やはり俺がウルトラセブンなのはまちがっている。   作:断空我

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今回、ある映画をモデルにしています。


そして、八幡達の出番はありません。


なるべくホラーテイストを目指しました。


第十七話:液体人間の恐怖

 その日は激しい雨が降っていた。

 

 ある街中の一角。

 

 停車している一台の車の中で男はしきりに時間を気にしていた。

 

「くそっ、何やっているんだ?」

 

 男は苛立ちながら腕時計の時間を何度も確認している。

 

 コンコンと車の窓がノックされた。

 

 外を見ると警官がこちらを覗き込んでいる。

 

 深呼吸しながら男は窓を開けた。

 

「どうしました?」

 

「いえ、友達を待っているんです、何か問題でも?」

 

「一応、免許証を」

 

 警官に言われて男は懐から用意していた免許証(偽造)を取り出す。

 

 免許証を覗き込んだ警官は照明で男の顔と免許証を交互にみた。

 

「何か騒ぎでも?」

 

 警官は首を振る。

 

 免許証を返却して警官は去っていく。

 

 姿が完全に見えなくなったのを確認して悪態をついた。

 

「あのバカ、どこで何していやがる?」

 

 警官が去って少しして、路地裏からずぶ濡れになりなgら一人の男がアタッシュケースを片手にやってくる。

 

 バックミラーをみて、男は窓から顔を出す。

 

「後ろに乗せて早く来い!」

 

「ごめん、ごめん」

 

「ちゃんと二重底に入れるんだぞ」

 

 雨の中でありながらも小声で指示を出す。

 

「大丈夫だって」

 

 苛立つ男に対して後から来た男は呑気な言葉を返す。

 

「まったく、何て奴」

 

 背後から銃声。

 

 慌てて振り返ると仲間が拳銃を地面に向けて乱射している。

 

「あのバカ!」

 

 音に気付いて警官が戻ってくるかもしれない。

 

 このままでは自分も逮捕される危険がある。

 

 男は車のアクセルを踏んでその場から逃走した。

 

 走り出した車に手をついていた男はふらふらとそのまま車道へ飛び出す。

 

「っ!」

 

 車道へ飛び出した男に気付いたタクシーの運転手が慌ててブレーキを踏むもそのまま車の下敷きになった。

 

「っうぅあぁ」

 

 なんてことしてしまったのだろうと思いながら運転者はドアを開けて外に出る。

 

「大丈夫ですか!」

 

 異変に気付いて懐中電灯を片手に警官がやってくる。

 

 運転手は呆然とした表情に車の先端を指さす。

 

 雨が降り注ぐ中、車の下敷きになったはずの男はそこにおらず、衣服だけが地面にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、坂本!坂本ってば!」

 

 面倒だなぁと思いながらコーヒーの入った缶を机に置きながら坂本剛一はデスクの方へ向かう。

 

 島田デスクは眉間へ皺を寄せながら手招きしていた。

 

「何ですか?」

 

「お前、仮にも上司である俺にする態度かぁ?」

 

「だから、聞いているじゃないですか、何です?」

 

 態度を改める気のない坂本の姿に呆れながら島田は話を切り出す。

 

「この一面、知っているな?」

 

「ん?」

 

 デスクの太い指が示しているのは数日前に発生した不思議な事故と書かれている小さな部分。

 

 雑誌の一ページ端っこの方に書かれているものだ。

 

「車と人が激突したっていうのに遺体がないっていう奴でしたよね?」

 

「そう、それ!お前、これ、書いたよな?」

 

「まぁ、デスクが書け、書けって、うるさかったですからね」

 

「お前ねぇ、まぁいい、この記事のことでどこぞの有名大学の先生が話を聞きたいとかいっているから、お前、行ってこい」

 

「はいぃ?」

 

 ぽかんとする坂本の前でデスクは手書きで書いた住所のメモを渡す。

 

 渋っていた坂本の手に無理やりメモ用紙を握らせて「しっしっ!」と早くいくように促した。

 

 このまま逆らって減俸なんて言われても堪らないので坂本は上着を羽織って目的の大学、城東大学を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、何やってんの?」

 

 城東大学の受付で坂本は意外な人物と遭遇する。

 

「取材よ、取材!」

 

 笑顔を浮かべながらショートカットで笑みを浮かべながら楠木涼が愛用している銀板カメラをみせてきた。

 

「あ、そう」

 

 興味なしという風に受付で来客用のプレートを手に取って中に入る。

 

「ちょっとぉ!そっちは?」

 

 既に首元でプレートを下げていた楠木が坂本を追いかけてくる。

 

