魔法科高校の劣等生 零の物語   作:Touli

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なんか、どんどん文章書くのが下手になってる気がするんですが。
どうか、御容赦ください。


入学編 XV

「危険だ!学生の領分を超えている!」

「私も反対よ。学外のことは警察に任せるべきだわ」

真由美も厳しい表情で首を横に振った。それは生徒会長としての立場上、生徒を危険にさらすわけにはいかないからだろう。

だが

「そして、壬生先輩を、強盗未遂で家裁送りにするんですか?」

達也の一言に、顔を強張らせて絶句してしまう。

「なるほど、警察の介入は好ましくない。だからといって、このまま放置することはできない。同じような事件を起こさないためにはな。だがな、司波」

炯々たる克人の眼光が、達也の眼を貫いた。

「相手はテロリストだ。下手をすれば命に関わる。俺も七草も渡辺も、当校の生徒に、命を懸けろとは言えん」

「当然だと思います」

「最初から、委員会や部活連の力を借りるつもりは、ありません」

「1人で行くつもりか」

「本来ならば、そうしたうところですが」

 

「お供します」

「俺も行くぞ」

「ゼロくんが行くなら、私も」

「あたしも行くわ」

「俺もだ」

深雪、陸久、あやな、エリカ、レオの順。

「司波くん、もしもあたしのためだったら、お願いだから止めて頂戴。会長の仰るとおり、警察に任せましょう。あたしは平気。罰を受けるだけのことをしたのだから。それより、あたしの所為で司波くんたちに何かあったから、そっちの方が耐えられない」

紗耶香が慌てて止めに入るが、振り返った達也の表情は、彼女の誠意に応えるには、相応しからぬものだった。

「壬生先輩の為ではありません」

紗耶香がショックを受けた顔で黙り込む。

「自分の生活空間がテロの標的になったんです。俺はもう、当事者ですよ。俺は、俺と深雪の日常を損なおうとするものを、全て駆除します。これは俺にとって、最優先事項です」

「しかし、お兄様。どうやってブランシュの拠点を突き止めればいいのでしょうか」

「分からない事は、知っている人に聞けばいい」

達也と視線を合わせ、俺は出入口の扉を開く。

「ですよね?小野先生」

「九重先生秘蔵の弟子と一高の代表には敵わなかったか」

「隠れているつもりもなかったようですが?」

「あんまり嘘ばかりついていると、その内、自分の本心さえも分からなくなりますよ」

俺と達也からツッコミが入る。

達也くん。君はブーメランって言葉知ってるか?

「気をつけておくわ。もう大丈夫みたいね」

「小野先生・・・・・・」

「ごめんなさいね、力になれなくて」

首を横に振る紗耶香の肩に手を置いて、そういった。

小野先生が壬生先輩から離れたところで達也が問う。

「小野先生。ここに至って、知らないふりはしませんよね?」

「・・・地図を出してもらえるかしら?その方が早いわ」

地図データを確認すると、ブランシュの拠点は目と鼻の先ということがわかった。

「達也、すぐに行くのか?」

「ああ、そんなに時間はかけない」

「車は俺が準備しよう」

克人が車の準備をすることになった。

 

車はオフロードタイプの大型車だった。

そしてその助手席には、見覚えがある顔があった。

「よう、司波兄」

「桐原先輩」

「あんまり驚かねえのな。俺も参加させてもらうぜ」

「どうぞ」

 





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