無双できそうなシーンを考えときます。まぁ、今の章で無双できる相手は決まってるんですけどね。
果てしない宇宙。
地球が存在する太陽圏の端で起きていた戦いは、新たな展開を迎えていた。
メカトピアからやってきた鉄人兵団を地球防衛のために迎え撃ったクロ達は、見事に兵団を壊滅させ、総司令の乗る船を拿捕することに成功した。後は船内にいる総司令等を拘束し、地球で尋問するだけ――そのはずだった。
その時、それは現れた。
半透明なスライムの如き生物だ。
その生物……スライム擬きは、その場にいたクロもロボットも見境なく襲った。
当然、タダでやられるクロではない。自分を含めてロボット達を船外に転移させて避難し、船を爆破させた。しかし、スライム擬きはなんのダメージも受けておらず、当然のように宇宙空間に漂っていた。爆発だけでも小さな山なら平にできる威力はあった。だが、それが効いていないということは……スライム擬きには先の爆発以上の攻撃でなければダメージを与えられない可能性があるということ。
その後もクロは様々な攻撃をスライム擬きに試したが、有効打を与えることはできなかった。
そこでクロは、拘束あるいは封印して調べる方向へと意識を切り替えた。有効な攻撃手段を持たないのであれば是非もない。
「縺ェ繧薙§繧�%繧翫c……!」
「ふむ……念動力による拘束は効くようだな」
突然体が動かなくなったことに動揺するスライム擬きを観察するクロ。腕を組み、口元に手を当てて思考を巡らせる。
(スライム擬きに対してあらゆる攻撃を試したが、奴の反撃らしい行動は吾輩に向かってくるだけだった。コピージュド改達にも攻撃させていたが、吾輩を狙ってきたのは攻撃回数の多さ……あるいは脅威度か? 船内ではロボットも飲み込んでいたし、有機生物か否かは関係ないだろうな。
奴の攻撃手段は何だ……飲み込む行為は恐らく捕食行為だと思うが、それ以外してこない。他の生物を襲うのであれば、必ず武器があるはずだ。地球の生き物だって爪や牙、触手、針、鋏、毒、生体電気、超音波を用いる。
…………というか、そもそもいつからあの船にいたんだ? ロボット達は驚いていたし、知らない風でもあった。メカトピア製の生物兵器……という事はなさそうなのが幸いか)
「繧医▲縺ィ…………」
「む……何だとッ!?」
考察を深めるクロ。
しかし、それは中断せざるを得なかった。
念動力によって拘束していたスライム擬きが内側へ凝縮し始めたかと思うと、僅か数秒でその場から消えてしまったのだ。念動力でその場を探ってもスライム擬きの反応はなく、完全に消失していた。
クロは超能力だけでなく、ひみつ道具や魔法も併せてスライム擬きの動きを探る。
「これは……後ろかッ!」
スライム擬きが消えてから僅か数秒後、自身の背後で空間の揺らぎを感じ取ったクロは即座に身を翻し、異なる空間から染み出るように現れたスライム擬きの不意打ちを、紙一重で避けた。
攻撃を避けられたスライム擬きは、不気味にその場で蠢いている。
(捕食するためにどう獲物を捕らえ、弱らせるか……大抵の動物は追いかけて牙や爪で行うが、奴の場合は空間移動とはな! しかも、ただの空間移動ではない。おそらく三次元や四次元空間とは異なる次元、あるいは位相に移動している。見えず、聞こえず、感知もできない奇襲。吾輩でなければ危うかったな。
以前捕らえた紫の液状生命体といい、宇宙で活動する生物は皆こうも常識外の力を持っているのか?)
