鬼愛の剣刃   作:Seli

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※これは鬼滅の刃のオリ主チート?&ハーレムものです。 
ご都合主義の展開もあり、原作&キャラ崩壊している部分もあります。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。


玖話

<春樹Side>

 

 俺は現在、伊之助と善逸と共に正座している。どうしてこうなったのだろうか? 目の前には般若がいる。そう、カナエ、しのぶ、蜜璃の三人だ。

ニコニコ笑顔なのに三人とも怖いですよ? 伊之助は俺を助けようと?してくれたがダメで、

「「「伊之助くんは黙ってて」」

と三人に言われ完全に意気消沈している。こんな伊之助も珍しいな。善逸は三人から発せられる音が怖いのか、

「ちくしょう。どうして兄貴ばかり・・・。ってか三人から聞こえる音がめちゃくちゃ怖いよ」

と血の涙を流し震えながら正座している。いや、お前まで正座する必要無いからね? 何でか知らないけど怒られてるの俺だけだよ?

 

「あのー、三人とも。可愛い顔が台無しですよ? それと紹介がまだだっただろ?」

 

「むー、春樹さんがまた女の子拾ってきてるし」

 

「蜜璃さん!? 勘違いされるようなこと言わないでもらえますかね!?」

 

「あらあら。随分と仲がよろしいんですね~」

 

「いまのやり取り見てどうしてそうなるの!?」

 

「アンタね! この可愛い子は誰なのよ!?」

 

「しのぶさん、自己紹介させようとしたら正座を強要したんだよね? もう忘れたんですかね!?」

 

 ホント女の子が集まれば姦しいって言われるけど、変な方向にむかっている気がするんですが・・・

 ってかこの年頃の女の子たちは難しいって聞くし、何を考えてるか分かりにくいし、蔦子に教えてもらおう。

 知らないうちに傷つけて、大嫌い!って言われた時には立ち直れねえからな。うん、善逸達に言われても立ち直れないや。その勢いで鬼を滅ぼしてきそうだわ・・・

 

「ご主人、だから言ったのに。全くダメダメだね」

 

「うるせぇ。焼き鳥にするぞ」

 

「ちゅ、ちゅ!?」

 

 いつの間にか俺の頭に乗って呆れていた縁吉を脅すと、怖かったのか善逸の頭に避難した。

 女の子三人衆は、自己紹介し始めていたので様子を伺った。

 すぐに誰とでも仲良くしようとするのは蜜璃の良い点だな。

 

 

「可愛いって照れるなー。貴方たちも可愛いと思うよ! 私は甘露寺蜜璃だよ! 春樹さんが親と知り合いで面倒みてもらっているんだ! 貴方たちの名前を教えてくれるかな?」

 

「私は胡蝶カナエです。こちらは妹のしのぶよ。よろしくね、甘露寺さん」

 

「胡蝶しのぶよ、よろしく」

 

「うん! カナエちゃんに、しのぶちゃんだね! 二人はどうして春樹さんの所に来たの?」

 

「それは・・・」

 

 しのぶが理由を言いづらそうにしているとカナエが代わりに答えた。

 

「両親を鬼に殺されて、私達も殺されかけた所を春樹さんに救われたの」

 

 蜜璃は目に涙を溜めて二人に抱き着いた。

 

「うわぁ~ん! 辛かったね、二人とも! 私もカナエちゃん達のこと助けるから何かあったら何でも相談して!」

 

 カナエとしのぶは驚いて固まっていたが、お礼を言った。

 

「「ありがとう、甘露寺さん。これからよろしくね」」

 

「うん、よろしくね! 私歳が近い同性の友達って少ないから凄く嬉しい!」

 

 どうやら仲良くできそうだな。縁吉、伊之助、善逸はもらい泣きしている。

 

「ちゅ、良かったね。蜜璃、カナエ、しのぶ」

 

「うん、よかっだ~」

 

「ちくしょう、目に染みるぜ」

 

 善逸や伊之助も優しい子達だな。

 

「さて、ほら善逸、伊之助も挨拶するんだ」

 

「俺は嘴平 伊之助だ!」

 

「我妻善逸です」

 

 伊之助は元気によく挨拶し、善逸は恥ずかしいのか照れながら挨拶した。

 

「伊之助と善逸は、まだ10歳になったばかりだ。カナエ達の方がお姉さんになるから仲良くしてやってくれ」

 

「そうなんだよ! 善逸君も伊之助君も可愛い弟なんだよ! だから、カナエちゃんもしのぶちゃんもすぐに仲良くなれるわ!」

 

「え、ええ。そうね」

 

「ふふふ」

 

「みんな~ ご飯できたわよー!」

 

「ご飯!? 急がなくちゃ!」

 

「おっ、飯だ! 行くぞ、紋逸!」

 

