お人好しなバカと人を信じることのできない少女【一時凍結状態】   作:如月 刹那

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お久しぶりです。また投稿が遅くて申し訳ないです。前回の投稿から早7ヶ月。時間経つのは早いですね。ちまちま書いてようやく最新話が完成しました。この調子だと完結するのはいつになるのやら。自分でも心配しています。
あと息抜き用に問題児の小説を書きました。あちらはこちらよりも厨二臭く仕上がっておりますので暇があれば、どうぞ見ていってくださるとありがたいです。
では本編へどうぞ。



第十問 明久「観察処分者だからって舐めない方がいいよ。今の僕は誰にも負ける気はないからね!」

 

side 雪

 

私達はミーティングの後に、教室に戻ってきた。そして雄二だけは教卓に立ち、Fクラスの皆に作戦を伝える。

 

「では作戦を発表しようと思う。まずFクラスのお前らは……」

 

「よし、特攻でもなんでもしてやるぞ!」

 

「特攻ならまかせろー!バリバリー!」

 

「誰が補習なんか……補習なんか怖かねぇ!」

 

Fクラスの皆がそれぞれ、声をあげる。どうやら殺る気は充分のようだ。そこで雄二は、皆に静まるように促し、指示をだした—————。

 

「勉強をしてもらう」

 

—————Fクラスに戦慄が走る。

 

「「「「「なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!??」」」」」

 

Fクラス全員(ミーティングメンバー除く)が全力で叫んだ。まあ試召戦争なのに、こんな指示を出されるとは思ってはいなかったのだろう。

 

「坂本ぉ!一体どういうことだぁ!」

 

「戦争なのになんで勉強なんだよ!」

 

「こんなの絶対おかしいよ!」

 

あちこちから、抗議の声が上がる。皆にも、これは納得できないようだ。というか真ん中の人は、戦争だからこそ勉強するべきだと、私は思う。

そして雄二は再び手を叩き、皆を静め、理由を説明していく。

 

「まず作戦としては、このFクラスを半数に分けて、一方は試召戦争。もう一方は、この教室に残って俺の護衛、及び勉強をしてもらう」

 

雄二が真面目に作戦を発表することで皆が静まる。だがまだこの時点では、納得はできてないようだ。

 

「前線のリーダーは康太と秀吉と須川にしてもらう。明久は補充試験から戻り次第、操作精度を上げるように皆に付いてもらう。特に雪には、今後の為に特にな」

 

「では残った方が勉強とは、一体どういうことなんだ?」

 

「ああ。それは今のままじゃ試召戦争を、勝ち抜けるか危うい可能性もあるからな。保険としてお前らには、テストの点数を上げれるように頑張ってもらいたい。なにも全ての点数を上げろとは言わない。自分の得意な科目だけでもいいんだ。相手に対抗できるように頑張ってくれ」

 

ふむふむと頷く人が増えたようだ。雄二は、やっぱりリーダーとかそういうのに向いている節がある。

 

「もし負けそうになったら教室に下がってきてくれ。戦った後で辛いかもしれんが勉強をしてもらう。まあ普通に休憩してもらってもいいぞ。ある程度余裕は持って欲しいからな。もし戦死した場合は補充室で真面目に勉強してくれ」

 

Fクラスの皆は本当に真面目に聞いている。ぶっちゃけなんでここに来たかは分からないぐらいに。これなら普通に島田さんとかよりは頭がいいんじゃないだろうか?

 

「よし。後、俺から言うことはたった1つだ———」

 

雄二は、一拍置き…………。

 

「———絶対に勝つぞ!!!!!!!!!」

 

「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

そして開戦の合図が、学校に鳴り響いた。

 

 

 

 

side 明久

 

僕と姫路さんは現在、補充試験を受けている。姫路さんは物凄い勢いで問題を解いている。流石Aクラス並みの点数を持つ姫路さんと言ったところか。

 

僕も問題を解いている。雪に勉強を教えてもらったので、昔よりは全然解けている方だ。時間ギリギリまで使ってどこまで点数が取れるか試したいところだが、雄二の作戦に従って早く切り上げるとしよう。

 

「先生。お願いします」

 

「はい分かりました。……昔に比べたら大分真面目になりましたね。吉井君」

 

高橋先生がそう言ってくれる。確かに自分で驚くほど真面目にはなっているとは思う。まあ僕はバカだからそれで点数が凄い上がったりするのはないとは思ってるけどね。

 

