クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
今回で第3章はおしまいです!その為文量が普段よりも多いです!
一体完結まで何話くらいかかるのでしょうね。
今回はやりたい事をやりました!
それでは本編の始まりです!
メビウスが司令室のパソコンから一通りの情報を集め終えていた頃だ。不意に人の気配を廊下から感じた。
慌ててパソコンの電源を切る。それと同じくらいにドアが開いた。そこにはメビウスが見た事ない人がいた。
「あっあの。道に迷ってしまって・・・ここはどこですかね?」
「えっと・・・ここは司令室だけど?」
「・・・あなたもしかして?空中に文字を書いた人ですか?」
「ええ。まぁ」
「そうですか。あの時の演技は見事なものでした」
「おう。ありがとうな」
やはり褒められて嫌な気はしないものだ。
「俺はメビウスって言うんだ。よろしくな」
「私はミスティ・ローゼンブルムと申します」
「ミスティお嬢様ぁ〜だからあれほど一人で歩いてはならないと」
するとドアから執事が現れた。
「あらすいません。ではメビウスさん。これで失礼します」
「おう。元気でな」
そう言うと二人は部屋を出て行った。
(・・・あの子。今日の慰問団の偉い人なのかな?)
「お嬢様。先ほどの者、まるで男みたいでしたね」
「ええ。でも、あの様な気さくな方もノーマなんですね・・・」
ミスティはどこか悲しい面持ちをしていた。
(さて・・・と。一通りは調べ終わった。それにしても・・・こんなこと有り得るのか・・・)
司令室では、メビウスは先程検索をした一通りの
情報が整理できずにいた。
(・・・とにかく今はオリビエとの約束もあるな。
にしても腹減ったな)
そうしてメビウスは考えを少しでもまとめるため、モニターを見ながら、買い溜めをしておいたフェスタの食事に手を伸ばした。
一方こちらはアンジュ。彼女はペロリーナの着ぐるみに入って、一人になれる場所を探していた。
隣ではエマ監察官がアンジュを探していた。
エマ監察官は先程、ジル司令、マギー、ジャスミンの着替えを除いてしまった。その時「いや〜ん」とコテコテの反応をされたため、多少不機嫌でもあった。
一方のアンジュは、ある事に苦しんでいた。
「・・・暑い・・・蒸れる・・・臭い・・・」
着ぐるみの中は他の例に漏れず、快適ではないらしい。
その時だった。隣にあったメリーゴーランドの手すりが突然破損した。そのメリーゴーランドに乗っていた女の子が悲鳴をあげる。
「キャァァァァァ!」
その時アンジュの脳裏にかつての記憶が呼び覚まされた。
馬に乗っていた妹が、馬から落馬した事を。
アンジュは体が勝手に動いた。ペロリーナ姿でその子を助けていた。
「はぁ、はぁ、大丈夫・・・ぺろ〜!?」
「うっうん!ありがとう!ペロリーナ」
その少女はペロリーナにお礼を言った。
アンジュは妹の事を考えていた。
(・・・シルヴィア・・・)
ペロリーナ事アンジュは格納庫へと来ていた。
するとそこには先客がいた。
モブな二人はペロリーナに気がつくことなく、
きゃっきゃうっふしていた。
「アン!アン!そこ!いいよぉ!」
「もっと喘いでいいのよ。誰もいないから・・・」
・・・遂に踏み込んではいけない事に踏み込んでしまった気がする。
ペロリーナは二人に気がつくように接近していった。
「なっ!あなた一体何者!」
「いっ!いつから見ていたの!」
「どこか行けペロ〜!」
ペロリーナの気迫に押されて、二人はその場を後にした。
アンジュはペロリーナの頭部を脱いだ。
やっと一人になれた。アンジュは先程二人が横に
なっていたベンチに横になる。
外からはノーマである彼女達の歓声が聞こえる。
アンジュは先程のメリーゴーランドの件を考えていた。
