クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
「フェニックスについて」
《WING MODE》
外見はパラメイルのフライトモードに酷似している。
移動に優れてるだけでなく高機動戦闘にも向いている。
現段階で使用可能な武装
高粒子バスター
《FITHING MODE》
外見はパラメイルのアサルトモードに酷似している。
戦闘に関しては、こちらの方が武器を多く使えるため向いている。
現段階で使用可能な武装
高粒子バスター・高粒子サーベル。
武器などは今後もストーリーの進行によって増えていきます。
それでは本編行ってみよう!
パイロットスーツに着替えたメビウスは、フェニックスの前に辿り着いた。格好が格好なだけに、あまり堂々とは歩けなかったが。
そこには1人の少女がいた。確かフェニックスのコックピットに一緒に入ってきた子だ。
「その燃料タンクはそこに設置して!」
少女は他の人達に指示を飛ばしていた。
(こんな幼いのに、大変なんだな)
そう内心で思っていると、彼女はこちらに気がつき、駆け足でこちらに近づいてきた。
「あっ君?あの時の人だよね?ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「いいですけど、何ですか?」
「実はこの機体だけどさ、通信コードがわからないんだよね。これからテストでしょ?だから通信がとれないのはまずいんだよね」
「連絡が取れないのはまずいですね」
少し改まって、返事をした。
やはりまだ出会ってすぐではそう気軽に話しかける事は難しいものだ。
「そんなに改まらなくてもいいんだよ。今日からはここで暮らす仲間になるんだし」
彼女は明るくそう答えた。
「仲間」
余所者であると自覚していたが故に仲間だなんて言われと、とても嬉しい気持ちになれた。
2人はフェニックスのコックピットに行き、モニターをいろいろいじった。
「これでいいか?」
設定が終わり、彼女にモニターの画面を見せた。
「うん!バッチリだよ!」女の子は笑いながら答えた。どうやら問題はなかったらしい。
「ジル?そっちはどう?」
「問題ない」
モニターにジル司令が映った。
「これで司令室と繋がったね。
あとこれ。ジルから、君に渡すようにって」
そう言われて、彼女はポケットからバイザー差し出してきた。
風防から目を守るためのものらしい。
「ありがとう」
バイザーを受け取ると自分の顔にそれをかけた。
「うん!とても似合ってるよ!パイロットスーツも!」
微妙な気持ちだった。褒められて悪い気はしなのだが、露出が多いこの見た目でそれを言われると少しだけ抵抗があった。
「私はメイ。ここアルゼナルの整備士だよ。よろしくね」
彼女は笑顔で右手を差し出してきた。
「俺はメビウスだ。よろしく」
彼自身も右手を出して、握手をした。
その後、メイはコックピットから降り、外からフェニックスを見回した。
「それじゃあこのフェニックスを出すんだけどさ。出すときはフライトモードで出さなきゃいけないんだ。だから機体を変形させて欲しいんだけど、できる?」
俺はコックピット内でモニターをいじり、変形のパネルを見つける。
それをタッチすると機体が音を立てて動き始めた。どうやら変形したらしい。
コックピット部分が前面に剥き出しになる。
モニターには《WING MODE》との文字が表示されていた。
「これでいいんだよな?」
「バッチリだよー!」
どうやら問題ないらしい。
コックピットが前面に出たことで、外の様子がモニター越しでなくても、わかるようになった。
「最後なんだけど、君の後ろに穴があるよね?」
後ろを見た。そこには何かを差し込むであろう穴が確かにあった。
いや、正確に言うなら、穴の空いた何かが取り付いていた。
「それはね、フェニックスの機体のデータを取るために取り付けたものなんだよね。パイロットスーツにケーブルがあるでしょ?それをそこに差し込んでくれない?」
差し込んだ。するとその取り付いた何かのランプが光った。
とりあえず問題はなさそうだ。
「それじゃあ発進デッキに移すよ」
そう言われた次の瞬間、機体が揺れた。急に揺れたことに驚いたがどうやら持ち上げられたらしい。
機体の移動中の間、とりあえず直ぐに出られるように、エンジンをかけておいてから、俺はコックピット内を見た。
機体操作に使うであろう操縦グリップ。速度調整用のギア。
基本操作は思い出したためわかる。
しかし一つ気になることがある。モニターだ。
モニターの種類はそれなりの数があるようだが、なぜかブロックされていて開かないモニターがちらほらとあった。
一体なぜブロックされているのか、それは他の誰よりも、自分自身が知りたい事でもあった。
(記憶を失う前の俺はこれらの全て知っていたのか?)
そんな考えが頭をよぎる中、機体の揺れが止まった。
目の前を見ると発進ゲートらしきものが見えた。
どうやら今機体はカタパルトにいて、最終調整中らしい。
そしてモニター越しに
「フェニックス、発進!どうぞ!」
「メビウス!フェニックス!行きます!」
その言葉に反射的返事をしてから、ギアを動かし、操縦棒を前に倒す。
次の瞬間、機体は射出され、その際に発生するGが身体を襲った。
突然のGに顔をしかめる。だが次の瞬間にはGは感じなくなっていた。
気がつけば機体はすでにアルゼナル上空を旋回していた。
風が吹き、鼻腔に嗅いだことのないなんとも言えない匂いを感じた。
(匂いは今は放っておいて)
メビウスは機体のエンジンを温めるために、少しの間、自由に飛んでいた。
しばらくすると司令室から通信が入ってきた。
「聞こえるか。メビウス」
「聞こえます。ジル司令」
「今からこちらの指定したポイントに向かってもらう。それが飛行テストだ。わかったな」
モニターにはこの付近の地図が表示され、その中の1ポイントにマーカーがつけられていた。
「イエス・マム!
