やはり俺がウルトラセブンなのはまちがっている。   作:断空我

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アンケートの結果でさらに登場人物が出てきます。

感想、もっと欲しいなぁ。


第十六話:悪魔の決着

 地球防衛軍オーストラリア基地は突如、出現した火山地帯に航空部隊がスクランブル。

編隊が火山地帯へ爆撃することを決定した。

 

 爆撃する理由は火山の中心地に強大な生命体反応を検知したからであり、新たな怪獣出現を危惧したオーストラリア基地の参謀の判断によって新型爆弾で殲滅することになったのである。

 

 出撃した航空部隊が火山地帯へ次々と爆弾を投下していく。

 

 爆破によって火山地帯は形を変えていった。

 

 そして、恐ろしいことが起こる。

 

 爆発によって割れた地面から火柱が噴き出し次々と上空を飛行している戦闘機を焼き尽くす。

 

 怪獣の炎でも多少、耐えることができる設計の航空機が一瞬で溶けて爆発する。

 

 危険を感じた現場の隊長が即座に爆撃の中止を命令するも割れた地面から次々と噴き出した炎が航空機を飲み込んでいく。

 

 数十分も経たずに地球防衛軍オーストラリア基地の航空部隊は全滅した。

 

 全てはゴーデスが復活するためのエネルギーとなる。

 

 火山の中でゆっくりとゴーデスの体が形作られていく。

 

 復活の時間は近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪ノ下がいないと思っていたが、まさか、宇宙船を用意していたとは思わなかったぞ?」

 

「地球の危機と伝えたら中古だけれどとブラックスターのマスターが用意してくれたのよ」

 

 千葉のどこかにある工場。

 

 そこに円盤が置かれていた。

 

「これ、飛ぶんだよな?」

 

「大丈夫よ。マスターから設計図を貰ったから、話によるとペダン星のものを改造したとか」

 

「まぁ、あそこの船なら頑丈だろうな」

 

「ゆきのんが飛ばすの?」

 

「操縦はマスターしているから大丈夫よ」

 

「じゃあ、安心だね!」

 

「(前に雪ノ下が宇宙船でスピード狂みたいなことになっていたのは黙っていよう、俺の安全のためにも)」

 

「安心して、ペガもちゃんとサポートするから」

 

「それなら安心だな」

 

「愚者谷君、何かいったかしら?」

 

「いいえ、気のせいです」

 

 絶対零度の視線を向けられたような気がして首を振る八幡。

 

 誰だって命は惜しいのだ。

 

 準備が終わり、四人は宇宙船へ乗り込む。

 

「それで、目的地はオーストラリアでよいのね?」

 

「あぁ、そこから強大で邪悪な生命の波動を感じる」

 

「ゴーデスが、そこにいるんだよね?」

 

 由比ヶ浜の言葉に八幡は頷く。

 

「一応、確認だが」

 

 八幡は雪ノ下と由比ヶ浜をみる。

 

「これから行く先はとても危険な場所だ。もし、怖いと感じているなら」

 

「ヒッキー!」

 

 話を遮るように由比ヶ浜が八幡の手を握った。

 

「一人だけで行くっていうのはナシ!あたし達だって、戦えるし!」

 

「だが」

 

「それに!」

 

 真剣な表情で由比ヶ浜は八幡の手を握り締める。

 

「この星はあたし達の大事な場所だし!守りたいという気持ちは一緒だよ!」

 

「由比ヶ浜さんの言うとおりよ」

 

 重ねている手の上へ雪ノ下自身の手をのせてくる。

 

「私達は自らの意思と覚悟でここにいるわ。今更、貴方一人を行かせるなんてことはしない……それに」

 

 少し言葉を止めながら雪ノ下は視線をそらす。

 

「大事な友達を放っておくほど、私は冷たくないわ」

 

「ゆきのん!」

 

 嬉しそうに由比ヶ浜が笑みを浮かべた。

 

 彼女達の目に迷いはない。

 

「ペガも!友達の八幡を放っておけないし!」

 

「悪かった、もう言わねぇよ」

 

 八幡が頷き、雪ノ下が操縦席に腰かけて円盤を起動させる。

 

「行くわよ」

 

「エンジン起動!」

 

「あぁ」

 

「レッツゴー!」

 

 千葉の倉庫から一隻の宇宙船が飛び立つ、場所はオーストラリア。

 

 ゴーデスのいる大地。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全滅!?」

 

 地球防衛軍極東基地のウルトラ警備隊の司令室。

 

 梶が信じられないという表情を浮かべる中、古橋隊長は頷いた。

 

「オーストラリア基地の精鋭部隊は一時間前に緊急出動して全滅したという報告を受けている」

 

「何てこった」

 

「でも、一体、どうして?」

 

