クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った   作:クロスボーンズ

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2話を書いてて思ったことを言います。

この作品のタイトル「少女」達と少年

・・・ジル総司令やマギーさんやジャスミンさんも少女に含めます!エマさんだって!ノーマじゃないですけど少女達には含めます!

含めるったら含めるんだ!!
異論は認めない!
以上!本編始まるよ!


第2話 自分を忘れた少年

夢を見ていた。暗闇の中をただ進んでいた。なぜ進んでいるのかはわからない。だが進まなければならないことはわかっていた。その中で光が見えた。そして光にたどり着いた。その瞬間、自分は光に飲み込まれた。

 

そして意識は覚醒した。彼の目に最初に映ったものは、天井であった。

 

「!・・・ここは?」

 

首を動かして周りを見た。少なくても外ではない。室内だと言うことは理解できた。どうやら医務室らしい。向いた先には、こちらを振り向く女性がいた。その女性はこちらを見るなり驚いた様な顔をして、近寄ってきた。

 

「あら!目が覚めたんだねぇ!」

 

女の人が近寄ってきた。

 

(酒クセェ!)

 

彼は内心そう毒づいた。しかし、初対面の人に流石にそれは失礼だと思い、彼は本音をぐっと我慢した。

 

「あの・・・あなたは誰ですか?」

 

思った疑問をぶつけてみた

 

しかし、次の言葉は自分の問いに対しての答えではなかった。

 

「ちょっと待ってな、司令達に報告してくるよ」

 

酒臭い人が回れ右をした。

 

「その必要はない」

 

声のした方を向く。ドアが開き、そこには女性が二人いた。

一人は髪をポニーテールにしている人だ。

もう一人は髪が真ん中で分かれていた。眼鏡をかけておりなんか偉そうな雰囲気を出していた。

 

「あの、あなた達は?」

 

自分の中の疑問をぶつけてみた。

 

「人に名前を尋ねる時はそちらからではないのか?」

ごもっともな意見にグウの音も出なかった。

 

「人じゃないですけどね、厳密には」

 

今度は緑型の眼鏡の人が付け足すように言ってきた。

ポニーテールの人は、気にする様子もなく、無視していた。

 

「名前ですか・・・」

 

その時自分は、混乱していた、なぜなら、自分の名前がわからないのだ。

 

「どうした?何を考えている?」

 

ポニーテールの人が疑問に思って聞いてきた。

 

「あの、大変失礼なんですけど、俺にもわからないんです」

 

「わからない?」3人がハモるように聞いてきた。

 

「わからないって、記憶喪失ってことですか!?」

 

眼鏡の人が驚いたように聞いてきた。

 

「はい、少なくても、自分が誰なのか、自分がどこにいたのか、なんでここにいるのか、ここがどこなのかは、わかりません」

 

俺は申し訳なさそうにあらたまった。

 

すると酒臭い人が、「少し診察してやるよ」と言ってきた。

 

(この人医者なのか)

 

どちらかと言えば、緑髪の眼鏡の人の方が医者に見える。

 

「まずあんたが自分についてわかることを言いな、どんな些細な事でも構わないよ。洗いざらいぶちまけな」

 

自分についてわかること。自分がわかるのはごくわずかであった。自分が13な事。自分が男なこと。自分がケガをしているということ。これくらいだった。

 

しかしそれを伝えると3人は驚いた顔をした。そして、何か相談するかの様に円になって話し合った。

 

「どうしたんだ?」

 

素朴な疑問が芽生えた。何を話しあっている?

 

やがて結論が出たのか、ポニーテールの人が部屋を出た。そして酒臭い人がこう言ってきた。

 

「念のためにもう一度聞く。あんたは一体幾つなんだい?」

 

「13です」

「本当かい?」

「本当です」

 

なにやら困ったように顔に手を当てていた。

 

(なんなんだ?一体?)

 

するとポニーテールの人が戻ってきた。その人は姿見を持ってきた。

 

「よく見な」

 

そういうと姿見を自分の前に置いてきた。

 

「・・・え?」

 

長い沈黙があった。今一度目を閉じて、もう一度開けてみた。

 

・・・小さい。そこには自分の知っている自分ではなく、10歳の時の自分の姿が映っていた。

 

「・・・えええええ!!!!!」

 

(なんで!?なんで小さくなってるの!?おかしい!おかしいよ!?おかしいですよ!この鏡壊れてるんじゃないんですか!?)

 

内心大パニックであった。

 

「とにかく!」

 

酒臭い人が場を取りなそうとひと声かけた。

 

「今は他の質問だ」

 

すると酒臭い人はポッケから何かを取り出してきた。

 

「これが何かわかるかい?」

 

それはボールペンだった。特になんの変哲もない、ボールペンであった。

「ボールペン・・・ですか?」

 

もしかしてボールペンじゃなくてシャープペンとかの可能性もあった

ため、強くは言わないでおいた。

 

「そうだよ、ボールペンだよ」

 

「じゃあ次だ。3かける5の答えはいくつだ?」

 

(15だ、流石にわかる)

 

「15ですよね」

 

「そうだよ、15だよ」

 

その後も色々とした質問をされた。自分が怪我している方の腕はどちらかとか、箸の使い方とか、変な質問をされた。

 

一通りの質問が終わったようで、酒臭い人が結果を言ってきた。

 

「おそらくこの子は、自分の事に関する記憶を失っていているんだね。一般常識や物の使い方とかはわかるみたいだね。」

 

「そうか、ご苦労」

 

