クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
この癖直さないと。
なお、今後アイフィールドはモニター表示を除いてアイ・フィールドと表示します。
後残念ながら今回アンジュリーゼか出せませんでした。
次回あたりに出ると思います(フラグ)
それでは本編の始まりです!
メビウスは、ゾーラ隊長率いる第一中隊に誘導されながら、アルゼナルを目指し帰還していた。
そして10分後、アルゼナルへとたどり着いた。隊列で帰還していたので、自分は一番最後に帰還した。
帰る途中にウイングモードに変形していたので、難無く発着デッキに入ることができた。
コックピットを降りるなり目に入ったのがジル司令だった。
「まさかテスト中にドラゴンに襲われるとはな。しかもそれを一人で全滅させるとは」
ジル司令はタバコをふかしながら感心したような口調で言ってきた。
「テストの結果は明日伝えることになる。サリア」
「はい、なんでしょうか」
近くにいた青紫色のツインテールの人が近づいてきた。
(この人は確か・・・思い出した。あの時モニターに一番最後に写った人だ。)
「新入りを部屋まで案内してやれ」
「イエス・マム」
彼女の返事を聞くと、ジル司令は発着デッキを後にした。
「とりあえずあなたの部屋まで案内するから、付いてきて」
そういうとサリアさんは歩きだした。俺は慌てて彼女の後を追いかけた。
しばらくして、彼女は一つの扉の前で止まった。
「ここがあなたの部屋。とりあえず今はあなた一人だけね」
そして彼女は手に持っていた荷物を一つずつ渡してきた。
「とりあえずこれがここでの制服。足りない物はこのキャッシュ内で揃えて。最後にこれがアルゼナルの地図よ」
地図には色々な情報が書かれていた。
「明日は貴方の今日のテスト結果が発表されるから。明日の朝9時には個々にいなさい」
そういうとサリアは地図の一箇所を指差した。
「わかりました」
「一つ聞いてもいいかしら?」
サリアさんが真剣な表情を浮かべながら尋ねてきた。
「なんでしょうか?」
彼女の表情に、こちらを緊張する。
「あなたは・・・ノーマなの?」
「・・・少なくてもマナの光は使えないから。ノーマに分類されています」
「そう」
そう言うとサリアさんは廊下へと進んでいった、
その途中で振り返り
「パイロットスーツはロッカーにしまうように。タグに書いてある番号があなたのロッカーだから」
そう言うと再び廊下の奥へと進んでいった。
とりあえず俺は部屋の扉を開けた。そこはベットとタンスと窓ガラスだけの簡素な部屋だった。
(まず着替えるか)
彼はパイロットスーツのタグを確認した。そこには「47」と番号が書かれていた。
手に持った地図を頼りに、部屋を後にし、ロッカールームへと足を進めた。
ロッカールームの入り口に辿り着くなり、彼はここでの状況を思い出した。ノーマは女性しかならない。自分が男のノーマ第1号だと言うこと。
慎重にロッカールームの扉を開けた。
中には誰もいない。
まずは一安心した。そして並べられたロッカーの中から自分の番号のロッカーを探しあてた。
そしてそこで彼は重大な事に気づいてしまった。
パイロットスーツを来た時、自分は下着をどうした。確か下着はつけないはずだった。確か取り調べ室で着ていた服とズボンの間に入れた。そしてその服は取り調べ室に置いてきた。
俺は手持ちの荷物を漁ってみた。
「・・・・・・」
あった。確かに下着はあった。リボンが付いていた。可愛らしいものだった。トドメの一撃として、その下着は紐で両側を結んで使うようだ。おまけに下着全体の面積の狭さにおどろいた。
どう見てもそれは女性の紐パンだった。
この時既に彼の心の中は大葛藤が始まっていた。
(これを履くのか!?パイロットスーツはまだしょうがないとして!これを履くってことは半ば自分がちょっとそっち系の人間という誤解を与えかねない!ならば履かなければいい。だがそうしたらどうなる?自分の事を露出狂と勘違いされかねない。どうする!これは試練なのか!?神は俺を試そうとしているのか!?)
