【WR】がっこうぐらしRTA_全員生存ルート【完結】   作:アサルトゲーマー

10 / 20
がっこうぐらしRTAがなんか増えているので初投稿です。


10キャンプ終了~学校出発

 

 

LEVEL UP

 

 

 おはようございまーーーーーす!

 

 目に見えぬガバに怯えながら走るRTAはーじまーるよー。

 今回はキャンプが終わったところから。

 

 今日は事件から9日目です。本日の夜に大きなイベントがありますが、それまではやる事がありません。

 なので今日は夜まで自由時間にして体力を温存しておきます。

 

 イベント経験値が入ったおかげでレベルが上がったので早速スキル振りと洒落込みましょう。

 今回取るスキルは不屈レベル1。こいつは睡眠の度に一度だけ死んだり噛まれたりを回避できる有能スキルです。

 このあと滑落の可能性がある場所とかを歩くので、駅に行く前にはなるべく取得しておきましょうね~(3敗)

 

「しずくさん、今日は一緒に土いじりをしてみない?」

 

 おや、今回はりーさんからのお誘いが来ましたね。特に断る理由もないのでホイホイついていきましょう。

 ついていった先の屋上菜園ではネギやらキャベツやらが所狭しと植えられています。

 

「こういうのも良いものよ。しずくさんは戦ってばかりだから、たまにはねって思って」

「あれ?しずくも今日はこっちか?」

 

 目の前では例のゴリラがシャベルを使って土を混ぜ返しています。これ雪野ちゃんEYEでは同じ色の土を混ぜているように見えますが実際はこげ茶色と黄土色です。見えないってのは辛いなサム…(レ)

 

「こっちは腐葉土で、こっちは校舎近くで採ってきてた土。このふたつを混ぜると栄養豊富で水はけのちょうどいい土になるわ」

 

 やってみて、とシャベルを手渡されますが筋力がカスのしずくちゃんでは満足に混ぜれません。それに手触りだけで2種類を判別するのは難しすぎるッピ! 

 

「あらあら」

「ええ…そんな非力だったか?お前ってさ、この前めぐねえを投げてたよな……?」

 

 痛かったんだからなコンニャロと頭を小突かれそうになります。くるみちゃんのゴリラパワーで体力カスのしずくちゃんがこれを食らうとHPを3割持っていかれるので必ず避けましょうね。

 ちなみにこのイベントは筋力が上がることがあります。が、今回は上がりませんでした(屑運)

 筋力が上がると何かと戦闘に有利なのでなるべく祈っておきましょうね(惨敗)

 

 さてお昼だ!おうりーさん卵と米とケチャップを取ってくんな!

 

「…オムライスね!すぐに用意するわ」

 

 うーん、有能。

 おーい、今日はオムライスだぞー!

 

「ほんと!?やったー!」

 

 いつものようにゆきちゃんがホーミングしてきます。好感度がしっかり稼げているようなのでぶつかってきますが、筋力がカスな雪野ちゃんでは受け止めることもままなりません。なので華麗に受け流し、りーさんにぶつけましょうねぇ~。

 

「わぷっ!」

「もう!ゆきちゃん危ないわよ」

「えへへ、ごめんなさーい」

「それにしずくさん!いきなりこんな事したら危ないわよ」

 

 注意するようにりーさんがこっちを見てきますがこればっかりはどうにもならんので明後日の方向を向いてお茶を濁します。あー天気いいッスねー!

 

 お昼からはまた土いじりですが、くるみちゃんに小突かれそうになるのをひたすら回避しているだけだったので倍速だ(無慈悲)

 

 さて自由時間を過ごして夕方になりました。そろそろ晩ごはんの時間なので放送室に向かいラジオをつけておきます。

 この時ちゃんとクラシックが流れていることを確認し(1敗)ごはんの製作にとりかかりましょう!

 

 おうりーさん!パスタとサラミと鷹の爪を出してくんな!

 

「…ペペロンチーノね!すぐ用意するわ」

 

 うーん、有能。

 昼間の土いじりでお腹減ってるしいっぱい食べれるやろとパスタを大量に茹ですぎたりといったアクシデントはありましたが、誤差だよ誤差!

 ところで体力温存の話はどうなりましたか…?(小声)

 

 まあいいや。 晩御飯を終えたらとりあえず誰かと一緒に放送室に向かいましょう。今回はゆきちゃんが捕まったのでおてて繋いでいきましょうね~。

 

「…あれ?なんか変な音まざってない?」

 

 はい、ゆきちゃんが僅かなノイズをキャッチしました。この音がフラグになるのでラジオのつまみを回して周波数を120くらいにします。すると…。

 

『天国には雲がありますね。それがクラウドです。彼らと一緒にクラウドになって天国へいきましょう』 

 

 ちがーう!(にほんへ)つまみを回す方向が逆だ逆!

