英雄よ、生まれ給ふ事勿れ   作:おーり

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お久しぶりです。筆が乗らねぇなぁ・・・(開幕逃亡用意(笹喰ってる場合じゃねぇAA)

漫画版過去編、賢者様の若かりし頃の親友が職場で嵌められて恋人を寝取られて魔人に変貌しちゃう話いわゆるエクストラって奴の最新話に於いて、ハルバードの姿があったのを確認してしまいました
うん。やっぱり原作はキチンと読むべきだったよね。作者が捜索力不足なだけで、原作書籍とかでもきっと描写が何処かにあったのでしょうね

まあこの世界線では練度不足で撤退してるから大丈夫やろ(メソラシ


設問:サブタイと内容との齟齬について証明せよ(30点配当)


遊んだらキチンと片付けましょう

「こんなの、どうすれば良いと云うのだ……ッ!」

 

 

 ブルースフィア帝国宰相、*1ヘイドン=フォン=アヴァランチは懊悩する。

 帝国領民の暴動に反乱、そこから雪崩れ込む様に発展していった皇帝ヘラルドからの創神教へ対する宣戦布告。

 そして、敗北――。

 

 組みし易い、と目論んだダームへの侵攻が、一方的な蹂躙で以て戦線を収束『されて』しまったのだ。

 報告に上がるのは帝国兵の被害ばかり。

 皇帝が購入し配備した新武装(ハルバード)を、披露する暇も無く彼らは敗北を喫してしまっていた。

 

 ヘイドンが懊悩したのは、その結果についてのみではない。

 彼が充てられてしまった、今の立場こそがその意図を物語っていた。

 

 

「……皇帝閣下『代理殿』、采配を願います。我々では、如何ともしがたいのでして」

 

「わかっておる! わかっておるわゼスト! クソ、なんでこんなことに……ッ」

 

 

 代理と、銘打たれたモノの、その立場は帝国の最上位に値する。

 誰もに崇められ、羨まれられて、支配を振り翳せる立場へ座したと云うのに、彼の言は非情に力ない。

 

 それもこれも、ヘラルド皇帝が戦線に於いて崩御した為だ。

 皇帝と云う立場に居ながらにして、侵攻の最前線に赴いて命を散らした為だ。

 その命を守ることを出来ずに、帝都との交信役として後方配備された斥候部隊が、ヘラルドの死を届けてしまったが為だ。

 

 他にも齎された戦線からの報告は、決して帝都にて控えていた貴族らには受け入れ難いモノであったが為に。

 ヘイドンは『皇帝代理』という立場に、収められてしまった。

 

 彼の苦悩は、ここから始まるのである。

 

 

 

  ■

 

 

 

 当初の予定では――、

 

 

「(――シュトローム様が魔物を増やし、侵攻作戦で手薄になった帝都を蹂躙する。確か、そんな話だったな)」

 

 

 帝国貴族、並びにブルースフィア帝国の采配に於いて、犠牲となった尊厳や命は非常に膨大だ。

 ゼストやその部下らもその類に漏れることはないが、オリバー=シュトロームの帝国へ対するヘイトはそれらを併せた熱量よりも遥かに重く感じる時がある。

 だからこそ、彼ら帝国軍斥候部隊はシュトロームの作戦に乗り、『人間を辞める』覚悟まで決めていたのだ。

 

 だが――、

 

 

「(魔物たちが蔓延る暇も無く戦線は崩壊、ヘラルド皇帝は『巻き込まれて』焼死した、と部下たちから報告があった。シュトローム様とは連絡が付かない様であるし……)」

 

 

 斥候部隊の役割は情報収集。

 帝国軍部ではそう教えられてきたからこそ、彼らは己の職務を忠実に熟す。

 

 魔人へ変じることも無かった技量(レベル)では、地獄のようであった戦線から生き延びることしかできなかった。

 そう報告も入っているし、何より、報告してくれたフィンは『炎の竜巻』の『余波』に晒されたことで、今も生死の境を彷徨っている。

 