 驚きを隠せない渋川、東郷は疑問を漏らす。

 

「原因はわからん、だが、オーストラリアの大地で異変が起こっている。各基地は怪獣退治の処理で動けないという事で異例だが、我々、ウルトラ警備隊が出動することが参謀会議で決定した。リサ、現地の映像を」

 

「了解」

 

 リサが司令室の正面スクリーンに映像を表示する。

 

「これは……」

 

「火山地帯か?いや、この地域にそんなものはなかったはずだぞ?」

 

「異常事態はこれか」

 

 ユキの言葉に古橋は頷いた。

 

「現状、この地域は緊急避難勧告が出されている。そして、オーストラリア基地の所有していた新型爆弾のエネルギーによって酷く不安定になっている。この事態をまずは沈静化させることを第一と」

 

「古橋隊長!オーストラリア基地から緊急連絡です!」

 

 司令室に勤務している通信隊員が慌てた様子で報告してくる。

 

 話の内容を聞いた古橋は驚きの表情を浮かべつつも真剣な表情で隊員達へ告げた。

 

「オーストラリアで巨大な怪獣が出現という連絡があった」

 

「すぐに行きましょう!」

 

「待て、話にまだ続きがある。今、その場にウルトラセブンと二体の怪獣が現れ、共に巨大な怪獣と戦っているという報告がきた。リサ、正面スクリーン!」

 

「はい!」

 

 スクリーンには巨大な蛸のような触手を生やした怪獣と対峙するウルトラセブン、グルジオキング、ゼットンが映される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は少し遡る。

 

 中古の宇宙船でオーストラリアの目的地へやって来た比企谷八幡、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣、そしてペガの四人はゴーデスによって犯されている大地をみて、息をのむ。

 

「酷い……」

 

「はわわ、凄いことになっているよぉ」

 

「これがゴーデスに滅ぼされるということなんだよね?」

 

「そうだ……」

 

 八幡はある方向へ視線を向ける。

 

「どうしたの?ヒッキー」

 

「ゴーデスが呼んでいる」

 

「どういうこと?」

 

 怪訝な表情を浮かべる雪ノ下。

 

 ペガは震えながら由比ヶ浜にしがみついていた。

 

「み、ミュー粒子だよ。ゴーデスはミュー粒子を操っているんだ。はわわ、ミュー粒子を操作して、八幡と、八幡の中にいるウルトラセブンを呼んでいる……倒すって」

 

 震える声で告げるペガの言葉に八幡は静かに頷く。

 

「奴が復活する」

 

 オーストラリアの大地が大きく揺れる。

 

 あまりに巨大な振動に立っていられるのがやっとだ。

 

 火山が割れてそこから丸い突起物が姿を見せる。

 

 それが何であるかを理解するのに八幡達は時間を要した。

 

 しばらくして、現れたものが巨大なゴーデスの頭だと八幡達は理解する。

 

 不気味に輝く瞳は八幡達を見ていた。

 

 八幡は胸ポケットからウルトラアイを取り出す。

 

 一瞬、ウルトラアイをみてから深呼吸して、意識を集中させ装着する。

 

 由比ヶ浜はジャイロを取り出してグルジオキングのクリスタルを中心にはめ込んでグリップを左右に引っ張った。

 

 雪ノ下はバトルナイザーを取り出して空へ掲げる。

 

「デュア!」

 

【グルジオキング!】

 

【バトルナイザー!モンスロード】

 

 閃光と共に姿を現すウルトラセブン、グルジオキング、ゼットンの三体。

 

 ゴーデスは地面から無数の触手を出現させる。

 

 グルジオキングが前に出て背中のギガキングキャノンを放とうとするも地面の中からオーブダークが現れた。

 

 オーブダークがカリバーの周りに火の塊を形成して全てを放つ。

 

 グルジオキングの砲撃とオーブダークの技がぶつかって相殺される。

 

 煙の中から姿を現したオーブダークの刃がグルジオキングの体を切った。

 

『このオダブ、邪魔!』

 

 雄叫びを上げながらグルジオキングはオーブダークへ突撃する。

 

「由比ヶ浜さん!セブン、あいつは私と彼女が相手をするわ。貴方はゴーデスを!」

 

 ゼットンの肩にいる雪ノ下の言葉にウルトラセブンは頷いてゴーデスの方へ単身、向かう。

 

 雪ノ下はバトルナイザーを握り締めて、ゼットンへ指示を出す。

 

「ゼットン、テレポートしてオーブダークの背後へ回り込みなさい」

 

「ゼットォォン」

 

 瞬時にテレポートしたゼットン。

 

 背後に現れたことに驚くオーブダーク。

 

 カリバーを振るおうとするがゼットンに刃を掴まれて、そのまま放り投げられてしまう。

 

