お人好しなバカと人を信じることのできない少女【一時凍結状態】 作:如月 刹那
どうも!この度、この小説を書いた、如月 刹那です!今回はこの小説を見に来てくれて、ありがとうございます!
この、作品は私の処女作なので、まだまだ未熟なところもあると思いますが、ゆっくりと見ていってくれたら嬉しいです!
では、前書きはこの辺にして、どうぞ!
プロローグ
人とは常に裏に本当の顔を持っている。
どんなに人に好かれ、優しい人でもいざ自分が危険になれば、その本性を表し、人を騙し、裏切る。
私の場合だってそうだ。友達に裏切られ、教師に裏切られ、兄姉に裏切られ、最後には……親にも裏切られた。
その時、私は悟った。『ああ……この世に私の味方はいないんだ……』と。
その日から私は人を信じなくなった。信じたところでまた裏切られるだけ!
……だから目の前にいる馬鹿面の命の恩人に対しても私は一切の興味を示さなかった。
これは僕がまだ二年になる前の話だ。
僕はその日、冬の寒い、雪が降り積もる道を歩いていた。
「ふぅー。すごい雪だなー」
今日は鉄人に観察処分者の仕事をさせられ、今はその帰宅中だ。
途中、あまりにこき使うもんだから召喚獣で攻撃を仕掛けたら、人間とは思えないスピードで叩き潰された。それだけではなく、その鉄人パンチにより召喚獣の点数が0となり、そのまま補習室に連行された。そのせいで今の時間はかなり遅い時間となっている。
そもそも召喚獣は一般の成人男性より強い力が出せるのになぜ鉄人は対抗出来るんだろ?やっぱり鉄人だからかな?
「今日の夜ご飯どうしようかな?ここは贅沢にカップラーメンとパン粉を……」
夜ご飯のメニューを考えながら歩いていると、何かに躓き、顔面から雪にダイブした。
「ぶふぉ!」
冷たぁ!?一体何に躓いたんだ?
僕が振り向くと、そこには人らしき物が倒れていた。
「!!」
近づいて見てみると、雪に埋れているのは僕と歳が同じくらいの女の子だった。すぐに雪を振り払い、背中に背負い、これからどうしようと考えた。
「こここ、この場合はどうすればいいんだろ!?警察?いや、体が冷えてるし、とりあえず僕の家に向かって看病を!」
僕は女の子を背負って、大急ぎで家へと向かった。
…………あれ?私、生きてるの?
確かに私はあそこから逃げ出し、行く宛てもなく路頭に彷徨い倒れたはずだが……。倒れた時に思った。『死ぬ』と。なのになぜ私は……。
目を開け、辺りを見回すとそこは自分が知らない何処かの部屋だった。自分が何故こんな場所に居るのか、少しばかり頭を捻らせていた。
(……見ず知らずの人が助けてくれたの?……あり得ない。まずそんなことをする意味が分からない。たとえそんなことをして相手にどんなメリットがある?いや、私は子供だしそのまま監禁して親に身代金とか考えてるのかも。そうだったら私、殺されちゃうかな?あんな奴等が私を助けるとも思わないし……。まあ、元から死ぬつもりだったからいいかな……)
私が試行錯誤していると、部屋の外から足音が聞こえてきた。
「!?」
こうなったら最後くらい自分を殺す相手の顔を拝んでやろうと思い、身構えた。どんどん足音がこっちに向かってきて、ドアの前で停止した。
「…………」
すると足音の相手はドアをノックし、
「起きてる?」
「…………えっ?」
「よかった。起きてるんだね。はいるよ?」
ドアの前にいる人物はそう言うと、ドアを開け、部屋の中に入って来た。声からして男性だとは分かっていたが、容姿に関しては予想外だった。歳が私と同じくらいでいかにも騙されやすそうな馬鹿みたいな顔をしていた。心の中では驚いていたが、あくまで表には感情はださず、冷たい声で言葉を放った。
「…………なんで私を助けたの」
「えっ?いや、普通人が倒れているのを見たら、助けない?」
……嘘をついているようには見えない。でも、ただ私が騙されているだけかもしれない。私から見て、嘘をついている様に見えないだけであって、本当のことを言っているとは限らない。
「…………私を助けることで、あなたに対するメリットは?」
「メッ、メリット?そんなこと考えてなかったんだけど?」
「…………嘘。人がメリットも無しにこんなことしない」
私は目の前にいる、男子を睨みつけながら言った。
「う〜ん……メリットか。まあ強いて言うなら、こんな可愛い女の子を助けられたんだから、それがメリットかな?」
頬を掻き、苦笑しながら相手は言ってきた。
「……………………はあ?」
いよいよ怪しくなってきた。こんなことを平然と言ってのけるなんて、余程の馬鹿かもしくはただのたらしだろう。私は呆れ半分、訝しみ半分で相手の方を見た。
「え?なんか変なこといった?」
「…………」
今、気づいた。この話している相手は本物の馬鹿だと。
「ところでさ、なんであんなところに倒れてたの?」
まあ、最もな疑問だろう。人が倒れていたのなら、その理由が気になるはずだ。
「…………貴方に言う必要があるの?」
私は言う気はない。確かに死にそうなところを助けてもらったが、助けて欲しいなんて一言も言ってないし、理由を説明する義理もない。
「えーっと……じゃ名前は?」
こっちが言わないと悟ったのか話題を変えてきた。
名前…………。確かに逃げて来る前はあったが、あいつらから付けられた名だ。そんな忌々しいものは捨てた。それも説明する気はないのだが、相手も一応、命の恩人だ。どうしようか……。
「あっと……それもダメ?」
相手も困り果てている。さすがに呼ぶ名前が無いのは不便だろうし……。
「…………ない」
「えっ?」
「………………………」
これ以上、喋る気にはならなかった。
「……じゃあさ、僕が付けてもいい?」
…………まあ、いいだろう。このままじゃ私も困るし。でも、付けてくれるのなら、まともな名前がいい。決して変なのはつけないでほしい。
「……………(コクッ)」
「どうしようか……」
目の前の男子は三分ぐらい悩んで、窓の方に目を移した。
「……雪?……雪!!よし、ねぇ?雪でいいかな?」
なんか安直すぎる気がする。でも変な名前を付けられるよりはこっちの方がいい。
「………………それでいい」
「よろしくね、雪!僕の名前は吉井明久だから!」
こうして私とバカな男子、吉井明久との奇妙な生活が始まった。
ここまで見てくださってありがとうございました!
よかったら、次回も見ていってください。
もし、誤字・脱字があれば、教えてくれると幸いです。