 戦線から生き延びたのは彼だけだ。

 無論、他の斥候部隊の面々は基本として後方配備(とされていたので)、主流部隊員らには不備は無い。

 しかし、

 

 

「(『逃げる』ことを専門に鍛えていたからこそ生き延びた、そう見る者も居るだろうな。どちらにせよ、)」

 

「ゼスト……、本当に、皇帝陛下は崩御為されたのか……? 貴様の、間違いというわけではないのか……?」

 

「(我らの面子は丸潰れだ)確かと、報告が入っております。皇帝陛下は、兵士らを鼓舞するために戦列を率いて侵攻を開始していた、と」

 

 

 居合わせている貴族らが苦悶の声を上げた。

 それが悲しみに暮れた感情からではない、ということが、ありありと透けて見えた。

 

 そもそもが、帝国皇帝という立場の者が、宣戦布告を示したからといって最前線に赴くことが不適切だった。

 憤りを示す、正義があると吠える、兵を鼓舞する。

 どのように理由が在れど、『大国の主』が政務を放り投げて戦いの最前線へ向かうことは、国民にとっての不義としかならない。

 

 戦線に於いてもそうだ。

 戦事を示すためにこそ、軍部と云う命令系統が既にあるのだ。

 幾ら最上命令権を持つとはいえ、掻き回されたのでは堪った物でもない。

 

 前時代の、小国・小領の主であったならば、それこそが『働き』に値するのであろうが。

 『国主の首』で勝敗を決されてしまう事態に於いては、自ら首を差し出されるだけであって、遺された国民らの生存権は決して穏やかには済みはしない。

 

 

「(元より、偽情報で翻弄して帝国軍から抜ける気ではあったがな。まさかあそこまで『考え無し』とは思っても見なかった。王駒(キング)が陣地を動き回るなど、『指し手』泣かせも良い所だ)」

 

 

 そして、負けたからといって、謝って済む問題でもない。

 それが重要になってくるのだ。

 

 

「私見ですが、敗戦国へ各国よりの対応は非情に厳しいモノとなってくるでしょうな。宣戦布告を掲げたのは他でもない帝国、皇帝が崩御したからといって『はいそうですか』とは済ませて貰えないかと思えます」

 

 

 最も問題視されるであろうことは、賠償金の支払いだ。

 貴族は溜め込んだ財を吐き出さざるを得なくなるであろうし、平民から搾取しようにも接収が追い付かなくなっていたことは先の事態でも自覚済みだ。

 そもそもがそうした無理を押し通そうとしたのが宣戦布告に繋がったのだが、そのような事情を諸国が汲んでくれるとは思えない。

 

 生き恥を晒した彼らだからこそ、『後始末』を『どうにかしてもらえる』段階などとうに過ぎているのだと把握できてしまっていた。

 

 

「……実は影武者であった、という可能性も無いか……? 貴様の部下が、皇帝から密命を帯びて逃している、とか……?」

 

 

 だからこそ、ヘイドンは見苦しく足掻く。

 誰もがその『立場』に収まりたくが無い故に押し付けられたからこそ、『どうにか』と差し出すべき『責任者』を他人へ求めるのだ。

 

 だが、ゼストは無情に切って捨てた。

 

 

「ないでしょうな。そのような余裕があったのならば、そもそも戦線も維持できております」

 

 

 そもそも斥候部隊は戦争から脱け出す『つもり』が満々であったのだ。

 誰より嫌っているヘラルドを守る気など部下にあるわけが無いし、負けの見えている国家に従う予定も無かった。

 

 其処までは明け透けにするわけもないが、別の情報を挙げてゼストは断言する。

 縋るような目を向けていたヘイドンであったが、その様相が変わらないことを見てがくりと項垂れた。

 漸く、現実を受け入れてしまったのかも知れない。

 