「大切な人ができましたからね……。では行ってくるよ。姫路さんも頑張って」

 

「はい!吉井君も頑張ってください!」

 

そして僕は教室を出て前線に向かう。

 

 

 

 

「戻ってきたか!明久!」

 

前線では秀吉とムッツリーニと須川君が指揮をとって維持していた。でもそこには雪の姿がなかった。召喚獣の操作を練習するならばここが一番やりやすいであろう。前線とはいえ、秀吉達が援護してくれるはず。

 

「あれ!?雪は!?」

 

「実はのぅ……」

 

「……明久!!」

 

「グフッ!ゆ、雪?」

 

いきなり雪が抱きついてきた。僕としては理性が崩壊する前に離れてもらいたいのだがそうにもいかない。……雪の体が震えてる。

 

「……どうしたの雪?」

 

「それは儂が説明しよう。最初は儂らが援護していたのじゃが隙を突かれて雪に直撃が当たってしまったのじゃ。その時に実際の召喚獣のダメージじゃないにしろ痛みが返って来たそうなのじゃ」

 

それってもしかして僕と同じ召喚獣のフィードバックか!?でもなんで雪に付いているんだ!雪は観察処分者でもないし、かといってあのBBA長が雪を観察処分者にしたりフィードバックを付けるはすがないはず!

 

「その顔は気づいたようじゃの。十中八九お主と同じ召喚獣のフィードバックじゃ。それがなぜか雪の召喚獣に付いておる」

 

なるほど……。それならこんな状態にもなるはずだ。雪は女の子だし、それに僕と違ってフィードバックなんてものは付いてないと思ってたはずだ。これは教室のことも含めてBBA長に報告しないと。

 

「雪は僕の後ろで隠れてて」

 

「……明久?」

 

「フィードバックがあるならもう雪に無理はさせられない。今日学校が終わったら学園長に相談してみるから。もしフィードバックが無くならないなら雄二に相談して試召戦争から外してもらうよう……「……嫌だ!!」……えっ?」

 

「……ずっと……ずっと明久に世話になりっぱなしだから!私なりの恩返しがしたい!だから……!」

 

雪は涙目になりながらそう言ってくる。雪はもしかしたら悩んでいたのかもしれない。僕は思っていないがもしかしたら雪自身は役に立っていないんじゃないかって感じに。僕的には痛みが返ってくる時点で雪にはこれ以上無茶はして欲しくない。けれど……。

 

「分かった。でも絶対に無茶しないって約束して」

 

雪の頭を撫でながら僕は言った。雪に無茶はして欲しくない。だけどそうやって自分を責めながら悩んで欲しくない!雪には笑顔でいて欲しい!

 

「……うん。分かった」

 

「じゃあとりあえず僕の戦い方を見てて。雪の召喚獣にフィードバックが付いているなら召喚獣の操作を、一番上手くなれる可能性を持ってるからね」

 

そしてそうやって説明してるうちに前の方から須川君の声が聞こえてきた。きっとEクラスも本格的に攻めてきたのだろう。

 

「吉井!Eクラスの連中が来たぞ!」

 

「了解。じゃあ雪もそうだけど他の皆も戦いながらでいいから見ててね」

 

そうして僕はEクラスの人達の前に立ちはだかった。雪は僕の後ろで少し震えながら縮こまっている。こんな時に思うことじゃないけど小動物みたいで可愛い。

 

「なんだ!観察処分者の吉井じゃねぇか!」

 

「さっきはよくもやってくれたな!」

 

「野郎ぶっ殺してやらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

と各々から声が上がってくる。どうやら宣戦布告をした時に僕に向かってきた人達みたいだ。

 

「はぁ……自分から向かってきただけじゃないか。長谷川先生!Fクラス吉井明久が今来た人達全員を受けます!」

 

「承認します」

 

長谷川先生の承認の言葉と共に召喚フィールドが展開される。これでいつでも召喚可能だ。

 

「なに!?全員だと!!」

 

「観察処分者のくせに舐めやがって!!」

 

向こうからまたもや色々な声が上がってきた。でも、僕は今ここで負けるわけにはいかないからね。

 

「あんまり観察処分者だからって舐めないほうがいいよ……。今の僕は負ける気はないからね!試獣召喚(サモン)!!」

 

「言ってろ!試獣召喚(サモン)!!」

 

「「「「試獣召喚(サモン)!!」」」」

 

僕の前に自分を模した召喚獣が現れる。僕を小さくデフォルメした姿で、学ランを羽織っており木刀を装備していた。

 

—————前から思ってたけど本当に弱そうだよね!僕の召喚獣!!

