クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
今回!あの二機が!そしてブラック・ドグマの新型量産機が登場します!
途中が少し雑な気がしなくもない・・・
前回のあらすじ!
元の世界に帰るまでの間、ZEUXISと協力関係を結んだアンジュ達。しかしアンジュ達の知るメビウスはそこにはいなかった。
そんな中ビーストが出現。それらの殲滅に当たるZEUXISの前に新型をこしらえたガーナムが現れる。シグは任務遂行の邪魔と判断して戦闘を挑むも手も足も出ない状況となった。
そんな中ビーストの殲滅は完了。ガーナムもカイの横槍により帰って行ったのだ。
なんとか脅威は去ったが、シグとワイズナーの間で一悶着が起こりそうな雰囲気となってしまった。
それでは本編の始まりです!
「やぁ。ジュダの調子はまだ完璧じゃなかったんだね」
「あぁ。まぁ初回はあんなもんだろ」
ある部屋でガーナムは男と先程の戦闘の会話をしていた。
「そうそう。例の贈り物が来たよ。ラグナメイル
二機だ」
「そいつはいい。パイロットもあのエンブリヲが
調整した奴らしいな。さぞ使えるエリート様なんだろうな」
「とりあえずは模擬戦のテストで様子を見させてもらう。もし実戦に対応できるなら直ぐにでも出そうとも考えよう」
「まぁいい。俺はジュダの今後の強化案でも考えておくか」
ガーナムはそういうとその部屋を後にした。
「・・・さてと。この二人・・・成る程。面白くなりそうだね・・・」
男はそう言うと机の上に置いてあったパイロットの資料に目を向け、そう呟いた。
こちらはZEUXISの基地内。あの後全員が基地へと帰還した。帰還するなりシグとワイズナーの睨み合いが始まった。
「シグ。なぜあの時ブラック・ドグマに応戦した?」
「任務の障害を排除しようとしただけだ」
「我々はビーストと戦う事が目的だ。人と殺し合いをする事が目的ではない。わかっているな?」
「・・・分かっています」
「・・・今回の件は目を瞑ろう。だが今後軽率な
行動は慎め」
「了解」
そう言うとシグは一人何処かへと去っていった。
「失礼ですが、シグはなんかブラック・ドグマにとても強い何かを抱いているのか?」
タスクが疑問に思い尋ねる。
「・・・シグがいない今だから答えよう。その通りだ。そしてこれから話す事はシグにとってはタブーだ」
「まず一つ。シグは孤児だ」
孤児。それはみなしごの事だ。アンジュ達のいた世界では孤児など精々アルゼナルのノーマ達くらいである。
「この世界では孤児は珍しくない。シグはその中で孤児グループのリーダー的存在だった。街に出ては万引きや窃盗など常習犯だ。今日を生きる飯の為に」
「だがある時、孤児達の根城がビーストに襲撃された。そしてその根城のある場所はブラック・ドグマの基地にも近かった」
「なんとなくよめたわ。ブラック・ドグマはシグ達を助けず見殺しにしたって事ね」
アンジュが言う。ワイズナーは特に肯定も否定もせずに続けた。
「・・・我々が駆けつけた時にはあたりには無残な人の死体が散らばっていた。唯一生き残っていたシグを我々が機体と一緒に保護したのだ」
「機体?フェニックスの事ですか?子供だったのにもう機体を持ってたって・・・どういう事だ?」
タスクが疑問に思い尋ねた。
「・・・シグは物心ついた時には機体と一緒にいたらしい。その機体で、度々ビーストを追い払っていたらしい。だがその時のビーストの出現は、シグがいない時に現れたのだ」
「もしかして、シグの過去について答えたくなかったのはこれが理由だからですか?」
「あぁ。シグはこの一件以来人が変わってしまったのだ・・・孤児達といた頃は優しくて仲間思いな子だったらしいが。我々がもう少し早く気付けていれば・・・」
ワイズナーかそう呟く。その言葉はワイズナー自身を戒める様だった。
「それにしても気がついたら機体と一緒か・・・
やはりフェニックスの出自は謎って事ですか?」
「ああ。シグの両親がシグの為に作ったと考えれば平和的かな?」
「・・・少しはシグについて知れました。ありがどうございます」
「三人とも。この話をシグにはしないでくれ」
「分かっています。それでは」
そう言うと三人は自室へと向かった。
部屋に着いた。
皆が部屋につくと緊張が解けたのか安堵の息が漏れた。少なくてもここは安全だという事を改めて認識できた。
「うわっ!もうこんな時間!私もう寝なきゃ!」
ヴィヴィアンが何気なく時計を見ると既に夜の9時を回っていた。
「そうだね。それじゃあアンジュとヴィヴィアンが同じベッドで。俺はこのベットを使うよ」
三人はこうしてベットに横になった。しかし直ぐに眠れるものなど誰もいなかった。
(・・・未来世界・・・それにメビウスも・・・一体なんでこんな事に・・・)
皆その事を考えていたが、これまでの疲れのせいか、やがて自然と意識が溶けていった。