 刃を奪われたオーブダークを背後からグルジオキングの爪が切り裂く。

 

 既に愛染誠の意識がないのか攻撃を受けても苦悶の声をあげることもない。

 

「貴方みたいな雑魚に構っている暇はないの。すぐに終わらせるわ」

 

『ここで、決着をつける!』

 

 ゼットンの一兆度の火球。

 

 そして、グルジオキングのギガキングキャノンがオーブダークを貫いた。

 

 二つの必殺技を受けたオーブダークはだらんと動きを止めて、そのまま光の粒子となって消滅する。

 

 グルジオキングとゼットンはゴーデスと対峙しているウルトラセブンの方へ向かう。

 

『ゴーデス!今すぐこの星を去れ』

 

『去る?この星を俺が救ってやろうというのに』

 

『救うだって?』

 

 ウルトラセブンとゴーデスはテレパシーで会話をしていた。

 

 ゴーデスの言葉にウルトラセブンは疑問の声を漏らす。

 

『多くの生命を歪め、怪獣へ変えていることが進化だというのか?』

 

『ウルトラセブン、貴様らもそうだったようにこの宇宙は弱肉強食だ。弱きものは潰され、強い者が生き残る。それが摂理であり真実だ。この事実を覆すにはどうすればいいか?すべてが平等になればいい。つまるところ、俺は宇宙の均衡を保とうとしているのだ!』

 

『それは違う。お前が支配者として頂点に君臨しているだけに過ぎない。お前の介入によって命が消滅した星もある』

 

『俺の進化の祝福に耐えられなかったのだ!だが、耐えることができれば、その星は弱肉強食の宿命から解放されるのだ。そのためにさらなる進化が必要なのだ!』

 

『ゴーデス、そんな考えは間違っている。お前の考えはより多くの悲劇を生み出すだけだ!』

 

『黙れ!貴様ら光の巨人は大きな変化をいつも恐れる!そして、俺のような存在を悪だと断罪する!悲劇の運命を変えようとしない、大きな力を持っていながら、何もしないお前達は罪だ!』

 

 ゴーデスが目から怪光線を放つ。

 

 ウルトラセブンは拳で光線を弾き飛ばす。

 

『貴様を取り込んでやる!光を取り込んで俺はさらに進化するのだ!』

 

 怒りの感情を振りまきながら地面から出現した触手がセブンを狙う。

 

 横、斜め、正面から出現する無数の触手を拳や光線で弾き飛ばしながらゴーデスへ接近する。

 

 ゴーデスの顔へパンチを放つ。

 

 ウルトラセブンの拳を受けるもダメージを負った様子のないゴーデス。

 

 近距離で光線を受けて後ろへ下がったところで四方八方からゴーデスの触手が繰り出される。

 

 鞭のように次々と振るわれる攻撃で地面へ膝を突いたウルトラセブン。

 

「セブン!」

 

『ヒッキー!』

 

 そこへ、オーブダークを倒したグルジオキングとゼットンが触手を爪と力任せに引きちぎる。

 

『お前達まとめて、取り込んでくれよう!』

 

 突如、地面に巨大な穴が開かれる。

 

 それがゴーデスの口という事に彼女達は気づく。

 

 ウルトラセブンは一つの案があった。

 

 光線などを受け付けないゴーデス相手に勝つための手段は一つしかない。

 

 だが、それは自身の存在が消失する危険性がある。

 

 自身が消滅するという事は同化している少年の命の危険もあるということ。

 

――行こう。

 

 ウルトラセブンの中にいる八幡の声が言う。

 

 

――俺は約束したんだ。小町のところへ帰るって。奴を倒さないと小町だって危ないんだ。その方法があるなら俺はそれを選ぶ。

 

 ウルトラセブンはしばし、悩む。

 

『ヒッキー!ここは任せて!』

 

 グルジオキングからホロボロスへクリスタルを変えた由比ヶ浜が叫ぶ。

 

『何か考えがあるんでしょ!だったら、あたし達がここで頑張るから行って!』

 

 ホロボロクローでゴーデスの触手を切り裂きながら駆け回る。

 

「ゼットォォォン」

 

 由比ヶ浜を狙うゴーデスの触手をゼットンが力業で引きちぎっていく。

 

 ウルトラセブンとゼットンの肩に乗っている雪ノ下と目が合う。

 

 雪ノ下は小さく頷いた。

 

「ゼットン、由比ヶ浜さんを守るわよ!タコの怪物をこれ以上、進ませない!」

 

「ゼットォォォン!」

 

 体を揺らしながら驚異的な力とテレポート、火球などで次々とゴーデスの体を焼き尽くす。

 

 ウルトラセブンは覚悟を決めて、ゴーデスの体内へ飛び込んだ。

 

