鬼愛の剣刃   作:Seli

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※これは鬼滅の刃のオリ主チート?&ハーレムものです。 
ご都合主義の展開もあり、原作&キャラ崩壊している部分もあります。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。


拾壱話

 

<???Side>

 

 

 私は布団から身体を起こし、窓から外を眺めていた。うん、今日も良い日和だね。小鳥のさえずりも聞こえるし良い天気だ。

 

「おはようございます。体調の方は大丈夫ですか?」

 

「うん、大丈夫だよ。ありがとう。今日はいい天気だね」

 

「そうですね。小鳥も鳴いているようですし、おや?」

 

 私に話しかけて体を支えてくれているのは妻だ。彼女には大変な思いをさせることが多いから、とても感謝している。私の最大の目標にも協力してくれているし、

妻以外にもたくさんの剣士たちが協力してくれている。

 

 

「ちゅ、ちゅん! ちゅ、ちゅ!」

 

 妻は何かを気にしているようで、彼女に尋ねた。それにしても小鳥の鳴き声が近くから聞こえるね・・・

 

「どうしたんだい?」

 

「いえ、それが・・・」

 

「ちゅん! 相変わらずの様だね、鬼狩りの当主さん。あまねさんも元気そうでなによりだ」

 

「どうも。そちらこそお元気そうで良かったです」

 

 この声は・・・ なるほど。私の挨拶の返事に彼を送ってきた訳だね。

 

「これは失礼、縁吉。春樹さんからの返答を伝えに来てくれたのかい?」

 

「そうだよ。相変わらず産屋敷家はご主人の勧誘を諦めないね」

 

「当然だよ。彼は鬼殺隊に変革をもたらしてくれる希望の光なんだ。鬼舞辻無惨を追い詰めた鬼殺隊初代最強の日の呼吸の使い手の親友であり後継者である彼ならね。私の先祖である初代党首とも知り合いで、彼を鬼殺隊に入れることが人間

達の勝利になると、受け継がれてきたからね。しつこくても勧誘するつもりだよ」

 

「残念ながらご主人は正式な後継者ではないよ。後継者は別にいるよ、教える気はないけどね。それにまだ、鬼狩りになるつもりは無いようだよ」

 

「ふむ、まだね。なかなか意地悪なようだ」

 

「おい、ふざけるなよ。ご主人はその正式な後継者達に被害が及ばないようにそうしているんだ。あくまでも間違えるなよ? ご主人を侮辱することだけは絶対に許さない」

 

「怒らせてしまってすまない。ただこちらの事情もあるんだよ。だからこそ、彼には鬼殺隊に来てもらいたいんだ」

 

「鬼を殺すことのみに執着している鬼殺隊に入るのは断るそうだよ、ご主人は。

 彼は、鬼ですらかわいそうな生き物と思い救いたいと常に願い行動しているんだよ。その考えをご主人は変えないはずだよ」

 

「そうだね。そういう剣士達もいる。だけどね、全部が全部そういう訳では無いんだよ。色々な考えを持っている剣士たちがいることも分かってほしいし、私の目標はただ一つ、鬼舞辻無惨を倒すことだ」

 

「ちゅ、ちゅん。そんなことご主人は分かっているよ。分かった上で断ると言っているんだよ」

 

「そんな!? どうしてなのですか!?」

 

「あまね、大丈夫だよ。鬼殺隊の信念が崩れてしまうからかい? 鬼である彼が入ったら」

 

「そこは気にしてないよ。ただ面倒を見なければならない者達がいるから、その責任を放置したくないそうだよ。それに然るべき時がきたら必ず入隊すると言っていた。これが今回の返答だよ、ちゅん!」

 

「そうか! ありがとう」

 

「良かったですね」

 

「まだ伝言があるよ。ご主人が鍛えた三人の女の子が今回鬼殺隊の最終選別を受ける。名は胡蝶カナエ、胡蝶しのぶ、甘露寺蜜璃という名だ。三人が鬼殺隊に入ったらよろしく頼むと言っていたよ。それとこれを渡せって頼まれたんだ。

 これは、ご主人がある人と協力して作った薬だよ。君の体の調子を良くして、病気が少し改善されるはずだよ。以上が今回の伝言だよ。カナエ、しのぶ、蜜璃のことをよろしく頼むよ。それじゃあね」

 

 そういうと、彼の使いであるメジロは飛び立った。隣にいる妻が嬉しそうに私に話しかけてくる。

 

