クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
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前回のあらすじ!
アンジュ達がこの世界に来てから暫くの日が流れた。ビーストを殲滅しようとしたZEUXIS。しかしそこにビーストの姿はなかった。
疑問に思っていると突然ブラック・ドグマの新型量産機とラグナメイルビクトリアとエイレーネが現れた。
ビクトリアとエイレーネと交戦中のアンジュ達であったがそこに突然尻尾が現れた。
今回のビースト、ゴルゴレムは別位相から攻撃を仕掛けてきたのだ。
さらにその攻撃でビクトリアとエイレーネのコックピット部分が剥き出しとなった。そこにいたパイロットはなんとココとミランダであったのだ!
一体なぜ二人がラグナメイルのパイロットなのか!
動揺しているアンジュ達にゴルゴレムが迫る。シグがなんと撤退に追い込むが問題は山積みである!
それでは本編の始まりです!
ZEUXIS基地へと帰還したアンジュ達。直ぐに
ワイズナーとネロ艦長でゴルゴレムの作戦会議に当たった。
アンジュ達は自室へと戻った。戻るなりやり場のない苛立ちや戸惑いがアンジュを襲ってきた。
「ねぇアンジュ。やっぱりあのパイロットって・・・ココとミランダだよね・・・」
ヴィヴィアンがアンジュに尋ねる。
ココとミランダ。かつて第一中隊にいたアンジュ達と同じメイルライダーだ。
だが二人はアンジュの初出撃の時、アンジュの敵前逃亡が災いし、ブラック・ドグマの攻撃によって死んだはずだ。
「確か・・・死体は確認されなかったって言ってたけど・・・こんな再開・・・」
サリア達とは違い今回はアンジュにも応えるものがある。二人が生きていた。アンジュは嬉しかった。しかし二人は自分の敵となっていた。
「・・・どうすればいいの・・・」
アンジュが一人思考に耽る。
「ヴィヴィアン。一体誰なんだい?その二人は?」
「タスクにも後で説明するね・・・」
【コンコンコン】
ヴィヴィアンとタスクが耳元で話し合っていると扉がノックされた。
「開いてるわ・・・」
アンジュが上の空で答える。するとシグが入ってきた。
「ゴルゴレムに対しての作戦案の会議が二時間後にある。これが現段階での奴のデータだ。目を通しておけ」
そう言い資料を渡した。
「ねぇシグ」
悩んでてもラチがあかない為アンジュはシグに話しかける。
「なんだ」
「もし自分の大切な人が敵に回ったらどうする?」
「殺す」
即答であった。まるで当たり前の様にシグは返答した。
「・・・昔の仲間でも?」
「今が敵なら関係ない」
「仲間を・・・友達でも助けようとかはしないの?」
「そんなもの任務の障害になるだけだ」
次の瞬間アンジュはシグの顔にパンチを入れた。
それは以前メビウスがアンジュに殴りかかった時と絵面が似ていた。
「メビウスはそんな事言わなかったわ・・・命を紙屑程度に扱う最低な奴ね・・・あなたは」
「・・・」
シグは何も言わず部屋を後にした。
その後、三人は渡された資料に目をやる。しかしタスク以外は気分は上の空である。
(ココ・・・ミランダ・・・一体どうして・・・)
一方シグはフェニックスのコックピットに来ていた。
「ビビーー!!」
モニターからエラー音が鳴り響く。なぜか例の機体の変化が出来ないのだ。その事に戸惑う。
しかし今のシグにはそれ以上の何かが襲いかかってきた。アンジュに殴られた頬を触る。
(助けないの?)
(仲間を・・・友達を助けようとしないの?)
