クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
今回遂に例の回を執筆する事になりました。
可能な限りオリジナル展開も加えております。
余談ですが製作中に胃腸炎となりました。皆さんも体調管理にはお気をつけて。
それでは本編の始まりです!
ジュリオ艦隊から放たれたミサイルがアルゼナルめがけて飛んできた。対空兵器で迎撃するがドラゴンとの戦闘の傷も癒えていないため、効果は薄かった。
ミサイルの何発かはアルゼナルに命中した。ミサイルの命中により基地内は大きく揺れる。
「なんだよこれ!救援じゃねぇじゃねえか!」
基地内は混乱していた。幼年部の子達はその身を寄せ合い、震えていた。エルシャはオルゴールを取り出し、その子達を落ち着かせる。
その時ジル司令から通信が入った。
「諸君。わかったか?これが人間だ。奴らは我々を助ける気などない。我々を物のように回収して、別の場所で別の戦いに従事させる気なのだ」
「それを望む者は投降しろ。だが、抵抗する者は共に来い!」
「これよりアルゼナル司令部は人間の管理下より離脱!反攻作戦を開始する!」
「作戦名はーーリベルタス!」
「志を同じにする者は、武器を持ちアルゼナル最下層に来い!」
リベルタス。その言葉にサリア、マギー、ジャスミン、ゾーラ隊長、メイが息を飲む。
「お前達!聞いての通りだ!人間は私達を殺しに来ている!救助なんて全部嘘っぱちだ!非戦闘員は最下層を目指せ!戦闘員は非戦闘員を助けるんだ!動ける奴は動けない奴の事も忘れるな!」
ゾーラ隊長の一言により皆それぞれ動き出す。
サリアの元にジル司令からの通信が入る。
「サリア。アンジュを必ず連れてこい」
「イエス・マム」
サリアとの通信が終わるとジル司令はオペレーター達とある場所に来ていた。それは極秘裏に作られていた潜水空母【アウローラ】であった。
「各員持ち場につけ!」
「イエス!マム!」
発着デッキではメイが指示を出していた。
「最優先はヴィルキスとフェニックスだ!弾薬の装填は後でいい!非常用のエレベーターシャフトに乗せるんだ!」
そこにパイロットスーツに着替えたアンジュ、サリア、ナオミ、ヴィヴィアン、メビウスを除いたメイルライダーが集結した。
「出撃します!」
かつての第三中隊が出撃する。その直後のことだ。発着デッキ入り口に何かがやってきた。それは円盤であった。
次の瞬間には円盤達は周りに刃を展開し。発着デッキをガリガリと削りながらやってきた。
「総員退避!」
ゾーラ隊長の掛け声のもと皆奥へと逃げる。暫くして、円盤が爆発した。
「なっこれは!?」
ヒルダ達が見たもの。それは発着デッキを瓦礫が塞いでいる光景であった。さらにエレベーターシャフトまで破壊された。
「このままじゃパラメイルが発進できねぇ!」
「このままじゃヴィルキス達を降ろせない!」
ゾーラ隊長とメイが驚く。その時ヒルダに通信が入った。
「ヒルダ隊長!空中に未確認円盤が!」
アルゼナルの外では第三中隊のメンバー達が謎の円盤と戦っていた。
その円盤。いや、ピレスロイドは刃を回しながら第三中隊のターニャとイルマの機体に突っ込んできた。刃がコックピットに直撃する。
「ターニャ!イルマ!」
二人から返事が返ってくる事は無かった。
空一面に大量のピレスロイドが展開された。
発着デッキではピレスロイドの攻撃が終わると、兵隊達が乗り込んできた。狙いはヴィルキスとフェニックスらしい。
「整備班集まれ!敵の狙いはヴィルキスとフェニックスだ!各員!最重要事項に二機の地下への搬入とする!手動でやるんだ!」
メイが激励の言葉をかける。そうしている間も銃撃戦は続いていた。
「もうだめだ・・・私達死ぬんだ」
「死の第一中隊がこんな事で死んでたまるかよ!」
「今更隊長面しないで!」
諦め掛けていたクリスをヒルダが激励する。しかしクリスはそれに怒る。その時だ。クリスを狙っている兵士がヒルダに見えた。
「クリス!」
クリスを庇い、銃弾を受ける。しかしヒルダは怯むことなく銃で兵士を撃つ。兵士に命中し海へと落ちていった。
「なんで・・・助けたの?」
「誰も死なないし死なせない。それがあたしら死の第一中隊だろ?それに、もしあいつなら、きっと同じ事をしたぜ」
ヒルダが傷口を抑えながら言う。
(アンジュ・・・メビウス。あんたらも戦ってるんだろ?)
