クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
私がハーメルンを初めてから1年が経過しました。(正確に言うなら去年の土曜なんだけどね)
最初は暇つぶし的感覚で始めたものの、まだやってる自分にびっくり。
そして待っていた方(いないでしょうけど)お待たせして申し訳ありませんでした!モチベーションがなかなか上がらず苦戦してましたが、やっとやる気が湧き上がりました。(エタリかけてたのは内緒)
今回からアニメで言う最終話です!。是非最後までお付き合いください!それに応える様に、私も全力で書き上げます!
前回のあらすじ!
再び未来世界から帰ってきたメビウス達。だが元の世界も、再び時空融合の影響により飲み込ませそうになっていた。
その寸前、アウラの助力により難を逃れたメンバー達。この騒動の元凶のエンブリヲを討つため、そしてアンジュを助ける為、メビウス達は二人のいる空間目指し、飛び立った。
これが、最後の戦いになると信じ・・・
それでは、本編の始まりです!
「この変態ゲス男!偉そうな事言って、結局はヤりたいだけなんでしょ!」
「愛する夫にそんな口のきき方をしてはいけないよ?」
現在アンジュは、地面に全裸で拘束されている。あの後エンブリヲに捕まったのだ。このまま犯されてしまうのか。
その時、世界がブレた。空間に歪みが生じたのだ。
「空間が!」
空間に穴が開かれた、そこからはアウローラとアクセリオンが現れた。そしてそこから一つの機体が飛び立った。
「アンジュ!!」
ビルキスに乗ったタスクがアンジュの元に舞い降りる。次の瞬間、アンジュは拘束を引きちぎり、タスクめがけて飛び付いていた。
「タスク!」
「アンジュ!」
「うっわぁ。すげぇ」
その姿は何と全裸であった。エンブリヲに何をされそうになっていたか、はっきり想像がついた。主にZEUXISメンバーが注目していた。
「男ども!見るな!」
振り絞る様な声で、ヒルダが声を張り上げた。
「タスク。また会えた・・・」
「ああ。俺はアンジュの騎士だから。それにこれを返すって約束したし」
タスクが取り出した物。それはアンジュがタスクに渡したお守り。アンジュのパンツと秘部の毛である。アンジュの顔が一気に赤く染まった。
「・・・さて、和やかな雰囲気になるのはもうすこし後らしいね」
「貴様達。どうやって入ってきた!?」
そこには怒りに満ち溢れていたエンブリヲが佇んでいた。だが、タスクの瞳はエンブリヲ以上の怒りに溢れていた。愛する者を汚されかけた怒りで。
「アンジュ。君はヴィルキスへ」
アンジュの指輪が光り輝いた。すると次の瞬間、
ヴィルキスが普段の色へと戻っていた。
いや、普段とは違うところがある。機体のラインが紅く色づいているところだ。その姿は未来世界でのイズマエル戦で見せた姿となった。ついでにボックスに入れていたライダースーツも自動で着せてもらった。
ヴィルキスが飛び立ったのを見届けると、タスクが刀を抜き、エンブリヲへと突進して行った。
「お前の相手は、俺がする!!」
「貴様!無限に殺し続けてくれる!!」
刀と剣の激しい鍔迫り合い、斬り合いが繰り広げられる。
「何故だ!なぜアンジュを抱いた!!女など現実世界では幾らでもある!!」
エンブリヲの剣がタスクの肩を貫通する。痛みで顔が歪む。
「私は1000年待った!!私にはアンジュしかいなかったのに!!ぐっ!」
負けじとカウンターでタスクの太刀がエンブリヲの腹部を刺した。血溜まりが腹を中心に広がってゆく。普段なら別の自分と入れ替わる筈が、何故かエンブリヲは入れ替わろうとしない。
いや、入れ替わらないのだ。
「不確定世界の自分と入れ替わらない。なら!お前が本物のエンブリヲか!!」
倒すべき目標を遂に引き摺り出せた。ならば後は、こいつを倒すだけだ。
こちらは機体を活かした空中戦。現在アンジュ達の前にはヒステリカがそびえ立っている。
「みんな、時空を操っているのは、あのラグナメイルよ!それをエンブリヲが操ってる!」
「つまり、両方倒さなきゃ!」
「世界は護れないという事ですね!」
機動兵器が人型に変形する。
「全く。新世界にこれほどの異物が入り込むとは」
何と目の前のヒステリカが話し始めたのだ。このヒステリカにはエンブリヲの意思が宿っているのだ。つまりこのヒステリカこそが、エンブリヲの本体であるらしい。
「アンジュ。どうやら力ずくで分からせなければならないらしいな」