(命を紙屑程度に扱う最低な奴ね)
「・・・そんな感情昔に捨てた」
「・・・本当に?」
「誰だ」
突然耳に誰かの声が聞こえた。振り返ってみるが誰もいない。
「・・・幻聴か・・・」
シグはそう思うことにした。その後暫くいじっては見たが、やはり機体は変化はしなかった。
数時間後、作戦室ではアンジュ達が集められた。
「クロスフェーズ・トラップ?」
作戦名に皆困惑していた。
「そうだ。ゴルゴレムの最大の脅威は別位相に実体が存在する事。そこから引きずり出さない事には殲滅は不可能だ」
「あの時はシグが無茶してなんとかできたしな・・・」
「あの。皆さんの会話を聞いてたのですが、皆さんはあのビーストと一度交戦経験があるのですか?」
タスクが疑問に思い尋ねる。
「・・・あのビーストは一度。フェニックスを過去へと跳ばす際に現れた事があるんだ・・・」
「その時はフェニックスが自ら囮になって尻尾を掴んで、通常空間に引きずり出したんだ。その時致命傷を与えたはずなのに・・・」
「あの戦闘で奴の弱点は判明した。奴の弱点は背中にある光る鉱石だ。この鉱石さえ破壊すれば奴は別位相に逃げる事は出来なくなる。そこを殲滅します」
「成る程、それでその作戦は?」
「舞台はここです。T—36ポイント。ゴルゴレムは恐らく人間を捕食するためにここに現れます。この地区一帯に避難指示を出します。するとゴルゴレムはその先のT—37を目指すはずです。よってこの街にそのトラップを仕掛けます」
「街一つを囮にするんだね」
「失敗は許されないということか・・・」
具体的な作戦案が出された。まずこの街に罠を張る。その罠はゴルゴレムはその街を通過するとき、その鉱石が破壊されるのだ。
仕組みを例えるなら電子レンジに入れた生卵が爆発するような仕組みである。この街を通るとゴルゴレムの鉱石は爆発すると考えてもらいたい。
ゴルゴレムが現れたらまずカイが背中の鉱石跡に狙撃して弱らせる。まずはヒビを入れるのだ。そこからはアクロのジョーカーが鎌を使いヒビを広げる。奴は身体が岩石で出来ている為なまじライフルは効かないらしい。傷口がそこそこ開いた後は、残った機体がその傷口を一気に攻撃をする。そして殲滅。
これが今回の作戦の予想図だ。
「各員!いつでも出撃出来る様に待機しておけ!」
「了解!」
その掛け声のもと、各員はそれぞれ待機となった。
暫くするとビースト反応が確認された。作戦の予想通りT—36ポイントに現れた。皆が機体に乗り込んだ。
「・・・」
「アンジュ。ヴィヴィアンから話は聞いた。・・・今はビーストを倒す事だけを考えるんだ」
タスクがアンジュに通信を送る。今回の敵はこれまでのビーストとは違う。少しの気の迷いが死に直結しかねない敵だ。
「わかってるわ・・・」
アンジュはココとミランダの件は今度会った時直接確かめると決意した。今は目の前の作戦を成功させる。その事だけを考える事にした。
「ZEUXIS出撃!」
その掛け声と共に各機が発進した。しばらく飛んでいるとやがて目標の地点にたどり着いた。
そこにはゴルゴレムがいた。まだ別位相にいるため実態ではない。しかしゴルゴレムはこちらに気がつくと尻尾や火球などで攻撃してきた。
「ちぃ!お前の相手はお前がこっちに現れてからだ!」
その時火球が街に直撃した。
「おい!火球が街に命中したぞ!」
「シグ!作戦装置に異常がないか確認しろ!」
「了解」
フェニックスはそういうと戦線を離れて街へと向かった。
フェニックスを近くに下ろして、シグは街へと来ていた。
「作戦装置に問題はない」
シグはフェニックスで戦線に戻ろうとした。
その時だった。子供の泣き声が聞こえた。驚いてその方角へと向かう。
「助けて!誰か助けてあげて!」
そこには子供が一人泣いていた。その子供はシグに気がつくと泣きながら走ってきた。
「お願い!ポチを助けて!」
「ポチ?」
その子に引っ張られシグはある場所へと向かった。そこは先程の火球の影響で建物が崩れていた。するとその瓦礫の下から犬の鳴き声が聞こえた。
「・・・なぜここにいる。ここは避難指示が出されたはずだ」
「だって・・・ポチを置いていかないよ・・・」
この子は一度避難したらしい。しかしポチという犬を助けにこの街に戻ってきたらしい。助けたまでは良かったが先程の火球で建物が崩れた。犬はその下敷きになってしまったわけだ。
「お願い!ポチを助けて!」
その子供は泣きながら頼んできた。
「犬の命より自分の命を大事にしろ。早く避難するんだ」
シグは冷たく言い放ち、子供を避難させようとする。しかしその子は動かない。
「そんな事出来ないよ!」
「何故だ?」
「だって!ポチは大切な友達だもん!」
その一言にシグの思考が一瞬停止した。その子は自分一人でもその犬を助けようとしていた。この子はアンジュと同じ事を言っている。
(命なんて紙屑程度に扱う最低なやつね!)