大葛藤の末、やがて意を決したかのように彼は下着をとった。
ここにいるのは女性だけだ。自分は本来ここにいないはずの人間だ!男のノーマ第1号だ!ならば男用の下着がないのは仕方ないじゃないか。それなら甘んじてこの下着を履こう!露出狂よりは数万倍はこっちの方が納得できる。そうだ!そうに違いない!そう言う結論が出た。
そして下着の穴に足を入れた瞬間。自分の中の何かが崩れたような気がした。
・・・パイロットスーツの時に既に腹は括っていた。俺は一気に下着を履いた。
履いてみたが特に自分の記憶にある男物の下着となんら違いはない。所詮下着は下着ということだ。
次に制服を広げてみる。それも多少変わってはいた。
上半身はブラジャーの進化系の様な見た目をしていた。胸の部分だけが白く、その周りは黒色だった。そして胸のあたりから下は露出していた。
腕には、何のためにあるのか不明なものが付いていた。ベルトだ。それはわずかな袖からその間に腕をはめろといわんばかりのものだった。
それは下側にもあった。こちらはおそらくズボンなどが落ちないようにする役割を持っているのだろう。
はっきり言って上半身は構造説明が言いにくい。
そしてその上からジャージのようなものを羽織るらしい。ジャージは袖が全くなかった。ノースリーブというやつだ。
まだ上半身は許せた。そう、上半身は別にそれでもよかった。問題は下半身だ。
半ば予想は出来ていた。下がスカートだということも。
ズボンを期待していただけに、多少ショックであった。
このスカートの製作者は一体を血迷ったのだろう。スカートに御丁寧にフリルまでつけられていた。
すぐに先程と同じ大葛藤が始まった。しかし、今回はすぐに結論が出た。
単純ではないか。スカートを履くか、女性用の下着のままでいるか。
さっきした結論にたどり着いた。意を決して制服を着込む。
着心地は別に悪くないというのが感想出会った。
これがまた微妙な気分であった。
後は簡単だ。ブーツを履き、最後に指先が出ている手袋をはめた。意外なことに、2つともサイズに問題はなかった。
ロッカーの内側にあった姿見で自分を確認しようとした。
本音を言うならあまり似合っていて欲しくない。恐る恐る目を開けて覗き込んで見た。そこには小さくなった自分が写っていた。
そう。血塗れの自分が。
(あの時の血か・・・)
血の出所が予想付いていたので血には驚かなかった。
因みに制服に関しては悲しいことに似合っていた。
なぜ彼が血塗れだったのかを閲覧者の皆さんに語ろう。
話は第5話終了直後に遡る。
彼はドラゴンと会敵した後、ウイングモードに変形して、ドラゴンと距離を取ろうとした。
そしてある程度距離が取れた時、メビウスは Uターンすると、高粒子バスターを使用した。その一撃は、10体くらいのドラゴンをなぎ倒していった。しかし、予想より距離が近すぎたのか、ドラゴンの血がこちらに降り注いできた。ウイングモードの時は、コックピットがむき出しになる為、血の直撃を浴びた。バイザーにも血が付着し、視界を妨げた。しかしそれを気にしている余裕はなかった。なぜならまだ敵がわんさかいたからだ。
メビウスはファイティングモードへと機体を変形させた。
そしてバイザーを取り外した。
そしてその後の展開が、第6話である。
俺は再び地図を片手に、アルゼナルのシャワー室を目指し歩き始めた。
シャワー室の入り口にたどり着くと、中から人の話し声が聞こえた。この時点で元来た道を戻ろうとした。
その時だった。
「あらっ?もしかして君?あの時のパラメイルの?」
振り向くとそこにはピンク髪の人がいた。
「あっ、はい」
自分のことだと思い、返事をした。
(確かこの人は・・・思い出した。ドラゴンの死体に気づいた人だ)
「やっぱりね。私はエルシャよ。よろしくね。」
「メビウスです。よろしくお願いします。」
「そんな硬くならなくていいわよ。それよりあなたもこれからシャワーなの?」
どうやらこの人もシャワーを浴びにきたらしい。
「まぁ使用してる人がいるので。出直してきます」
俺はそう言って来た道を戻ろうとした。
「あら、私が洗い流してあげるから、一緒に入りましょうよ」
そういうとエルシャさんは後ろから服の首のところを掴んできた。
「いえ!大丈夫です!自分にお気になさらず!」
俺はこの場から意地でも逃げようとした。
「いいからいいから。他人の厚意を無碍に扱わないの」
そう言うとエルシャさんは今度は首根っこをひっ捕まえてきた。
驚いた事に、とても力強く感じられた。これも子供の体型になってしまったせいなのか。
(痛い痛い痛い!やめて離して!息苦しい!抵抗しないから!素直にそちらに従うから!離して!)
「ここにいたか」
不意に声がした。掴まれてたので首を回せないけど、声の主は予想がついていた。
「メビウス。パラメイルの発着デッキに来い。色々と調べたいことがある」
(おお!神の助け舟!)