次の瞬間、空間に穴が開かれた。そしてそこからビーストが現れた。更にヴィルキスを除いたラグナメイルも現れた。
「敵の本拠地なだけあるな。ビーストの物量はほぼ無限と見るべきだ」
「ならその無限ごとぶち抜いてやるか」
「ふっ。同感だな」
「ZEUXIS、デルタメイル連合部隊、いくぞ!!」
「「「「「おう!!!!!」」」」」
ZEUXISメンバーに合流したパラメイル部隊はビーストを相手に戦い始めた。今の彼等、彼女等に怯えなどの感情はない。目の前のビーストと互角以上の戦いを繰り広げている。
そしてアウローラとアクセリオンの二艦。こちらでも戦闘は行われていた。
「アクセリオン内部に侵入者あり!数は20!不確定世界のエンブリヲの集団だと思われます!!」
オペレーターの声と同時にネロ艦長が帽子を投げ捨てた。
「野郎ども!白兵戦の容易だ!!計算ばっかの頭でっかちに、血反吐を吐いて来た俺たちの力を叩きつけてやれぇ!!!」
「イエエエェィ!!!」
「突撃ィィィ!!!」
「万歳ィィィ!!!」
艦内メンバーは武器を手に取ると、廊下にいるエンブリを軍団との戦闘を開始した。
そして無人のラグナメイルの相手は、アンジュ、サリア、ヒルダ、サラマンディーネ。メビウス、ナオミの6人で立ち向かっていた。
すると突如としてクレオパトラとテオドーラの二機が操作不能に陥った。
「なっ!なんだこりゃ!?」
時として、味方に照準を向け、銃弾を放つ時もある。二人の機体が言うことを聞かない為、こうなると狙われた側に避けるように伝えるしかない。
「ラグナメイルの創造主が誰だか忘れたのかい?」
どうやらエンブリヲが二つのラグナメイルを遠隔操作しているらしい。
「君達は私に従っていればいいのだよ」
「・・・だから、暴力で支配しようとする。哀れですね。調律者!」
サラマンディーネが吐き捨てる様に言った。
「アウラが言ってた。ラグナメイルは人の意思に応えるって。もう私は・・・誰の支配も受けない!」
「私も、汚ねぇ男の思い通りにはならねぇ!!」
すると二つのラグナメイルがエンブリヲの支配下から脱出した。
それだけではない。クレオパトラはアリエルモードを、テオドーラはミカエルモードへと変化を遂げた。二人の思いに、ラグナメイルが応えたと言うわけだ。
能力を解放した二機はエンブリヲの指示を受け付けず、焰龍號の共に無人のラグナメイルを蹴散らしていった。
こちらアンジュとナオミ。そしてメビウスの3人はエンブリヲの意思が移植されたヒステリカと激戦を繰り広げていた。
「アンジュ!君も所詮人間だ。私が導かなければ幸せにはなれない。君も知っている筈だ。そこにいる人間の成れの果てを!破滅の未来を!」
「見たわ、破滅の未来を。でもね、人は未来を変える事が出来る。メビウス達がそうなる事を願った風に、未来は変える事が出来る。あんたなんかに導かれなくても!」
「何故だアンジュ!無限の時間、無限の愛。私に支配される事の何が不満だというのだ!?」
「人間だからよ!!」
アンジュははっきり言い切った。
「今なら分かる。なぜノーマが生まれたのか。それは人間が、貴方なんかに操作されないという遺伝子の意志。なぜノーマが女だけだったのか。愛する人と子を成し、貴方の世界を否定するため!」
「くっ!千年の中から選んでやったというのに!私の愛を理解出来ぬ女など、もはや不要ッ!!」
「不要なのはお前の方だ!!」
フェニックスとヘリオスのフェザーファングがヒステリカ目掛けて突き進んできた。
「貴様らは本来の流れから逸脱した存在だ!!この場所にいるべき存在ではない!」
「確かに。それは言えてるのかもね。貴方から聞いた話を聞く限り、私は死んでたみたいだし」
「・・・でもよ、一つだけ教えてやる。俺達がこの場にいるのは運命なんかとは思わない。俺達自身が、戦う道を選んだ。だからここで戦う。自分の信じた者と信じた世界の為に!!それだけだ!!!」
フェニックスとヘリオスの胸部が開かれ、そこから砲身が顔を覗かせた。真の能力解放をしたヴィルキスも、両肩部分が開かれた。
「「ネオマキシマ砲!!」」
「ディスコードフェザー!」
【ピピピピピピピピピピピピピピピピ】
「「「いっけぇ!!!!!」」」
その三つの砲撃は融合し放たれた。エンブリヲの乗るヒステリカがこれに敵うはずも無く、光の渦へと飲み込まれていった。
時を同じく、タスクとエンブリヲの戦闘にも、決着はついた。タスクの勝利によって。