 今度こそ120くらいです!

 

『わたしは…K………めぐりが……生徒……』

 

 はい。無事にけいちゃん、「祠堂けい」の毒電波をキャッチできました。出力が悪いのか音は途切れ途切れですが言わんとする内容は理解できます。

 要約すると「足を怪我したから誰か助けに来て。今私が居るのは巡ヶ丘駅だからね」というところです。

 ちなみにこのラジオのアンテナを強化しておけば「同級生がショッピングモールで立てこもっているから助けてあげて」という情報もキャッチできます。

 でも知力カスだからね、仕方ないね。

 

「みんなに伝えなきゃ!」

 

 慌ててゆきちゃんが放送室を飛び出します。ゆきちゃんが皆を呼びに行っている間は時間があるので装備を整えておきましょう。

 

 まずメインウェポンにスコップ。サブにいくつかボールペンを装備し、鞄の中に一食分の水と食料を放り込んで準備OK!

 大体このぐらいのタイミングで皆がなだれ込んできますので、このまま駅に向かう事を伝えます。

 なお、この放送を聞いた次の朝にはけいちゃんが氏んでしまいますので夜中のうちに助けましょう(6敗)

 

「行くって、今から?でも駅だろ、歩きじゃ結構遠いぞ」

「それに危険だわ。夜中だといつ突然襲われるか…」

 

 その辺は大丈夫ヘーキヘーキ。マップは大体覚えているし雪野ちゃんは夜中でも視界はクリアですからね(慢心)

 

「大体それってホントに救助要請だったの?映画だと大体悪い奴らの罠だったぞ」

 

 チョーカーさんの鋭い指摘!さすが警戒心が高いだけあって視点が違います。ですがこのイベントは確定でけいちゃんしかいないので安心!

 

「朝になってから私の車で向かうのじゃだめなのかしら」

 

 めぐねえの正論ティーですがそんな悠長な事やってたらけいちゃんが死んじゃうのでキャンセルだ。

 馬鹿野郎俺は一人でもいくぞこの野郎!

 

 

 ……と言っても実は駅に行くのだけだったら大して難しくありません。学校近くに踏切があるので線路をたどっていけばすぐに駅です。

 そして単純に距離があるので、持久力を上げておく必要が、あったんですね(メガトン構文)

 

 さてここからは割と事故率高めなのでチキンセーーーブを行います。はい終わりました!

 じゃあ明日の朝には戻ってくるからちゃんと寝とけよ!イテキマース

 

 あ、そうだ(唐突)めぐねえは付いてきちゃだめだゾ。戦闘センスがカスなのに後から追いかけられてたら知らない間に噛まれていることがありますからね(2敗)

 

 

 

 

■■■

 

 

 

 私たち以外の生存者と出逢えるかもしれない。それはここ最近で一番のニュースだった。

 しかしそれは危険を伴うもの。私や生徒たちは安全を憂慮して二の足を踏んでいた。

 

「私はひとりでも行きますよ」

 

 しずくさんは、静かにそう言った。

 そして鞄を背負い、放送室から出ていく。

 部屋に静寂が満ちる。

 

「…なあ、一人はヤバくないか?」

 

 くるみさんがそう言う。それは真実だ。

 なら誰が行く?

 

 そんなの、決まっている。

 

「ああ、言い忘れていました」

 

 背後からの突然の声。それはしずくさんのもので、私は肩を跳ねさせて驚いてしまった。

 慌てて振り向くと、相変わらずの無表情に閉じた瞼。

 

 彼女は私の方を向きながらはっきりと言った。

 

「間違えても付いてこようだなんて考えないでください」 

 

 それは。

 

 それは私にとって最悪の言葉だった。

 

 手を差し伸べるべき相手からの明確な拒絶。

 つまり私は、彼女に必要とされていない。

 先生として。大人として。ここまで心を抉る言葉はないだろう。

 

 私は立っていられなくなり、その場でうずくまった。

 涙ばかりが出て言葉が出ない。

 私は何なのだ。

 

 まともに戦えず。しずくさんのケアもままならず。あまつさえ拒絶され、それを受け入れられず泣いている。

 

 これではただの、大きなこどもだ。

 

 

 私は……。 

 

 

 

 




今回はな、なんと!二枚もファンアートをいただいたゾ!

嬉しすぎてボクモウイッチャウウウウウウウイイイイイイ!!



1㍑兄貴

【挿絵表示】



外鯨兄貴

【挿絵表示】



次回更新は1か2か3か4日後くらいです(あやふや)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。