 

「……それで? これからどう致します。生き残った帝国貴族の方々は、それを議論するために此処に集まったのかと存じますが」

 

 

 誰もが目を伏せて、『責任者を探す』という望みを絶たれたことを受け入れがたく思っているであろう貴族らの中で、ゼストだけが常と変わらぬ態度で問いかけた。

 

 本来ならば、平民である彼がそのような発言をしたこと、並びに議会に居残っていることは咎められるはずであった。

 だが『どうしようもない非常事態』に陥って、その『常』と同じように対処しようとする者は出張ることも無かった。

 

 誰もが、何も手段を思いつかなかった為だ。

 状況を打破しようとする思想が、育まれなかった所為だ。

 

 そもそもこの貴族らの集会は、皇帝が健在であった頃から議会と云う名ばかりで。

 基本として皇帝の一括的な発想を持ち上げて、どのように達成させるかのみを論議する『悪巧み』の形式にしかなっていなかった。

 

 平時からそんな思考と思想でしか生きてこなかった者たちが、緊急事態を想定して対策を練られるわけもない。

 出来ていれば、こんな事態にも陥っていないのだから。

 

 

 蜥蜴の尻尾の様に切り捨てるつもりであった帝国に、改めて問いかけたのはゼスト並びに斥候部隊の立ち位置を再認識させるためだ。

 

 既に仕えるべき主はシュトロームへと鞍替えを済ませてあるが、元の主(帝国)は完全に滅亡したわけではない。

 此処から『どのように』復讐を積み上げてゆくのかまでは、彼らに一任されたわけでもない。

 

 だが、結局のところ彼らは『道具』という立ち位置から、自覚の無いままに外れることが選択できなかった。

 

 自分たちを『使う』者に『信用』が欲しい。

 そしてそれを正当化することに、かつて殉職した仲間の尊厳、そして平民である自分たちの命を蔑ろにした帝国貴族に対するコンプレックスを秤へ賭けた。

 その結果が、未だ泥船(帝国)に乗ったまま使われている、という選択だ。

 

 内部から帝国を腐らせる作戦の一環として未だ身を潜ませている、とも伺えるのであろうが。

 どちらにせよ、シュトロームが唆した『魔人化』の施術を未だ受けていない彼らは、帝国へ対抗できる実力を得ていないと思考している。

 故に『使われる』のだと、潰れた面目を保つためだという理由を滲ませる意味合いを含めて、帝国貴族へ『道具』であることを示したのである。

 

 

「……っ、対外費用を徴収する。貴族からだ」

 

「っ、宰相閣下それでは示しがつきません! 貴族の生活を犠牲にしろと云うのですか!?」

 

「国が亡びるかどうかの瀬戸際だぞ!? 生活だの示しだの、国が亡びては元も子もないわ!」

 

 

 国としての『何』を守るのかというのが、実のところは重要なのだが。

 

 集団としての生活しか知らなかった彼らは、帝国が滅んだ後に『何もできない』ということだけは自覚できている。

 だからこそ、身銭を切る必要に迫られているのだと、ヘイドンは吠える。

 

 それに、これまでに仮にも国政を担ってきた彼だから、財産を蓄えている者がどのような行動に出るのかを推測が出来ていた。

 

 

「事態は一刻を争う! 斥候部隊はこれより接収部隊として各貴族らの財源を徴収できることを許可する! 皇帝代理特権に則って命ずる! 急げ!」

 

「承ります」

 

「……っ!」

 

 

 居合わせていた貴族らが息を呑む。

 責任を取らせるための代理席が、一転して自分たちの首を獲りに来たのだから。

 

 そうして命じたのも、財産を持つモノらが国外逃亡を果たす可能性をヘイドンが読んでいたためだ。

 逃げても、かつてと同じような貴族らしい生活を維持できる保証も無いが、恐らくは彼らに其処まで想定する頭も無い。

 逃げ続けて、蓄えていたはずの財を無駄に使い散らすことになるであろう、と想定した。

 そうされるくらいならば帝国の為に財産を吐き出させよう、というのがヘイドンの命である。

 