 

まあこんな姿でも普通の成人男性より、何十倍の力があるから恐ろしい。僕の場合は物理干渉ができるしね。

 

「さて……」

 

Fクラス  吉井明久

数学   43点

VS

Eクラス  モブ×5

数学   87点

     79点

     75点

     91点

     84点

 

早く切り上げたこともあるけど数学は苦手科目なので特に低い。普通だと勝てる気がしない。けれど僕は相手の召喚獣を観察する。相手の召喚獣は全員、部活の胴着やユニフォームを着ていた。Eクラスは体育会系のクラスだからその影響だろう。まあそれでもFクラスよりは頭がいいんだけど。

 

「死ねぇ!吉井!」

 

相手の1人が突っ込んできた。直線的に真っ直ぐ突っ込んで来たので、軌道が読みやすい。これなら皆に分かりやすいかな?

 

「あまりそうやって突っ込まないほうがいいよ……っと!!」

 

そうやって木刀を相手の首が来るであろうところに突き立てる。相手の召喚獣は、自分のスピードの勢いを殺せないまま突っ込んでしまい首に直撃を受けた。

 

Eクラス モブ

数学   DEAD

 

 

「……えっ?」

 

明らかに動揺している。そりゃそうだろう。自分より低い点数の召喚獣に一撃でやられたのだから。そして他の4人も固まっている。この隙は逃さない。

 

「くらえ!」

 

召喚獣を操作して相手の召喚獣の顔に木刀を投げつける。その木刀は見事に相手の眉間にヒットしてそのまま空中に投げ出される。そして有無を言わせず追撃して、相手の召喚獣の1体に肉薄し、鳩尾に拳を叩き込み、丁度落ちてきた木刀をキャッチして残りの2体を薙ぎ払った。

 

Eクラス  モブ×4

数学   DEAD

     DEAD

     32点

     21点

 

どうやら急所に当てた方の召喚獣は戦死したようだが、薙ぎ払った2体の方は生き残ってしまったようだ。まあ僕の方が点数が低いわけだし、当たり前だとは思うけど。

 

「ちょっ!?どういうことだ!」

 

「不正でもしたのか!」

 

僕への熱い風評被害。僕は相手に、今の一瞬で起こったことを説明するために口を開いた。

 

「召喚獣ってのはね、人間と同じで急所が存在するんだ。首や頭とかね。そこを狙うとある程度点数の差があれどかなりの高ダメージが見込めるんだ。そして召喚獣の動かし方のコツはね……!」

 

残っている召喚獣の一方へ向かわせ一本背負いの要領でもう一方の召喚獣へと投げ飛ばした。双方勢いよくぶつかりそのまま戦死する。

 

Eクラス  モブ×2

数学   DEAD

     DEAD

 

「召喚獣を自分だと思って操作することかな?ゲームを操作する要領よりはこっちのがいいと思うよ」

 

そう僕が言い終えるとどこからともなく鉄人が現れた。

どこから出てきたこの鉄人!?

 

「戦死者は補習!!」

 

「嫌だー!死にたくなーい!」

 

「戦死者は補習室でみっちり勉強だ!覚悟しろ!」

 

「あんなの拷問じゃないか!!」

 

「立派な教育だ!趣味は勉強!尊敬する人物は二宮金次郎という理想的な生徒にしてやる!」

 

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

そうやって僕に挑んできた5人は補習室まで鉄人に運ばれていった。自分で倒しといてあれだけど御愁傷様すぎる。あとそれは洗脳と言うんですよ、鉄人先生。

 

「……明久すごい」

 

「うむ。見事なもんじゃった」

 

「…………これならEクラスにも勝てる」

 

「よし!皆、吉井に続け!」

 

「「「「「了解です!団長!!」」」」」

 

団長ってFFF団のことかな?あれって解散したんじゃなかったんだっけ。まあそのことは後でいいや。今は戦争に集中しよう。

 

「秀吉と雪は僕について来て!今からEクラス代表を討ち取りに行く!ムッツリーニと須川君はFクラスの皆でここを維持して!」

 

「了解なのじゃ」

 

「…………ここは任された」

 

「行ってこい!吉井!」

 

3人は僕の発言了承する。雪は何も言ってないが僕にくっつきながらコクコクと頷いていた。とりあえず雪の調子が戻るまではこのままでいいだろう。役得だしね。

 

「よし!じゃあ行こう!」

 