「呼び出しだよ。どっかのお偉いさんが俺の書いた特ダネに興味があるんだってぇ」

 

 片手でハンバーガーを食べながら坂本は目的の場所を目指す。

 

 二人がやって来たのは生化学学科。

 

 驚きながら坂本はノックする。

 

 少しして、ドアが開かれて白衣を着た男性が顔を出す。

 

「あれ、政田!?」

 

「久しぶりだなぁ!坂本!」

 

 出迎えたのは坂本の高校時代の知り合いである政田だった。

 

「二人は知り合い?」

 

「高校時代の知り合いですよ!そうか、お前があの記事を書いたのだ」

 

「まぁな、ん?ってことは呼んだのはお前か?」

 

「そうだ、そちらは?」

 

「あ、助手の楠木涼です!」

 

「誰の助手だ!」

 

 横で叫ぶ坂本だが、政田は笑顔で迎え入れる。

 

「それで、三流も良いところ雑誌に書かれていた記事の何が知りたいんだ?」

 

「自分で三流っていうの?」

 

 呟いた楠木を坂本は脇で突く。

 

「確認なんだけど、記事に書かれている内容は事実なんだね?」

 

「当たり前だって、ちゃんと目撃者に話を何度も聞いたから」

 

「本当にぃ?」

 

 睨んで楠木を黙らせる。

 

「そんなことの確認を取りたかったのか?」

 

「大事な確認なんだ」

 

 政田の真剣な表情に坂本は何かを感じ取ったのか続きを促す。

 

「それで、生化学学科の教授が興味を示す内容ってなんだ?」

 

「まだ確証がないんだ……」

 

「確証がないからって沈黙は辛いなぁ、ちゃんと情報を教えてくれないとなぁ」

 

 坂本の言葉に立ち上がった政田は机に置かれているいくつかの資料を応接用の机の上へ広げる。

 

「これって」

 

「あ、これ、見たことある。少し前に現れた円盤のニュース?」

 

「確か……紀伊半島の方に現れてウルトラ警備隊によって撃墜されたって」

 

 政田は頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 警視庁組織犯罪対策第五課の刑事たちは先日、発生した麻薬組織のメンバーである御崎が事故死した件について調べていた。

 

 彼らが重点を置いたのは御崎と同棲していたジャズバーで歌う新井千賀子が御崎の居場所を知っているかもしれないと考え、取り調べを行う。

 

 御崎が大量の麻薬を持っていたことであり、彼女に検査を行うけれど、反応がなかった。

 

 二日間かけて取り調べを行ったが彼女は御崎のやっている犯罪に関与していないことが分かったために釈放される。

 

 しかし、御崎が接触する可能性があることを判断した富永課長は部下の田口と坂田の両刑事に尾行を命じた。

 

 新井千賀子はクラブ「ホムラ」で歌手として活動しており多くのファンがいる。

その中で御崎と繋がりのある者いがいないか二人の刑事は目を光らせていたがそれらしき者はみつけられなかった。

 

 楽屋で休憩していた千賀子はドアがノックされて立ち上がる。

 

 ドアを開けると柔和な笑みを浮かべる坂本剛一と政田がいた。

 

 千賀子は二人を室内へ入れると鞄から万札を数枚取り出して、政田のポケットに押し込む。

 

「私が出せるのはこれだけだから……これ以上はもう面倒、見切れないって伝えてくださる」

 

「えっと」

 

「あのぉ、何か勘違いを」

 

 困惑する政田に坂本が事情を説明しようとしたところでドアが開いて田口と坂田の刑事達が入って来る。

 

 二人は警察手帳を見せて、坂田と政田の身体検査を行う。

 

「これはなんだ?」

 

「えっ、それは」

 

 政田のポケットから出てきた万札と手紙をみて二人の肩を掴む。

 

「一緒にきてもらおうか」

 

 有無を言わせぬ雰囲気の刑事たちに二人はあっというまに警察署に連行されてしまう。

 

 取調室に二人とも座らされて、坂本がため息を吐いた。

 

「お前、何ですぐに説明しないんだよ」

 

「いや、いきなりのことで困惑したんだ」

 

「はぁ、こりゃ、しばらく拘束されるかもなぁ」

 

「え、それは困る!?」

 

「残念ながらそうはならないよ」

 

 通された部屋のドアが開いてスーツ姿の刑事がやって来る。

 

「キミ達は何をやっているんだ?」

 

 呆れた表情でやって来た男を二人は知っていた。

 

「富永!」

 

「先輩!やった、助かった」

 

「まだそうとは限らないぞ?三流雑誌記者と生化学学科の教授がなんであんなところにいたのか教えてもらおうか」

 