指定されたポイントへと向かった。
30秒ほどして。
(・・・この機体、加速性能だけじゃない、最大速度も速いのか)
メビウスは、改めてフェニックスの性能に驚いていた。
彼は決してエンジンをフルに稼働させていない。ギアも2で弱いはずだ。それなのにこの速度と加速力である。わずか2分弱で、目的地へと着いた。
そこには輸送機だろうか?上空でホバリングしている機影が見えた
「フェニックス機より司令室へ、指定ポイントに到着しました」
「よろしい、では始めろ」
輸送機の中から何かが出てきた。なんだ?あれは?
「シュミレーター用の敵だ、そいつらを倒せ」
ジル司令からは、そいつらを倒せとの命令を受けた。次の瞬間、それらのうちの1匹がこちらに接近してきた。
自分は操縦棒を操作しながら、モニターを操作した。
敵は4匹、見た目が同じ以上、4匹とも同等の性能だと予測する。
変形のモニターを見つけ、彼はそれを押した。
モニターには《FIGHTING MODE》と表示された。
コックピット部分が内部に収容されていく。
手、足、そして顔。瞬く間にフェニックスは人型へと変化した。
内部に収容されたコックピット内は暗かったが、すぐに明かりがついた。前方のモニターにはこちらに接近する敵機が見えた。
(接近してきたか!・・・なら!!)
機体の左肩に手を伸ばす。そこには剣の柄だけだった。だが次の瞬間、その柄から何かが出てきた。
赤い粒子を放ちながら、それは実態としてそこに現れた。
(後は相手に向かって、ぶった斬る!)
次の瞬間、シュミレータードラゴンは真っ二つになって海に落ちていった。
「後3匹!」
残る3匹はこちらに火の玉のようなものを飛ばしてきた。
しかし、フェニックス、いや、メビウスからしたら、それは避けろと言わんばかりの遅さだった。
メビウスはギアを1段階高め、操縦棒を押し倒す。3匹との距離を一気に詰めて行った。
(はぁぁぁぁぁぁぁ!)
シュミレータードラゴン2機を叩き斬り、最後の1機に対して、フェニックスはその喉元へとサーベルを突き立てた。
シュミレータードラゴンは海に向かって落ちていった。
「テストはこれで終了か・・・」
メビウスがその場に留まっていた時、通信が入った。
「テスト終了!お疲れ様、メビウス」
モニターにはメイが映し出されていたが、すぐジルへと変わった。
「テストご苦労だったな。それよりだ、今お前のいる場所は、お前がシンギュラーから落ちてきたポイントだ。何か思い出したりはしないか?」
(ここが自分が落ちていたところなのか・・・)
周りを見渡す、特に変化などはない。
自分が落ちてきたシンギュラーなども何処にも見当たらない。
その時だった。
「待ってください!そのポイント付近にシンギュラー反応を確認!」
司令室のオペレーターだろうか、その子の一言で司令室が騒めいた。
時を同じくして、メビウスの目の前にも異変は起きていた。突然目の前の空間に穴が空いたのだ。
「なっ!?」
流石に目の前で空間に穴が空くなんて予想していなかったのか、メビウスも、少し驚きの声を上げる。
「シンギュラー反応の中から生命反応多数確認!
ドラゴン!きます!」
今の目の前に広がる光景、それは、先程倒したであろうシュミレータードラゴン達がわんさかいた。
いや、シュミレーターではない。
この機体越しにも伝わる感覚。体を貫くような殺意。
間違いない。奴らはこちらを狙っている。
「数確認!スクーナー級50!ガレオン級1!」
モニター越しの通信が入る、敵の数は51らしい。しかもそのうちの1機はどうやら他のドラゴンとは違うらしい。
「メビウス機!危険です!速やかに戦線から離脱してください!」
次の瞬間、目の前のドラゴン達は一斉にこちらに向かって攻撃をしてきた。
メビウスはギアを倒して急上昇し、なんとか攻撃を交わした。
しかしそれでもと追撃しようとしてくるのが何匹かきた。
「こちらメビウス機!残念だけど遅かったみたいだ。今戦線を離脱することは不可能だ!」
なぜだが直感でわかった。このまま背を向ければ待っているのは死だ。
(死ぬ?自分がなぜ、この世界にいるのかさえわからずに死ぬだと?
そんなこと・・・認めてたまるかぁ!!)
彼の心は決まっていた。
後ろに下がれないならすることはただ一つ。
「・・・こいよドラゴンども。全部まとめて面倒見てやるよ」
意を決意し、彼はそう答えた。自分自身を奮い立たせる為に。
前編と後編で分けて作って見ました。
ちなみに操作などは操縦棒で行い、手前に引くと上昇し、
奥に倒すと降下するように設定しています。
次回は1対51の戦いです!そしてフェニックスの新兵器が登場します。