僕達はEクラスの人達を相手にしながら、相手の代表の待つ教室へと進行を開始した。

 

 

 

 

 

Fクラス 吉井明久 吉井雪 木下秀吉

現代国語 74点  65点  51点

VS

Eクラス  源涼香  近藤昇

現代国語  DEAD  DEAD

 

僕はなんとか無傷で来られたが、流石に雪と秀吉は少しダメージを負ってしまった。雪は今でも痛みに少し反応するようだがなんとか耐えているようだ。

 

「よし!ここだ!」

 

そしてなんとか3人で、Eクラス教室前まで辿り着いた。ここまで雪と秀吉を僕が援護しながら操作技術の向上を目指した。最初は怯えていた雪も僕が後ろから支援することでなんとか慣れてきたようだ。

 

僕はEクラスの教室の扉に手をかけて、秀吉と雪に目で合図をした後に素早く開けた。

 

「Fクラス吉井明久!」

 

「……同じく吉井雪」

 

「木下秀吉!」

 

「「「(……)Eクラス代表及び近衛部隊に化学で挑みます(のじゃ)!!」」」

 

僕らは高らかと宣言する。これが僕たちEクラス戦での最後の仕事だ。それに対して相手の反応は……。

 

「Fクラス!?もうここまで来たって言うの!?」

 

「クソ!早すぎるだろ!」

 

「あれ?吉井くん?」

 

それぞれ思った通りの反応……ん?1人だけ反応が違う。この声は確か……。

 

「あれ?三上さん?」

 

そこにいたのはとある事情から以前からの知り合いである三上美子さんだった。

 

「三上さんってEクラスだったんだ」

 

「うん。本当はDクラスまで行きたかったんだけどすこし凡ミスしちゃってね……」

 

三上さんは落ち込んだ表情をする。どうやら例の彼とクラスが離れ離れになってしまったようだ。彼は、Dクラス並みの成績はあったからね。

 

「まあDクラスは隣だしすぐに会いに行けるでしょ?そんなに落ち込むことではないと思うよ」

 

「そうなんだけどやっぱり一緒のクラスになりたかったなーって」

 

まあそういうものか。好きな人と一緒のクラスになりたいと思うのは当然のことだと思うし。

 

「とりあえずこの戦争を終わらしちゃおうか。試獣召喚(サモン)!!」

 

「そう簡単にやられないわよ!Eクラス代表、中林宏美!試獣召喚(サモン)!!」

 

「「「「(……)試獣召喚(サモン)!!」」」」

 

Fクラス 吉井明久 吉井雪 木下秀吉

化学   66点  8点  59点

VS

Eクラス 中林宏美 飯野涼 三上美子

化学   97点  84点  90点

 

流石Eクラスだ。僕達とは多少とはいえ差がある。これは早めに蹴りをつけないと……って。

 

「雪?」

 

そう。注目するべきなのはそこではない。明らかに、どう考えてもありえない点数を出している者が1人いる。Fクラスならありえなくもない点数だけど本来ならAクラス並みの点数を持つ雪がそんな点数を取るなんて何か理由が……。

 

「…………(プイッ」

 

「雪ぃ!?」

 

雪の方に視線を向けたがこちらを見た後、すぐに逸らされた。どうやら大した理由はないらしい。いやもしかしたら大した理由はあるのかもしれないが、それを話したくはないのだろう。

 

「と、とりあえず雪は下がってて。流石にその点数で攻撃を受けたら洒落にならない」

 

「……頑張って明久」

 

そしてどうやらこちらが話している間は相手は待っていてくれたみたいだ。その行動に感謝しながら相手に向き直る。

 

相手の召喚獣の装備は代表である中林さんと、飯野君はどうやらこれまでも見て来たスポーツ系の防具を着込んだ召喚獣のようだ。武器もそれに合わせてある。三上さんの召喚獣は魔法使いの出で立ちをしており、武器も杖というゲームではよく見る組み合わせの、Eクラスでは珍しい装備をしていた。

 

(秀吉)

 

僕はアイコンタクトで秀吉に目配せをする。これはとある作戦開始の開始を告げる合図だ。

 

(了解なのじゃ)

 

秀吉は飯野君の方に。僕は三上さんの方に向かわせた。代表である中林さんはどうやらこちらに来たようだ。雪は僕の後ろに隠れている。

 

「さて……勝たせてもらうよ!」

 

「そう簡単にやらせないわ!」

 

「私も負けない!」

 