メビウスとナオミの二人はある場所を目指し走っていた。
走っている最中もアルゼナルはミサイルによる揺れが続いていた。
「メビウス!どこ行くの!?」
「フェニックスを出す!」
そのためにはパイロットスーツが必要だ。フェニックスを出すためにロッカールームを目指す。すると突然廊下の電気が落ちた。いや廊下だけではない。基地内の電気系統がやられたらしい。
直ぐに非常用の赤ランプが基地内を照らした。赤ランプの光がどこか不気味であった。
「電源盤がやられたのか!?」
メビウスは驚く。しかしそれでも二人はロッカールームを目指していた。するとメビウスが足を止めた。ナオミはメビウスにぶつかる。
「どうしたのメビウス・・・」
二人は物陰からそっと様子を除いた。視界の先のジャスミンモールには少女達がいた。皆目を閉じて、手を頭の上につけている。
そしてその付近には兵士達が三人いた。皆銃を持っている。兵士達は空間に映し出されたモニターで何かを確認していた。見るとそれはメイルライダーのリストであった。
やがてモニターをしまった兵士達が言う。
「この中にメイルライダーは存在しない。第一目標がアンジュリーゼの捕獲。第二目標がヴィルキス、並びフェニックス。そして男ノーマの捕獲。可能ならメイルライダーの確保。それ以外のノーマは皆殺しにせよ」
そのような話の内容が二人の耳に聞こえた。そして兵士達が銃口を彼女達に向けた。
「やめろぉ!!!」
次の瞬間にはメビウスは大声を出し、物陰から飛び出し、一人の兵士に殴りかかった。兵士のつけていたゴーグルにヒビが入る。兵士は見事に吹っ飛んだ。突然の大声と奇襲は兵士達を驚かせた。
「こいつ!例の男のノーマか!!」
兵士の一人がメビウスに銃口を向ける。その銃口をメビウスは握る。そして引き金が引かれる直前、メビウスは銃口を隣にいた兵士に向けさせた。隣の兵士は身体を撃たれて、その場に倒れた。
メビウスは銃を持っている兵士の腹を蹴飛ばした。兵士が後ろに倒れこむ。ナイフを取り出りその兵士の心臓部に突き刺した。
「ギャァァァ!!」
その兵士は悲鳴を上げたが直ぐに口を開かなくなった。
ナイフを抜くと血がメビウスに吹きかかった。
最初に殴り飛ばされた兵士が起き上がり、銃口を向ける。その前にメビウスがナイフで一気に接近する。兵士の首を掻っ切った。そこから
は血が噴水の用に吹き出した。
兵士達は皆倒した。
「みんな!大丈夫か!?」
今まで目を閉じていた彼女達だが、その声が自分達を心配している声だと理解すると恐る恐る目を開ける。目の前にはアルゼナルの制服を着た血塗れの人がいると認識した。
そして目の前の人物が自分達を助ける為に戦ってくれたと理解すると、緊張が解けたのか泣き出す人達もいた。
「キャャァァ!」
その時ナオミの悲鳴が聞こえた。直ぐに床に落ちてる銃を拾い上げ、悲鳴の方に向かう。
そこにはネットガンによって捕獲されているナオミがいた。兵士は二人。一人がネットを引っ張りもう一人が銃をナオミに向けている。直ぐに銃を兵士の一人に向ける。向けた瞬間には弾が兵士に命中した。兵士の一人が骸となる。
「貴様!」
もう一人の兵士が振り返り銃口を向ける。物陰に隠れながら、応戦する。
少しの間撃ち合っていたが、兵士側が弾倉の装填に取り掛かった。一気にトドメをさすため兵士の首元を狙う。弾が命中した。その兵士も動かなくなった。
ナオミに被さっていたネットをナイフで切り裂く。ナオミが這い出てきた。
基地内にオリビエからの通信が入った。
「基地内に敵部隊が多数侵入!目的は!アルゼナル人員の抹殺の模様!だめ!みんな逃げてぇ!」
オリビエの悲鳴とも聞き取れる声が響いた。
メビウスは近くの通路を確認した。
「いいか。ここを真っ直ぐ降りれば最下層に行けるはずだ。ここはまだ兵士達に入られてないはずだ。真っ直ぐ走り抜けろ。行ってこい!」
メビウスの言葉と同時に彼女達は走り出した。そうしてこの場にはメビウスとナオミだけが残された。
「ナオミ。お前もあの子達と行ってこい」
