鬼愛の剣刃   作:Seli

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※これは鬼滅の刃のオリ主チート?&ハーレムものです。
ご都合主義の展開もあり、原作崩壊している部分もあります。
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弐話

 

<春樹Side>

 

 

流花との一件から旅を始め、400年近くの時がたった。え、時がたちすぎだって? 色々なことがありすぎてあっという間だったからしょうがないだろう!

400年の間に俺の身に起こったことについて話していきたいと思う。

 

 

 まず俺の身について話そう。俺は流花の言う通り鬼の身体になっていた.端から見たら人間にしか見えないんだけどな!鬼の身体について分かったことは、人間に比べ身体能力が高いということ。あとほぼ不死身ということだ。傷つけられたりしても時間がたてば傷は治ってしまう。

 ただ、デメリットもある。人間を食べたくなるという欲が出る点、日に当たるとすぐに体が溶けて消滅してしまう点、藤の花がある場所には嫌悪感が出て近づけないという点だ。

 

 この三点のデメリットは早急に克服する必要があった。人食べたくなる点に関しては、山で動植物を食べて人間と同じ物を食べ続け俺は人間だという自己暗示をかけ、

サバイバル生活を何十年かするこにより克服することができた。

 

 次に日に当たると体が消滅する点についてだが、こちらは400年かけて4時間だけ日中に行動出来るようになった。日に当たり、体が消滅しきる前に洞窟内に戻るという

ことをひたすら繰り返していたらここまで克服することができた。今でもこの訓練は続けている。決してドМになった訳ではない。生きる為に必要な事なのだ。

 

 藤の花がある場所に行けないという点については、人を食べないようにする自己暗示訓練のおかげで苦手では無くなったのでラッキーだった。

 

 まあ400年の特訓のおかげで弱点をだいぶ克服できたはずだ。日に当たる点についてはまだまだ対策が必要だが・・・

 

 弱点克服と同時に血鬼術の特訓と剣術や体術、格闘術の特訓も人を襲っていた鬼相手に行った。おかげで血鬼術は完ぺきに制御でき、剣術も旅の道中に出会った日の呼吸

というものを扱う剣士に習うことにより修得することができた。体術等は習った呼吸という方法を利用し我流で修得した。おかげで鬼に襲われても負けない強さを手に入れることができた。

 

 その剣士の修業が死ぬほどきつかったから当たり前なんだけどな・・・。鬼じゃなかったら間違いなく死んでたぞ。最初は俺のことを殺そうとしてたし、縁壱許すまじ!あ、縁壱というのはその剣士の名前な。継国縁壱という名前らしい。

 

 縁壱と助けた炭吉くん達はすごく優しかったなー。俺のことを鬼だと分かっても「貴方からはとても優しい匂いがしますし、私たちの命の恩人なので悪い人ではないです!」って言ってくれて

涙が出てきたよ。炭吉くんの奥さんの奈枝ちゃんもいい子だし、炭壱くんも無事生まれて良かったな。やっぱりああいう人達には幸せになってもらわないとな。

 

 それから縁壱の日の呼吸の技を炭吉くんが受け継いでいくと宣言し、縁壱は変なことを言っていたが殴って黙らせた。何だかんだで喜んでいたみたいだ。俺に受け継がせたかったみたいだが断った。俺は鬼だし、炭吉くんのような意思を持った人間が受け継いでいくべきだと

ずっと思っていたからだ。彼なら縁壱達の伝統を守ってくれるだろう。炭吉くんが弟子になった祝いに、首飾りをプレゼントした。血鬼術の刀の刃こぼれして欠けた部分から作ったものだ。

 

 効果はその身に着けた者の一族の安全を守るというもののはずだ。これで竈門家の者が寿命以外で命が尽きることはないはずだ。確証はないが、直感がそう言っている。

奈枝ちゃんは俺があげた首飾りを「ありがとうございます! 春樹様! こちらも受け継いでいきます!」と言ってくれて、嬉し泣きしてしまったのは秘密だ。

 

 炭吉くんのところで何年か過ごし、縁壱達と別れ再び旅を開始した。炭吉くん、奈枝ちゃん、炭壱くんも泣きながら見送ってくれた。ホント人が良すぎるよ君たち。炭吉くんの子孫と会うことがあれば何がなんでも守るとその時誓った。

 

 

 それから更に800年近くの時がたった。鬼の数が昔に比べだいぶ増えてきたみたいだ。俺の所にも目に数字が書いてあった鬼が襲って来たりもしたが全部返りうちにした。縁壱からもらった剣で首を切ると何でか知らないが鬼を殺せるんだよな。

 まあ、血鬼術の刀でも殺せるように特訓したけどな! 襲ってきた鬼を倒しながら旅をしていると、刀を持った人間も襲ってくるようになった。服の背中に滅って文字が入っていた。そんなの着て刀持ってたら物騒だよ?と思いながら返りうちにした。

殺さず相手の刀をへし折ってやってただけどな。途中から柱という人もいたけど同様にして追い返していた。鬼だと分かっていても人間に殺されそうになると涙が出てくるな。炭吉くん達という癒しに会いたい・・・

 

 

 次にめちゃくちゃパワハラしてそうな匂いのする鬼が俺のもとにやってきた。パワハラって言葉に記憶はないが、この鬼を見たとき一目でそう感じたのだ。なぜかは分からないけどな!

