クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
今回から第10章です!
今回からオリジナルで残してきたツケの支払いに力を入れます!
なのでアニメ最終回はもう少し先の予定です!
前回のあらすじ!
メビウスの命が尽きた。
ナオミは敵討ちでエンブリヲに挑み、死のうとしたがアンジュ達の叱責により立ち上がった。
その時不思議な事が起こった!
なんとザ・ワンがヘリオスとなり、最終形態へとなった。
そして時間跳躍によりメビウスが生き返ったのだ!
互いが最終形態となったフェニックスとヘリオス。
それらの力によりクトゥーラとエンブリヲは撃退された。
あとはアウラを待つだけであった。
その時!突然上空からマキシマ砲が放たれた!
果たしてどうなるのか!?
それでは本編の始まりです!
第79話 再び未来へ
現在アウローラとアクセリオンはミスルギ皇国へと不時着していた。そして皆が外へと出ていた。
それぞれの視線の先には1匹のドラゴンがいた。
「あれが・・・アウラなのね」
アウラ。神聖にして原初のドラゴン。
あの砲撃の瞬間、アウラがシャフトから飛び出して、マキシマ砲の直撃を受けたのだ。マキシマ砲はドラグニウムと構造が似ている為、それらを取り
込んだというわけだ。
それがなければおそらく皆が死んでいただろう。
アウラはこちらを見た。そしてその後残ったドラゴン達と一緒に特異点の穴へと消えていった。
するとZEUXISメンバー達がやってきた。皆真剣な面持ちである。
「先程の砲撃を確認したところ間違いない。あれは巨大な砲身から放たれたマキシマ砲だと結論づいた」
「でも、マキシマって確かZEUXISだけの装備の
はずだよな?」
その通りである。マキシマがZEUXIS以外の組織に渡るなどあり得ない。
ある一つの可能性を除いて。
「・・・エンブリヲ。あいつが手を回した可能性がある」
エンブリヲはヘリオスを所持していた。もし、そのエンジン、ネオマキシマエンジンの解析に成功したのなら、決して出来ない芸当ではない。
その時だった。
突然、空に巨大なモニターが映し出されたのだ。
「なっなんだぁ!?」
皆がそれに驚いた。
モニターには仮面で顔を隠している老人の様な存在が映し出された。
「初めまして。旧人類の皆さん。私はブラック・ドグマの首領ベノムです」
「ベノム・・・」
ネロ艦長がその名前を呟いた。
「こいつがブラック・ドグマのトップか?」
メビウスがネロ艦長に尋ねる。
「おそらくな。こうして姿を見るのは私も初めてだ」
演説は尚も続けられていた。
「まず始めに、私達は選ばれた人間達なのです」
「諸君らはマナがなぜ使えなくなったのかお分かりかな?それは諸君らが人間とみなされなくなったのだよ。諸君らは反社会的な化け物。ノーマである!」
「そんな諸君らが作る未来は滅びと破滅でしかない」
「愚かしい旧人類どもよ!我々にひれ伏せ!それこそが唯一の愚かな旧人類が生き延びれる道である!」
「旧人類の猿どもにはこの言葉がわからないだろう。だが、比較的賢き存在なら私の言葉が理解できるはずだ」
「もし諸君らが拒絶すれば、聖なる光
【エグゼキューター】が諸君らを滅するだろう!」
「既にエンデランド連合に、そしてミスルギ皇国にその力を証明した」
「賢き者は生き延びれるだろう」
「だが!愚かな旧人類どもは!滅びの時を迎えるまで精々怯えて過ごすがいい!」
そう言い映像は切れた。
「なんだこの茶番は・・・!!」
メビウス達は怒りを露わにしていた。
「なにが選ばれた人間達だ!勘違いも甚だしい!!」
「綺麗事を並べたって、所詮は軍事力を持ってきたやつらは結局は武力制圧する事しか考えてないんだ!」
「なんだあいつら!?いきなり出てきて人を馬鹿にして!舐めてんのか!?」
あの演説の内容はとてもじゃないが受け入れられるものではなかった。
「ネロ艦長。これは」
「・・・成る程。繋がった。何故ブラック・ドグマがこの戦闘に介入しなかったのか」
「恐らく未来で人類進化連合と全面戦争となり、そして滅ぼしたのだろう。だからこうして攻めてきたのか」
「まさかあいつら!初めからミスルギを切るつもりだったのか!」
その時ある疑問が浮かび上がった。
「ちょっと待てよ・・・あいつら、愚かな猿どもを滅ぼしたとか言ってたぜ。まさか・・・」
「奴ら!人類進化連合に関わっている国の人間を
皆殺しにでもしたのかよ!?」
その言葉が皆に重くのしかかってきた。
「まさかエグゼキューターが完成していたとは」
「ネロ艦長はあの兵器を知っているのですか?」
ワイズナーが疑問に思い尋ねた。ネロ艦長の口ぶりはその存在を知っているようであった。