代表である中林さんの前に三上さんの召喚獣が立ち塞がる。中林さんが倒れたら周りの状況に関係なく、Eクラスの負けなので前に出すわけにはいかないのだろう。

 

「よし!行け!」

 

召喚獣を三上さんの召喚獣の方へと突撃させる。ダメージを受けないように杖での打撃を木刀で受け流しながら、ちまちまとダメージを与えていく。だがそう簡単にはいかない。後ろの中林さんが、時々、後方支援をしてくるので中々いいようにはいかない。

 

「中々上手くやらせてくれないね……!」

 

Fクラス   吉井明久

化学      52点

VS

Eクラス 中林宏美  三上美子

化学    97点   73点

 

点数の方を見てみたが、やっぱり後方支援付きの2対1だと部が悪い。少しずつ点数削ることはできるがジリ貧で負けに向かって行くだろう。

 

「ならこれでどうだ!」

 

今度はダメージを覚悟で三上さんの召喚獣を空中に蹴り上げる。そしてその隙に召喚獣を下がらせ、木刀を投げつける。もちろんこのままでは直撃は避けられない。

 

「させない!」

 

中林さんがボールを投げつけ木刀を叩き落とす。それにより三上さんの召喚獣は守られた。秀吉はまだあちらで飯野君の相手をしている。

 

「さあ、もうすぐ決着がつくよ」

 

「あら?武器を自ら捨てるなんて諦めたのかしら?」

 

「確かに僕は武器を捨てた。けど僕以外はどうかな?」

 

そう。あくまで僕の武器投擲は囮。代表の守りである他の人の召喚獣がやられたら、必然的にタイマンになり、操作慣れしている僕に軍配が上がる。つまり今、無防備にされた三上さんの召喚獣を守るしかない。そちらに意識が向くはずだ。つまり、それは———。

 

中林さんの召喚獣の後ろに一つの影が肉薄する。

 

———雪の召喚獣に対して意識が薄れているってことだ。

 

雪に対して下がっててっと僕は言った。そして雪と秀吉にはさっきEクラスに向かう途中にとある話をしておいた。

 

 

 

——召喚獣はさっきも言った通り急所がある。だから雪にはそれを狙って欲しいんだ。

 

——……なんで私なの?

 

——強いて言うならこの中で一番目立たないからかな?僕は観察処分者ってことで色々な人に知られているだろうし、秀吉は言わずもがな人気だからね。

 

——面目無いのぉ……。

 

——秀吉は悪くないよ。とりあえず目立たない以外にも理由はあるんだ。雪は確か点数調整はしてたよね?苦手な科目はある?

 

——……化学なら。

 

——どれくらい低いか分からないけど、それも利用しよう。なるべく僕の方に注目を集めるんだ。それで雪には相手の代表に隙ができたら急所を狙って欲しい。急所なら点数差は殆ど関係ないからね。ただこれには、雪に多少なりとも危険が……。

 

——……やる。

 

——いいの?

 

——……言ったよね?私は明久に恩返しをしたいって。だから私も頑張る。普段なら何も考えない明久がそこまで綿密に作戦を練るってことはそれだけ勝ちたい目的があるんでしょ?

 

——……まあね。ていうか普段考えないってどういうことさ!僕はいつも真面目に考えてるよ!

 

——……ふふっ。そういうことにしといてあげる。

 

——地味に納得できないけど……まあいいや。秀吉にはもし3人以上いた場合の足止めをお願い。こっちには絶対に2人にしておきたいから。

 

——任せておいてくれ!雪がそこまで頑張るんじゃ!儂も全力でサポートするぞい。

 

 

 

雪の召喚獣が鉄扇の仕込み小太刀で後ろから急所を一差ししていた。僕らは刺された中林さんの召喚獣の点数を見る。そこに表示されていたのは———。

 

Fクラス 吉井雪

化学   8点

VS

Eクラス 中林宏美

化学   DEAD

 

———Eクラス代表の召喚獣の戦死を表す点数だった。

 

『Eクラス代表が戦死しました。今回の試召戦争はFクラスの勝利となります』

 

校内にFクラスの勝利を告げる放送が流れる。その瞬間にFクラスの歓喜の声、Eクラスの悲嘆の声が木霊し、校内全体が騒音で響き渡る。

 

これにてFクラスとEクラスの試召戦争は、Fクラスの勝利で幕を閉じることになった。




ゆっくり雑談会はっじまるよー!!