 富永は二人へ名刺を見せながら説明を求める。

 

 少し悩みながら坂本は御崎の記事を書いたこと、政田がその記事で消失したというところで気になるところがあり、新井千賀子へ話を聞こうと思っていた所で警察に連行された経緯を伝えた。

 

 話を聞いた富永は苦笑しつつ“今回は”釈放するという旨を伝えて、後日、新井千賀子に話を聞けるタイミングを作るといって、解放される。

 

「悪いが警察もピリピリしているからね、不用意に彼女へ近づかないように次は助けてあげられないかもしれないぞ?」

 

「何だよ?警察はそんなピリピリするようなヤマを抱えているのか」

 

 坂本の問いかけに富永は頷く。

 

「この町に新種の薬物が持ち込まれている。その摘発で俺達はピリピリしているんだよ。そして、キミ達が接触した新井千賀子が重要人物なんだよ。わかったら不用意な接触は控える様に」

 

「じゃあ、富永先輩!話が聞けるタイミングになったら教えてくださいよ!そうすれば、俺達も大人しくしていますから」

 

「おい、坂本」

 

「仕方ない。約束しよう」

 

「うし!じゃあ、政田、行こうぜ」

 

「お、おい」

 

 留まろうとする政田の背中を押しながら坂本は部屋を出る。

 

 ため息を零しながら富永はその背中を見送った。

 

「あ、ようやく出てきた」

 

 警察署の外に出るとハンバーガーの入った袋を持った楠木が出迎える。

 

「涼、お前、待っていたのか?」

 

「これ貸しですからねぇ」

 

 楠木はそういいながら坂本へハンバーガーの入った袋を差し出す。

 

 袋を受け取った坂本はハンバーガーを味わう。

 

「キミは相変わらずハンバーガー中毒か」

 

「まぁね!食べていなかったから手が震えてきたよ」

 

 他愛のない話をしながら三人は場所を変える。

 

「ところで、警察がなんで彼女をマークしているの?」

 

「俺が記事にした行方不明の遺体の男は麻薬組織のメンバーだったらしい。そいつと恋人関係にあったのが新井千賀子さんだったってことだ」

 

「うへぇ、最悪なタイミングなんだ」

 

「うん、そうなんだ。しかし、困ったなぁ」

 

「そんなに疑惑の女性に興味があるのか?」

 

「彼女が知っているかどうかで変わって来るんだよ」

 

「何が?」

 

 戸惑う楠木だが、政田は応えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(疲れた)」

 

 新井千賀子は店を出て自宅のアパートに帰宅しようとしていた。

 

 振り返れば尾行している私服警官。

 

 家のアパートの近くにも警察が張り込んでいるだろう。

 

 

――最悪だ。

 

 

 御崎が何か悪事に手を染めていることは予想がついていた。

 

 しかし、麻薬だったことは衝撃だった。

 

 麻薬組織のメンバーであり、その麻薬を巡っていくつものヤクザや危ない組織が行方不明の御崎を探しているという。

 

 そして、警察だ。

 

 警察も御崎の行方を追っている。

 

 警察と麻薬組織の大バトルに巻き込まれた自分の立ち位置に辟易してしまう。

 

 いつの間にか振ってきた雨が余計に彼女の気持ちを沈ませる。

 

 アパートへ戻ってきた彼女は鍵でドアを開けて中に入った。

 

「待っていたぞ」

 

 部屋の中には先客がいた。

 

 光の加減で素顔がみえないが男は自分へ拳銃を突き付けている。

 

 動けない彼女の腕を引いて寝室のベッドへ押し倒す。

 

 起き上がろうとした彼女へ銃を突きつけながら男は土足で近づいてくる。

 

「御崎はどこだ?」

 

「し、知らない」

 

 拳銃を突き付けられて震えながら彼女は首を振る。

 

 男は笑みを浮かべるとそのまま彼女の頬を殴った。

 

 殴られた彼女はベッドの上に倒れる。

 

「お前に御崎が入れ込んでいるのはわかっているんだよ。あんだけ入れ込んでいる奴が見捨てて逃げるわけがねぇ、必ずお前に接近してくる!いいか、逃げられると思うんじゃねぇぞ?」

 

 拳銃を突き付けながら男は窓へ向かう。

 

「俺がきたことはサツに黙っていろよ?でなければ、てめぇを撃つからな」

 

 脅して男は窓から外に出ていく。

 

 窓が開くとザーザーと雨音がしている。

 

 恐怖のあまり動けない新井千賀子。

 

 すぐに外から発砲音が聞こえてきた。

 