「聞いたことがある。エグゼキューター。人類進化連合が極秘裏に作っていた兵器のはずだ。まさか
それを奪取していたとは・・・」
「エグゼキューター。死刑執行人って意味か。
御大層名前だぜ」
その時だ。
背後から気配を感じた。一人や二人などの生易しい数ではない。大衆である。
「どうやら、私達【ノーマ】に客のようね」
アンジュ達が振り返った。
そこにはマナが使えなくなったミスルギ国民達がいた。
「ノーマどもめ!マナが使えなくなったのはお前達の仕業だな!?」
「あの災害も!貴様らの仕業だな!!」
「あの映像も!全部お前達の仕業だな!!」
八つ当たりもいい所である。
人によっては足元に転がっている石を投げつけてきた。
「なんだよこいつら・・・狂ってやがる」
「これが・・・魔法の国の住人・・・?」
ZEUXISのメンバー達、そしてココとミランダ達も目の前の人間達に幻滅していた。
目の前の人間達の醜さに、身勝手さには、とてもじゃないがついていけなかった。
「ノーマは消えろ!」
「化け物は消えろ!」
「死ね!」
口々に罵声が飛んできた。
「愚か者!!!」
突然ネロ艦長が大声で怒鳴りつけた。その声に皆が驚いた
「わからんのか!貴様らのその歪んだ感性があの
演説を、そして破滅の未来を生み出したのだ!」
ノーマへの差別意識。それがなければ、少なくてもあの戦争はなかったはずだ。
「もし!貴様らに少しの人間らしさが残っているなら!未来を見据えて少しは考えて行動しろ!!」
破滅の未来。その世界からしたら今のこの世界は恵まれている。それなのにこの様な事が起きていれば怒るなという方が無理である。
「ば・・・化け物が偉そうに」
【バァン!】
その時、乾いた音が響いた。
音の発生方向を見るとそこにはメビウスが銃を握っていた。だがどこか雰囲気が違っていた。
「10秒だけ待ってやる。今すぐ消えろ」
メビウスは目の前の存在に対して殺意を剥き出しにしていた。
「ひっ!なっ・・・なにを!」
「10、9、8、7・・・」
「ヒェェェ!」
「たっ助けてクレェ!」
感情の一切込められていないそのカウントにミスルギ国民達は怯え、散り散りと逃げていった。
「メビウス・・・貴方・・・」
驚くアンジュ達に向かいメビウスは一言言った。
「今の俺はメビウスではない」
その言葉でZEUXISメンバー達はある人物だと確信した、
「シグ・・・シグなのか!?」
シグ。メビウスが生み出したもう一つの人格。
「そうだ」
「目覚めたのか」
「あぁ。安心しろ。今はメビウス人格と入れ替わっている。俺はメビウスの影だ」
シグはメビウスと命を共有している。一度メビウスが死んだ際にシグも死んだのだ。そして蘇った際にシグも復活したのだ。
「ありがとう。シグ」
シグの人格とメビウスが入れ替わった。
基本はメビウスの人格でいくらしい。あの様な下衆相手にはシグで挑むわけだ。
「とりあえず邪魔者は追っ払ったみたいだな」
「とりあえず一度ここを離れるぞ。今後の事を考えねば」
ネロ艦長の一言で皆が艦に向かって歩き始めた。
「みんな。少しだけ待ってくれない?」
不意にアンジュが言い出した。
「ちょっと、目を覚まさせなきゃいけない人物がいるの。そこに行ってくる」
そう言いアンジュは物陰へと向かった。
するとそこにはシルヴィアがいた。
「久しぶりね。シルヴィア」
「ひっ!」
シルヴィアはそこで只々怯えていた。
するとアンジュはシルヴィアの車椅子を蹴り飛ばした。それによりシルヴィアは地面に倒れこんだ。
「なにをする!」
「足、治ってるんでしょ?とっくの昔に」
「なっ・・・!なにを・・・」
アンジュの言葉にシルヴィアは動揺している。
「立とうとしないから立てないだけだけよ」
するとアンジュはシルヴィアに銃撃をした。
「ひぃっ!たっ・・・助けて!」
次の瞬間、恐怖のあまりシルヴィアは立ち上がった。彼女の足は治っていたようだ。
だが、その事にシルヴィア自身が一番驚いていた。
「戦いなさい!一人で生きていく為に!それが姉としての最後の言葉よ。もう二度と会う事はないでしょうね」
「さよなら。私のたった一人の妹・・・」
そう言うとアンジュは来た道を引き返した。
その場にはシルヴィアだけが残された。
「お姉さま・・・」
アンジュがアウローラに戻ってきた。
「この場を離れよう。長いは無用だ」
そう言いアウローラとアクセリオンはミスルギ皇国から立ち去った。
既に向かう先は決まっていた。エンデランド連合だ。
「!!これは・・・」
かつてエンデランド連合があったであろうその場には、巨大なクレーターだけが残されていた。
「マジでやりやがったのかよ。あいつら・・・」
ヒルダが壁を思いっきり叩いた。
「ヒルダ。大丈夫?」
アンジュがヒルダを気にかける。
