クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った   作:クロスボーンズ

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前回とは違い、今回は本文と前書きと後書きは短めです。

そろそろここに書く事が無くなりかけてきた。

・・・まぁ先の事を気にしても仕方ない!

それでは本編の始まりです!




第16話 新たな決意

 

 

アルゼナルへと帰ったアンジュはある場所へと向かった。

 

そこはココとミランダのお墓のある場所だった。

 

「さようなら・・・お父さま・・・お母さま・・・お兄さま・・・シルヴィア・・・」

 

そう言うとアンジュは自分の髪を掴むと根元部分をナイフで切り落とした。

 

 

 

 

 

「私にはもう何も無い・・・何も要らない・・・過去も・・・名前も・・・何もかも・・・あなたたちの様に簡単には死なない。生きる為なら地面を這いずり、泥水を啜り、血反吐を吐くわ」

 

 

 

 

 

「私は生きる・・・・・・・殺して・・・生きる・・・!!」

 

 

 

 

 

決意を新たにアンジュはその場所を去った。

 

 

 

 

 

 

「全くあんたも少しは自重しなよ。血液は湯水のように湧いて出るもんじゃないんだよ」

 

医務室でマギーは隣にいるメビウスに愚痴った。医務室ではメビウスがいた。先の戦闘での出血多量で、帰還するなり医務室へと運ばれたのだ。

 

「あの状況じゃそれだけのことをするしかなかったんだ」

 

「まぁとにかく今日はもう寝るんだね」

 

「悪いけどいかなきゃいかないところがあるんだ。そろそろおいとまさせてもらうぜ」

 

「なんだい、もう行っちまうのかい?もう少し血を見せてはくれないかい?」

 

「いやだよ」

 

そう言って笑いながらメビウスは部屋を後にした。

 

向かう先は決まっていた。

 

ロッカールームにたどり着く。自分のロッカーから金袋を取り出した。

 

アンジュの部屋を出た後は寝泊まりする場所を色々と変えていた。

一番最後に寝泊まりしたのがここだった。そのため彼の荷物は全ては今はロッカールームに入っていた。

 

その足をジャスミンモールへと向ける。

 

 

 

 

 

「いらっしゃい、今日は何を買ってくれるんだい?」

入り口でジャスミンが商売笑顔を浮かべながら聞いてきた。

 

「ココとミランダの墓石の代金の半額を支払いにきた」

 

「・・・合わせて100万キャッシュだよ」

 

「それぞれ50万キャッシュで支払わせてもらう」

 

「わかったよ」

 

そう言うとジャスミンは50万キャッシュを二度に分けてうけとった。

 

 

 

「ここにいたのね、メビウス」

 

呼ばれたので振り返ると、そこにはサリアがいた。

 

「サリアか、何の用だ?」

 

「前回と今回の戦果が認められて、あなたに部屋を与える様に司令から頼まれたわ」

 

「部屋を・・・なぁ、わかってるよな?」

 

「・・・もちろんよ」

 

(一人部屋きた!これでちゃんと眠れるようになる!ベンチベットとはお別れだぜ!)

 

そう心の中でガッツポーズを取り、メビウスはサリアの後についていく。

 

「ここがあなたの部屋よ」

 

(おお!俺の城!)

 

元気よく扉を開けた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっどうも」

 

ナオミがいるように見えた。

 

次の瞬間、俺は扉を閉めた。

 

(きっと開け方が悪かったんだろう。よし!今度は丁寧に!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっどうも」

 

「ナオミ。お前ここで何やってるんだ?」

 

「いや、今日からメビウスと一緒の部屋って言われて・・・」

 

「・・・ナニィィィィ!!!!」

 

驚きの声があがった。

 

「サリア!これは一体どう言う事だ!」

 

「何って、言葉通りよ。今日からここがあなたの部屋よ。ナオミと相部屋だけど」

 

「待て待て待て!サリア!お前わかってるんじゃなかったのか!?」

 

「ええ、わかってるわ。アンジュの部屋には戻さなかったわ。自分から出といて戻るのも気まずいだろうし」

 

「そう言う事じゃねぇよ!いいのか!男と女が同じ部屋で寝泊まりするんだぞ!」

 

「今日の戦いであなたのことを私は信じると決めたわ。私の信じるメビウスはそんなことはしないわよ」

 

(こいつ!信じるという言葉を悪用しやがった!てか今までまだ信じられてなかったのかよ)

 

「だいたいベットどうするんだよ!まさか一つのベットで寝るのか!?」

 

その言葉にナオミの顔が赤くなるが、メビウスもサリアもそれには気づいていない。

 

「これ、ヴィヴィアンがあなたにあげるって」

 

そう言って何かを渡してきた。

 

「ハンモック。それならベットの代わりになるわよ」

 

「それならコックピット内とか食堂の椅子とかロッカーのベンチで寝るぞ!」

 

メビウスは頑なにこの現実から逃げようとする。

 

「そのせいで点呼の時あなたを探すのに私がどれだけ苦労したか分かっているの!?」

 

「わっ私はメビウスがいた方が楽しいと思うよ」

 

ナオミが場を持ち直すな為に口を開く。

 

・・・・・・暫くの沈黙が続いた。

 

 

 

「・・・こうなったら腹の一つや二つ括ってやるよ!」

 

遂にメビウスが折れた。

 

「それじゃあ明日の点呼5時にはちゃんといるように」

 

そう言うとサリアは部屋を後にした。後にはメビウスとナオミが残った。

 

「まぁそういうわけでナオミ、よろしく頼むぜ」

 

「よろしくね、メビウス」

 

「さて、ハンモックとやらを吊るして寝床を作るか」

 

メビウスはそう言うと寝床の準備を始めた。

 

 

 

「メビウスはどうした?」

 

ジル司令がサリアに問いかける。

 

「言われた通りナオミと同じ部屋にしましたが。本当によろしかったんですか?」

 

「そうしてやれ、ナオミに関しては同期が死んだんだ。

一応同じ新入り同士だ。少しでも心の傷の回復に繋がるといいが。

流石にナオミとアンジュで同じ部屋は要らぬ気苦労を与えるだろう」

 

ジル司令はそう言うとタバコを吸い始めた。

 

 

 

(それにしてもアンジュのやつ、本当にやるとは、そろそろ例の準備を始めるべきか・・・)

 

 

一方アンジュは自分の部屋へと帰っていった。

 

ふとゴミ箱を見るとココがくれたプリンが見えた。

 

(・・・)

 

ココが笑顔でプリンを渡してきたのを思い出す。

 

そのプリンをとり、上のビニールをはがした。

 

プラスチックのスプーンでプリンを口へと運ぶ。

 

「・・・不味い」

 

そう言いながらアンジュはプリンを食べ続けていった。

 

 

 






今回で第2章はおしまいです。

次回からは第3章です。

因みに部屋についてですが

「ココとミランダの部屋があるじゃないか!」

なんて無粋な事を言わないでください。
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