 びくりと体を震わせながら彼女は外をみる。

 

 彼女を脅してきた男の姿はなくなり、衣服だけが濡れた地面に転がっていた。

 

 悲鳴を上げながら彼女は外へ飛び出す。

 

 異変を察知した刑事がやってくるまで彼女はドアの前で座り込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 富永は頭を痛めていた。

 

 新井千賀子を刑事がマークしていたのだが、その包囲網を抜けて麻薬組織の一人が接触してしまう。

 

 どんな情報を吐いたのか坂田刑事が取り調べをしているが新井千賀子はぐったりしている。

 

 問題は接触してきた男の行方がわからないということ。

 

 男はすべての衣服と拳銃を残して消失している。

 

 果たしてどこにいったのか。

 

 新たな謎に頭を痛めていた時、政田と坂本がやってきた。

 

 このタイミングで彼らがやってきたことで余計に苛立ってしまう。

 

「キミ達、もう来るなといったよな!」

 

「ある情報を聞いたんだ。彼女に接触しようとした男が消えたって」

 

「それがなんだ?三流雑誌と教授さんは関係ないだろ?」

 

「関係あるんだよ。確認をするために新井千賀子さんと話をしたいんだ!」

 

 政田の言葉にため息を吐きながら富永は内線を使って坂田刑事に新井千賀子を連れてくるように伝える。

 

 尋問を受けていた新井千賀子は酷く焦燥していた。

 

 政田が寄り添う形でいくつか質問を行う。

 

 質問の内容に富永は怪訝な表情を浮かべた。

 

 御崎はマグロ漁船に乗っていたかどうか、長い期間、外出をしていたかどうか。

 

 事件に関係があるのかどうかわからない内容に富永は困惑するしかない。

 

 しばらくして質問を終えた政田へ富永は視線を向ける。

 

「わかっている。富永先輩が知りたいことについて、これから教えます」

 

 坂本の言葉に政田が頷く。

 

「ついてきてくれ、彼女のように人が消えるところを見た人達がいる」

 

「え?」

 

「何だって?」

 

 驚く彼女と富永を連れて政田と坂本はある病院へやってきた。

 

 病院では体中に包帯を巻いた男が二人、ぐったりしたように寝ている。

 

「彼らは富永刑事と坂田刑事、すまないけれど、キミ達が遭遇したことについて、話してもらえるかな?」

 

「はい」

 

 政田の言葉に男の一人が体を起こそうとする。

 

「あぁ、無理はしなくてよいんだよ」

 

「いえ……今日は気分が良いんで」

 

 起き上がった男はぽつぽつと話を始める。

 

 それは富永と坂田にとって、否、常識的に考えて信じられない話だった。

 

 彼らの乗る漁船は夜中にふらふらと漂っている船を発見する。

 

 予定している航路で他の船と遭遇する予定はない。では、何なのか?

 

 船長の指示で数人の仲間と共に調査の為、船の中へ乗り込んだ彼らだが、船内には誰もいなかった。

 

 探していると人が着ていたと思える服が乱雑している。

 

 薄暗い中でようやく「船長室」へたどり着いたところで、航海日誌を発見した。

 

 航海日誌を船長が書いていたと思える状況で人の姿がまるでない。

 

 不気味さにすぐに帰ろうという二人に対して、仲間の一人が船長室にあった服を着ていた。

 

 楽しんでいる仲間を放置して帰ろうとしたところで悲鳴があがる。

 

 二人が慌てて船長室へ飛び込むとそこには信じられない光景があった。

 

 仲間がドロドロに溶けていく。

 

 体中から液体を垂れ流していく光景に悲鳴を上げながら船内を走り出す。

 

 他の仲間が駆け付けると通路から人の形をした緑色の液体が現れて仲間を次々と飲み込んでいく。

 

 満身創痍になった二人が元の船へ戻ってきたところで漂流船から複数のナニカが彼らを覗いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キミ達は彼らの話を信じているのか?」

 

 病院を後にした三人。

 

 坂田は新井千賀子を家へ送り届けている。

 

 富永と坂本、政田の三人は先ほどの話について議論していた。

 

「それを裏付ける話が一つだけあるんですよ。数か月前に紀伊半島で円盤が地球防衛軍に撃退されたって話がありますよね?」

 

「まさか円盤の影響で船の乗組員がおかしくなったというのかな?」

 

「ありえない話じゃない。防衛軍の報道によると戦ったあたりで強い放射能反応がでていたと」

 

「バカバカしい、放射能を人が浴びてドロドロになったというのか?」

 