ポニーテールの人が酒臭い人に礼を言った。

そしてこちらに向き直った。

 

「記憶がないんじゃ仕方ないとして、こちらの自己紹介から済ませてしまおう。私はジル。ここ、アルゼナルの総司令だ。」

 

「私はエマ・ブロンソン。ここ、アルゼナルの監察官よ」

 

「私はマギー。見ての通り医者だよ」

 

(なるほど、ポニーテールがジル総司令で緑髪のメガネの人がエマ・ブロンソン、そして酒臭い人がマギーと言うのか)

 

「あの、一ついいですか?」

 

疑問に感じたことを3人に聞こうとする」

 

「なんだ?」

 

ジルさんが返事をする

 

「ここ、アルゼナルは、一体、どのようなとこなんですか?」

その言葉にジルとマギーの顔が微かに曇ったように見えた。

 

「ここはノーマが、マナが使えない世界の廃棄物が送られてくるところだよ」

 

どこか自虐めいたようにジルさんが言ってきた。

 

その答えに自分の疑問は余計に膨らんだ。

 

「マナ?ノーマ?なんですか?それ?」

 

次の瞬間、3人が再び驚いた様な顔をした。

そしてまた、円陣になって会議を始めた。

 

「君、ちょっとすまないが私達は席を外す。そこで横にでもなっててくれ」

 

ジルさんがそう告げるとエマさんとマギーさんを連れて外に出た。

 

取り残された自分はとりあえず横になったが、色々と考えることが多く、落ち着くことはできなかった。

 

ここはどこだ。ここはアルゼナルだ。それはまだ結論づいた。

名前を覚えてないのはショックだった。

一番衝撃だったのが、自分が10歳の時の見た目になっていることだ。

 

(自分は13歳だった。それは間違いない。ではなぜ3年前の姿になっている!?)

 

自分は自分の中の自分自身のわずかな記憶、自分の容姿について、自分は覚えていた。自分は10歳までは明らかに小さかった。しかしそれは10歳までだ。自分の記憶の中で一番の年上の姿は間違いなく後20センチは高い。

だがこれでは10歳で見られることもきついじゃないか!

 

「・・・一体・・・どうなってるんだよ・・・」

 

答えなど返ってくるはずがなかった。彼は考えながら横になった。

 

彼が自分の中の疑問に自問自答していた頃。部屋の外ではこれまた会議が開かれていた。

 

「なぁマギー、本当にあいつは自分関係の事だけ忘れているのか?」

ジルがマギーに問いただす。

 

「そいつは間違いない。医者としての生命もはれる」

 

「だとしたら彼は底なしの世間知らずということですか!」

 

エマが少し怒ったように問いかける。

 

「・・・」

 

長い沈黙が場を包んだ。

 

「・・・なぁ、こうなっちまうとよ、あいつ、この世界の人間じゃないんじゃないか?」

 

「その可能性はなくはない。何しろ、シンギュラーから落ちてきたらしいからな」

 

マギーの口にした答えにジルも少なからず同意する。

 

「エマ監察官、彼は実際どうなんだ?ノーマなのか?」

ジルの質問にエマの顔が困ったようになる」

 

「結論では、ノーマに当てはまりますけど、2つほど、気になることがあります。1つは根本的な理由です。」

 

「ノーマは女しか、ならないことか」

 

エマの答えを待たずにマギーが答えを言う。それに気にする様子も見せず、2つ目の理由を言う。

 

「そして2つ目ですが、彼はマナが使えませんが、マナを壊すこともできません」

 

ノーマは、マナが使えないだけではなく、他人のマナを壊すことができる。その特性故に、文明の破壊者や反社会的など言われるのだ。

 

「突然変異体か、又は本当に別世界の人間か。」

 

「・・・」

 

沈黙が続いた。

 

「こうなってしまった以上、あとはメイの結果次第だな」

ジルはため息混じりにそう呟いた。

彼が回収されたとき、彼の乗っていた機体も回収し、今メイ達が調べているのだ。

 

その時の彼は、パイロットスーツのようなものを着ていたが、どう見てもサイズが合ってなかった。それ故に彼曰く、実年齢13歳の件に関しても、頭ごなしに否定できないのだ。

3人の結論がまとまった。

 

彼に彼が乗っていた機体を見せよう。そうすれば何か思い出すかもしれない。

 

3人は意を決したかの様に病室に戻っていった。

 

病室では、彼は横になっていた。

 

「君、動けるか?今から君に見てもらいたいものがあるんだ。同行願いたい」

 

ジルが妙に丁寧に話すことに、2人は軽く笑っていた。

 

「動けますけど、見せたいものってなんですか?」

 

彼は起き上がり、尋ねてきた。

 

「君の記憶に関係してると思うものだ。まぁ動けるならついてきなさい」

 

「わかりました」

 

彼からしたら、このまま何も知らないよりは、何か知っていた方が良いと考えた。

 

「じゃあ私についてきてくれ」

 

言われるがままに、彼はジルの後ろについて行った。




前回アルゼナルやドラゴンについて次の話の最中にやるといいましたが、できませんでした。ごめんなさい。アルゼナルは少し触れましたけどドラゴンは全く触れてませんね、反省して次に活かそう(後悔はしていない)

前書きに関しては、今後、些細なことや小ネタなどに触れていこうと思います。一応前書きのところは、本編ではできない小ネタなどを書いていきます。

次回は彼の乗っていた機体を登場させます。

どんな機体になるかはお楽しみに!
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