アンジュがまだ幼かった頃。アンジュは妹のシルヴィアと一者に馬に乗っていた。
原っぱを駆け抜ける馬とそれに乗る姉妹はまさに絵になる構図であった。
しかし、その時だった。シルヴィアが馬から落馬
したのだ。
「シルヴィア!」
アンジュはすぐに馬から降りて彼女に駆け寄った。直ぐに家へと連れ帰った。
直ぐにモモカがマナで治療を施した。しかし、マナとはいえ、治せないものもあるのだ。彼女の足は
動かなくなってしまった。
「ごめんなさいシルヴィア・・・わたくしのせいで・・・」
「お姉さまのせいじゃありませんわ。また遠乗りに連れて行ってくださいね」
シルヴィアはアンジュを許したのだ。
アンジュはしばらく考えていたが、やがて目の前の輸送機に目をやった。それはローゼンブルム王家の家紋が描かれていた。
(・・・・・・)
「ペロリーナ様ぁ〜一体何処ですかぁ〜?」
こちらではモモカがアンジ・・・ではなくペロリーナを探していた。
その両手には、オレンジジュースを持っていた。
「ペロリーナ様。脱水症状になってなければよろしいのですが」
「やっと一人になったね」
「はい?」
自分の事かと思い、モモカは後ろを振り返った。
そこにはヒルダがいた。
次の瞬間、ヒルダはモモカに銃を向けた。驚きで
手に持っていたジュースを床に落とす。床にはジュースのシミがついた。
「ひっ!?」
「ちょっとつきあってもらうよ」
ヒルダはそう言うと、黙って距離を詰めてきた。
その頃メビウスは一人、モニターを見ながら色々と食べていた。食べてはいたが、頭の中は全く整理がされていなかった
すると再び、後ろのドアが開く音がした。
振り返るとジャスミンとオリビエがいた。
「ここにいたのかいメビウス。悪いけどあんたに
用事があるんだよ」
ジャスミンがそう言う。
「ジャスミン。悪いけど今はモニター確認の仕事中なんだよ」
「メビウスさん、大丈夫です。交代しますね」
オリビエがそう言う。どうやらパメラやヒカルと楽しく過ごせたそうだ。
メビウスからしたら、一通りの情報を引き出せた為、もう司令室に要は無かった。
「そうか、じゃあ後は頼むぜ」
そう言うとメビウスは席を立ち、司令室を後にした。
ジャスミンに先導され、多少歩いた。
しばらくするとそこには同じ水着を着ていた彼女達がいた。
「賞金1000万キャッシュの大運動会の始まりだぁ!みんな賞金目指して頑張りなぁ!」
次の瞬間彼女達のテンションボルテージが一気に
最高潮に達した。
「イエェェェェェイ!!!!!」
ただ一人、メビウスだけが理解できていなかった。
そして次のジャスミンの言葉に耳を疑った。
「さらに!今回はビンゴ大会もあるよ!一頭はなんと!メビウスに一つだけ命令できる権利が与えられるぞ!」
「・・・はぁ!!?ジャスミン!それはどういう事だ!」
「言葉通りさ。あんたにはビンゴの景品になってもらうよ」
「なんでだよ!」
「安心しな、死ねとかそんな命令はくださせない。まぁ多分金を寄越せって言われるだろうね」
文句はまだまだ言いたかったが、ジャスミンは全て無視を決め込んだ。
メビウスもやがて諦めると、参加しているメンバーを見た。
そこにはロザリーにクリス、ヴィヴィアンにエルシャ、サリアにナオミがいた。
「あんたは特等席でゆっくり見てなよ。それじゃあ最初の競技だ!」
ジャスミンが競技の開始を宣言した。
こうなったらもう仕方ない。諦めて運動会の見物でもするか。
「最初の競技は!恐怖!溶ける水着でパン食い競争だ!」
「待て待て待て待て待て待て待て待て!!!」
(なんなの一体!それは!?溶ける水着!?なんで
溶けるの!?溶けたら胸がこんにちはになるんだよ!?それでいいの!?パン食い競争!?そんなの喉に詰まったら危ないよ!立ち止まって普通に食べればいいだろうが!)