「イエス!マム!直ぐにでも・・・」
「その血を洗い流してからこい」
間髪入れずに一言付け加えてきた。
ジル司令はそういうと今来たであろう道を戻っていった。
「それじゃあぱっぱと済ませちゃいましょうか」
エルシャさんのその言葉は半ば意識を失いかけていた俺の耳に届くことはなく、俺はシャワー室へと連行されていった。
シャワーシーンなどは御想像ください。
「ビビーーー!!!」
モニターがうるさくエラー音を響かせる。
「おっかしいなぁ?動かねぇぞ?」
パラメイルの発着デッキにて。
現在俺はモニターの前で悪戦苦闘していた。相手はファングシステムであった。
今日の戦闘でフェニックスに新たな装備が2つあることがわかった。
アイ・フィールドと呼ばれるバリアと、ファングシステムという。遠隔兵器だった。
しかしなぜかファングシステムだけが使えなくなっていた。
もっともメビウスの心中は半分心ここにあらずであった。
(・・・柔らかかったなぁ)
アイ・フィールドは問題なく作動できるようだ。
なんでファングシステムは動かないんだ?
「ビビーーー!!!」
また同じ結果になった。
「だめだな。なぜかファングだけは動かねぇ」
そのように結論を出すと、外で待機していたメイ達に報告した。
「それじゃあしょうがないね」
メイはそう答えた。
その後俺は、モニターを色々いじくりまわした。
(とりあえず機体状況報告、変形、アイ・フィールドのモニターは前面に出しておいて。残りはあまり使わないものと、ブラックボックスで分別しておくか)
モニター整理が終わると、俺はコックピットから降りて、機体を確認した。
搭乗前の多少ドス黒かったシミは、完全にその数を増やしていた。それがドラゴンとの命懸けの戦いをしていたということをはっきりと分からせた。
「悪いな、力になれなくて」
「気にしなくていいよ。アイ・フィールドだけでも使えるだけでよかったじゃない」」
「そう言ってもらえると嬉しいな。じゃあな」
そう言うと俺は自分の部屋へと足を進めていった。
「どうだメイ?新たに何か分かったか?」
メビウスの姿が完全に見えなくなると、ジルはメイに問いかけた。
「2つほど新たにわかったよ。まず一つめ。この機体だけど、やっぱりパラメイルの燃料じゃなくても動くみたい。」
メイによると、テスト用に搭載した燃料が全く使われていなかったらしい。それはあの機体が何か別の力で動いているということを指し示していた。
「そして二つめ。この機体はメビウス以外ではおそらくロクに動かせないということ」
メビウス以外が動かすと間違いなく加速とか操縦とかでパイロットが先にダウンするということ。
「とりあえず今回のように、戦闘中に新たな情報やシステムが開示される可能性もある。下手にここのパラメイルを与えるより、この機体で戦わせておくことにする」
ジル司令は一服した後、答えた。
(それにしても)
ジル司令は改めて機体を見た。
その機体は、今隣に並んでいるパラメイルと酷似していた。だが性能や武装、その全てがパラメイルの規格外であった。
ましてシールドではなくバリアを発生させるなど、ドラゴンじゃなければ出来ない芸道だ。
「ジル総司令」
呼ばれたので振り返ると、そこにはエマ監察官がいた。
「先程ミスルギ皇国より、ノーマの引き渡しが通達されました。後数時間でこちらに引き渡されるでしょう」
「そのノーマは例の皇女か」
ジル司令はそのノーマについて予想していた。
何しろその人物は、洗礼の儀とやらの最中にノーマだと発覚したのだ。
その時の映像は司令室でエマ監察官のマナを通して見ていたのだ。
「そのとおりです。もっとも、ノーマである以上、もう皇女でもなんでもないんでけど」
エマ監察官は特に思うところもなく、淡々と話す。
(皇女・・・か、あの機体が再び使えるようになるのかもな)
ジル司令は、発着デッキの格納庫の奥を見つめた。
そいつが再び使えるようになるのではと期待を抱きながら。
漫画とかでよくある首根っこをひっ捕まえて連行するやつを書いてみました。
制服に関してはマジで表現の仕方が難しかった。特に腕に巻かれているのと、ベルトのようなもの。
あれに関しては実物見せて説明した方が早いとさえ思った。
ここで、メビウスについて多少補足的なものを入れておきます。
彼は自分の覚えてる記憶のなかでは13歳です。そして身長は160センチはあります。
そして今の彼はというと身長は140センチくらいです。
そして周りからは7.8歳程度に見られています。
因みに、現実世界では、140センチくらいだと、大体11歳くらいが平均ですね。