 しかし権限を与えられながらも、ゼストは一抹の不安を抱いていた。

 

 

「(……帝国周辺に集められるはずだった魔物たちは、どうしたのだ……? あの強大な魔法を配したのがご本人だとも思えない、そもそもどういう事態が戦線で起こったと云うのだ……?)」

 

 

 疑問は抱くが、大手を振って帝国貴族を(イジ)める機会を得られたばかりである。

 幾許かの部下らのストレス解消にでもなれば良いと、出来る上司であるゼストは浮いた疑問に蓋をした。

 

 

 

  ■

 

 

 

 元より、俺にはこの世界をどうこうと変えるつもりもなかった。

 

 『実験』に勤しむのはもうライフワークのようなモノで、それで新しい発見とかが出来れば万々歳という程度。

 生活基盤を変えようとか、文化水準を上げようとか。

 そんな思惑は別段抱いても居なかった。

 

 以前にも回顧した通り、俺の目的は『命を欠けない失敗学』。

 誰を犠牲にしようとか、何かを削ろうとか、そういう思惑を働かせることはしないし、したくない。

 其処に繋がるであろう発展の裏にあるパラダイムの更新も出来ることならば回避したい懸念でしかないので、やはり嘴を挟むことには躊躇が生まれる。

 

 というか、警戒に関しては二言三言アレな想定を宛てたアールスハイドも、内情としては別段何を悪いとも思っても無いからなぁ。

 改善点も、*2民度もそう悪くも無いのだから、前世日本と比較しても全然及第点だ。

 住み易いのだから、それだけでも充分で過分。

 

 単純に、間違っている部分を間違ったままでは、いつか必ず間違いのしっぺ返しは来るよね、ということだけは学んでおいてもらいたい。

 マーフィーの法則だったか?

 失敗する余地があるならいつかは失敗する、とかだったはず。うろ覚えだけど。

 

 

 そんなわけで、俺が王国へ配した僅かな種は、生かすも殺すも王国次第だ。

 

 長距離超高空移動魔法も。

 原因と結果を過程を備えて思考する科学的考察も。

 自分たちの選択に対して『誰が』『どのような』思考を捉えるのか、という論理的な因果推定も。

 

 今回は急場凌ぎを求められたから応えたけれど、元より俺は『魔法の鏡』である気も無い。

 いずれ追い立てられるだろうけど、その全部を受け止める気も無いのだから、適量で孵すくらいしか小手先を介さない。

 

 

 というか、けっこう適当に返したモノも多かったから、どっか間違ってる部分もあるだろーが。

 元々完璧超人で居る気も無かったし、そこらへんツッコまれるのは良いんだけどね。

 

 というか、ツッコむよな?

 それくらいは成長するよな?

 成長してくれるよな?

 

 『そうなるよう』に、勉強に対する『興味』を失わないように、した。

 詰め込み過ぎない、答え過ぎない。

 想像力を観察から働かせられるような思考を下地に備えさせられるように、僅かな疑問も見逃させないような口先三寸でちょいちょい弄ってきた。

 

 教育って奴は、基本として『好きこそモノの上手慣れ』が実情だ。

 アレが楽しい、だから学びたい。

 そういう『興味』を湧かせるように仕向ければ、放っておいても『学んで』くれる。

 

 だから、それくらいは成ってくれよー?

 このひとスゲーっ、で思考止めるんじゃねーぞー?

 

 まあ正論言われても聴きたくない人間が居るのは普通だから、其処を擽るように若干の球磨川先輩ムーヴもやったのだけどもさ。

 あの人のキャラって、転校生としちゃ実に『敵役』だよね。

 今回、講師だったけど。

 

 

 妹姫様?

