お前えええええええええええ!」

 

 激怒した表情で突撃してくる褐色にとっても楽しい気分になりながら唇を舐めてわざと吹き飛ばされるため、身体から力を抜く。ここで殴り飛ばされれば、今後の交渉にとっても便利だもの。何せ、こちらは許可を貰って挨拶をしただけ。この許可がとても大事なのよ。許可を得ているのに殴り飛ばされたとなれば非は明らかにあちらにありますし。

 

「止めるんだティオネ!」

「止めろ!」

 

 直前まで迫った拳にこのままだと止まりそうなので、自分から目を瞑ってわざと吹き飛ばされるように飛んで倒れ、尻もちをつく。そして、涙を溢れさせて彼等をみる。そして、怯える表情を作ると、すぐに白いのが私の前に立って両手を広げた。ニヤリと笑いそうな表情をしながら、白いのの服を掴んで頭を押し付ける。

 

「ティオネ! 君は……」

「私、殴る前に止めました! でも、こいつ……」

「酷いです!」

「いや、ベル君……彼女は……っ!」

 

 ヘスティアの周りに漂う空気中の水分を利用して喋れなくしてやる。邪魔されるのは困りますのよ? 

 

「何事や」

「ロキ、それが……」

 

 説明を聞いていくロキにガリィは嘘をつかないように倒れたとだけを伝える。ガリィの嘘も分かるのか判断できませんもの。

 

「ティオネ」

「私はやってない! ちゃんと団長の言葉で止めたわ!」

「ああ、やってないみたいやな。嘘やない。で、嬢ちゃん。自分から飛んだんか?」

「ガリィは倒れたのよ!」

「そうやな。自分で倒れたんやもんな。嘘にならんように答えておるやろ」

「おまえ!」

「確かに怖くて自分から倒れたかもしれませんが、それがガリィが襲われた事になんら……」

「もういい。ガリィ、遊びは止めろ」

「はぁ~い☆ マスターが言ったので止めま~す」

「え?」

 

 立ち上がって服の汚れをはたいていく。もちろん、涙を拭うのもしないし、ヘスティアにしていた対処も解除する。

 

「ぷふぁ! 死ぬかと思った!」

「神様!」

「さて、紹介は終わったな。ガリィはこういう奴だ」

「酷いですよ、マスター。ガリィをこう作ったのはマスターなんですよ?」

「ふん。さて、案内しろ」

「ああ」

 

 ロキ・ファミリアの建物に入り、会議室に移動しました。そこでマスターとヘスティアが座り、ガリィは後ろに控えています。

 

「で、要件はアイズだったね。呼ぶから待っていてくれ。それで先程の件だが……本当に挨拶がアレなのかい?」

「ガリィにとってはそうなんだろう。オレは知らん」

「なあなあ、それやったらうちにもキスしてくれへん?」

「いいわよ。大歓迎」

「ほな……」

「サービスで壁ドンまでしてあげるわ」

「おお!」

 

 口付けをして舌を入れ、ロキの舌と絡め合わせて想い出を回収する。目的はヨルムンガンドとフェンリルの作り方。レーヴァテインについても知りたい事が多々ありますの。その想い出を引き出していくと、思いっきり蹴り飛ばされた。

 

「お前っ!」

「ロキ?」

「ヘスティア! お前は何考えとんねん!」

「ど、どうしたんだよ! いきなり怒られてもわからないって! キスは君が望んだことだろう!」

「わかっとらんのか!」

「わかんないさ!」

「じゃあ、お前か、キャロル・マールス・ディーンハイム!」

「ガリィ」

「ガリィにはロキが何を怒っているのかわかりませ~ん」

「だ、そうだ」

「お前、こいつがなんなのかわかっとるやろ! こいつは……」

「おっと、そこまでよ。それ以上を告げたら、全面戦争。その引き金を引く気はあるのかしら?」

 

 ロキを見てから、彼女の子供達を見てペロリと舌を舐める。それで理解してくれたようでなによりです。ガリィはこういう手合いを止める方法もしっかりと心得ているの。

 