「あっ、おい待てよ! 蜜璃さんと伊之助が先に行くといつも食べすぎてほとんどおかずが残ってないんだからな!」」

 

 蔦子から呼ばれると蜜璃、伊之助、善逸は急いで食卓に向かっていき、その勢いにカナエとしのぶは目をぱちくりとさせている。

 

「すごいわね~」

 

「え、ええ」

 

「いい奴ばかりなんだよ。ちなみにあいつ等は俺と並ぶくらいお人好しだぞ。どうだ、やっていけそうか?」

 

「そうですね。いい人ばかりで楽しくやっていけそうです」

 

「そうね、退屈はしなさそうだわ」

 

「しのぶは相変わらず素直じゃないわね~。ちょっと、春樹さん!?」

 

「姉さん! って急になにするの貴方は!?」

 

 俺はカナエとしのぶの手を取り

 

「良いから、急ぐぞ! 蜜璃と伊之助は大食いだから早くいかないと飯が無くなるぞ!」

 

 笑顔で引っ張っていくのだった。

 

 

<春樹Side out>

 

 

<善逸Side>

 

 みなさん、初めまして善逸です。俺たちが屋敷に帰ってきて半年がたちました。兄貴の修業のおかげで何百回も死にかけています。現在休憩中で、一義さんの隣で休憩しています。

 暇なので、屋敷にいる人を紹介していきたいと思います。まずは、俺についてだ。

 名前は我妻善逸で歳は十歳だ。俺は五歳の時に親に捨てられ孤独の身になり、親の借金を押し付けられていた。

 けれど、兄貴が俺を拾ってくれて親の借金を代わりに返済してくれたんだ。その関係で借金関係には気をつけるようにしている。変な女に貢ぎそうになったけど兄貴のおかげで貢かずに済んだので助かった。

 

 兄貴を初めて見た時、俺は耳が良いからすぐに鬼だと分かった。兄貴からは泣きたくなるほど優しい音がしたんだ。この人なら付いていっても大丈夫だと思ったんだ。

 修業を受けるにつれて後悔したけどな。

 兄貴の知り合いの雷の呼吸の育手のじいちゃんに預けられて技の修業することがほとんどなんだけどどっちもめちゃくちゃ厳しいんだ。

 でも、俺のことを見限らず、離れずに面倒をみてくれているから二人とも大好きなんだ。

 俺のダメな部分を知っても受け入れてくれたんだ。ただ修業が厳しすぎるのだけは嫌だけどね。

 

 あと、兄貴は女の子にモテすぎるのだけは絶対に許さねぇけどな! 珠世さん、蜜璃さん、カナエさん、しのぶさんは間違いなく兄貴のことが好きだ。

 だって音聞いたら兄貴と接する時だけ違うんだもん! あんな綺麗な人や可愛い人達に好かれているってのに全然気づかないってどうなの!? くそがっ! ホントうらやましいよ! 見てるこっちからしたらヤキモキするから、言おうかなって思った時があったんだけど、伊之助のバカが「好きならはっきり言えばいいじゃねぇか。おーい、春樹、ぐはっ」って言ったら死なない程度に袋叩きにあっていた。

 それを見た瞬間、絶対に兄貴関係であの人達をいじらないと決めたんだ。だって殺されたくないもん・・・

 とりあえず、兄貴のことはおいておこう。俺の話に戻るけど、雷の呼吸を現在取得中だ。一から六の型までがあるんだけど五の型まで取得ずみだ。俺には才能がなくてじいちゃんの教えでは一の型しかできなかったんだけど、兄貴の地獄の稽古のおかげで一の型以外もできるようになったんだ。

 兄貴は人に適している呼吸法を教えるのが常人離れしているらしい。前にどうしてそんな教えるのが上手いのか聞いてみたら、昔、親友に死ぬほど技術を叩きこまれたって死んだ魚のような眼をしてたから深く追求するのはやめておいた。

 今回帰ってきた理由は、六の型がなかなか修得できないのと、俺と一緒に修業している兄弟子との関係が上手くいってないからじいちゃんが心配して、兄貴の所に帰るように言ったんだと思う。

 まあ、他にも何か理由がありそうな気がするけど、深く詮索するのはやめとこう。絶対痛い目にあう気がする。

 俺の紹介はこの辺で終わろうかと思う。次に俺と同い年の伊之助について紹介しようかと思ったんだけど、

 

「善逸! 休憩は終わりだ! 伊之助と交代しろ!」

 

「分かったよ、兄貴!」

 

 どうやら兄貴に呼ばれたようだ。頑張って死にかけないようにしよう。うん、絶対に。兄貴と打ち合うのすんごく嫌だけど! ホント嫌だけど!

 俺は伊之助と交代して修業を再び開始するのだった。

 

 

<善逸Side out>




 すみません。日曜日に行われる鬼滅の刃のイベントに行く為に、次の更新は先になりますm(__)m

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