メビウスが脳内で色々と思っている間に、その競技はスタートしてしまった。
そしてその頃時を同じくして、アンジュはある場所である人物にあっていた。
扉の前にいた警護の人と執事は既に黙らせていた。
ミスティの目の前にはペロリーナがいた。
「だっ誰ですか!?」
「私よ。久しぶりね、ミスティ」
そう言うとアンジュはペロリーナの着ぐるみの頭部を再びとった。
「あっアンジュリーゼ様・・・なのですか」
「かつてはね。今はただのアンジュよ。それより、私に何か用でもあるの?」
「未だに信じられません・・・私の永遠の憧れであったアンジュリーゼ様が・・・ノーマだったなんて・・・」
「・・・ミスティ、あなたは優しすぎるわ。私は
ノーマだった。それが現実なのよ」
・・・ミスティは黙ってしまった。
「さてと、これで満足よね。それじゃあ今度は私の番ね。頼みたい事があるの」
「・・・なんですか!?私に出来る事なら手伝います!」
「そう。それは良かったわ」
するとアンジュはナイフを抜いた。
「手伝ってくれる?脱走」
アンジュは満面の笑みでそう聞いてきた。
第五競技は!挟んで運べ!お●ぱいたまごだ!」
言っちゃった!遂にこの作品でお●ぱいって言っちゃったよ!もしこの作品が消されたらこの発言のせいなのか!?そうだよな!?そうだよね!?
・・・取り乱してすまない。気をとり直して話を
進めよう。
この競技はその名の通り、お●ぱいに卵を挟んで割らずに持っていく競技だ。
なおこの競技ではパッドなどの装備は禁止されている。
皆がたまごをそれぞれ胸の谷間に挟み込んだ。
「よーい!ドン!」
その掛け声のもと、皆がそれぞれ走り出した。
基本、たまごを割らない様にバランスに気をつける。
この競技はエルシャの様な四次元バストに有利だが、サリアのようなつるぺったんには向いていないのだ。
しかしだ。そんな中でも一際すごい活躍をしている存在がいた。
それはなんとクリスだった。
彼女は第一競技でもそれなりの成績を残しているのだ。
「・・・あいつすげぇな」
メビウスはクリスの活躍ぶりに驚いていた。
その頃、アンジュとミスティはジャスミンモールへと来ていた。水着を着用していたバルカンがいたが、皿いっぱいのハンバーガーであっさりと買収出来た。
武器など様々な物をカートに乗せていた。
「処刑!?」
アンジュはミスティから聞かされた言葉に驚いていた」
「はい。国民を欺いたため、ミスルギ皇室の人達はいずれ・・・」
「そんな・・・シルヴィア・・・」
アンジュは武器を入れたカートを押しながら店を出た。
万引きであるが、店番であるバルカンはすっかり
ハンバーガーに夢中だった。そして二人が店を出たときも、尻尾を振っていた。
一応人質的に扱うため、ミスティの腕は縛っていた。
「たったすけて〜」
特に助けを求めてる感はしない。
そしてこちらはヒルダとモモカであった。
「マナを使えるあんたなら、これ、動かせるよな?」
それはローゼンブルム家の紋章付きの輸送機だった。
「できますが・・・何のために?」
「決まってるだろ?脱走だよ」
その言葉にモモカは驚く。
「・・・お断りいたします。私が従うのはアンジュリーゼ様だけです」
「だったら死ぬかい?いいのかい?だ〜い好きな
アンジュリーゼ様のお世話ができなくなっちまうよ?」
するとそこにアンジュとミスティがやってきた。
「・・・モモカ!?」
「アンジュリーゼ様とミスティ様!」
「これはこれは・・・イタ姫様」
「モモカ!なんであなたがヒルダと一緒にここにいるの!?」
「この方が、脱走するから輸送機を飛ばせと!」
「脱走!?・・・どうしてなの?」
「あんたには関係ないだろ?」
そう言うとヒルダはアンジュ達に銃を向けた。咄嗟にアンジュもカートの中からアサルトライフルを手に取り、ヒルダに向ける。
「させないわそんな事。これは私が使うから」
「はぁ!?」
ヒルダは驚いた。まさか自分以外にもだ 脱走を企てる存在がいたと言う事に驚いた。
するとモモカが驚きながらたずねる。
「もしかして!シルヴィア様の為にですか!?」
「私はあの子から自由を奪ってしまった。だから私が守る!私が・・・。モモカ!あなたもついてきてくれるわよね!?」
「もちろんです!アンジュリーゼ様のためなら!
シルヴィア様のためにも!」
「へぇ〜利害の一致ってやつか。なら話は早い。共同戦線ってやつでいこうぜ」
「断るわ!あなたは信用できないから」
「無理すんなよ。それじゃあ誰が輸送機の拘束を外すんだい?」
「拘束?」
「そうだよ。この輸送機は整備のために色々と拘束してある。無理に外せば警報装置が作動するよ。かといって無理に飛べば機体損傷。あんたに解除できるのかい?」
「・・・」
アンジュは黙り込んでしまった。
「あたしはできる。なんてったってこの日のためにずっと準備してきたんだから。どう?協力しない?」
暫く考えていたがアンジュはやがて武器を下ろした。
「さぁ!今年の大運動会!優勝はなんと!
