クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った   作:クロスボーンズ

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前回のあらすじ!

精神世界で出会ったシグとメビウス!そこでシグはまだ諦めず戦う仲間達の声を聞いた。

シグを生かすためにメビウスとシグは融合した。

そしてエンブリヲを倒す為!戦場へと向かうのだった!

それでは本編の始まりです!




第59話 beyond the time

 

 

「さて。そろそろ終わりにしようか」

 

戦場ではエンブリヲが突然歌を歌い始めた。永遠語りの歌を。

 

「まさか・・・あの兵器を!?」

 

アンジュ達が驚いた。避けようにもボマーが邪魔でろくに動く事が出来ない。

 

「さようなら」

 

ヒステリカの両肩が開かれた。光が放たれようとした。

 

その瞬間だった。ヒステリカ目掛けて粒子砲が飛んできた。皆が驚いて下を見る。

 

「久しぶりだな!エンブリヲ!」

 

その声は皆が知っている声だった。

 

「シグ!?」

 

ZEUXISのメンバーが驚いた。そこにいる人物は

どう見ても普段見ていたシグではないからだ。

 

そんななかアンジュ達はある人物を予想する。

 

「メビウス・・・メビウス!!メビウスよね!」

 

「あぁ!ここにいるのはメビウスだ!」

 

メビウスが声高らかに宣言した。

 

「馬鹿な!なぜ貴様が生きている!」

 

エンブリヲが普段見せない様な動揺をしていた。

 

「調律者を名乗るくせに自分で言った事は覚えてないんだな!」

 

「お前は俺を不死鳥と呼んだな!不死鳥は死んでもその灰からその身を蘇えらせるんだよ!」

 

「そんな非科学的な事が!」

 

エンブリヲはなおも戸惑う。エンブリヲの様な

タイプの人間は想定外の事態に弱いとは

よく言ったものだ。

 

「既にお前の知るシナリオ通りじゃねぇんだよ!

俺も!フェニックスもな!」

 

するとフェニックスが光出した。全身が紅く輝いていた。まるで炎をその身に宿したように・・・さらに背中からは翼が生えていた。翼の生えたその姿はまさに不死鳥であった。

 

「フェニックスに・・・翼が」

 

「うおおぉ!!かっちょいいー!!」

 

「相変わらずのトンデモ機体ね!」

 

皆がそれに驚いていた。その姿は神々しいという言葉が似合っていた。ボマーがフェニックスめがけて突っ込んでくる。

 

「いけ!ファング!」

 

背中から生えた翼からは無数のファング

【フェザーファング】が展開された。

それらはボマー達を全て撃墜した。機体の爆発がフェニックスに直撃する。しかしフェニックスにはなんのダメージにもならない。

 

「すげぇ・・・あれだけの数を一掃しやがった」

 

皆が驚いていた。

 

「イレギュラーごときが!」

 

ヒステリカがビームライフルを放つ。しかしそれは翼によって防がれた。アイ・フィールドですらない。

 

「翼で防いだだと!?なら!」

 

エンブリヲが永遠語りを歌う。ヒステリカの両肩が開かれた。

 

「これでお終いにしてやる!」

 

両肩から光が放たれた。その光はフェニックス目掛けて一直線に進んだ。光が命中する直前。フェニックスの姿は消えた。

 

「なっ!?一体どこに!」

 

するとヒステリカのモニターに高熱源反応が表示

された。

 

「高熱源反応!真上から!?」

 

上を見あげる。それと同時にフェニックスが

ネオマキシマ砲を放った。

 

ヒステリカは間一髪のところでネオマキシマ砲を避けた。調律者である自分が押されている。エンブリヲにとってこの事態は納得できるものではない。

 

「おのれ!おのれ!おのれ!認められるか!この様な事態が!」

 

「終わりだ!エンブリヲ!」

 

フェニックスが一気に加速した。コンバットパターンをするつもりだ。だが今回は違うパターンだ。

 

フェニックスの姿が消えては現れ現れては消えていた。

 

「まさか!時間を跳躍しているのか!?」

 

時間跳躍。簡単に言うとタイムジャンプだ。機体の硬直、エネルギーチャージ時間などを時間を跳ぶ事によってフェニックスはそれらを無しにしているのだ。先程消えた直後のネオマキシマ砲もこれを使ったのだ。

 

ファングがヒステリカの全方向から攻めてくる。シールドで防ごうとするがそんなものもはや役に立たない。さらにヒステリカにはビームガトリングが放たれた。さらにはデス・シザーレイも。

