クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
50話突破しました!
今回で第6章は最終回です。
ゲームではなぜかナオミだけエンブリヲ側でもエンブリヲの事呼び捨てにしてましたね。他の呼び方だと被るからかな?
それでは本編の始まりです!
「エンブリヲに着いたって・・・敵になったって・・・一体どう言うことなの!」
アンジュが戸惑いながら叫ぶ。なぜこうなったのか。なぜサリアが、エルシャが、クリスが、ナオミが敵になったのか。皆動揺していた。
「アンジュ。言葉通りよ」
サリアが冷たく言う。
「・・・わかった・・・作戦なんだよな?
エンブリヲ達の情報を引き出すための・・・
もしくは人質か?ヒルダやロザリー。
ゾーラ隊長やみんなを人質に取られたんだろ?そうなんだろ?」
「メビウスくん。優しいのね。でも違うのよ。私達は私達の意思でエンブリヲさんの味方になったの」
メビウスの考えもエルシャは否定する。
「なんでだよ!なんでエンブリヲの味方になんかなったんだよ!」
「今の私達はあんたらの敵。だから戦う。それが理由でいいじゃない」
「そんな理由でなっとくできるか!だって・・・
仲間じゃないか!仲間に武器なんて向けられる訳ないだろ!?」
「メビウスは優しいんだね・・・残酷すぎるくらいに」
ナオミがそう言う。その時サリアに通信が入った。
「エンブリヲ様?・・・はい。わかりました」
サリアが通信に出る。相手はエンブリヲだ。
「エンブリヲ様からの命令よ。ヴィルキスとフェニックスを捕獲せよ。パイロットと一緒にね。アンジュ。メビウス。投降しなさい。私達だってあなた達と戦いたくはないわ」
「黙って従うと思う?サリア?」
アンジュが返す。ここで黙って従うようなアンジュではない。そんな事はサリアにもわかっていた。
「あんたならそう言うと思ったわ。でもメビウスはどうかしら?」
フェニックスは完全に動きを止めている。
「・・・おれは・・・おれは・・・」
「メビウス!まさかあなた!」
「ナオミ。メビウスは任せるわ。エルシャとクリスはアンジュを捕獲するの手伝って」
「イエス。ナイトリーダー!」
こうして三人のラグナメイルはヴィルキスめがけて飛びかかった。タスクとヴィヴィアンはアンジュを助けるために戦闘態勢にはいる。
アンジュとサリアとの戦闘は互角であった。しかしアンジュが少し押されているのが正解だろうか。
「貴女・・・こんなに弱かったんだ。ううん、強くなったのは私。エンブリヲ様のおかげで・・・私は変わったの!」
サリアのラグナメイル。クレオパトラがヴィルキスに蹴りを入れる。それによってヴィルキスの体制が崩れる。
「今よ!フォーメーション!シャイニングトライアングル!
「ださ・・・」
「何か言った!?」
「別に・・・」
「ははっ。了解よ」
サリアのフォーメーションネームのあまりの酷さにクリスは呆れ、エルシャも苦笑いをする。ナレーターとしてもよくこんな言葉を通信で送れたものだと思う。捕獲ワイヤーでヴィルキスを拘束する。
「くそっ!」
ヴィルキスの出力を上げる。しかし機体は動かない。
「アンジュ!」
タスクとヴィヴィアンでアンジュの元へと駆けつける。
一方こちらはメビウスとナオミ。
「メビウス。一緒にエンブリヲの元に行こう」
ナオミの機体がフェニックスに手を差し伸べる。
「ナオミ・・・その機体はなんだ・・・」
「この機体はザ・ワン。メビウスの機体、フェニックスの兄弟機だよ・・・因みにサリアの機体はクレオパトラ。エルシャはレイジアでクリスはテオドーラだよ」
「・・・なんで敵になっちまったんだよ・・・」
メビウスが乾いた声で言葉を絞り出す。
「・・・私はエンブリヲを信じた。それが理由だよ」
「メビウス。あなたの記憶の事はエンブリヲが教えてくれる。だから一緒に行こ?」
記憶の事。それはメビウスにとっては探し求めていたものである。
