クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会った 作:クロスボーンズ
こちらはアンケートで、大円団エンドでの最終回です。その為にご都合主義すらも通り越した何かを生み出しました。
考えるな、只ひたすら感じろで笑って受け流せる方にお勧めします。短めですが、よろしければどうぞ!
そして何とお気に入りが遂に100を突破しました!!公開している方も、非公開の方も、何よりこの作品を読んでくれた皆さん、評価してくれた皆さん。本当に、ありがとうございます!!
これがこの作品の最後の投稿話になる予定です。
是非、最後の最後まで、お楽しみください!!!
あの戦いから数年が経過した。それによって、アンジュ達を取り巻く周囲の環境も大きく変わった。
パラメイルやラグナメイル。龍神器はもう使う必要は無い。だから都の地下格納庫に封印されている。あのまま何事も起きずにずっと封印し続けたい。
それが、彼女達の願い。
今日は朝から晴天であった。それはカーテンを開いた時点でわかっていた。
「さぁみんな!記念すべき喫茶アンジュの開店初日よ!!気合い入れていくわよ!!!」
ここに数年経ち、色々と成長したが、昔と変わらない一人の人間がいた。アンジュだ。(但し、お腹の中には・・・うわっ、何をする!やめろぉ!!)
「アンジュってば張り切ってるね」
「そりゃそうだろ。念願の喫茶アンジュがいよいよ開店するんだからな」
そうなのだ。今日はアンジュが夢見ていた喫茶アンジュが開店する日なのだ。これまで地道に下働きなどでお金を貯め、そして節約し、ようやくこの店を持つ事が出来たのだ。
そして従業員は言わなくても分かる通り、アルゼナルでのメンバー達だ。
【ちりんちりん】
そして扉が開かれた事を知らせるベルが室内に鳴り響く。
「いらっしゃいませ。喫茶アンジュへようこ・・・・・・え?」
手にしていたカップがすり抜け、床へと落ちる。粉々に砕け散った後、床にはコーヒーが広がっていく。だが、今の皆にはそんな話はどうでも良かった。
目の前にいる、一人の少年によって。ボロボロのパイロットスーツ。身長はそれなりに高かった。少なくても160以上はある。いや、170程だろう。普段は140程だった為、直ぐには気づかなかった。
その少年は少し照れ臭そうに一言言った。
「えっと・・・こういう時って、なんて言えばいいんだっけ・・・とりあえず一名様で?」
【ドカッ!】
重い一撃が、少年の頬を殴りつけた。その主はナオミである。
「エンブリヲ!貴方はまだ邪魔をするの!?」
「違う!俺だナオミ!!メビウスだ!!」
「違う!!メビウスは消えたんだ!!これはエンブリヲが見せてる幻なんだ!!」
(このやり取り。何処かでした事あるわね・・・)
アンジュはかつてを思い出していた。タスクが死んだと思っていたあの時を。その時と同じ慣習を習わし、ナオミはメビウスを連れ、2階のアンジュ達の自宅となっている部屋の一室に姿を消した。
扉には物理的なロックもされているらしく、びくともしなかった。中から漏れてた音については、閲覧者の想像にお任せしよう。
アンジュ達はプレートを臨時休業に、床を拭く作業に取り組んでいた。こうして二人が2階から降りてきたのは、明け方近く。1日経過した頃だ。
「・・・本当に、本当にメビウスなの・・・」
「あぁ。俺はメビウスだ。足だってある」
「だって、だって消滅したじゃん・・・目の前で、光になって消えて・・・」
「その点なんだけど。実は俺にも何が起きたのか分からないんだよな。記憶の断片を繋ぎ合わせて、消えた後に何があった話すけどさ・・・」
こうしてメビウスは、消えた後の事を語り出した。
メビウスが気がつくと、そこは何も無い世界であった。
「ここは・・・天国・・・なのか?それとも地獄か?どの道俺、死んじまったのか・・・」
「メビウス!」
気がつくとそこにはネロ艦長がいた。ネロ艦長だけではない。ワイズナーやカイ。アンリにアクロ、アクセリオンのメンバーがそこには集まっていた。
「でもなんで!?俺たち、消滅したんじゃないのか!?」
「消滅した存在をこうして蘇らせる。こんな事できる者がいるとしたら、本物の神様くらいじゃないか!?」
やがて、目の前に一筋の光が差し込んだかと思うと、そこから巨人が降り立った。
「フェニックス・ノア?・・・違う」
目の前の存在を一言で表すならば、神。それ以外に言葉が見つからない。見た目こそこれまでのフェニックス・ノアであるが、その威厳溢れる出立ち、自分達はこの存在の足元にも及んでいない。