「放射能を馬鹿にすることはできないよ!僕達の研究でもそれは確認されているんだ」

 

 議論をする富永と政田だが、富永は納得する様子を見せない。

 

「でも、それならば雨の中で人が消えた理由についても説明がつくんじゃないですか?」

 

「あのね?誰もが雨を浴びているんだ。人間一人をピンポイントに狙えるものかね?」

 

 坂本や政田がどれだけいっても富永は信じない。

 

「とにかく、キミ達の話が本当だという確固たる証拠を持ってきてくれ!それがあれば、我々も本腰を入れるよ!」

 

 富永は捜査会議があるといって去っていった。

 

「どうするよ?」

 

「どうするったって」

 

 問われた政田は困惑した表情を浮かべる。

 

「どうしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 富永達の捜査は行き詰っていた。

 

 御崎の行方はわからず、彼を追っていたと思われる男の行方もわからない。

 

 偶然にも監視カメラに男が映っており、身元が判明。

 

 身元を調べていくうちに拳銃を入手した先がわかり、部下を連れて売人の家へ突撃するも売人は心臓を拳銃で撃たれて息絶えていた。

 

 完全に手詰まり。

 

 富永の上司も捜査を白紙に戻してやり直してみてはという始末。

 

 捜査の切り口は意外なところから持ち込まれた。

 

 悩んでいた富永のところへやってきたのは政田と新井千賀子、そして坂本と楠木の四人。

 

 

 政田と坂本は漂流していた例の船“第二竜神丸”が発見されたことを伝える。

 

 第二竜神丸はかなりの放射能を含んでおり、航海日誌などの情報からおそらく六人は体に異変をきたして怪物になっている可能性があることを話す。

 

 彼らの話を冷たくあしらおうとした富永だったが新井千賀子から彼女の通う店のスタッフの中に麻薬組織同士を繋ぐパイプ役になっているという情報を得て、彼女が歌でお店に出ている時を狙って一斉摘発をすることにした。

 

「うわぁ、大捕り物の予感!」

 

「そんな日に限って雨だしなぁ」

 

 雨具を着ながらカメラを構える楠木の傍でうんざりしながら坂本は店の周囲を包囲している警官隊の姿を見ている。

 

 彼らは気づかない。

 

 店の傍の川から浮き上がるように店へ向かおうとしている水の塊があったことに。

 

 富永が店内で部下へ指示して外に出ていく麻薬組織のメンバーが次々と逮捕されていく。

 

 しかし、メンバーの一人が発砲したことで島崎が異変に気付いた。

 

 島崎はメンバーのトップ内田を連れて店の裏口へ向かう。

 

 外には多くの警官達が待機している。

 

 島崎は舌打ちしながら控室のドアを開けた。

 

 控室には暇をしている女性が一人、寛いでいる。

 

「あら、どうしたの?」

 

 寛いでいる女性の足を退かして島崎は窓を開ける。

 

 窓の向こうは雨が降っていた。

 

 雨水が入ってきたことで女性は顔をしかめながら入口の方へ向かう。

 

 外を見た島崎は警官の姿がないことに笑みを浮かべた。

 

「よし、ここから」

 

 振り返った島崎は内田と女性の顔を見て不思議な表情を浮かべる。

 

 二人とも信じられないものをみたという表情で窓をみていた。

 

「うわっ!?」

 

 窓から這うようにやってきた液体を見て、島崎はバランスを崩す。

 

 ぶら下がっている衣装を巻き込みながら倒れた島崎は拳銃で液体へ発砲する。

 

 弾丸を受けても液体の速度は止まらず、やがて人の形をして島崎を覆い隠す。

 

 液体に包まれた島崎の体はあっという間に溶けだした。

 

 やがて、人の形をした液体は次の獲物へ狙いを定める。

 

「きゃああああああああああああ!」

 

 島崎が襲われている間に逃げ出した内田。

 

 女性は腰が抜けて座り込んでしまっていた。

 

 抵抗する暇もないまま、液体に女性は飲み込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どんどん逮捕されていくねぇ?」

 

「富永先輩もほくほく顔だろうな」

 

「やぁ!」

 

 雨の中、傘をさして慌てた様子の政田がやってきた。

 

「あれ、研究室だったんじゃ?」

 

「千賀子さんから電話があったんだ!現れたらしい!」

 

「何だって!?」

 

 慌てて走り出す政田と坂本。

 

 少し遅れて楠木も追いかけていく。

 

 店内は捕り物のほとんどが終わり、店長と警官隊の誘導で普通に来客していた者達が帰っていく。

 

 入れ替わる形で入ってきた三人へ富永が出迎える。

 