それを知れる。その言葉にフェニックスの右手が前に伸びた。
次の瞬間だった。モニターにある文字が表示された。
《Destroy Absolute Weapons》
次の瞬間には鉤爪からビーム砲が放たれた。
「うわっ!」
ナオミは慌てて機体を避けさせる。フェニックスはその場から距離を取る。
「やめろフェニックス!」
メビウスが必至に操縦する。しかし機体は言うことを聞かない。フェニックスはザ・ワンを無視すると、アンジュ達の方へと向かっていった。
こちらでは三対三の戦闘が繰り広げられていた。先程ヴィルキスを拘束していたワイヤーはヴィヴィアンの永龍號とタスクのアーキバスによって三つの内既に二つは切られていた。
「アンジュ!あんたは必ずエンブリヲ様の元に連れて行く!」
「何がエンブリヲ様よ!あんな気持ち悪いナルシストの愛人にでもなったの!?」
「なっ!あの方を侮辱する事は許さないわ!」
拘束ワイヤーを引っ張る。それによりヴィルキスの移動も止まる。
「今よ!もう一度シャイニングトライアングルを!」
それによって再びヴィルキスは拘束された。今度は空いている手でタスクとヴィヴィアンの機体に牽制を入れているため二人は助けに入れない。
「動きなさいよ!ヴィルキス!」
アンジュが必死になって機体を動かそうとする。しかし機体は動かない。
「さてと。このままエンブリヲ様の元へ・・・」
背後からガトリングが飛んできた。
三人が慌てて振り返るとそこにはフェニックスがいた。タスクを除く五人が直ぐに事態の異常性を感じ取った。あの時。ヴィルキスを襲ってきた際と同じく、殺気を放っていた。機体越しでも感じる殺意の波動を。
フェニックスはまずテオドーラに襲いかかる。それを助けようとしたレイジアをも巻き込む。ファングが脚部から展開された。それらは二機に襲いかかる。
二人ともそれらを撃ち落とそうとビームライフルを撃つ。しかし以前も言ったがファングの小ささに機動力故にそれらは当たらない。ファングが機体に直撃する。
機体は破損こそしなかったが、それなりのダメージは入ったらしい。そしてヴィルキスを拘束していたワイヤーもこのとき全て破壊された。
「エルシャ!クリス!大丈夫!?」
二人を心配するサリアの元にフェニックスが一気に駆け寄る。右手の鉤爪からビームサーベルを取り出し斬りつける。直ぐに機体を上昇させる。しかし予想しているとでも言うのか左腕のガトリングをその移動先に向けて放つ。それによって機体に直撃した。
三機のうち全てどれも動きがぎこちない。エンジン系統にトラブルが発生したらしい。
「お願いメビウス!やめて!」
ザ・ワンが駆けつけた。組みついて機体を止めようと試みる。しかしフェニックスには触れることすら出来ない。周囲にアイ・フィールドが展開されていたのだ。
フェニックスがザ・ワンを掴む。そしてスラスター部分を破壊する。そうするとサリア達の所へと投げ捨てた。
「やめろフェニックス!」
コックピット内ではメビウスが必死に機体を操作しようとする。しかしモニターには例の文字が浮かび上がるだけだ。まるで機体が目の前の敵を完全に破壊しようとでもしているかの様に。
《Destroy Absolute Weapons》
絶対兵器を破壊する。このモニターに映し出された単語の意味だ。絶対兵器。それはラグナメイルの事である。フェニックスはラグナメイルを破壊しようとしているのだ。メビウスの意思など御構い無しに・・・
胸部が開かれた。そこから砲身が現れる。遂に恐れていた事態まで進んでしまった。モニターにはあの文字が浮かび上がる。
《Neo Maxima Gun》
【ピピピピピピピピピピピピピピピピ】
「やめろ!やめろ!!やめろ!!!」
メビウスが必死になって叫ぶ。しかしチャージ音は鳴り止まない。
「やめろ!ここでナオミ達を殺したら!俺は一生後悔する!!記憶なんて戻らなくてもいい!!元の世界にだって帰れなくてもいい!だから撃つな!ナオミを!