「・・・」
「貴方は・・・何者なんだ?」
すると目の前に何かが出現した。石板のようなそれには、文字が書かれていた。
【・・・ここにスペースビーストが居ると聞いて、駆けつけたのだが、いざ来てみれば世界が消滅していた。その時、光となって消滅する君達が見えたので回収した。何が起きたか知らないか?】
「いいや、知らないな。ビーストなら俺たちが駆除してきたが、スペースビーストなんて聞いた事ないぞ」
すると巨人は何かを考えだした。しばらくして、再び石板が目の前に降りてきた。
【これからどうする。このまま消滅するか、戻るか】
「・・・戻れるなら、戻りてぇな」
すると巨人は何も言わずに、去っていった。巨人のいた場所には、一つの残光があった。
「見ろ。光が広がって・・・」
「・・・で、気がついたら砂浜に倒れ込んでて、目の前には喫茶アンジュって書かれた看板もあった。それを辿って、ここまで来たってわけだ」
「えっ?て事は!?」
「なんだのコーヒーは!!味がばらついてるぞ!原因は豆を砕いた時だな。豆をお盆に乗せて大きさを整えてない!その為に砕き方にムラができているではないか!!」
その声に、皆があるテーブルに注目する。
気がつくとテーブル席にはネロ艦長達が座って、飯を食っていた。アンリ、アクロ、カイ、ワイズナーにネロ艦長。そして・・・メビウスがもう一人?
「メビウスが二人・・・貴方まさか!!」
「・・・俺はシグだ」
シグ。メビウスの中に生まれたもう一つの人格。目覚めてからはメビウスの肉体で共存していた筈の彼が、こうして肉体を持ってここにいる。
机の上にはいつの間にか、厨房にあった食材を利用して簡単な軽食が並べられていた。
「この様なコーヒーを淹れるとは無礼千万だ!!」
「落ち着けよネロ艦長。食わせて貰ってるだけで感謝しなきゃよ」
「どうよ。食材としての味の方は?」
「パスタの味は結構いけるぞ。腹も膨れるしな。何よりこの海ヘビのスープ。店のオススメメニューなだけはあるな」
「因みにパスタ6皿にウミヘビのスープ6杯。そしてコーヒー10杯で、95000キャッシュになります」
その一言に全員のフォークの手がピタリと止まる。だが既に後の祭りという奴だ。
「・・・は?」
「ひ?」
「ふ?」
「へ?」
「ほ?」
「金?何のことだ?」
シグは貨幣制度を知らないのだ。
「あら。店である以上、ただ喰いさせるわけないじゃない。まさかとは思うけど、お金がないなんて言わないわよね?」
「えっ?いや、それはその・・・」
「金がないんじゃしょうがないねぇ。でも、払うもんはしっかり払ってもらわないと・・・」
ジリジリとアンジュ達が迫ってきている。ネロ艦長達が命の危険を感じ、ゆっくりと後退りするも、直ぐに背後の壁の為ぶつかり、下がる事も出来ない。
「・・・よしわかった!」
帽子を外し、ネロとしての命令を出した。
「ZEUXISの諸君!!これが私から諸君に与える、最後の命令だ!!この命令の遂行の後に、ZEUXISは解散とする。そして肝心の命令内容だ。それは・・・」
「各自バラバラに逃げろ!!!」
次の瞬間、ネロ艦長達は我先にと入口のドアや窓枠へと飛び移り、それを突き破りながら喫茶アンジュから逃げていった
「待て逃すな!ドア代と窓ガラス代を上乗せで請求してやる!!全員捕まえなさい!!オーナー命令よ!!!」
開店前だというのに慌ただしく従業員達はほぼ総出で食い逃げ犯達を追いかけて行った。
やがてその場には、メビウスとナオミだけが残された。
「えーっと。その・・・なんていうか・・・」
「・・・何も言わなくていい。たとえこれが、神の悪戯だとしても、気まぐれだとしても、これだけは言わせて欲しい」
「おかえり、メビウス」
「・・・あぁ。ただいま。ナオミ」
その後、食い逃げ犯として彼等全員は捕まり、多額の借金返済の為に皿洗いをする事になるのは、今から数時間後の話。
今回で、この作品は作品は最終回です。
お気に入り登録してくださった101名の皆さん!
そしてこの作品を評価してくださった9名の皆さん!感想を書いてくれた皆さん!!
そして最後に、この作品を閲覧してくださった皆
さん!!!本当にありがとうございました!!
それでは改めて、クロスアンジュ ノーマの少女達と一人の少年が出会ったを御閲覧いただき、誠に
ありがとうございました!!
クロスアンジュ、天使と竜の輪舞 Another storyの方で、また出会いましょう!!