「ううん。私も戦うよ。私だってメイルライダーだよ」
少しの沈黙がおきた。
「・・・無理はするな」
メビウス達は兵士達が使っていた銃を拾い上げるとロッカールームを目指した。
そして時を同じくして発着デッキで戦っていたエルシャは幼年部たちの事が気になり、幼年部の子供達の所へと向かった。
そして医務室ではマギーとエマ監察官がいた。人間達はエマ監察官も殺そうとしていた。ノーマじゃないと叫ぶ彼女をマギーが助ける。
マギーがヴィヴィアンを連れ出すため、医務室に入る。するとそこには人間達がいた。ヴィヴィアンを確保していた。
「メイルライダー発見」
「その子をどうする気!?」
マギーが銃を向ける。人間達はマギーを狙いながらヴィヴィアンを連れて外へと出ていった。
こちらはサリアとアンジュ。こちらは今最下層を目指していた。モモカはジャスミンによってマナが使えないようにされていた。
「ヴィルキス達がまだ降ろされてない!?わかった。アンジュ達を届けたら私も発着デッキに向かう」
サリアは通信でメイと話していた。
「ここ。危ないんでしょ。避難準備なんてしてる場合?」
アンジュがサリアを睨む。サリアの手には銃が握られており、銃口はアンジュを向いていた
「・・・あんたには大事な使命があるの。だから送り届ける。それが私の・・・最後の使命だから・・・」
「その過程で仲間が何人死のうと知ったこっちゃないって言う気?」
アンジュが睨みつけながら言う。
「・・・仕方ないのよ」
次の瞬間、アンジュはサリアをビンタした。突然の事にサリアは驚く。ジャスミンも振り返る。
「メビウスがいたら間違いなくパンチが飛んでたわよ!何が仕方ないよ!作戦の為に犠牲になる仲間を助けようともしないで!メビウスだったら助けるわよ!
たとえ自分の身を削ってでも!
たとえどんなに大事な作戦でも!
最後の最後まで助けようと手を差し伸べるわよ!」
するとサリアもアンジュにビンタした。
「何もわかってないくせに!!自分がいかに特別な存在なのか!わかっているの!?」
「わかりたくもないわ!!仲間の命を踏み台にして!」
「てはアンジュリーゼ様!息を止めてください!」
その時モモカが気がついたようだ。エプロンから何かを取り出した。それは胡椒であった。それを床に叩きつける。胡椒が空中に散布される。
「くっしょん!待ちなさいアンジュ!くっしょん!」
サリアが叫ぶがそれはアンジュ達には既に届いていなかった。
「サリア!どうした!?」
「アンジュに逃げられたわ!」
「必ず連れもどせ!」
そういいジル司令は通信を切った。するとジル司令の元に外部から通信が来た。
繋げるとタスクであった。
「アレクトラ!アンジュはどうした!?」
「逃げられた。お前もアンジュの捕獲に協力してくれ」
「・・・わかったよ・・・」
そう言うとタスクは通信を切った。
サリア達から逃げてきたアンジュとモモカさん達は通路を走っていた。
「いつでもお料理するために持ってて良かったです」
「大胆な事をするわね!」
「アンジュリーゼ様の影響です!くっしゅん」
すると通路を照らしていた赤ランプも消えた。完全に電源盤が落とされたらしい。アンジュとモモカはマナを灯として走っていた。すると曲がり角から何かとぶつかった。
それはメビウスとナオミであった。
「アンジュ!それにモモカさんも!」
「メビウス!ナオミ!無事だったのね!」
「その様子だと行き先は同じみたいだな。行くぞ!」
四人は通路を走った。暫く走ると食堂付近に出た。
「これは・・・」
マナの光に照らされたその光景に絶句した。ノーマ達の死体が大量に置かれていた。撃つだけでは飽き足らず、火炎放射器まで使用されていた。その光景は昨日のドラゴンの焼却場を思い出す。
「うっぷ!」
アンジュは胃から何かが込み上げてきた。今回はナオミも吐き出しそ
うにしていた。
「アンジュリーゼ様!ナオミさん!お水を持ってきますね」
食堂の奥のシンクへモモカさんは足を進める。そしてメビウスは目の前の光景に言葉を失っていた。
(これが・・・人間のする事なのか!?)