 ゴーデスの体内は不気味で、邪悪なエネルギーに満ち溢れていた。

 

 嵐のように吹き荒れるゴーデスのエネルギーにウルトラセブンは翻弄される。

 

『このまま、俺の一部になれ!そうして、貴様のエネルギーを基に俺はさらなる進化を遂げるのだ!』

 

 高笑いするゴーデスの声。

 

 声すらもエネルギーの波となってウルトラセブンの体へダメージを与えていく。

 

 ゴーデスは徐々にウルトラセブンの体を溶かし、自らの糧にしようとする。

 

 苦しむウルトラセブンの額に輝くビームランプの点滅がはじまった。

 

『進化を続けてもお前は一生、ボッチだけどな』

 

 苦しむウルトラセブンと意識を入れ替えるようにして八幡の声がゴーデスの体内で響く。

 

『ボッチはボッチを察することができる。お前は自分だけが進化を続けて、いつも独りぼっちだ。俺のように望んでそうなったわけでもなく、生まれた時から正真正銘のボッチだ』

 

 響く声にゴーデスは戸惑う。

 

 ボッチという意味がわからない。

 

 だというのに、その言葉が酷くゴーデスをイラつかせる。

 

 小さな棘のように刺さって離れず、段々と怒りの感情が強くなっていく。

 

『さっき、お前がウルトラセブンへ語っていたのは表向きの理由だ。だが、真実、本当の理由としてはお前、嫉妬しているんだろう?』

 

『黙れ!』

 

『周囲を見れば、自分以外は仲間がいる。似たようなものがいる。だというのに、お前はどうだ?たった一人だ。どれだけ進化しようと姿を変えようとしてもお前が一人であるという事実はなくならない』

 

『黙れぇえええ!』

 

『お前は大義名分を抱えているようだが、その実態は自己中心的な考えなんだよ。そんなお前がウルトラセブンや光の国の連中を糾弾する権利なんかどこにもない。お前は我儘で暴れている子供に過ぎない』

 

『貴様ぁあああああああああああああああああああ!』

 

 怒りで暴走するゴーデス。

 

 そこが勝機だった。

 

 ウルトラセブンはギリギリまで溜めていた残りのエネルギーを使ってワイドショットを撃つ。

 

 八幡の言葉で不安定になっていたゴーデスのエネルギーはワイドショットによる一撃が導火線となって大爆発を起こす。

 

 外で戦っていたホロボロスとゼットンはゴーデスの触手が動きを止めたことに気付く。

 

「これは……」

 

『ヒッキーがやったんだ!』

 

 直後、ゴーデスの頭部からウルトラセブンが脱出する。

 

 爆発を起こすゴーデスの体から飛び出したウルトラセブンへホロボロスとゼットンが駆け寄っていく。

 

 ゴーデスの体内でかなりのエネルギーを使ったウルトラセブンの額のビームランプが激しく点滅している。

 

『ヒッキー!大丈夫?』

 

『まぁな』

 

「ヒヤヒヤさせないで」

 

 ウルトラセブンは胸の前で両手を構える。

 

 光に包まれてウルトラセブンから比企谷八幡へ姿を戻す。

 

 雪ノ下はバトルナイザーにゼットンを戻し、ホロボロスから由比ヶ浜も八幡のところへ駆け寄る。

 

「ゴーデスはどうなったの?」

 

「消滅した。体内で超新星並の太陽エネルギーを浴びたんだ。細胞は一つ残らず焼き尽くされた」

 

「じゃあ、終わったのね」

 

 雪ノ下の言葉に八幡は頷いた。

 

 由比ヶ浜は大爆発によって更地となった場所を見る。

 

「でも、何か、可愛そうだね」

 

「由比ヶ浜さん?」

 

「自分を進化させ続けた結果がこれって、なんか悲しいなって思って」

 

「進化はいつか訪れるものだ。だが、無理やり進化させることが正しいとは限らない」

 

「比企谷君?」

 

 遠くを見るような表情の比企谷八幡の姿が雪ノ下は一瞬だけ、彼に重なる。

 

 何かを言おうとした雪ノ下だが、遠くから手を振って来るペガの姿が見えてきた。

 

「帰りましょう」

 

 八幡と由比ヶ浜をみて、雪ノ下は手を伸ばす。

 

「戦いは終わった。帰ってゆっくり休みましょう」

 

「そうだな、俺は帰って小町の温かいご飯が食べたい」

 

「ヒッキーのシスコン!」

 

「妹大好き谷君らしいわね」

 

 呆れる由比ヶ浜と小さく笑う雪ノ下。

 

 戦いが終わって彼女達はやってくるペガと一緒に日本へ戻る。

 

 ゴーデスとの戦いは終わった。

 

 

 

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