「ありがとう、キミ達のおかげで摘発はほとんど完了だ。後はボスらしき人物を捕まえれば」

 

「富永!大変だ!千賀子さんが危ない!」

 

「何だって?」

 

 驚きの声を漏らす富永。

 

 その時、店内のホールへ慌てた様子の田口刑事がやってくる。

 

「大変です!坂田さんが!」

 

 逃げたメンバーがいないか探していた坂田と田口の両刑事は更衣室の傍を流れている液体を発見。

 

 生き物のように動く液体へ拳銃を発砲すると相手は人の形をとった。

 

 坂田が拳銃を鈍器として殴りかかろうとするも液体に包まれた途端、体がドロドロに溶けだしていく。

 

 その光景を見た田口は腰を抜かしそうになりながら慌てて救援を求めに来た。

 

 田口からの話を聞いた政田達は坂田刑事たちのいる場所へやってくる。

 

 坂田刑事の服が濡れた状態で散らかっており、彼の姿はどこにもない。

 

「触らないで!放射能反応が出ている!」

 

 触ろうとした坂本へ政田が制する。

 

「きゃっ!」

 

 楠木が悲鳴を漏らす。

 

 更衣室のドアが開いてふらふらと新井千賀子が出てくる。

 

「千賀子さん!」

 

 政田が慌てて倒れそうになる彼女を抱きかかえた。

 

「あそこ!」

 

 楠木が叫び指さす。

 

 坂本達がみると人の形をした液体が川の方へ逃げていく。

 

「撃て!」

 

 富永の指示で警官達が発砲するも液体は川に逃げ込んだ。

 

 翌日、全てのニュースが“液体人間”の存在について報道している。

 

 坂本の属している雑誌も“液体人間”のことが話題にあがっていた。

 

 そして、政田の城東大学の研究施設に大量のマスコミが集まっている。

 

 誰もが液体人間について情報を求めていた。

 

 警察上層部、政田、そして液体人間を目撃した坂本と楠木の二人も放射能の実験を見ている。

 

 放射能を浴びたカエルが液体になり、そのまま実験用のカエルを取り込んだ。

 

「何てことだ……」

 

「このように放射能を浴びて液体になっても生物としての精神が残るんです」

 

 息をのむ警察上層部に政田が説明する。

 

 その話を聞いて、坂本はある仮説が浮かんだ。

 

「なぁ、政田、新井千賀子さんの周りで起こった不思議な出来事って」

 

 警察上層部が帰った後、坂本は自らの仮説を政田へ話す。

 

「彼女の周りで不思議なことが起こっている原因、それは最初に液体人間へ取り込まれた御崎の意識が影響を与えているんじゃないか?キミの話では液体人間は元々の意識が残っているという、その意識があるから彼らは東京へやってきたという。もしかしたら取り込まれた側の意識も」

 

「そうなんだ。僕もそのことを考えていた。富永の話では御崎は執着というレベルで彼女にのめり込んでいた。液体人間になった後も彼女を思って、現れていたと」

 

「これで彼女の周りで起こる不可解な出来事の謎が判明したわけだ」

 

 政田は頷いた。

 

「後は液体人間をどうするかってことだが」

 

 話し込んでいると政田の研究室に富永がやってくる。

 

「やぁ、警察上層部も液体人間についての対策に本腰を入れることとなった。防衛軍も参加してくれる」

 

「それは心強い!」

 

「富永、地下室で発見された主犯の男だがね。彼はおそらく生きている」

 

「何だって?」

 

 液体人間の目撃の後、店の地下室で濡れた男の衣服がみつかった。

 

 その男こそが組織のトップのものであると判断される。

 

 トップが液体人間の犠牲になったことで事件の幕引きとなることに悔しがっていた富永は驚く。

 

「男の濡れた衣服を調べたが放射能反応はない。頭の良い奴だよ」

 

「奴を捕まえないと麻薬組織を潰せたとは言えないんだ」

 

「え、じゃあ、その男を追いかけるの?」

 

「いいや、まずは目先の問題、液体人間の対処だ。その対策会議が開かれる。政田、そして、キミ達も参加してくれ」

 

「え、俺達も!?」

 

 驚く坂本。

 

「当然だ、液体人間の存在を真っ先に信じた者達だしね」

 

「やったぁ~」

 

「何でお前が喜ぶんだよ」

 

 楠木の横で坂本は呆れながらも少しばかり興味が出てきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 対策会議では警察上層部、地球防衛軍の参謀、そしてウルトラ警備隊の古橋隊長が参加している。

 

 政田が代表として液体人間の構造についての仮説を話す。

 

「対策としては?」

 

