やはり俺がウルトラセブンなのはまちがっている。   作:断空我

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本当は土曜日に更新予定だったのですが、色々なことがあり、遅れました。

次回の更新は時間がかかるかもしれません。

アンケートは今のところ、やはりというべきか、ウルトラマンティガに投票が入っていますね。

その次にジード、次の話の投稿までの結果で決めます。




第二十二話:オーブの輝き

「一方的だな」

 

「当然です。ゼルガノイドには最高傑作のパーツが取り付けられているのですから」

 

 ジャグラーの言葉にサロメ星人の少女が伝える。

 

「そして、貴方達もここで消えてもらいます」

 

 三人を包囲するように現れる人型兵器。

 

「ふっ、面白い」

 

 ジャグラーは不敵に笑いながらその体が黒いモヤに包まれる。

 

 モヤを切り裂いて、魔人態と呼ばれる姿になると蛇心剣で赤黒い斬撃を放った。

 

 斬撃によって人型兵器のすべてが破壊される。

 

「さぁ、終わりだ」

 

 表情を変えないサロメ星人の少女へ刃を突き付けるジャグラー。

 

「ちょ、ちょっと、待ってよ!」

 

「なんだ?」

 

 刃を振り上げたところで優美子に止められて振り返る。

 

「何をするつもりだし!?」

 

「あ?邪魔者は斬る、当然のことだろう」

 

「その前に、あーし、聞きたいことがあるから!」

 

 優美子はこれから殺されるというのに平然としている少女へ問いかけた。

 

「アンタ、何でこんなことしたの」

 

「何で、とは?」

 

 問われた意味が理解できないのか尋ね返す。

 

「こんな偽物のロボットをたくさん作って、あんな訳の分からない奴の下でなんでアンタはいるのかって、聞いているの。アイツに利用されているって、わかっているでしょ?」

 

 優美子の見た目はギャルそのものだが、他人を思いやれる優しい人物。

 

 そんな彼女からみて、サロメ星人の少女が何を考えているのかわからないのだ。

 

「そうですね、利用されていることはわかっています」

 

「だったら」

 

「だとしても、私は果たさなければならないことがあります」

 

「何をしようというの?」

 

「……姉の悲願の達成です」

 

「姉?」

 

 ガイが尋ね返す。

 

「私の姉は、回収した兵器を用いて、大量のニセウルトラマンを作成しました。そして、宇宙を支配しようとして失敗した」

 

 今でも鮮明に思い出せる。

 

 姉が計画の途中で死亡したという事。

 

 サロメ星の上層部自身が、これ以上の計画続行を放棄したという話を聞いた時、彼女は激怒した。

 

 姉の死が無駄ではないか。

 

 その時に悪魔が囁いた。

 

「だから、私は」

 

「バッカじゃないの!」

 

 冷たい目で優美子が少女へ叫んだ。

 

 大きな声に少女が目を見開く。

 

「姉の計画の為に自らを犠牲にしたってこと?本当にバッカじゃない。自分の意思はどこにいったのよ!意思がないものなんて、無意味じゃない!」

 

「そんなことは……」

 

「じゃあ、アンタは姉の計画とやらが完遂したらどうするつもりよ?征服した星をどうするとか、そういうことは考えているわけ?」

 

「え、あ」

 

 優美子に言われて続けて言葉が出てこない少女。

 

「あっきれた!姉の為っていうので、するのが素敵だと思っているわけ?そんなこと考える前に自分のやりたいことくらいしっかり考えてからにしなさいよ!」

 

 驚いて座り込んでしまう少女。

 

 優美子は腰に手を当ててフンスと息を吐く。

 

「すっげぇ、女だな」

 

「……あぁ」

 

 言葉だけで少女を圧倒した優美子に驚くジャグラーとガイ。

 

 直後、基地が大きく揺れる。

 

 映像の一つが表示されてゼルガノイドⅡが基地の壁を壊していくところだった。

 

 離れたところでグルジオキングがニセウルトラ兄弟と戦っている。

 

「行ってこい」

 

 映像を見ていたガイへジャグラーが言う。

 

「ジャグラー」

 

「勘違いするなよ。お前を倒すのはこの俺だ」

 

 入口からぞろぞろと現れる人型兵器の前に立つジャグラー。

 

 ガイは振り返り、オーブリングを取り出す。

 

「ウルトラマンさん!」

 

【ウルトラマン!】

 

「ティガさん!」

 

【ウルトラマンティガ!】

 

「光の力、お借りします!」

 

【ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!】

 

 眩い光と共に現れるウルトラマンオーブは基地を破壊しようとしていたゼルガノイドⅡの前に現れる。

 

『邪魔だ!』

 

 ゼルガノイドⅡが振るおうとした拳を受け流すオーブ。

 

 高速移動でゼルガノイドⅡを翻弄しながらスペリオン光輪を放つ。

 