 

ヒステリカの四肢は物の見事にもぎとられた。ヒステリカの残された武器は精々両肩に付いているあの兵器くらいだ。

 

フェニックスの胸部が開かれた。そこから砲身が

現れた。次の瞬間にはエネルギーチャージは完了していた。

 

エンブリヲは永遠語りを歌い機体の両肩の光で対抗する。次の瞬間には二つの光がぶつかりあった。

 

結果は一目瞭然だ。以前サラマンディーネ達のいた世界でネオマキシマ砲を微量で撃った時、ヴィルキスと焔龍號の最強兵器のフルパワーにも競り勝つ事が出来た武器だ。それを全力で撃った以上、エンブリヲ側に勝ち目などあるはずもない。

 

ネオマキシマ砲の光はヒステリカの放った光を巻き込み、ヒステリカに直撃した。

 

「馬鹿な!私は調律者だ!この様な結果が認められるわけがない!」

 

「俺たちはみんな必死で生きてんだよ!自分だけが特別なんて思ってる奴に負けるかよ!消えろ!エンブリヲ!!!」

 

「馬鹿ナァァァァ!!!」

 

エンブリヲの断末魔が響いた。やがて光が収まった。その場にはヒステリカの残骸など残されてはいない。敵は全て消えたのだ。

 

「終わったの?」

 

アンジュ達が呟く。先程までの劣勢が嘘の様に感じられた。

 

「だが・・・もう穴は・・・」

 

ここにきた本来の目的、過去への跳躍の為には穴を通る必要があった。その穴はエンブリヲが消してしまった。そしてそのエンブリヲも消えてしまった。

 

もう過去には帰る事が出来ないのか。

 

「大丈夫だ」

 

「えっ?」

 

メビウスがの言った一言に皆が驚いた。

 

「フェニックス。頼むぜ」

 

モニターにはある文字が表示された。

 

《Neo Maxima Over Drive System》

 

するとフェニックスが光輝きだした。翼が大きく広がり、ヴィルキス達を、そしてアクセリオンを包み込んだかと思うと、その場から姿が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェニックス達はある場所へと現れた。

 

「・・・ここは!?」

 

アンジュ達は自分がいる場所が把握できてなかった。

 

「なんだよここ・・・空気がうめぇぞ!」

 

ZEUXISのメンバー達が驚いていた。先程までの世界とは違っていた。空気がうまい。息が軽やかにできる。

 

「この風!この匂い!間違いないよ!ここ!私達の世界だ!」

 

ヴィヴィアンが歓声の声を上げる。

 

「・・・帰ってきたのね・・・私達・・・」

 

すると突然モニターにある人物が現れた。その人物とは先程まで戦闘をしていた。

 

「エンブリヲ!?」

 

「覚えているがいい!いつか必ず罰を与えてみせる!」

 

捨て台詞を吐くとエンブリヲとの通信は切れた。

 

「あいつ・・・生きてたのね」

 

「関係ない。それに具体的な解決策が見えた」

 

「あの未来はエンブリヲの仕業。奴を倒す事が未来を変える事に繋がる」

 

この世界ですべき事。それらを見つけられた。あとはその目標目指して突き進むだけだ。

 

「みんな!あれを見ろ!」

 

不意にタスクが叫んだ。その方角を見るとそこにはアルゼナルがあった。

 

「アルゼナル・・・みんなは!」

 

フェニックスがアルゼナルへ向けて飛んでいく。その後にアンジュ達が、そしてアクセリオンが続いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

夜となった。アクセリオンは水面に浮かばせていた。偽装展開しているため、おそらく見られてバレる事はないだろう。

 

皆がアルゼナルの砂浜に腰掛けていた。真ん中には焚き火をして海で捕まえた魚を焼いて食べていた。

 

「うめぇ!100年前はこんなウメェもんが食えてたのか!」

 

「あぁ!こんな美味いものは初めてだ!」

 

ZEUXISのメンバー達はその魚を皆涙を流しながら食べていた。それは

生まれて初めて食べた美味いものである。

 

「そういえばメビウスもアルゼナルで初めて料理を食べた時泣いてたね!」

 

ヴィヴィアンが昔を懐かしむ様に言う。あの涙も生まれて初めて食べる美味しいものへの感動の涙なのだろう。

 

「えっと・・・それで・・・どうする?」

 