「思いつく限りは炎で焼き尽くすことが最善かと」

 

「しかし、どうして、東京へ現れたのだ?」

 

「そのことですが」

 

 坂本が立ち上がる。

 

「最初、宇宙人の放射能を浴びて液体人間となった者達の出身は全員が東京、おそらく液体人間となった後も帰郷本能のようなものが残っていて、第二竜神丸を使って東京へ戻ってきたのだと考えられます」

 

「体が人でなくなっても故郷へ、か」

 

 古橋の言葉が酷く重たいもののように坂本は感じられた。

 

 液体人間殲滅作戦はウルトラ警備隊と警察の機動部隊が協力して行うことになる。

 

 幸いにも液体人間は町の一角にしか姿を現しておらず、川の流れなどの関係から移動したとは考えられないことからガソリンを川に流して炎で退路を断ちながらじわじわと炎で焼き殺すという計画になった。

 

「でも、悲しいよねぇ」

 

「何が?」

 

 楠木の言葉に坂本は尋ねる。

 

「液体人間のことよ。元は人間なのに人を襲うから怪物と判断されて殺されるって、可哀想」

 

「まぁ、人間に戻るための方法を探ろうにもあっちは俺達を襲う。何もしなければ人間が全滅だ……正体がわからないものを恐れるっていうのは人間の本質なのかもなぁ」

 

「あれ?政田さんは」

 

 楠木は政田の姿がないことに気付く。

 

「お前、気付かなかったのか?」

 

「え?」

 

「アイツなら新井千賀子さんのところだよ」

 

「……どうして?」

 

「はぁ」

 

 政田と新井千賀子は事件を通して恋愛関係を築き始めていた。

 

 液体人間の存在を人類が認知した日、彼女は液体人間に襲われて更衣室へ逃げ込み、政田へ助けを求めていたのだった。

 

 首をかしげる楠木の姿に坂本はため息しか出ない。

 

「お前、そんなんで大丈夫かねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

液体人間殲滅作戦当日。

 

 ウルトラ警備隊のリサとユキ隊員の二人は高性能火薬放射器ストラグル7000を装着して警官隊と共に下水道の中へ入っていく。

 

「こちら梶、ルートAの封鎖完了」

 

「こちら東郷!ルートBの封鎖を完了しました!」

 

「えぇ、こちら渋川!ルートCの封鎖完了、隊長、全てのルートの封鎖を完了しました」

 

 水路の入口は梶と東郷、渋川がそれぞれガソリンで流した炎で退路を塞ぐことで準備完了をVCで報告する。

 

 仮設テントでは警察上層部とウルトラ警備隊隊長の古橋隊長が待機している。

 

「準備完了しました!」

 

 警官の一人が敬礼をして準備完了を告げた。

 

「了解!では……」

 

「現時刻をもって液体人間殲滅作戦を開始する!」

 

 古橋の合図とともに仮設テントから通信が発信される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻。

 

 

 頭に包帯を巻いた政田と共に坂本と富永、そして楠木の四人は水路の近くを歩いていた。

 

 数時間前、新井千賀子とデートをするつもりだったのだが、麻薬組織の内田によって拉致されてしまう。

 

 必死に追跡したのだが途中で事故にあい彼女を見失ってしまう。

 

「このあたりで見失ったんだ」

 

「でも、政田さん、勇敢~。一人で麻薬組織のトップを追いかけるなんて」

 

「大学の教授が無茶するんじゃない。すぐに我々へ通報すべきだったんだよ」

 

「まぁまぁ……って、そろそろ殲滅作戦開始の時刻だな」

 

「……あれは?」

 

 楠木が下水路から流れてくる白いシャツを指さす。

 

 シャツには新井千賀子のイニシャルが記されていた。

 

「まさか、この中か!」

 

「まずいぞ、殲滅作戦の開始時刻だ!」

 

 富永が腕時計の時刻を見て慌てた声を上げる。

 

「あ、おい!」

 

 話をしている間に政田が下水路の中に入ってしまう。

 

「え、政田さん!?」

 

「アイツ!」

 

「先輩はすぐに対策本部へ!俺がアイツを追いかけますから!」

 

「あ、私も」

 

「バカ!お前はここにいろ!」

 

 富永は頷いた。

 

「仕方ない。すぐに応援を連れて戻る!無茶をするんじゃないぞ!」

 

「大丈夫ですって」

 

 坂本はサムズアップしながら政田を追いかけて下水路の中へ向かう。

 

 濡れているシャツを握り締めて楠木は下水路の中に飛び込んだ坂本の姿をみるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ、ひっ」

 