皆さんおはこんばんにちわ。お久しぶりでございます。毎回このような挨拶をしているような気もしますが、毎回どうしても期間が空いてしまいますね。

明久「作者自体は忙しいの中にも暇はあるんだけどやっぱゲームが大好きだからそっちに時間を使っちゃうんだよね。明久です」

雪「……もうすぐ今年も終わり。皆も風邪をひかないように気をつけてね。雪です」

今回も目立って活躍した人がいないのでゲストがいません。ていうか無理矢理にでも出したほうがいいのか……?まあそれはそれとして、いやーあれですね。やっぱソシャゲは時間が取られますね。普通のゲームもやってるから余計にです。

明久「少しは小説を書こうとは思わないの?」

やっぱり気が向かない時に書こうとしても何もいい展開が思いつかないんですよね。気が向くと本当に大量に書けたりする時もあります。今回のEクラス戦の場合はアニメオリジナルでしかなかったのでやっぱりどういう展開にしようかと迷いましたね。結局のところ明久さん無双になってしまいました。

明久「なんか僕がすごく強くなってない?まあ、色々なところで魔改造されてる僕がいるからなんともいえないけどさ」

雪「……作者は行きすぎたインフレはしないようにしてるんだよね?」

そうですね。あくまで常識の範囲内で強くしようと思っています。点数に関しても雪の本気の点数なども予め決めてありますよ。他の方々のも大体は決めてあります。

明久「後、あまり見ないような名前も出たりするけど」

その辺りもちゃんと原作に出てる方々を出しています。最強の力のYahoo先生でWikipediaから持って来てますよ。

雪「……Google先生ではないんだね」

まあそんなことどうだっていいんです。重要なことではないので。とりあえず本編で気になりそうなことは出てないと思いますので解説はここまでにしたいと思います。あとは少し余談でもしましょうか。

明久「何を話す気なのさ?」

いや小説とは全く関係ないことなんですけどね。もうすぐ今年も終わりじゃないですか?

雪「……そうだね」

私のやってるとあるゲームではもうすぐ人理焼却がされようとしているわけですが。

明久「……それだけでもうどのゲームか特定できるような」

まあ私は最終章までクリアしてるのでその最終イベントには参加する気なんですが実際ここにいる方でそこまでやってる人ってどのくらいいるのかなーと。あとそれにちなんでちょっとした番外編を書こうかと。

雪「……安定の感想稼ぎである。ていうか番外編?」

ええ。余裕があれば三作程度を。クリスマス編と正月編とF○O編(1話限りのクロスオーバー)を書こうかなと。それが無理なら無理矢理その三作を合わせた番外編を書こうかと。

明久「三作合わせるとか無理な気がするんだけど……」

合わせるというかはあれです。三作に分けて出すのがめんどくさいのでF○O編とクリスマス+正月を纏めて書いて投稿するだけです。時間軸は無視しますので本編とは全く関係がなくなりますけどね。

雪「……まあ作者の自由にすればいいんじゃないかな?」

ですのでまあ番外編は頑張って書こうと思います。尚まだ一切手をつけておりません。年末か元旦に投稿できるように頑張ります。ではその番外編の(嘘)予告を!

第EXTRA問 次回予告(嘘)

明久が目を覚ますとそこは見知らぬ施設だった!

雪はなぜか変な姿の格好に!

炎の海に包まれる町!明久と雪はそこで何を感じ、何を思うのか!

次回
明久「誰も死なせやしない!傲慢かもしれない!だけど!僕が全てを救ってみせる!」

さらにさらにぃ!豪華な二本立て!

明久の家で突如クリスマスパーティー&正月を祝うことになった!

だが突如乱入する見知らぬ人物たち!

さあ、その正体は一体誰なのか!乞うご期待!

次回2
魔王「クリスマスパーティって楽しいよね!」苦労人「普通の正月させてぇなぁ……」

今回は既に誰が言っているのかを分かるようにしました。

明久「ウワーイッタイナニ宮サンナンダー」

雪「……もう1人は正月にも関わらずレイプ目になりそう」

では……

明久 雪 作者「次回もゆっくりしていってね!!」

誤字脱字があれば、ご報告ください。後、意見などもあればお願いします!!
ちなみに小説の進行状況や私の生存の有無、これまで投稿した作品などを見たければTwitterで@daiya_satoriで検索をかけてください。そちらで小説の諸々をお知らせしております。ただそちらの垢でお知らせしているのは進行状況だけなので何をしているかなどは私の本垢を見てくれれば生存の有無は確認できます。
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