スライム擬きの動きから目を離さずに考察を続けるクロ。
その一方で、スライム擬きはブルブル震えだすと分裂し始め、10体に分かれた。それぞれ元のサイズより縮んでいるが、動くことに何の問題もないようで、バラバラな動きでクロへと襲いかかった。
四方八方からクロへと襲いかかるスライム擬き。だが、動きそのものは緩慢なもので、クロからすれば対処するのは容易かった。念動力で動きを止めたり、ナルニアデスの剣改による小規模の斬光波で弾き飛ばしたりと……ダメージは与えられなくとも対処する方法はいくらでもある。
数分はその攻撃が続いたが、一向にクロを捕らえられないことに業を煮やしたのか、バラバラに分かれていたスライム擬きは合体して再び元の一体へと戻った。サイズも、合体したことによって5メートル程に戻っている。
クロはそれを見て目を細め、蔵を開き、中から丸いライトを取り出した。
「バラバラでは使いづらかったのでな。元に戻ってくれて助かるぞ」
「縺オ縺√!?」
そう言って点灯させたライトをスライム擬きへ向けるクロ。
ライトから放たれる光がスライム擬きに当たると、パキパキと音を立ててスライム擬きの体を硬質化させていく。すると、スライム擬きは自身の体の違和感に気づき、逃げようともがき始めた。おそらく、先ほどの奇襲のように別の空間へ逃れようとしているのだろう。だが、その逃走は間に合わない。なぜなら、光より速く行動できる生物は存在しないからだ。
光はあっという間にスライム擬きの全体を照らし、硬質化させ、丸いボールのような形状に変化させてしまった。
「『カチンカチンライト』……効果は5分しか持たないが、動きを封じるには丁度いいひみつ道具だな」
そう呟きながらライトを蔵へと戻し、代わりに楕円形のシールとペンを取り出すクロ。シールに何かを書き込むと、そのシールを硬質化しているスライム擬きに張り付けた。簡単には剝がれないよう一片の隙間なく、丁寧に。
「……ヨシ!」
シールを貼り終え、独特なポーズを取りながらそう言うと、クロはスライム擬き抱えてコピージュド改達と共に基地へ戻り、ゲートを通って地球へと帰っていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「む……冥か」
「クロ様……ご無事で良かったです」
地球に戻ってきたクロ。
そのクロに、最初に声をかけたのは冥だった。
ファーレの殿堂ではモーツェルとバッチ先生が、拠点ではサベールも嫌な予感がすると言い、宇宙を見ていた。そしてクロは、まさにその宇宙で鉄人兵団と戦っていた。二人の予感とクロの状況を知った冥は、負ける姿が想像できないクロでも心配せずにはいられなかった。
「冥、先に送っておいた捕虜はどうした?」
「はい、それぞれ一人部屋に入っていただいています」
「ふむ……では、尋問と交渉は明日から行うとしよう。吾輩も少し休みたい」
「かしこまりました」
「冥も休むように。少し、疲れが見えるぞ」
冥に休むように伝えながら、クロは抱えていた
「クロ、それはなんだ?」
クロが床に下した
対して、問われたクロは冷や汗を流しながら片眉を上げ、サベールを見つめる。
「ん? 聞いてはいけなかったか?」
「いや、そんなことはない。サベール、質問に質問で返すようで悪いのだが……これは何に見える?」
「何かしらの玉のように見えるが」
「……冥はどうだ? 何に見える?」
「ええっと、バランスボールに見えますが……そういえば、なぜバランスボールを抱えていたのですか?」
「フゥ……少しな」
「?」
サベールと冥へ逆に問いかけ、返ってきた答えに安堵してホッと息をつくクロ。その様子に二人は困惑を隠せないが、追及はしなかった。
「これは『代用シール』というひみつ道具で「バランスボール」の役割を被せているが、元は戦いの場で吾輩達と兵団を狙って襲ってきた宇宙生物なのだ」
形状変化しているスライム擬きの正体を伝えるクロ。
代用シールが貼られていることで、バランスボールにしか見えないし感じない冥。そもそもバランスボールを知らないサベール。二人の間に多少の知識の差はあったが、クロの話を聞いた反応は一緒だった。
「「?????」」
冥とサベールは同時に固まった。
疑問符が頭上に浮かび、より困惑している表情だった。
【スライム擬き】
凄まじい追跡能力を持つ宇宙生物。加えて、特定の条件を満たさない限りダメージが入らない。生物として強すぎる。文明が発達していない環境なら無双できるかも。
なお、今は5メートル級のバランスボールになっている。
【カチンカチンライト】
この道具から照射される光を浴びせると、水・煙・雲等、固形物以外の物質を固体化させることが出来る。生物にも有効で、より硬化することにより動きが止まる。ただし、有効時間は5分。
【代用シール】
このシールに物の名前を書いて何かに貼ると、貼られた物はその名前の物になる。見た目は変わらないが、周りの人はその物をシールの名前の物と認識し、また人にシールを貼った場合は、貼られた者もその名前の物になりきってしまう。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
-
戦闘シーンは省略するのだ
-
そのままでよいのだ
-
戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
-
早く新しい挿絵を追加するのだ
-
モンハンと人間以外にも変身するのだ
-
冥との絡みを増やすべきなのだ
-
クロはもっと無双RTAしてよいのだ