 新井千賀子は恐怖で体が竦んで動けない。

 

 呼吸が口から洩れているが酷く乱れていた。

 

 内田に拉致された彼女は衣服を脱がされて下水路の中を歩かされる。

 

 拳銃を突き付けられて先頭を歩かされた彼女を内田は口説きながら、拉致した理由を話す。

 

 彼女を前から狙っていたこと、御崎には勿体ない等。

 

 恐怖と水で体温が奪われながら壁の中に隠されていた麻薬を取り出して、逃走しようというタイミングで液体人間が現れる。

 

 マンホールから脱出しようとしたが包囲網の準備を始めていた警官の姿を見て予定を変更。

 

 別の出口を見つけようというところで上から液体人間が降りかかって内田は溶けた。

 

 御崎の意思を宿している液体人間がふらふらと新井千賀子へ接近してくる。

 

 次は自分が狙われる。

 

 ドロドロと溶かされる内田や男達の姿が過ぎっていく。

 

 そして、次は自分という事で脳裏に政田の顔が浮かぶ。

 

「千賀子さん!」

 

 政田の声に千賀子は朦朧としていた意識が戻っていく。

 

 暗闇に慣れていた目が頭に包帯を巻いた政田の姿がみえた。

 

「政田さん!」

 

 近付こうとした政田を阻むように液体人間が阻む。

 

 政田を標的にして近づこうとする液体人間。

 

「このやろう!」

 

 坂本が追いかけている道中で拾った鉄パイプを振り下ろす。

 

 鉄パイプは液体人間の中に沈んで抜けなくなる。

 

「くそっ!」

 

 液体が鉄パイプを伝って坂本へ接近したので慌てて離れた。

 

 鉄パイプから離れて人の形をした液体人間が三人を狙おうとする。

 

 政田は新井千賀子を抱き寄せて守ろうとした。

 

 その時、下水通路の中で一斉に光が灯る。

 

「離れて!!」

 

 坂本は咄嗟に政田と新井を庇うようにして隅へ移動した。

 

 直後、火炎が液体人間を包み込む。

 

 ストラグル7000を装備したリサ隊員が液体人間に火炎をぶつけていた。

 

 火炎を受けた液体人間は逃げる様に下がっていく。

 

「キミ達!大丈夫か!」

 

 座り込んでいる三人へ防護服に身を包んだ富永が駆け寄って来る。

 

「本部に直談判してきた!キミ達の救援をね!」

 

「助かりました!」

 

「要救助者を保護!後退してください!」

 

 続けてやって来たウルトラ警備隊の梶と機動隊員らの誘導を受けて政田達は光が差し込んでくる方へ向かう。

 

 外に出たところで待機していた警官達から坂本、政田、新井は毛布を掛けられる。

 

 警官と一緒に楠木が笑顔で出迎えた。

 

 坂本は隣にいる政田に喜びの声をかけようとして止まる。

 

 目の前で政田と新井が嬉しそうに抱き合っていた。

 

 富永は責任者として席を外している。

 

 野次馬のようにカメラを構えようとしていた楠木の手を止めてその場を離れていく。

 

「酷く疲れた」

 

 隣でまだカメラを構えようとしている楠木を止めながら無事に生還できたことを坂本はようやく実感する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、警察の記者発表によって液体人間が撃退されたことが報道される。

 

 多くの人達が自分達の脅威になる怪物が倒されたということで安堵しただろう。

 

 だが、実際に液体人間と遭遇した者達は思う。

 

 

――あれで本当に終わったのだろうか?

 

 

 液体人間が宇宙人の円盤が撃墜された時に起こった放射能が原因で生まれた。

 

 ならば、もし似たようなことが起こった時、第二、第三の液体人間が出現するのではないだろうか?

 

 この事件はその未来を予期させる警鐘だったのではないか。

 

 その一言を書き残して坂本は記事をデスクへ送信した。

 

 




知っている人は知っていると思いますが、この映画は美女と液体人間です。

出ているキャストが素晴らしいんですよねぇ、見ていない人はオススメします。

アンケートに協力ありがとうございます。

結果、ウルトラQのシリーズからあの二人がでてきました。好きなんですよねぇ。

新キャラの彼らですが、またどこかで登場させようとは思います。

次回はオレガイル編の話。林間学校を予定しています。

ルミルミ登場予定ですよ?

平成シリーズからウルトラマンが出るとしたら、どういうのが好み?

  • ウルトラマンティガ
  • ウルトラマンゼロ
  • ウルトラマンネクサス
  • ウルトラマンジード
  • 平成シリーズよりも、ウルトラ兄弟をだせ

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