 回転する光輪をウルトラディフェンダーで弾き飛ばす。

 

 弾き飛ばされた光輪を移動して掴んで投げ飛ばす。

 

『ちぃ!』

 

 ゼルガノイドⅡは背中の触覚からバリアーを展開して光輪を防いだ。

 

【ウルトラマンオーブ!バーンマイト!】

 

 炎を纏いながら繰り出した拳がゼルガノイドⅡの顔を打ちぬいた。

 

 続けて繰り出される炎の拳に押され始める。

 

『舐めるなよぉおぉ』

 

 苛立ちの声を放ちながらゼルガノイドⅡはオーブの繰り出す攻撃を躱して基地の中へ手を突っ込む。

 

「あ、きゃっ!」

 

「ちっ」

 

 上から落ちてくる瓦礫をジャグラーが蛇心剣で切り裂いた。

 

「あ」

 

「駄目!」

 

 ゼルガノイドⅡの手が少女を捕まえる。

 

 優美子が助けようと手を伸ばすが、届かない。

 

 捕えられた少女をオーブの眼前へみせるゼルガノイドⅡ。

 

 人質を取られて動けないオーブの周りに新たなニセウルトラマン達が現れる。

 

 ニセウルトラマン達の光線を受けて地面へ倒れるオーブ。

 

 ゼルガノイドⅡが圧倒されているグルジオキングとウルトラマンオーブの姿を見て笑う。

 

 楽しそうに笑っていたゼルガノイドⅡの顔に光線が直撃する。

 

 とても小さな威力の光線。

 

 しかし、ゼルガノイドⅡにとっては不愉快だったらしく、視線を向ける。

 

 瓦礫の近くで光線銃を構えている優美子の姿があった。

 

「ふざけんな!この卑怯者!」

 

 怒りに顔を染めながら光線銃を撃つ優美子。

 

 その姿を見て苛立ちを感じたのか、ゼルガノイドⅡが足を振り上げる。

 

 足が優美子を踏みつぶそうとした時。

 

【グルジオレギーナ!】

 

 女性の悲鳴のような金切り声をあげて、現れたグルジオレギーナがゼルガノイドⅡを突き飛ばす。

 

 その際に手から零れ落ちた少女をキャッチした。

 

 呆然と見上げる少女とグルジオレギーナの目が合う。

 

 グルジオレギーナはゆっくりと少女を優美子の傍へ下ろす。

 

 優美子は光線銃を投げ捨てて、少女を抱きしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『優美子、お願い』

 

 

 抱きしめあっている優美子と少女の姿を見て、グルジオキングの進化形態ともいえるグルジオレギーナは起き上がったゼルガノイドⅡと対峙する。

 

 ゼルガノイドは雄叫びをあげてソルジェント光線を放つ。

 

 グルジオレギーナは正面から光線を受け止めて突き進む。

 

 距離が縮まったところで肩と胸部に搭載されている【エルガトリオキャノン】を放つ。

 

 攻撃を受けて吹き飛ぶゼルガノイドⅡ。

 

 続けて攻撃を仕掛けようとしたところで、背後から光線に直撃する。

 

『なんで』

 

 背後から現れたのはウルトラマンダイナを模した巨人。

 

 人造ウルトラマン、テラノイドが光線を撃った状態で立っている。

 

『どうだ!俺は進化したのだ!エボリュウ細胞、スフィアの力によって、こうして模造品をいくらでも生み出せる!』

 

 ゼルガノイドの体からテラノイドが生み出された。

 

『そんな……』

 

 さらに現れるニセウルトラマン達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てこずっているようだな」

 

 苦戦しているオーブの前に現れるジャグラー魔人態。

 

 巨大化している彼の一撃によって破壊されるニセウルトラセブン。

 

『ジャグラー……』

 

『この調子でいくと、全て破壊するぞ?俺の手柄になるなぁ、お前はそこで寝ていろ』

 

『バカをいうな。こんなところで立ち止まっている暇はない』

 

――銀河の光が我を呼ぶ!

 

 眩い輝きと共に立ち上がると同時にオーブ・オリジンへその姿を変えて、聖剣 オーブカリバーを構える。

 

『オーブスプリームカリバー!』

 

 虹色の輝きを放つ必殺光線がニセウルトラセブン達を貫いた。

 

 蛇心剣を構えるジャグラーとオーブカリバーを構えるオーブ・オリジン。

 

 彼らを包囲するニセウルトラマン達と戦う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニセウルトラマン達とテラノイド、そして、ゼルガノイドⅡの猛攻にグルジオレギーナは圧倒される。

 

 反撃で光弾を撃つも、それ以上の光線や技が返ってきて、グルジオレギーナの体を傷つける。

 

 蓄積されていくダメージに由比ヶ浜の意識も朦朧としていく。

 

 

――もし、自分がウルトラマンだったら。

 

 

