クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った   作:クロスボーンズ

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今回多少のご都合主義と独自設定を使わせて頂きました。以前も言いましたがフラグ回収がこの章での目的です。後今回エンブリヲの独白が多めです。

前回のあらすじ!

遂に元の世界に帰還できる目処がたった!

アンジュ達はZEUXISの保有する戦艦、アクセリオンで転移場所でもあるアルゼナルを目指す。

そして遂に目的地へとたどり着いた!

だがそこにエンブリヲが現れたらそしてエンブリヲは衝撃の発言を放った。

未来世界がこうなった原因はシグにあると言うのだ!一体どういう事なのか!?

それでは本編の始まりです!




第57話 破滅の未来の真実

 

 

「シグが、破滅の未来の原因って・・・どういうこと!?」

 

皆が動揺していた。シグ自身もだ。

 

「いい機会だ。君達に教えよう。真実を・・・」

 

エンブリヲがオープンチャンネルで語り始めた。

 

「順を追って説明しよう。まず最初に君達が思っているラグナメイルによるミスルギ皇国の崩壊。あれは偽りだ。本当の原因は後で話そう」

 

「更に人々がマナを使えなくなったのは、アウラがミスルギ皇国。暁ノ御柱から消えたからだ」

 

「それはサラ子達が奪還したんでしょうね!」

 

「残念だがそれは違う。アウラを連れ出したのは

私だ」

 

「なっ!?」

 

「悪いけど、マナの光を手に入れてからあの人類は堕落しきってしまった。もう彼等などに興味はなくなったよ。だからアウラを回収して捨てたのさ」

 

「あんた・・・世界を捨てたというの!?」

 

アンジュが怒る。エンブリヲはサラマンディーネのいた世界を捨てた。そして再びこの世界を捨てたと言い出した。

 

「ここで一旦ミスルギについては話を置こう。その後の世界の事はわかるよね?人々が醜く戦争を始めた。その中でシグはある遺跡を見つけた」

 

「その遺跡はかつてこの地球に住んでいた者共。

君達にわかるように言うならば、古の民どもが

かつて戦争に使っていた兵器を封印していたところだ」

 

「そこで偶然フェニックスをみつけた。しかも

フェニックスはロスト・テクノロジーの塊だ。

更にはその機体は進化する機体でもあった」

 

(進化する機体・・・?)

 

皆が疑問に思った。エンブリヲは続ける。

 

「許されるはずがないだろう?旧人類ごときが・・・私と同じ力を持っていたという現実に」

 

「そしてその力をシグが。愚かな人間が私と同じ力を手にする。許されるはずがないだろ?この様な事」

 

「嫉妬か。醜いな」

 

ネロ艦長が吐き捨てる様に言う。

 

「このままではいずれ調律が乱される。だから私は直ぐにシグに罰を与えることにしたよ」

 

「その一手がビースト。あれは私が新たな人類を

創り出す過程で生まれた不良品だ。

それをこの世界に解き放させてもらった」

 

「じゃあ!ビースト出現の原因はお前って事か!」

 

「その通りだよ。だがシグは死ななかった。そしてZEUXISに加入した。そしてタイムジャンプが実行されようとした・・・」

 

「ネオマキシマオーバードライブシステム。君達にわかりやすく言うならタイムマシン。それでシグは

未来を変えるために過去へと跳ぼうとした。

遂に君は禁忌を犯そうとした。だから私は二つ目の罰を与えた」

 

エンブリヲの語った罰の内容。それに皆唖然となった。

 

「まずフェニックスを100年前のミスルギではなく、ある場所へ跳ばした。その場所は、ドラゴンどものいる世界だ。まだドラゴン達は誕生してなかったが」

 

「まさかあの映像・・・538年前のフェニックスのネオマキシマ砲の射撃は!」

 

アンジュが察した。なぜ遥か昔に、サラマンディーネのいた世界にフェニックスがいたのか。その理由が今わかった。

 

「あの地球はいい実験場だったのでね。それに実際のネオマキシマ砲の威力を見てみたかったのでね」

 

「そしてその威力を見て私は確信したよ。この威力なら片付けが出来ると・・・シグを跳ばしたよ。

偽りの地球。今から100年前に」

 

「・・・まさか!?」

 

「失敗作は片付けないとな。ミスルギ皇国の崩壊。もう言うまでもなかろう?崩壊した理由はフェニックスのネオマキシマ砲の砲撃」

 

「つまりこの破滅の未来を作ったのは他ならぬ

シグ。君なんだよ」

 

その言葉に皆が驚いた。エンブリヲはなおも続ける。

 

「だが私の気は収まらなかった。この程度の罰では物足りない。更なる苦しみを与えなければ。そこで思いついたんだ。愉快なゲームを」

 