「ちっ、お前がアレやったら、確かにまずいな……で、キャロル。お前、自分が何をしたのかわかっているんやろうな?」

「オレはダンジョンに落ちていた物を拾って、それを使っただけだ。冒険者にとってなんら間違った事はしていないし、犯罪でもない。ダンジョンからドロップアイテムを持ち帰ってきたのが犯罪というのなら、冒険者全てが犯罪者だ。違うか?」

「ちっ、後始末はちゃんとしたんやろうな?」

「ああ、もちろんだ。それにガリィはオレのコントロール下にある。何も問題ない」

「嘘じゃないようだな」

「本当ですよ。ガリィはマスターの命ならば全てを沈めて滅ぼしますが、マスターが望まないのならやりませ~ん☆ 面倒ですし」

 

 くるくると踊りながら告げてあげると、苦虫を噛み潰したような表情していますが、問題ありませんね。

 

「ロキ、説明してくれ」

「できん。そろそろアイズたんも来る」

「わかった」

 

 少しすると、金髪と銀髪が入ってきた。二人はまるで姉妹みたいに似ているの。マスターから頂いた記憶にはないけれど、こいつらがアイズと、その妹かしら? 

 

「ベートも一緒か。まあええ。で、目的はアイズたんにお礼やったっけ?」

「ああ、そうだ。ベル」

「は、はい! こ、この間は助けてくれてあ、ありがとうございます!」

「うん。私の方こそごめんね」

「いえ、こちらのほうが……その、逃げてしまって……」

 

 ああ、こういうのを見ているとぐちゃぐちゃに掻きまわして潰したくなりますが……やっちゃっていいですかね? 

 

「てめぇっ! オレの身体を元に戻しやがれ!」

「ベート」

「えっと、元にって……」

「ああ、こいつはオレが団長をしているファミリアを貶したからな。その罰としてそいつが好きだったアイズの幼い姿にしてやった」

「ああ、それは素晴らしい考えですね! 流石はマスターです! ガリィ、とっても感激しました☆」

「ふざけんなぁああああああああああああああああぁあぁぁぁぁあぁっ!」

「落ち着けベート」

「そうや、ええやんその身体」

 

 さて、こいつはマスターを貶したということですね。ファミリアが貶されたという事は団長であるマスターの顔に泥を塗ったというわけですし、もうちょっと虐めてやるか。

 

「そんなにその身体が嫌なら、ガリィが元に戻してあげましょうか?」

「なに?」

「マスターほどではなくても、ガリィにもできますしねえ~。いいですか、マスター」

「好きにしろ。オレは関与しないからな」

「はぁ~い☆」

「本当か!」

「もちろん、無料じゃないですよ。ガリィと勝負をしましょう。勝った方が相手と相手の関係者になんでも命令がくだせること。これにしましょう。そちらは二人で、ガリィは一人でいいですよ」

「なめてんのか! やってやる!」

「ベートまっ!」

 

 ロキはヘスティアにした方法で黙らせる。これでいい。

 

「うるせぇ! オレは男の身体に戻るんだ!」

「そっちのほうが可愛いのに……」

「うるさいうるさい!」

「いいわよ。私もそいつを殺してやる」

「デットオアアライブが目的ですか。いいですよ。じゃあ、ルールは互いが相手の降伏を認めるか、死んだ場合が勝利ということでいいですね」

「待て! それは認められない!」

「そうじゃな。せめて殺すのはなしじゃ」

「うん。殺すのは駄目だよ」

「じゃあ、相手が相手の降伏を認めたら終わりですね」

「いいわよ。ボッコボコにしてやる!」

「やってやる! 覚悟しやがれ!」

 

 さて、どうやって嬲ってやろうかしら? ようは殺さなければいいのだし、手足を捥いでゆっくりじっくりと溶かして悲鳴を聞くのもいいかも。とりあえず、遊んであげて希望を与え、次に絶望に叩き落してあげようかな。落差が激しければとっても楽しいことになるはずよねぇ。泣き叫び、壊れて行く様をガリィにみ・せ・て・ちょ・う・だ・い☆

 

 

 

 

 

 

ベートは銀髪犬耳尻尾ロリアイズから戻れるかどうか

  • ツンデレ銀髪犬耳尻尾ロリアイズは正義
  • ベート君が可哀想なので正規の方法で戻す
  • キャロルちゃんの気まぐれで直す
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