「良かったですね」

 

「ああ、そうだね。もったいないほど彼は優しすぎるね。さて、彼が鍛えた子達が入ってくるみたいだしこれからは忙しくなるね」

 

「ええ、そうですね」

 

 彼の薬を飲むと体の調子がすごくよくなり、私たちは彼に感謝して最終選別を楽しみに待つのだった。

 

 

<耀哉Side out>

 

 

 

 

 

<春樹Side>

 

 俺は、珠世さんの所に伊之助、桑島さんの所に善逸を再び預け、蜜璃・カナエ・しのぶと共に狭霧山に来ていた。伊之助と善逸を預けたのは更に鍛えてもらい知識を付けさす為だ。どこに向かっているのか気になったみたいで、しのぶが尋ねた。

 

「兄さん、一体どこに向かっているんですか?」

 

「ああ、鬼狩りの育手である知り合いのとこだ。名前は鱗滝さんって言う名で水の呼吸の使い手だ。お前たちともう一人姉弟子が今回の最終選別を受けるんだよ。鱗滝さんから最終選別の会場である藤襲山に連れていってくれと頼まれたからな。今そいつを迎えに行っている。お前たちにも紹介してなかっただろう?」

 

「そうなの・・・ また女の子なのね・・・」

 

 しのぶは俺の返答に暗い顔をしていた。うーん、真菰とならすぐ仲良くなれるはずなんだけどな。ってか、しのぶがいつの間にか俺のことを兄さんと呼ぶようになった。呼ばれたときは嬉しすぎて隠れて泣いたしまったな・・・

 カナエの方もだいぶ慣れたみたいで、蜜璃という親友もできたみたいで表情がだいぶ柔らかくなっている。まあ、三人とも鬼狩りの最終選別で緊張しているみたいだが・・・

 一義や蔦子、善逸や伊之助達とも兄弟のように仲良くなってくれているみたいで良かったよ。この子達を助けることができてよかった。生きて欲しい為に修業を厳しくさせすぎてしまったが、みんな付いてきてくれて良かった。

鬼殺隊に入っても、すぐに上の階級に上がって行くだろう。あと、数年したら善逸や伊之助も試験を受けさすつもりだ。

 俺はまだ鬼狩りになるつもりはない。絶対に鬼狩りにならなければならない時があると勘が言っているからな。

 外れた試しは無いので信じてその時を待っている。鬼が鬼狩りになるとかどんな笑い話だよ!って思うけどな。それに俺が入隊することによってまちがいなく問題が発生するからな。その辺りの事を考えてないのか産屋敷一族はやたら鬼殺隊に勧誘

してくるからな。それに鬼殺隊の連中にも俺や珠世さんが何度か襲われたことがあるし忘れたとは言わせんぞ、産屋敷一族め! 鬼狩りより怒った珠世さんやしのぶ達の方が凄く怖いけどな!

 

「あらあら、なんか失礼なこと考えてないかしら?」

 

「兄さん?」

 

「二人とも急にどうしたのー?」

 

「い、いえ。何でもありません」

 

こわっ! どうして俺の考えを読めるのかな!? 「俺の心の癒しは蜜璃ちゃんだけだよ!」

 

「に・い・さ・ん?」

 

「あらあらー」

 

「は、春樹さん!? 急にそんなこと言われると恥ずかしいわ!」

 

ん? もしかしなくても声にでてたみたいですね!

 

「わ、悪い。つい本音が・・・・じゃなくて、もうすぐ着くぞ。あそこに見えるのが鱗滝さんの家なんだが・・・・ぐはっ」

 

 俺は話をごまかすために、見えてきた鱗滝さん家の方を見ていると一人の人影が高速で俺の腹にダイブしてきた。

 

「兄さん!?」

 

「「春樹さん!?」」

 

「もう! 迎えに来るのが遅いよー。お兄ちゃん。待ちくたびれたんだよ?」

 

「ごほっ、ごほ。いきなり飛び込んでくるなよ。ビックリするだろ? それと悪かったな。錆兎や義勇は任務が休みの時に遊びに来たりして会ってたが、お前とは久しぶりだな真菰」

 

 腹に飛び込んできた人物は、しのぶ達の姉弟子にあたる水色が入っているキツネのお面を頭に付けた真菰という名の少女だった。

 その瞬間、背後から凄い威圧感を感じ、俺はどう切り抜けるか頭を抱えるのだった・・・


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