意外も意外!大穴中の大穴!サリア隊のクリスだぁ!」
今年の大運動会の優勝者、それはクリスであったのだ!
その事に皆が驚いていた。
手には1000万キャッシュがあった。
「これで、ヒルダとも仲直りできるかな?」
「クリス・・・お前・・・」
「さぁ!それじゃあ!ラストイベントの前に!
ビンゴ大会行ってみよう!」
すると曲が流れ始めた。
「ビンゴ!(間奏)ビンゴ!(再び間奏)楽しいビンゴ!地球はたのしーいところだよ!ごーはーんーもーおーいーしーい!楽しいビンゴ!楽しいビンゴ!
へーい!」
何故か皆が妙な踊りをしていた。片足でクルクル回っている人までいた。
「さあ!それじゃあ!ビンゴ大会!行ってみようカァ!」
その後のビンゴ大会はとてつもなく盛り上がっていた。
そして暫くして
「ビンゴー!!ビンゴビンゴ!!ビンゴー!!!」
最初にビンゴが出たようだ。
それはなんとヴィヴィアンだった。
「ヴィヴィアン。あんたはメビウスに一つだけ命令できる権利が手に入ったよ。さて!何を命令する!?」
「可能な命令なら聞くぜ、ジャスミンモールでポテチ買ったり、おんぶしたりとか、色々とな」
「それじゃメビウス!私命令じゃなくてお願いがあるんだ!」
「何だ?言ってみろよ」
メビウスは水を飲みながらそう聞いた。
次の言葉があんな破壊力を持つ事になるとは・・・。
「私のこと。お姉ちゃんって呼んで!」
「ブーーー!!!」
飲んでいた水が一気に吹き出された。
(おっおっおっお姉ちゃん!?お姉ちゃんってあれだよな?年下の子供が年上の女の人に呼ぶ。よく幼年部の子供がエルシャの事をそう呼んでるあのお姉ちゃんだよな!?)
「第一中隊はメビウス以外年下がいないじゃーん。一度はお姉ちゃんって呼ばれてみたいよ〜」
「なっナオミがいるじゃねぇか?わざわざ俺が
そんなこと言わなくても」
ナオミは14歳だ。少なくてもヴィヴィアンよりも歳下である。
「ナオミだと妹感が出ないよ。スタイルもサリアより上だし〜」
サリアの視線が睨むようにヴィヴィアンへと向けられた。
まぁそれに関してはメビウス自身も思っていたため、苦笑していた。
「・・・メビウス。とっとと言っちまいな」
ジャスミンがマイクをメビウスに渡す。
「おっ・・・おねえ・・・」
「聞こえないわよ〜!?」
サリアが大声で叫ぶ。それに同調して周りも同じことを叫ぶ。
「・・・ヴィヴィアンお姉ちゃん!!」
メビウスは顔が赤くなるのを実感している。
「ウッホー!!エルシャってばこんな気分だったんだね!」
ヴィヴィアンが嬉しそうに言う。どうやら大満足したようだ。
「さてと!それじゃあビンゴの方もあらかた終わったみたいだし。本日のラストイベント!打ち上げ花火だぁ!」
ジャスミンがそう言うと、空めがけて、無数の花火が打ち上がった。
しばらくするとそれは空中で炸裂した。
(綺麗だなぁ)
メビウスは目の前の光景に心を奪われていた。夕方の空に浮かんだ花火はとても鮮やかなであった。
その時だ。メビウスの目に司令室が見えた。そこにはオリビエが顔をくっつけて花火を見ようとしていた。
(ん?あれはヒルダ?)
その時、メビウスの目にヒルダが映った。考えてみればフェスタ中、ヒルダを見たのは初めてだった。
すると突然オリビエが倒れた。
(なっ!?)
メビウスはその光景が理解できないでいた。しかし一つだけわかった事があった。
(なんかあったのか!?)