 ふと、頭をよぎったのは過去に何度か自身が思ったこと。

 

 救えない命、救えなかった命。

 

 届きそうで届かなった手。

 

 何度、涙を零しただろう。

 

 何度、諦めそうになっただろう。

 

 何度、全てを放り出して逃げたくなっただろう。

 

 由比ヶ浜はそれでも足掻いて、頑張って、そして、今がある。

 

「――んな」

 

 朦朧としていた由比ヶ浜の耳が何かを捉える。

 

 小さくて聞き取りにくかったが、なぜかそれが由比ヶ浜の意識を奪わせることを許さない。

 

「あ――め――」

 

 体が痛い。

 

 酷く眠たい。

 

 そんな状態だというのに、倒れることをこの声が許さなかった。

 

 閉じかけていた目を開ける。

 

 瓦礫の中で少女を抱きしめながら由比ヶ浜へ叫ぶ優美子の、親友の姿がそこにあった。

 

 彼女の姿を見た途端、朦朧としていた意識が覚醒する。

 

 それと同時に強い輝きを放ちながら彼女の前にオーブリングNEOが現れた。

 

 咄嗟にリングを掴んで中央のボタンを押す。

 

『スペリオン光線!』

 

 叫びと共にグルジオレギーナの腕から光線が発射される。

 

 スペリオン光線を受けて数体のニセウルトラマン達が破壊された。

 

 グルジオレギーナを包囲しようとするニセウルトラマンとテラノイドだが。

 

【ストビュームダイナマイト!】

 

 近付こうとしたところでグルジオレギーナが炎に包まれて、大爆発を起こす。

 

 その爆発によって半数以上のニセウルトラマン達が吹き飛ぶ。

 

『なんだ、何だっていうんだ!?』

 

 炎の中から現れるグルジオレギーナの姿に後ろへ下がるゼルガノイドⅡ.

 

『ここで、全ての因縁に決着をつける!』

 

 叫ぶ由比ヶ浜はジャイロにオーブリングNEOをセットした。

 

【オリジウム光線】

 

 グルジオレギーナの両腕に集まるエネルギー。

 

 その後ろからオーブ・オリジンの姿が投影されている。

 

『また、負けるというのか!?この俺が!』

 

『また、じゃない、これで終わり!』

 

 叫びと共に放たれる必殺の光線。

 

 抵抗しようと光線を飲み込もうとするゼルガノイドⅡ。

 

 しかし、あまりの威力と光の奔流に飲み込まれた。

 

 巨大な爆発が起こる。

 

 爆炎の中からゆっくりグルジオレギーナが姿を現した。

 

「やった!」

 

 グルジオレギーナの姿を見て優美子はガッツポーズする。

 

 彼女の傍にオーブとジャグラーがやってきた。

 

 光と共に優美子たちのところへガイ、由比ヶ浜、ジャグラーがやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、あーし」

 

 ガバッと体を起こすとファーストフードの店内だった。

 

「優美子、急に寝ちゃうんだからびっくりしちゃったよ」

 

「え?あれ?」

 

 驚いて周りを見たり、自分の服をみてみるが汚れている様子もない。

 

 ぺたぺたと服を触る。

 

「夢ぇ?」

 

 ぽかんとする優美子。

 

「どうしたの?」

 

「え、うーん、何でもない」

 

「ね、ね、この後、服でも見に行かない?」

 

「いーよ!」

 

 笑顔で話してくる由比ヶ浜へ優美子は頷く。

 

 立ち上がってトレーを返却して二人は店を出る。

 

 そんな二人の姿をガイとサロメ星人の少女が遠くからみていた。

 

「本当に良かったのか?あのまま記憶を残しておくことも」

 

「この星の文明や技術レベルはまだ低いです。不用意に進んだ文明の技術をみせることは悪影響を及ぼす可能性もあります」

 

「確かに必要かもしれない、だが、お前自身はどうなんだ?」

 

「私、自身?」

 

「短い期間とはいえ、あの子のこと、気になっていたみたいだが?」

 

 ガイに言われて少女は由比ヶ浜と楽しそうに話している優美子をみた。

 

「別に、大丈夫です。それに、私はこれから罰を受ける者ですから」

 

「そうか、じゃあ、行くか」

 

「はい」

 

 ガイに頷いてから少女は優美子をみた。

 

「ありがとう」

 

 小さく呟いて胸元のペンダントを握り締める。

 

 サロメ星人の少女はウルトラマンオーブと共に光へ包まれて空へ去っていく。

 

「行くか」

 

 去っていくオーブの光を見ながらジャグラーは人ごみの中へ消えた。

 

平成シリーズからウルトラマンが出るとしたら、どういうのが好み?

  • ウルトラマンティガ
  • ウルトラマンゼロ
  • ウルトラマンネクサス
  • ウルトラマンジード
  • 平成シリーズよりも、ウルトラ兄弟をだせ
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