 その鬼が「貴様! どうやって私の呪いを解き日の光に当たることができるようになったのだ!? 貴様を喰らえば私は完全な存在になれる! これで私の悲願は達成される!」とか笑いながら言いだした。

パワハラ上司かと思ったら、厨二病だったよ・・・。厨二病という言葉もよく分からんが、此奴は不審者でヤバい奴に違いないので、日の呼吸を使い首を撥ねた。

 

「!? よくも私の首を撥ねたなぁぁぁぁぁぁぁ! 万死に値する!」

 

 うわぁ、首撥ねても死なないのかよ。死なない鬼とか初めてだぞ・・・。血鬼術も使って追い打ちかけてみよう・・・・・やっぱり、死なないか。

 

「貴様ぁぁぁぁぁ! この私の体に二度も傷をつけたなぁぁぁぁぁぁ! 許さぬぞ! この鬼舞辻無惨が貴様を絶対殺してやるからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 とりあえず気持ち悪かったので、体と一緒に遥か彼方に蹴飛ばしておいた。ふう、これで一安心だ。それにしても無惨って言ったかあの鬼? どこかで聞いたことがある気がするが・・・

 思い出せないので気にしても仕方ないな。よし、旅を再開しよう。俺は再び旅を再開した。

 あの一件から数か月がたち、俺はある山の中にいた。何でここにいるかって? 討ちもらした鬼がこの山に逃げ込んだからだ。右目に弐、左目に上弦と書かれた鬼で非常に気持ち悪い奴だった。何でかって? 

 子供のみを襲うということを生き甲斐にしている女型の鬼だったからだ。見た目は美人に見えるのに完全に○○コン、〇〇〇コンじゃねーか・・・。逃げられた理由だがあのクソ鬼が、子供たちを守っていた女性を人質にとったからだ。

「私のことは良いですから子供たちをお願いします!」という彼女の言葉を聞き、子供たちを守るのに徹していたら血鬼術で逃げられてしまった。あの鬼の匂いは覚えたので、子供たちを安全な場所に避難させすぐに追うことが出来た。俺は急いで鬼の匂いのする方に向かっていると鬼と女性の会話が聞こえてくるのだった。

 

<春樹Side out>

 

 

 

 

<珠世side>

 

私は現在上弦の鬼に攫われていた。この鬼に襲われていた町の子供たちを守ろうとして代わりに捕まってしまった。

子供たちに関しては、あの強い男性が守ってくれるはずだろう。彼は鬼狩りの中でも相当な強者と感じた。それに私が大好きだったあの人に似ていた。だから、安心して子供たちのことを任せた。問題はこれからどうするかだ。十二鬼月に私はかなわないだろう。

 どうやら私もようやくあの人やあの子の所へ向かうことができそうですね。私は死を覚悟して鬼に話しかけた。

 

「私を人質にとってどうするつもりですか?」

 

「こんな所で逃れ者の珠世と会うことが出来るとはね。ここに逃げるために必要だっただけで、アンタはここで死んでもらうよ。それでアンタを殺した後にあの男も殺させてもらうよ」

 

「待って! あの人は関係ないでしょう! 奪うなら私の命だけにしなさい!」

 

 マズイ! 絶対に彼だけは死なせないようにしなければならない!

 

 

「ほほう。怪しいねぇ。どうしてあの男を庇うんだい? さっきの一件が初対面だろうに」

 

 私が動揺しているのがバレて、鬼が私に聞いてきた。

 

「それは・・・・・。貴女には関係ないことです」

 

「・・・さてはアンタが喰った旦那にでもそっくりだったとかかね」

 

「・・・!」

 

「おいおい何今更動揺して泣きそうになっているんだい。アンタは間違いなくこちら側だよ。それに良いことを教えてあげるよ。気配が人間でアンタは気づかなったかもしれないが、あの男は鬼だよ。今頃子供たちも喰われているかもしれないねぇ」

 

「そんな・・・!」

 

 私は彼が鬼だと聞いて頭が真っ白になった。子供たちを守っていたのは演技で、私が離れた瞬間食べるつもりだったの?

 あの人に似ている彼が鬼だとは思えなかった。どうしてこんなに世界は残酷なのだろうか・・・

 

 

 

「ははは! いい顔だよ、アンタ! 絶望に染まった泣き顔を見るのが大好物なのさ! アンタはここで死ぬのがお似合いさ!」

 

 みんな、ごめんなさい・・・

 私は心の中で助けれなかった子供達に謝った。

 

 

「じゃあね・・・・!」

 

 

 鬼が手を私の首にかけた。死を受け入れ目を瞑った。

 

 

「おい、その人を返してもらうぞ。無事でよかった」

 

 

 その瞬間、私は暖かい感触に包まれるのだった。

 

 

<珠世Side out>

 




ヒロインの一人が登場しました(*'ω'*)

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