「その後、私はシグの記憶を消し、機体と一緒に未来世界へ跳ばした。しかし過去へと跳んだ時間にではなく。遺跡でフェニックスを発見した時間にね」

 

「シグはそこで記憶を失い、孤児として生き、ビーストに襲われ、生き残ってZEUXISに入る。そして月日は流れてタイムジャンプを行う・・・」

 

「・・・無限ループ・・・」

 

「そう。それが私がシグに与えた罰だ。閉じた世界の中で朽ちることさえ許されず、永遠の地獄を生き抜く。それが君の罪だよ。大罪人よ」

 

「・・・だけど!だとしたら二つほど変じゃないか!一つ目にその話が本当だとして!一番最初のミスルギ皇国に放たれたネオマキシマ砲はどうなる!」

 

カイの言っている事を閲覧者の皆様わかりやすく説明しよう。

 

①閲覧者の君の前にある人物が来た。その人物は

ある設計図を渡してきた。

 

②閲覧者の君はその設計図を10年かけて組み立て作る。それはなんとタイムマシンであった。

 

③閲覧者の君は設計図を持ってそのタイムマシンを使う。目的地は10年前の自分。この設計図を託す為に・・・こうして①に戻る。

 

・・・ちょっと待て。一番最初の設計図は何処から現れた?どこから現れたかわからない存在が時空を巡る「存在の環」である。

 

それにエンブリヲは冷静に答えた。

 

「君達は鶏が先か卵が先かを考えた事があるかい?結局はそれと同じ結論なのだよ」

 

様は謎という事である。

 

「だとしても!もしシグがその過去に戻って未来の少し前に帰ったとしたら!そこにシグが二人いることになるじゃねぇか!」

 

タイムパラドックス。その時間軸に同一人物が二人いる。それはあり得ない事だ。もしその様な事が起きれば、矛盾が発生するはずだ。

 

それにもエンブリヲは答えた。

 

「なに。簡単な事だよ。シグが戻る前にその時間軸にいたシグをビーストに殺させた。そしてそこへ過去から戻ってきたシグがその時間軸のシグとして生きる。これで解決させたのさ」

 

「あなたは・・・そこまでシグを!」

 

「驚く事はない。シグの体内時計では既に数百年も同じ事を繰り返している。後はそれを永遠と繰り返していればよかったものを・・・」

 

「だが今回は違ったイレギュラーが発生した。機体の進化と言うべきか・・・簡単に言うなら神様の

悪戯という奴だ。シグは永遠と繰り返されるループの中で二つの特異点を生み出した」

 

「特異点?」

 

「まず一つがナオミだよ」

 

その言葉にアンジュとヴィヴィアンが驚く。

 

「シグがこれまで繰り返してきた歴史には、本来なら彼女は生きていない。なぜならメイルライダーの適正テストの際にドラゴンに喰い殺される。それが本来のナオミの運命なんだ」

 

「だがそれが変わった。ドラゴンの代わりにシグがその穴から落ちてきたからだ本来跳ばないはずの時間に跳んだのだ」

 

「更にもう一つ。それはシグでなくなり、メビウスとなった事だ・・・」

 

「その結果。シグとして続いていた永遠とも言える輪が崩れ落ちた」

 

「焦ったよ。本来ありえない筋書きになることに。現にゾーラが生き残りミスティが死んだ。本来ならありえない事が起きた。このままでは彼は私を超えてしまうだろうと。だから私は本来ならしない事だが、ある組織に接触した」

 

「まさか!?」

 

ネロ艦長がある予想を立てた。

 

「そう。ブラック・ドグマだよ。彼らを過去の世界に招待してあげた。何よりブラック・ドグマとの戦闘は、メビウスの中に眠るシグを目覚めさせる為にね」

 

「そして次に私はナオミを味方につける事にした。ある二人を使えば彼女を味方につけるのは簡単だったよ」

 

「まさか!・・・エンブリヲ!」

 

アンジュにはその二人がだれか予想がついた。

 

「そう。ココとミランダ。彼女達は私が蘇らせた。最も、少し調整させてもらったけどね。二人を見せたらナオミは泣いて喜んでたよ。そして私を信じてくれた・・・」

 

「最後に私は彼女にフェニックス。いや、ザ・ワンを与えた。シグとフェニックスが過去から転移した。その際その時間軸のシグは遺跡にたどり着けなかった為フェニックスは奪われなかったのでね。後は彼女がザ・ワンを進化させるだけだ」

 

「テメェ・・・人間を何だと思っていやがる!!」

 

「シグは!いえ!この世界はあなたの遊び場じゃないのよ!」

 

「嫉妬の為だけに人の人生を!世界を弄んで!