光が収まってきた頃、そこには半壊したヒステリカが残されていた。
「こんな、こんな事が・・・」
もはやヒステリカに、エンブリヲに勝ち筋はなくなっていた。
「メビウス。とどめは私が・・・」
ヴィルキスは剣を手にとり、ヒステリカに突進する。後は機体を貫くだけ。それでこの戦いは終わる。そしてアンジュは吐き捨てる様に言い放った。
「私を抱こうなんて、一千万年早いわぁぁぁ!!!」
「アンジュゥゥゥゥ!!!!」
「・・・ッ!アンジュ!下がれ!」
その瞬間であった。突如として謎の攻撃が周囲に繰り広げられた。皆が驚いて上空を見上げる。するとそこに穴が開いている。そしてその空間からある機体が出現した。その機体に皆が驚愕の声を上げた。
「なっ、あれは・・・」
「黒い・・・ノアだと」
今のフェニックス完全体の進化形体。フェニックス・ノア。目の前の機体は、体色こそ黒だが、それ以外はそれそっくりであった。そして黒いノアの右手には人影がいた。仮面をつけた男、ベノムだ
「ベノム!?」
ベノムの手には未来世界でエンブリヲが奪い取ったネオドラグニウムが握られていた。ベノムはそれを機体内部に放り込む。すると機体の赤黒いラインが更にその光を増した。
「なっ!貴様!!それをどうするつもりだ!?」
「失せろ。目障りだ」
驚くエンブリヲを他所に、黒いノアの拳から光弾が放たれた。それらは残骸に等しかったヒステリカを、一瞬にしてエンブリヲごと完全に葬り去られた。
アンジュ達は機体を一箇所に集結させ、それを見ていた。
「何こいつ、味方なのか・・・」
「いや、違う!!」
皆は瞬間的にその事を理解した。目の前の存在は味方などではない。何故ならこちらに、特にアンジュに隠し切れない程の殺気を向けていたからだ。
「・・・やった」
「は?」
「ひゃーっはっはっは!やった!やったぞぉ!遂にやった!!」
突如としてベノムが大声をあげて喜び始めた。まるで目標に達成した子供が喜ぶかの様に、いや、それ以上に狂ったかの様な喜びの声を上げていた。
「もうこんなものに用はない!!」
ベノムはその仮面に手を当てた。その仮面に包まれていた素顔を見た途端、全員の顔が引きつった。
「エンブリヲ・・・だと」
そう、目の前の人物は、先程ベノム自身が殺したエンブリヲの顔をしていた。双子では片付けられない程似ていた。いや、たった一箇所だけ違っていた。顔にある大きな傷だ。だが、エンブリヲはつい先ほどこの男が殺したはずだ。本体の方もタスクが倒した。それは間違いないはず。
「一体、何がどうなってんだ・・・」
「ベノム。お前は、不確定世界のエンブリヲなのか・・・それとも、お前がエンブリヲの本当の本体なのか・・・」
するとベノム、いや、エンブリヲはこちらを向いた。
「私は先ほど死んだゴミと同じ、不確定世界の自分と入れ替われない、本当のエンブリヲだ。だが、それでいてそれとは少し違うがな」
「私は未来世界がこの世界に干渉する前、アンジュ!君に殺されかけたエンブリヲだ!!」
遂にラスボスを登場させる事が出来ました。少しですけど、フラグは建てたつもりです。
(例)64話に置いて、エンブリヲの前に姿を現したのがこいつでは無くガーナムな点。
いよいよこの作品の最終話が近い為、残りの話数(今回含めて恐らく後3〜5話)において、ここで本編では私の力量不足で描く事が出来なかった点について軽く触れていきます。
フェニックスとの出会い。
実はシグ(メビウス)とフェニックスとの出会いを本編では書く予定でした。
本来の予定では彼はイカダを作り、一人魚釣りに励んでいた際、突然の高波にイカダは転覆。シグは海底深くへと沈んでいきました。
気がつくと彼は古代遺跡の様な所にいました。そこで、フェニックスを見つけ、初のビースト戦も行うつもりでした。
ここに書く内容を簡単な補足程度で考えてください。
後、アンケートは出来るだけ回答してくださいね。
(アンケートの最終締め切りは最終話手前の話投稿後の24時間後とします)
この作品のエンディングに以下の二つを用意しています。この作品の正史的なエンディングとしてどちらが見たいかを聞きます。選ばれなかったエンディングも番外編として投稿するつもりです。①大円団エンド(ただし持てるご都合主義をフル稼働させます)②グッドエンド(しかしご都合主義はそこまでありません)
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