エンデランド連合はヒルダの母と妹がいた所でも
あるのだ。
「あぁ・・・もう吹っ切れてる」
口ではそう言うが内心では泣いていた。
捨てたとはいえヒルダにとっては母である。子が親にもつ情はそう簡単に捨てられるものではない。
「アウローラ。そちらの主要メンバーをアクセリオンに来させてくれ。少し話し合いたい」
ネロ艦長が通信を送った。
パラメイル隊の皆、そしてジルとジャスミン。サラマンディーネ達がアクセリオンへと来ていた。
ここで今後の事を検討するらしい。
「さて。まずはラスト・リベルタスの成功、協力者として心よりお祝い申し上げる」
本来ならもう少し華やかになるはずだったが事態が事態な為、あまり浮かれてはいられない。
「さて、諸君らはこの後どうする」
ネロ艦長が真剣な表情でアンジュ達を見た。
「この後、私達はドラゴン達のいた地球に移ろうと考えてるわ。それでラスト・リベルタスは完了する」
「あら、私達としては構いませんよ。貴方方のおかげでアウラが解放されたのです。
どうやらアンジュ達とサラマンディーネ達の間ではその様な約束が決まっていたらしい。
「皆さんもよければご一緒に・・・」
「・・・すまないが今は遠慮させてもらう」
その言葉に皆が驚いた。更に次の言葉にも驚かされた。
「我々は一度未来世界に戻る。ブラック・ドグマの暴走を止めなければ」
「未来に帰るの!?あの廃れた世界に!?」
アンジュが驚いた。未来は廃れているばかりかビーストまでいるのだ。驚くなという方が無理である。
「・・・正直に言おう。我々としてはこの世界には愛想が尽きている。あの大衆。目の前の現実を直視せずノーマを理由に数頼みで寄ってたかって・・・吐き気を催した」
「あんな奴らの為にこれまで頑張ってきたと考えると非常に不愉快だ」
ネロ艦長が吐き捨てるように言う。
「・・・だが、どんな連中でも、どんな世界でも命が無下に扱われるような事はあってはならない」
「そしてこれは未来世界の問題だ。我々でブラック・ドグマと戦うしかない」
「戦うって、その戦力でか!?死にに行くようなもんだぞ!」
ZEUXISの戦力はメビウスを含めたとしてパイロットは五人しかいない。それに戦艦が一隻加わる程度ではたかが知れている。
しかもミスルギ皇国での戦いで受けた傷なども全く補完されていないのだ。
「向こうには基地もある。そこで補給するさ」
「それでも無理があるわよ!それなら私達も協力するわ!」
その言葉にZEUXISメンバーが皆が重い面持ちとなった。
「諸君。今の言葉はその意味を理解しての発言か?」
「どういうことよ?」
「今回の戦いに加わるという事は、君達は人間の
戦争に加わると言うことだぞ。それを理解しているのか?」
「そっ、それは・・・」
その言葉に皆が押し黙る。
「ノーマという理由で戦わされてきたドラゴン達や、ノーマの解放の為に戦ったリベルタスとは訳が違う」
「本物の戦争・・・授業やテレビとかで見たあの
戦争を、私達も体験する事になる・・・」
「もう君達が戦う理由はない。だが我々にはある。ならば君達を巻き込むわけにはいかない」
「悪いけど、それじゃあ余計協力しないわけにはいかないわね」
「なに・・・?」
「ZEUXISと私達と同盟を結んでいるはずよ。なら私達も貴方達が戦わなくて済むまで付き合わなきゃいけないわね」
「それにはっきり言って私達としても気に入らないのよね。大きな力を持ったからって威張ってるあの連中を放っておくのは」
「・・・来るなと言ったら?」
「意地でも付いていくわ。最悪フェニックスと同じヘリオスで跳べばいいんだし」
「・・・本気なんだな」
「ええ。本気よ」
暫く睨めっこが続いた。
「・・・出発は2時間後だ。その時の決定で決める。それまでに話し合っていてくれ。無理強いはせん」
「皆もそれでいいか?」
ネロ艦長がメビウス達に確認をとる。
「あぁ。構わない」
ZEUXISの皆は納得していた。
アンジュ達はアウローラへと戻った。
皆にアクセリオンでの話を伝えた。
皆が賛成した。
二時間が経過した。
既に外にはメビウスがフェニックスに乗り、待機していた。
「メビウス。頼むぞ」
「任せろ」
フェニックスが最終形態となった。
背中の翼がアウローラとアクセリオンを包んだ。
モニターにはあの文字が表示される
《Neo Maxima Over Drive System》
次の瞬間、フェニックス達は跳んだ。
遥かな100年後の未来へと・・・
ロボットアニメといったらやっぱり巨大破壊兵器でしょ!
次回から舞台は再び未来です!
え?人類進化連合はどうなった?
滅びましたよ。エグゼキューター横取りされて。
あいつら只の名前あるだけのモブだから。
(ヒデェ!)
正直年内に完結するかどうかわかんねぇなぁ