 アレは……付いて来れる方が可笑しいわ。

 若干無理かと思って、せっつかれもしたし疲れもあったから圧縮授業にしたけども。

 妹姫様、優秀過ぎない……? アレがアールスハイド王国王族の本領発揮か……。

 

 

「おーい、オブシディアス先生ー、先生も手伝ってくれよー」

 

「手伝えったってねぇ。このくらいの魔物でどうのと云わなくとも」

 

「いや、暢気すぎるだろ……っ!」

 

 

 のんびりと呼ぶのは、先ほどまで大量に湧いた魔物らを剣で斬ってたシン・ウォルフォードくん。

 ダームからの帰り道に、魔物の群れにエンカウントしたので働ける若者に役を担ったのだが、王子様には不満のようである。

 

 ダームでも火器実験やらかしたわけだから、身を慎む意を込めて表立つことを、つらつら思考と共に控えたわけだったのだが?

 そもそも飛んで帰れば良かったのに、誰もがアレはちょっと……と辟易されてしまったのだから、そりゃあ俺だって自重する。

 その帰りは国境なのだし、国の配備が及ばない地域なのだし、魔物とのエンカウントだって普通じゃないか。

 

 

「それを間引くのがハンターの役割だ。どの国でも、その点を踏まえているからこそハンターの活動を重視している。ダーム周辺では帝国の進軍があったからそれを凌駕したのだろうが、この数は流石に多すぎる……っ! 魔物が増えているとは聞いていたが、それでも異常だぞ……っ!」

 

「お、おう、そうだよな。だから、魔法は無しだぜ!」

 

 

 ……? なんでウォルフォードくんは後ろめたそうにどもったん……?

 いやまあ、『魔物を増やす』攻撃魔法に関しては禁制中だから、誰も前線に出ようとはしていなかった、のは理屈では判るけど。

 

 というか、それを踏まえずとも。

 連れ立つ面子は賢者様と魔法学院講師と魔法学院生と、と攻撃は出来ずとも索敵に役立てそうなのが出張って来てるんだし。

 俺が働くのは王国への脱出路を確保することで充分だったのでは。

 

 とりあえず、理屈をどうのこうのと言いはしても、だ。

 

 

「緊急事態に関しちゃ優先すべきは身を守る事でしょうよ。魔法攻撃に関して思うところ有れども、流石に命賭けてまで制限掛けようとかは命じはしないでしょうし」

 

「うむ、其処までは言わぬよ。元より、『国内での』魔法使用に関する制限であったのだしな」

 

「ディセウム……、アンタそれで良いのかい……」

 

 

 導師様が王様へ疲れた顔を見せる。

 法の隙間を通るような真似を、他でもない王族が口にしちゃぁねぇ?

 

 ところで、いっこ気になったことがあるのだけども。

 

 

「訊いても良いですかね、ウォルフォードくんの制服なんですが。魔物の魔法を霧散させてましたけど、魔法学院で配られる制服って、そんなに規格外なモノでしたっけ?」

 

「………………メリダ殿?」

 

「………………私が施したんじゃないよ、シンの手製さね」

 

 

 うん? 学院からの支給品である制服って、改造許可とか下りてたっけ?

 

 索敵なのか、他方を向いて答える導師様に、俺はそんな胡乱な疑問を抱くのであった。

 

*1
大元の世界線(原作)でヘラルドに進言して斬り捨てられた人。再登場。折角なのでそれっぽいネーミングをおーりが付けました(勝手に。

*2
時折調子に乗る若者が出るくらいの




~ヘイドンさん胃がマッハ
 財産接収しても下からの突き上げが心理的に残るだろうし、要求金額が貴族全般に行き渡る筋合いも無いので銭勘定に猜疑が滲みます
 国を生き永らえさせるために身を粉にしてこれから『責任者』として働くことが確定した元宰相
 ちなみに自身の蓄財は出し惜しみが貴族特権の常道なので、ヘイドンさんも国費への還元は出し渋ります。当然だよなぁ(死亡フラグ
 ちなみに『接収』が強制的かつ無理矢理な意味合いを備え、『徴収』が法的規約に基いた意味合いを含むそうな。間違っていたら国語辞典が間違ってるから責任は取らん