アンジュの言葉が脳内で再生された。
(・・・俺はそんな人間にはなりたく無い・・・)
無意識にその様な考えが芽生えた。
「何故だ・・・何故・・・どいつもこいつも!」
「ポチ!ポチ!待ってて!今助けるから!」
「・・・どけ!瓦礫を破壊する」
シグはその子をどかすと瓦礫に全力で拳を入れた。するとその瓦礫に亀裂が入った。もう一度瓦礫に全力で拳を入れる。瓦礫は真っ二つに砕けた。片方の瓦礫をどかし犬を助け出した。
「ポチ!」
その子が犬に駆け寄る。その子に犬を手渡した。
「ありがとう!」
「・・・早くここから避難しろ」
「うん!お兄ちゃんも気をつけて!」
その子は犬を抱えると足早に去っていった。
「・・・俺は何故あんな事をした・・・」
シグ自身が自分の行動に戸惑っていた。
(・・・俺の任務は装置の無事を確認する事。子犬を助け出す事ではない。なのに俺は何故子犬を助けた・・・)
(・・・気にするなよ。当たり前の事じゃねぇか)
「誰だ!」
あの時コップピットで聞こえた声が再び聞こえた。今度は幻聴などではない。周りを見るが特に誰もいない。
機体へと戻ろうとする途中だった。ある所でシグは足を止めた。人の気配がする。一人や二人なんてものじゃない。十人以上はいる。シグは銃を構えるとその気配の方へと向かっていった。
暫くしてその気配の正体がわかった。負傷者だ。負傷者が一箇所に集まっていた。
「何をしている。早く避難しろ」
「・・・俺達はダメだよ。足をやられちまった。逃げたくても逃げれねぇよ」
「・・・」
「なぁ。あんたが噂のZEUXISなんだよな?この街はビーストに襲われるのか?俺達は死ぬのか?」
皆は半ば諦めの態度であった。
(・・・このまま作戦が決行されれば彼等は
死ぬ・・・)
シグは機体へと駆け出した。機体の前に辿り着く。
「・・・アンジュ。これがお前の言っていた助けるという事か・・・」
「これが!そちらの世界で俺がしていた事なのか!」
シグはフェニックスに向かってその問いを叫ぶ。
アンジュ達はゴルゴレムを街へと引き寄せていた。そこにフェニックスが駆け付けた。
「みんな!下がっていろ!」
「フェニックス!?シグ!一体何をする気だ!?」
例の尻尾がフェニックスにとんできた。フェニックスはそれの直撃を受けた。
「おい!あいつ何やってんだ!なんでフィールド
出したり避けねぇんだ!?」
するとフェニックスはその尻尾を掴んだ。次の瞬間、一気に尻尾を引っ張った。
「まさかあいつ!あの時みたいに別位相からゴルゴレムを引っ張り出す気か?」
それはかつてシグがアンジュ達のいる世界に跳ぶ前に行った方法である。その結果、シグは重傷を負い、アンジュ達の世界に来た。あの危険な賭けを
もう一度やるつもりなのだ。
ゴルゴレムが火球をフェニックスに放つ。全て機体に直撃した。しかしフェニックスは尻尾を決して離さなかった。コックピットは大きく揺れる。シグ自身も額からそれなりの血が流れていた。だか離さなかった。どんなにボロボロになっても・・・尻尾を離そうとはしなかった。まるで街を護るかのように・・・
「シグ・・・あんた・・・」
アンジュとタスクとヴィヴィアンはその光景に驚いていた。やがてゴルゴレムの本体が別位相からこの空間に現れる。その背後には光る鉱石が見えた。
「カイ!ゴルゴレムの背中の光る鉱石だ!あれが別位相への転移を可能にしている!あれを破壊するんだ!」