仲間を殺さないでくれぇぇぇぇぇ!!!!!」
メビウスが半ば泣きながら叫ぶ。チャージが完了した。
「・・・時は満ちた・・・」
「えっ?」
メビウスの耳に、いや、脳にその言葉が聞こえた。すると突然機体のコントロールが戻った。ネオマキシマ砲はチャージ状態で発射はされていない。
すると羽部から放たれていた青い粒子が突然多く噴出された。期待のボディの赤ラインが鮮明に光る。機体全体がが紅くなった。するとフェニックスが輝きだした。モニターには謎の文字が浮かび上がった。
《Neo Maxima Over Drive System》
「えっ?どうしたの!?ザ・ワン!?」
フェニックスの光に答えるかのナオミのザ・ワンもその身から輝きを放ち始めた。二つの輝きがぶつかり合った。周りが目を閉じる。光が落ち着いてきた。
サリア達の目の前からフェニックスは消えていた。それだけではない。ヴィルキスに永龍號。アーキバスも目の前からなくなっていた。この場にはサリア達だけが残された。
「なにが・・・おきたの・・・」
「フェニックスが突然輝いたわよね?」
「私の機体も、それに応じた見たいだった」
「四人ともご苦労だった。帰還したまえ」
疑問に思っていた所にエンブリヲから通信が入る。
「わかりましたエンブリヲ様。全機帰還するわよ」
「イエス。ナイトリーダー!」
その掛け声と共に四人はその場を離れた。
「メビウス。アンジュ。ヴィヴィアン。みんな今度も無事だよね?」
ナオミはボソッと呟いた。
エンブリヲは先程の光景を見ていた。
「よぉ、旦那。その様子じゃ成功したらしいな」
ガーナムが部屋へと入ってくる。
「あぁ。やはりザ・ワンを君ではなくナオミに持たせたのは正解だった。それにしてもまさかこのタイミングで・・・しかもアンジュ達も飛んでいくとは・・・やはり今回は一味違うようだね」
「そうか。それじゃああんたとも暫くはお別れって事か」
「帰るのだね」
「あぁ。あいつも目覚めたろう。甘い夢から現実に・・・」
「必要なかったが君がボディーガードとして一緒にいた日はそれなりに有意義であった。そのお礼だ。お土産としてあの機体を持っていくがいい。
私の最新作の機体だ」
エンブリヲはモニターに映し出された機体を指差した。
「よかったぜ。間に合ってくれて。あいつはザ・ワン以上の性能なんだよな?」
「いや。調べた結果ザ・ワンはその機体よりも。そして本来フェニックス以上の性能を持っている機体だよ。ナオミはまだ性能を引き出しきれてないだけだよ」
「へっ!まぁいい。あの機体はもう嬢ちゃんのものだ。これからどんどん強くなってって貰わないとな・・・んじゃグッバイ。エンブリヲ」
ガーナムはそう言うと部屋を後にした。
「ここは!?」
メビウスは闇の中にいた。此処が何処なのかさえわからない。
「・・・・・・」
目の前から何かが迫ってきた。それは人だと理解できた。
「・・・あなたは?」
「・・・・・・・」
目の前のそれは何も言わずに黙っていた。しかし
メビウスには目の前のそれに何かを感じ取っていた。
「・・・そうか。そういうことか・・・だったら俺は・・・」
メビウスはなにかを納得した風に言った。次の瞬間、メビウスの意識は闇の中へと消えていった。
第6章はこれで終了です。
アンケートの結果。①が23票でトップでした!
これによりラグナメイルは全部出します!よかったね!ビクトリア!エイレーネ!
第7章はアニメ本編ではなくオリジナルシナリオに突入します!
新しいオリキャラ達がたくさん登場します!
ザ・ワンは今後どのようにして強くなっていくのでしょうか?お楽しみに!
練習用アンケート 皆様はラグナメイルは全て出して欲しいですか?
-
①全部出せ。
-
②そんなものよりオリジナル機体出せ。
-
③既存作品から機体を出せ。