メビウスは駆け足で司令室へと進んだ。
司令室に着くと、そこにはオリビエが倒れていた。
「おい!オリビエ!大丈夫か!?」
「めっ、メビウス。私・・・一体・・・」
すると司令室のモニターが突然音を立てた。
「オリビエ!これはなんだ!?」
「これ・・・輸送機の拘束具が解除された音だよ!」
「なに!?・・・発着デッキか!」
メビウスは走りながら発着デッキに足を進める。
その頃、ジャスミンの所にエマ監察官とジル司令とマギーが来た。
「どうしたんだい?みんなして?」
「ミスティ・ローゼンブルム様がどこにもいないのよ!」
数分前に遡る。
発着デッキではアンジュとモモカが荷物の運搬をしていた。
そこにヒルダが戻る。
「急げ!フェスタが終わっちまう!」
彼女は針金を取り出した。そしてそれをある所に
差し込んだ。しばらくかちゃかちゃしていたが、
やがて近くにあった蓋が開かれた。
そこにはさまざまな装置などがあった。
彼女の狙いは拘束具の解除システムと緊急射出システムだ。
ヒルダはタイミングを見計らっていた。狙いは花火が打ち上がる時。
モモカはマナを使い、輸送機の機能を作動させていた。
「・・・・・・今だ!」
そう言うとヒルダはその装置のスイッチを切った。タイヤを固定していた拘束具が外れる。
「よし!成功だ!」
すると輸送機が少しずつ進んでいく。
「おい!待てよ!」
ヒルダが走りながら言う。
その時メビウスが発着デッキにたどり着いた。
「ヒルダ!?それにアンジュ!?二人とも何してんだ!?」
「メビウス!?」
アンジュが驚くが直ぐにヒルダに向かって言い始めた。
「ブラジャーの恨み、忘れてないから。あのせいで大変な目にあったのよ!」
「そんな昔の事!」
「それだけじゃないわ!散々後ろから狙ってきた事!手下を使った嫌がらせ!ペロリーナの着ぐるみの臭さ!」
「最後の何だよ!」
「とにかくあなたは信用できない!せいぜいお友達と仲良く暮らしてなさい。モモカ!後部ハッチ閉めて!」
「でっ・・・ですが・・・」
「ふざけんなぁ!!」
そう言うとヒルダはスロープにしがみついた。
その時ちょうどジル司令達もやってきた。
「メビウス!これはどういう事だ!?」
「わかりません!気がついたらこうなってて・・・」
するとジル司令は銃を取り出し、ヒルダ達に向けて撃った。
「やめてくださいジル司令!
二人に当たったらどうするんですか!?」
「ジル!およし!」
ジャスミンもジル司令を止めに加わった。
そうしている間にも輸送機は加速していく。
「ふっざけんな!このために!何年も何年も待ったんだ!生き残るためなら、ゾーラのおもちゃにもなった!面倒な奴とも友達になってやった!なんだってやってきたんだ!」
その迫力はアンジュを驚かせた。
「ずっとこの日を待ってたんだ!・・・絶対に!
ママのところに帰るんだ!!!」
「!ママ・・・」
すると輸送機が遂に離陸を始めた。ヒルダが
バランスを崩す。
「ウワァァ!」
落ちそうになったヒルダが手を伸ばした。
・・・ヒルダの手をアンジュの手が握っていた。何故そのような事をしたのかはアンジュ自身にも分からなかった。
「・・・モモカ!一人追加するわ!」
「!はい!アンジュリーゼ様!」
そうしてアンジュ達を乗せた輸送機はアルゼナルを離陸した。
発着デッキには、メビウス、ジル司令、マギー、ジャスミン、エマ監察官、そしてバルカンが残された。
「アンジュ・・・ヒルダ・・・」
メビウスは輸送機に搭乗した二人の名前を呟いた。
「どうしましょう!ノーマの脱走を許したばかりか!ミスティ様も誘拐されるだなんて!」
「うぉっと!」
「危ない!」
エマ監察官が倒れそうになった。それをメビウスとマギーで支える。
「簡単に買収されちまいやがって!何のための番犬だい!全く!」
ジャスミンはバルカンに怒っていた。バルカンは小さく縮こまる。
「ジャスミン。みんなを一箇所に集めてくれ。メビウス。お前もみんなのところにいけ」
ジル司令がそう言うと、メビウスとジャスミンは発着デッキを後にした。
今回で第3章はおしまいです!ですがオリジナルキャラクターや機体図鑑などを作るため、第4章は次の次の話からです!
ヴィヴィアンにお兄ちゃんっね呼ばれたい人は絶対いるはずですよね!
第4章は際どい描写が少ないといいなぁ