~ヘラルド皇帝、死亡確認!
 原作でも最前線まで馬に乗って来てたひとなので、こちらでも悠々としにました
 問題は死んだからと言って何が解決するわけでも無い、ということ
 誰が悪い、で片を付けてもね、益々悪くなるのが世の常だよ。ねっ、ハム太郎っ(関係無い
 関係ないけど、皇帝に憑依転生したオリ主が生き残りを掛けて帝国再建を志す二次とか思いついた。誰か書いてくれ


~ゼストの理由
 原作読むとかなり『部下のため』に身を削ってるゼストさん
 斥候部隊の方々も仲間想いな上に、殉職してった友人の家族を貴族に虐げられたことで『帝国殺すわ』と漆黒の殺意を漲らせた模様
 魔人化もその後も、他に生き方を『知らない』し『学べなかった』ためになっちゃった方々で、忠誠心がかなり高いので使い方さえ間違えなければハチャメチャに帝国有利の礎を築けたであろう面々。帝国が悪いよ帝国がー
 しかし部下からも先を見据えて人生プラン練り直しの進言があったのだから、帝国民だからとか思考狭めないで他国へ寝返っておればすんなり生き延びられたのでは。という見方もあるので、大体ゼストさんのリーダースキル不足が原因でもある
 ブラックな職場に勤しむと思考狭窄に陥るからね。まあ仕方がない


~王国へ対する見解
 今更だけど、問題点は多々あれども云うほど悪い国というわけでも無いんですよね
 現代倫理で穿つと多少アレ+アレで『言いたい』方々がずっと増えるのだけども、作者的な意見でもナーロッパなんかと比較しても下地としては悪くも無い国だよなぁ、と。竹の子族とか出張ってたどっかの時代と比べても全然マシですよね
 賢者様の若かりし頃の騒動を下に敷いて発展と改善を国が働いているご様子でしたから、悪くないどころか『良い国』に育ってくるのは割と当然のことです。その割には魔法の発展と研究も孫時代でも育ってないのが謎仕様ですが
 おーり共々、烏丸もそう『悪い国』とは伺ってない様子
 まあそうだったらそもそも『学院入学』に託けて根を降ろそうともしていないので、本当今更な話なんですが



とっても今更なことかもしれませんが、オリ主=作者で読んでる方が意外といたみたいなのでやめてください(吾妻某並みの悲鳴

作者はヒトの生き死ににも心を痛める人格です。愉悦に塗れて悲劇を生む、賢者の孫の原作者のような方とは違うんです
賢者の親友が寝取られて魔人に変貌するような話を造っちゃうヒトではありませんし、現にこの作品では原作に於いて犠牲になって逝った方々も全然ぴんしゃんしてますし。証明になってますよね?

あとがきで原作に対する疑問点を上げ連ねて来たから、本文の『中のヒト』が語っているように伺えたのが原因でしょうが…

今回のお話で伝われば良いと思いますが、
中のヒト、いわゆる烏丸は細かいように見えてメチャクソ大雑把です
ややこしい部分にまで目を向けられますが、最終的に目分量でポイーっしちゃいますし、彼が自分でも云ったように完全なキャラというわけでもございません
慎重でクリエイトスピードが牛歩なおーりとは似ても似つかない、メンタルだって全然違いますし、何よりバイタリティが違います。なんでこんなにやる気があるのかしらこの子は…

あとがきと本文は別個で読むのが吉です
ホンマに注意してや


さて次回、未だにある孫に言いたい事ーッ
『改造制服とかヤンキーかよ』デュエルスタンバイ!

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