ZEUXISメンバーは困惑していた。シグと呼ぶべきか。それともメビウスと呼ぶべきか。その事で悩んでいたのだ。顔はシグなのだが身長に関しては20センチメートル縮んでいる。何故か他のメンバーは身長に変化などはなかった。

 

「君はどうなのかね?呼び方については」

 

ネロ艦長がメビウスに尋ねる。

 

「何言ってんだ。シグもメビウスも元は同じ人間だ。でも・・・もし悩んでんなら俺の事はメビウスって呼んでくれ。それがシグの為にもなる」

 

「・・・やはりシグは・・・」

 

「生きてるぜ。今は数百年間の俺みたいに長い眠りについてるだけだ。でも生きてる。これは断言してやる」

 

「ならば迷いはない。今後君の事をメビウスと呼ばせて貰おう」

 

「よし決まりだ!メビウス!今後ともよろしくな!」

 

「おう!よろしく頼むぜ!」

 

ZEUXISメンバーはメビウスを受け入れた。そしてシグと比べる事は出来るだけしない事にした。

 

するとそこにアルゼナル内部の調査から帰ってきたアンジュとタスクがやってきた?面持ちは二人とも悪かった。

 

「・・・その様子だと、やっぱ?」

 

「あぁ。アルゼナル内部に生存者は誰もいなかった・・・」

 

タスクが重い口調で話す。その言葉に皆んなが多少暗い雰囲気になる。

 

「みんな・・・どこいったのよ・・・まさか」

 

アンジュの中に最悪の可能性が芽生えた。

 

「脱出して、きっと無事だよ。あのジルがそう簡単にやられるわけがない」

 

タスクがアンジュを励ます。その言葉を最後に少しの沈黙が続いた。焚き火がパチパチと音を立てているくらいだ。

 

静寂を破ったのはヴィヴィアンだった。

 

「ん?なんじゃありゃ?」

 

ヴィヴィアンが海の方を見て言う。皆がその方角を見る。

 

するとそこには宙に浮かぶ光があった。それは所謂ヘッドライトだ。さらに海からウェットスーツに身を包んでいる三つの頭が見えた。それらはこちらへと向かっている。どうみても意思を持った存在だ。

 

ヴィヴィアンを除いて女性陣達は身を寄せ合った。アンジュもタスクに擦り寄る。

 

男達は武器を手にした。最悪の場合戦うつもりらしい。

 

ウェットスーツに身を包んだ存在は陸に上がった。そしてこちらへと足を進めた。

 

「100年前はこんなものが生きてたのね」

 

「そんな訳ないわよ!でも何よアレ!」

 

「お化け!?幽霊!?海坊主!?」

 

皆が半ばパニック状態になっていた。

 

「ア・・・リ・・・さま・・・」

 

一人が何かを呟いた。次の言葉はより鮮明に聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンジュリーゼ様ァ〜」

 

ウェットスーツの顔部分を取った。するとそこにはモモカがいた。

 

「モモカ!?」

 

「アンジュリーゼ様ァ〜」

 

モモカがアンジュに抱きついた。

 

後ろの二人もウェットスーツを脱いだ。するとそこにはヒルダとロザリーがいた。

 

「ヒルダ!ロザリー!無事だったのか!」

 

「そりゃこっちのセリフだよ。メビウス」

 

「ドラゴン女も一緒か!まぁ無事でよかったぜ!」

 

アルゼナルメンバーで抱き合った。そんな中ZEUXISメンバー達は直ぐには現状を理解できないでいた。

 

「おいおいメビウス!お前こっちの世界に人魚の友達作ってたのか!?うらやま・・・へぶっ!」

 

カイが軽口を叩いた。すぐさまワイズナーがその口を黙らせた。

 

「君達はメビウスの仲間か?」

 

ネロ艦長が三人に尋ねた。三人がネロ艦長の方を向いた。そして三人揃って一言言った。

 

「・・・あんた・・・誰?」

 

アルゼナルで出会ったヒルダ達。物語は更なる展開を見せる事になる!!

 

 






今回で第7章はおしまいです!次の章からはアニメ本編に戻ります!

なおアンケートについてはこの次の投稿のオリキャラ図鑑までとします。まだ投票してない君!今すぐ投票しようぜ!

参考に聞きます。もし好きな人が敵になったらみなさんはどうします?

  • ①必死に説得
  • ②敵になったのなら容赦はしない
  • ③敵に寝返る
  • ④お前を殺して俺も死ぬ!
  • ⑤好きダァァァ!!!と告白する
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