その時だった。後ろで声が聞こえた。
「大切な物は失ってから初めてその価値がわかる。いつの時代も変わらないなぁ」
背後から男の声がした。三人が振り返る。するとそこには兵士とは思えない人間が立っていた。その姿にアンジュとナオミは困惑する。しかしこの中でメビウスだけが男の正体を知っていた。
「エンブリヲ!なんでここにいる!」
そう。その男はエンブリヲである。かつてミスルギ皇国でメビウスに接触してきた謎の男である。メビウスは銃口を向ける。
「待ちたまえ。私は君達に危害を加える気はない。それにしても酷い事をするものだ。こんな事を許した覚えはないのだがな」
「ここ虐殺を命じたのはジュリオ君だ。ここから北北東14kmの所に彼はいる。アンジュ。君を八つ裂きにする為にね。この子達はその巻き添えに近い形だ」
「なんでそんな事を教えるの!?」
アンジュが疑問に思い、銃を突きつける。しかしエンブリヲは動揺しない。
「そうだメビウス君。君に会いたい人がいるんだ」
「よぉ!メビウス!元気してるかー!?」
暗闇から何者かが飛びかかってきた。慌て銃身でそれを受け止める。
その人物はガーナムであった。
「ガーナム!貴様何故ここにいる!?」
「簡単な事よ!ブラック・ドグマはミスルギ皇国と手を組んだのさ!」
「なっ!?ブラック・ドグマはこの戦いに介入するのか!?」
「そうよ!まぁお前の元気な姿は拝めたぜ。とっととフェニックスに乗り込みな。無論、例のシステムも発動しろよ?」
そう言うとガーナムは暗闇の奥へと消えていった。メビウスは追いかけようとする。
「キャァァァ!」
その時モモカさんの悲鳴が聞こえた。振り返るとそこにはモモカさんに銃を向けている兵士が二人いた。右肩が赤く染まっていた。モモカさんはマナバリアでなんとか自分の身を守っている。
アンジュが兵士達を狙撃した。
「ぐぉぉ!」
兵士の一人が悲鳴を上げながら死んだ。もう一人はアンジュを撃とうとするがその前にアンジュが兵士を撃つ。
「ぐぁぁ!貴様!アンジュリーゼ!」
「答えなさい!この虐殺を命令したのはお兄様なの!?」
アンジュが銃口を向ける。
「待ってくれ!俺は隊長とジュリオ陛下の命令に従っただ・・・」
次の瞬間。アンジュは兵士を撃った。兵士は死んだ。しかしアンジュは撃つのをやめない。
「アンジュリーゼ様!もう大丈夫です!モモカはここにいます!」
モモカがアンジュに抱きつく。この時アンジュは
やっと落ち着いた。
「・・・早く行くぞ!」
メビウスの掛け声の元、四人は再びロッカールームを目指した。そして着替え終わり、発着デッキを目指した。
四人が発着デッキに辿り着くと、そこには人間に押され気味の彼女達がいた。
人間の兵士の何名かがこちらに銃を撃つ。それをモモカさんのマナの光で防ぐ。
しかし戦況はあまり変わっていない。整備士の一人が銃で撃たれた。
「くっ!貴様らぁぁぁ!!」
メビウスが人間達に激昂する。
次の瞬間、フェニックスが突然光り出した。その姿は以前見たあの姿へと変わっていた。左腕のガトリングで人間達を蹴散らす。それらは彼女達ノーマを守るみたいであった。まるでメビウスの意思がフェニックスに乗り移ったみたいである。
フェニックスの戦闘介入により人間達は一気に蹴散らされた。
そしてフェニックスは右腕の鉤爪からビームを放った。それらは瓦礫へと突っ込んだ。すると瓦礫は跡形もなく砕け散った。
フェニックスはこちらへと向いた。まるでメビウスに乗り込めと言っている目であった。前回の戦闘時に放たれていた殺気は完全になかった。
「お前も力を貸してくれるんだな!」
メビウスは勇んで乗り込んだ。
それに続くようにアンジュがヴィルキスに、ナオミがアーキバスに乗り込む。
他の第一中隊は先程の光景に唖然としていた。
そこにサリアがやってきた。パイロットスーツに身を包んでいた。
「アンジュ!止まりなさい!」
サリアが叫ぶが誰も止まらない。そうしている間にもアンジュ、ナオミ、メビウスの三人は発進していった。
「よし!第一中達!三人に続くぞ!」
ゾーラ隊長とヒルダの号令の元。皆発信準備に取り掛かった。
外ではタスクが人間達からヴィヴィアンを助けていた。
タスクの視界にヴィルキスが写る。
「何!?あのじゃじゃ馬め!」
「ポテチ・・・」
タスクを他所にヴィヴィアンは寝言を呟いた。タスクがヴィヴィアンを見る。
外では三人が取るべき行動に移っていた。
アンジュはジュリオ達の元へ。ナオミは未だに戦っている二機の救援に。そしてメビウスはガーナムの元へと向かった。
メビウスはいざというときに備えて有る物を用意していた。
「・・・今度は言うこと聞いてくれよ・・・」
メビウスは手に、握っていたものをボックスへと閉まった。
遂にアルゼナル襲撃が始まってしまいました。
アニメはかなりショッキングです。
え?ターニャとイルマが死んだ?
今後の事を考えるとターニャとイルマはガチで出しにくくなると思い、それならオリジナル展開を使おうと言う判断にしました。
え?ビクトリアとエイレーネ?ナニソレオイシイノ?
練習用アンケート 皆様はラグナメイルは全て出して欲しいですか?
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①全部出せ。
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②そんなものよりオリジナル機体出せ。
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③既存作品から機体を出せ。