こうして日付はあっという間に過ぎていった。一週間程度経っただろう。ビーストに関してはあの後一日一体程度が現れていた。一度だけ人類進化連合がちょっかいを出して来たが、それらも難なく追い払う。
ここでの生活は自然と慣れた。なぜならアルゼナルに似ているからだ。周りの雰囲気が。
そんなある日食堂で、シグは一人食事を取っていた。
その目の前の席にアンジュが座る。シグ自身気にもせず食事を摂っていた。
「ねぇシグ。一つ聞いてもいい?」
アンジュがシグが一通り食べ終わると話を切り出す。
「なんだ」
「以前シグはビーストの出現を予想したみたいだけどどうやったの?」
「俺はかつてビーストの肉を食べた事がある。その影響でビースト振動波を生身で感じられるからだ」
何気なく疑問に思って聞いた質問に何気なく返された答え。
その答えにアンジュは驚く。ビーストの肉を食べた・・・何故そんなことをしたのか聞こうとしたが、恐らく生きる為と返されるとアンジュは予想した。
これ以上この話題に踏み込むのはやめようと判断して話題を変えようとする。
「ねぇ。シグはなんで未来を変えたいの?」
「・・・それが俺の生きる理由だからだ」
「本当に?」
「本当だ」
「・・・それだけなの?」
「何?」
「生きる理由を言い訳に誤魔化してるんじゃない?素直に人を助けたいって言えばいいのに・・・」
「・・・それは俺がそちらの世界に飛ばされていた時の俺で判断したのか」
「・・・そう・・・シグの記憶にないかもしれないけど、あなた・・・とても優しかったのよ」
「メビウスを名乗っていたという時か?」
「えぇ」
「・・・」
するとシグが突然立ち上がった。
「来る・・・」
すると警報が鳴り出した。アンジュはビーストだと理解した。直ぐにパイロットスーツに着替えて格納庫へと向かう。格納庫では既にメンバーが集まっていた。
「揃ったか。本日もビーストの殲滅が目的だ。今回の出現ポイントは少し遠い。さらにこの付近てまはブラック・ドグマの動きも活発化している。
シグ。忘れるな。我々はビーストの殲滅が目的だという事を」
「了解」
発進ゲートが開かれた。各機が発進した。
マーカーに記されたポイントたどり着いた。そこで異変に気がついた。
「そろそろビーストと会敵するはずだが・・・」
「ビーストの姿・・・どこにもねぇな」
皆が困惑していた。モニターにはビースト反応があるのにその姿が何処にも見えないのだ。
その時だった。突然アンジュ達に粒子兵器が飛んできた。
「何!?」
飛んできた方を皆が見る。そこには謎の機体が二機、そしてその周りにこれまた見たことのない機体が展開されていた。その機体の数は十機だ。ここはブラック・ドグマの栄えてる所だ。人類進化連合が入れる場所ではないはずだ。その機体の所属は予想がついた。
「あいつら!ブラック・ドグマの新型か!」
謎の十二機にZEUXISが困惑していた。だがアンジュとタスクはその中の二機に目が釘付けとなっていた。
「あいつ!あの映像に出てた!」
サラマンディーネ達がいた世界。その時、シェルターで見たあの映像。ラグナメイル。その内の二機が目の前にいるのだ。
機体のラインの色から見てサリア、エルシャ、クリスの乗っていた機体では無い。
「アンジュ!あの機体知ってるのか!?」
「・・・あれはラグナメイル。絶対兵器よ・・・」
その言葉に五人が驚く。絶対兵器。目の前に破滅の未来の原因を作ったとされる機体が存在している事に。
「あれが・・・ラグナメイル・・・」
ZEUXISのメンバーが驚く。
「そちらの機体のパイロットに送る。我々はZEUXISだ。現在我々はビースト反応を感知してここにやってきた。諸君らと戦闘する意思はない。
諸君らの返答を願う」
ワイズナーが通信を送る。そちらと交戦する意思は無いと。その返答のつもりか機体はビーム兵器をこちらに撃ってきた。
「問答無用か!」
「やむを得ん!全機交戦!」
ワイズナーの掛け声のもと、全機がその機体との交戦に入る。新型の量産機。その名は【ゴースター】特徴は両肩に備え付けられた砲台。グラスターの砲台より小型化がされているが火力は申し分ない。何より連射も可能らしい。砲撃が五機目掛けてとんでくる。
「リフレクター展開!」
ガローラがリフレクターを展開する。しかし攻撃を防ぐだけの防戦一方であった。しかしワイズナーだけは冷静であった。
ビショップに装備されているライフルを取り出す。これはネオマキシマ砲より一回り弱いマキシマ砲である。エネルギーチャージに入る。その間の攻撃はリフレクターで防ぐ。
「今だ!」
チャージが完了したらしい。ライフルからは光が放たれた。それらは新型十機を飲み込んだ。ライフルとは思えない破壊力を持っていた。
「これよりアンジュ達の救援に向かう!全機!ビースト反応に注意せよ!」
その掛け声のもと、五機はアンジュ達の元へと向かった。