「了解!シグ!抑えててくれよ!」
カイが機体を狙撃ポイントに寝かす。
「シグのやつがまた身体張って引っ張り出したんだ!絶対にはずさねぇぜ!」
狙撃銃から粒子が放たれた、それは背中の鉱石に直撃した。次の瞬間にはゴルゴレムの全体がこの空間に現れた。
「よし!後はあの傷口を広げるだけだ!」
アクロが一気に機体を接近させた。鎌を取り出し、位相機関の破壊後に鎌を差し込む。するとそこからビーストの身体を覆っていた岩石全体にヒビが入った。
「よし!全機変形!一気にゴルゴレムを殲滅する!」
シグがモニターを操作する。すると格納庫では出来なかった機体の変化が問題無く行えた。右腕が鉤爪、左腕がガトリング。フェニックスがあの姿になったのだ。
一度入ったヒビを後は広げるだけだった。それぞれの機体がヒビを広げるため攻撃をした。ヒビは徐々に広がり、ついに体が崩壊した。唸り声をあげながらゴルゴレムは息絶えた。
「ゴルゴレムの殲滅を確認。各機帰還するぞ」
基地へと帰還した。するとシグとワイズナーの睨めっこが始まった。
「シグ。言いたい事はわかるな?」
「勝手な作戦変更の弁明はしません。ですが
俺は自分のした事が間違っているとは・・・なぜか思いません」
「あの街の状況は我々も確認した。まさか取り残された人がいたとは・・・我々の現場の状況確認不足だ」
「・・・シグ。今回のお前のした行動は誇りを持つべき事だ」
そう言いワイズナーはその場を後にした。
「シグ。少しは人間らしさがあったのね」
後ろからアンジュが声をかけてきた。
「アンジュ。一度しか言わないしやらん。手を出せ」
「・・・一体何よ」
アンジュは不満そうだが言われた通り手を出した。
「・・・ありがとう」
そう言いシグは握手をした。
「はぁ?」
「お前の言った言葉のお陰で俺はなにかを取り戻せた気がする」
「まぁ、感謝されて悪い気はしないわね」
この時アンジュは、目の前にいるシグが、一瞬だけだがメビウスに見えた気がした。
「君達。ここにいたか」
するとそこにネロ艦長が現れた。
「アンジュ。タスク。ヴィヴィアン。君達に朗報だ」
「と言いますと?」
「再び過去へと転移する準備が整った」
元の世界に帰れる。過去へと行ける。その言葉にシグを含めた四人は喜んだ。
「モモカ・・・ヒルダ達も無事よね?」
アンジュはモモカの、そしてヒルダ無事を願った。
そろそろアンジュ達が元の世界に帰還できるようになります!多分後3.4話くらいですね。
そうなったら再びアニメ本編に突入だ!
アンケートは第7章までですよ!
参考に聞きます。もし好きな人が敵になったらみなさんはどうします?
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①必死に説得
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②敵になったのなら容赦はしない
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③敵に寝返る
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④お前を殺して俺も死ぬ!
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⑤好きダァァァ!!!と告白する