テメェにそんな権利あるのかよ!」

 

「自分にとって失敗作だったから捨てる。そのせいで何人の命が失われたと思っているんだ!」

 

ワイズナー達がエンブリヲにぶちギレた。だがエンブリヲは相変わらず澄ましている。

 

「おやおや。私に怒るのは見当違いだよ。この様な事態を招いたのはシグなんだよ?」

 

「自分の手を汚さずに他人を思い通りに動かす。

その様な事が許されるはずがない!」

 

「世間ではお前の様な存在を外道と呼ぶんだったな」

 

「君達が声高らかに叫ぼうと調律者である私には届かないよ」

 

「さて。どんな気分だい?存在が矛盾し、大量虐殺という大罪を繰り返す大罪人よ。死ぬ事が許されない。まさに不死鳥の様な存在だろ?」

 

エンブリヲがシグの方を向く。シグは黙って先程までの話を聞いていた。

 

「・・・ふざけるな・・・ふざけるなぁ!!!」

 

シグが普段見せない程の感情を剥き出しにした。フェニックスの右腕からサーベルを展開してヒステリカに斬りかかる。

 

「無駄な事を」

 

【パチン!】

 

エンブリヲが指を鳴らす。次の瞬間にはシグの身体に強烈な疲労感や目眩が襲った。

 

「なに・・・を・・・」

 

「君の体内時計は既に数百年の時を過ごしている。今までは私が君の存在にロックをかけていたからそれらが襲って来る事はなかった。そして今、それを解除させてもらった。君の身体には数百年の時が流れるというわけだ。簡単に言うなら死だね。」

 

「ふざ・・・け・・・ん・・・な」

 

その言葉を最後にシグの意識は失われた。ハンドルから手が離れた為、フェニックスは墜落していった。海に落下した。

 

「シグ!?シグ!」

 

皆が呼びかける。だが返事は返ってこない。

 

「安心したまえ。彼は解放されたのだ。

永遠の時の牢獄からな」

 

「何が解放だ!お前がシグの全てを狂わせたんだろ!自分自身のつまらないプライドで!」

 

エンブリヲの言葉に皆が激怒した。目の前の存在は一体何だ?人を人とも思わない存在。こんな人間がこの世にいるのか!?こいつのつまらないプライドのせいで一体何人の人生が狂わされたのか。

 

皆が武器をヒステリカに向けた。

 

「いい機会だ。後の始末はこれに任せよう」

 

するとその場に大量の新型が現れた。見た目はピレスロイドに似ていた。それらはヴィルキス達を囲み包囲した。

 

「囲まれた!?」

 

するとその機体は物凄い速度で機体に突っ込んできた。突っ込んできたそれらは爆発した。これは自爆特攻兵器だ。

 

「【ボマー】はフレラシアの花粉を体内に取り込んだ自爆特攻兵器さ。これだけの数を用意するのには苦労したよ」

 

ボマーは機体に、そして戦艦に突っ込んでいった。アイ・フィールドでそれらを防ごうにもフィールドに直撃するだけで突破されてしまう。アクセリオンも対空機銃を掃射するが、数は一向に減る気配がない。

 

「さてと。精々私を楽しませてくれたまえ。 」

 

エンブリヲは余裕からか、その場に居座って目の前の光景を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・ここはどこだ?)

 

シグは現状が把握できていない。周りは真っ暗。いや、暗すぎる。これでは今いる場所を確認するなど不可能である。

 

(・・・そうか。俺・・・死んだんだったな・・・確か過去へと跳ぼうとした時・・・エンブリヲってのが現れて・・・俺が・・・あの地獄を作ったんだ・・・)

 

シグは先程の出来事を思い出した。だが思い出した所でどうにもならない。

 

「もうどうでもいい、なるようになればいい。疲れたから、休ませてくれ」

 

半ば、自暴自棄に近い状態になっていた。

 

「・・・それでいいのかよ」

 

「・・・誰だよ」

 

突然声が聞こえた。すると気がつくと辺りは明るくなっていた。

 

目の前にそれはいた。シグはその存在に困惑した。

 

自分と同じ顔をしている。一体こいつは誰なんだ?だがなぜかシグにはその人物に懐かしさを感じた。まるで幼馴染の様な・・・

 

「・・・お前は誰だ・・・?」

 

「俺か?俺はメビウスだ」

 






そろそろオリジナルシナリオもお終いかぁ。話的に蛇足じゃなければいいなぁ。

因みに平行世界の分岐などは言わないお約束で。

多分次回も今回みたいにナレーターの仕事少なめだと予想します。

そういえば総合U.Aと呼ばれるものが一万を超えたなって友達から祝いのメールが来てたな。

参考に聞きます。もし好きな人が敵になったらみなさんはどうします?

  • ①必死に説得
  • ②敵になったのなら容赦はしない
  • ③敵に寝返る
  • ④お前を殺して俺も死ぬ!
  • ⑤好きダァァァ!!!と告白する
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