その頃アンジュ達三人はラグナメイル
【ビクトリア】と【エイレーネ】の二機と交戦していた。
「あなた達!一体何者なの!?」
攻撃を避けつつアンジュは通信を送る。しかし当然と言うべきか相手機体からの返答はない。
アンジュがビクトリアにライフルを放つ。それを避ける。
「ねぇ、アンジュ」
「どうしたの!?ヴィヴィアン!」
「私・・・あの機体の動き、何処かで見たことある」
ヴィヴィアンがビクトリアの動きを何処かで見たと言う。しかし今のアンジュ達はそんな事を気にする余裕はない。
「気のせいよ!それに襲ってくるなら迎え撃つだけよ!」
そう言いアンジュはヴィルキスを変形させた。機体を加速させながらビクトリアに突っ込んでいく。攻撃は機体に直撃した。
「もらった!」
ヴィルキスは凍結バレットを装填し、放とうとした。
その時だ、突然その場に尻尾が現れた。その尻尾がヴィルキスを叩き落とす。
「くっ!一体何!?」
三人がその場を見る。するとその場に巨大なビーストが現れた。その身体には岩石を纏っていた。ゴースターを粗方片付け、救援に駆けつけに来たZEUXISはその姿を見て驚いた。
「あいつ!間違いねぇ!ゴルゴレムだ!」
「なんであいつが生きてるんだ!?」
ZEUXISのメンバーの会話から察するにあのビーストとの交戦経験があるようだ。
するとゴルゴレムは火球を放つ。その攻撃にZEUXISやブラック・ドグマの見境はないらしい。目に触れる物全てを壊そうとしている。
「こいつ!」
タスクのアーキバスがライフルを放つ。するとその弾丸はゴルゴレムの身体を通り抜けたのだ。
「無駄だ!今のあいつは別位相にいる!あいつはこちらに攻撃する時だけその実体を表す!」
つまりゴルゴレムはこちらからは殴れず、ゴルゴレム自身は好きな様に殴れるというわけだ。インチキ能力もいい所だ。
火球や尻尾の攻撃は続いていた。攻撃しても意味ない以上避けるしかない。ビクトリアとエイレーネの二機もそれらを避けるのに必死な様だ。しかし避けてばかりではいつかは攻撃は命中する。ゴルゴレムの尻尾がビクトリアとエイレーネに直撃した。
するとそれぞれのコックピット部分の装甲が剥がれ落ち、内部が剥き出しとなった。
「!!??」
コックピットの中の人物。そのパイロットにアンジュとヴィヴィアンは言葉を失った。
「・・・ココ・・・?ミランダ・・・?」
そう。そのパイロットはココとミランダであった。パイロットスーツはサリア達と似たのを着ていた。しかし二人がこの場にいる事は有り得ないのだ。
なぜなら二人は既に死んでいるはずだからだ。
しかしコックピット内の人物は確かにココとミランダであった。アンジュとヴィヴィアンの二人は同じ隊にいたため、間違うはずがない。
「ココ!ココなのよね!?それにミランダ!なんであなた達がその機体に乗っているの!?」
アンジュが動揺しながら通信を送る。しかし二人は何も答えず、その場を離れた。あの機体の損壊状況では帰るのは妥当な判断だ。
「ココ・・・それにミランダも・・・一体どうしたのよ」
「危ないアンジュ!」
事態を理解できないでいたアンジュにゴルゴレムの尻尾が襲いかかる。先程叩きつけられた際に機体の装甲は危険ゾーンであった。もう一撃喰らえばヴィルキスは保たないだろう。
するとそこにフェニックスが割り込んだ。フェニックスがアイ・フィールドで攻撃を防ぐ。直後にショルダーミサイルを尻尾に向けて放つ。
この時初めてゴルゴレムにダメージが与えられた。ゴルゴレムは悲鳴の様な雄叫びをあげると、その場から消えた。
その場にはアンジュ達が残された。
(俺は・・・何故あいつらを助けた・・・)
シグは自分の取った行動に動揺していた。何故あんな事をしたのか。その理由がシグ自身にもわからないのだ。
「・・・今回は帰ったか・・・」
「全機基地へと帰還する。今後の対策を練らなければ・・・」
ワイズナーの一言で皆基地へと進路をとる。しかし今のアンジュ達には心個々にあらずであった。
ココとミランダの二人が生きていた。その事は非常に嬉しい事だ。だがなぜ、今になって・・・そして敵として現れたのか・・・
その答えは神のみぞ知っているのかもしれない・・・
ビクトリアとエイレーネの初登場です!そしてそのパイロットにはココとミランダを選抜させました!
尚、初期の頃からココとミランダは何らかの形で再登場させる予定でした。そしてアンケートの結果ラグナメイルは全て出すためにこの様な形で再登場させました。
果たしてなぜ二人は生きていたのか!今後の展開にご期待を!
参考に聞きます。もし好きな人が敵になったらみなさんはどうします?
-
①必死に説得
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②敵になったのなら容赦はしない
-
③敵に寝返る
-
④お前を殺して俺も死ぬ!
-
⑤好きダァァァ!!!と告白する